JP3022150U - 快適衣服 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】衣服の芯地において形くずれを防ぎ体型を整え
るなどの在来機能を保ちながら更に吸着機能などを付加
して、より快適かつ健康的な衣類を提供する。 【構成】望ましくはマイナスイオン産出性物質が付与さ
れた吸着材を、通気性シートに積層して、得られるシー
ト状物を衣服の芯地として用いる。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】 この考案は芯地を用いる衣服全般において利用される。 【０００２】 【従来の技術】 周知のように芯地は衣服の布地に張りをもたせ、形崩れを防ぎ、体型をカバー するなどの目的で使用されているものであり、衣服においてそれ以外の、例えば より快適で健康上の効果をも積極的にねらったようなものは、未だ実用化されて いないのが現状である。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 本考案はかかる現状に鑑み，芯地が衣服着用時に長時間にわたり身体に接近し た状態におかれる点に注目して、ごく自然なかたちで着用とともに健康面などで プラスになるような快適な衣服を提供することを課題とする。 【０００４】 【課題を解決するための手段】 臭気や湿気など人間にとって不快ないし有害な浮遊物を吸着するものとして、 活性炭やシリカゲルなどが知られているが、本考案ではこれ等を総称して吸着材 （１）とし、これと不織布などのような通気性シート（２）とを積層したシート 状物（１２）を在来の芯地と同様に衣布（３）に取り付けて仕立てるものとする 。 【０００５】 吸着材（１）を通気性シート（２）に積層する手段としては、例えば同出願人 に係る特許にあるように、活性炭などをしかるべき分散剤および増粘剤とともに 水に混合してこれを不織布に塗布又は浸漬し、或いは予め上記増粘剤等を塗布し た上に活性炭等を散布して量産することが既に可能である。ちなみに積層後に吸 着材（１）が逸脱せず、しかもその吸着性能を失わないことも既に確認されてい る。 【０００６】 使用する吸着材（１）として望ましい素材は、松の種子（中の実を取り出した 外殻の部分）や梅の種子（中の天神を取り出した外殻の部分）、その他の種子類 の外殻を炭化させたものであり、これは通電率が他の活性炭や木炭より良い。 【０００７】 このようなものを特に「活性木炭」と称し、吸着材（１）の主材料とするわけ であるが、その吸着性能を損なわない限り、他の材料を混合してもよい。様々な 試みによれば、特にある種の鉱物、例えば電気石（トルマリン）や通称波動石と 呼ばれる鉱石などの粉末をこれに混合した場合は、一層快適さを増し、健康上、 好ましい例が多出したが、共通していえることは遠赤外線やマイナスイオンの産 出性能を有していることであり、また、それが吸着材（１）に捉えられることは ない。 【０００８】 本考案が適用できる衣類は、凡そ芯地を用いるものであればよいわけであるか ら甚だ多岐にわたり、背広、ベスト（チョッキ）、ズボン、コートなどの、背、 肩、腰、腹、脚など、それぞれ在来の目的にも合わせて適当な場所に縫い付けも しくは接着等により適宜取り付けるものとする。 【０００９】 【作用】 本考案に係るシート状物（１２）を芯地として衣布（３）に取り付けて衣服と すると、着用中は自ずから該シート状物（１２）は身体面に添って甚だ近い場所 に位置することになり、その中の吸着材（１）が臭気や湿気などの不快ないし有 害物質を該通気性シート（２）を介して甚だ無駄なく、効率よく除去するため、 快適感が増大する。 【００１０】 特にある種の鉱石、例えば電気石はその焦電気性により、また、「波動石」や 「活性木炭」などは高通電率等によりマイナスイオン産出能をもつが、これは人 体その他の有機物を傷めつける過酸化を防止する働きを有するものと考えられて おり、また抗菌性もあるとされ、しかもそれは該吸着材（１）により補足される ものでないから、双方の作用・効果が加算されることなる。事実、多数のモニタ ーテストによれば、夏に涼しく、冬に暖かいような快適感を与えるものとなった 。 【００１１】 【実施例１】 予め植物抽出物等からなる増粘剤（接着剤）を不織布に塗布し、その上に前記 の「活性木炭」及び「波動石」の粉末混合物を散布して積層することにより、芯 地とほぼ同様の厚みのシート状物（１２）とし、これを図１のようなベストの衣 布（３）の裏側に在来の芯地と同様に取り付ける。 【００１２】 【実施例２】 上例と同様の粉末混合物を分散剤及び増粘剤とともに液状の塗材とし、これを 不織布に塗布するか浸漬し、必要に応じ別の不織布でカバーして芯地状のシート 状物（１２）とし、これを同様に衣布（３）に芯地として取り付ける。 【００１３】 【考案の効果】 このように本考案によれば、在来の芯地としての機能を保ちながら、全く違和 感なく、衣服を身につける比較的長時間にわたって快適かつ健康的な環境・空間 を身体の回りに作り出すことができると同時に、衣服も長持ちしやすいなどの効 果がある。

【図面の簡単な説明】 【図１】本考案一例の見取図 【図２】本考案に用いるシート状物の例と衣布の拡大断
面図 【符号の説明】 １………吸着材 ２………通気性シート １２………シート状物 ３………衣布

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉原 将純 名古屋市天白区中平１−1002 メゾン平中 406 (72)考案者 馬場 照雄 名古屋市中川区富田町千音寺3860 (72)考案者 吉原 正登 愛知県岩倉市大地町御前５−２ ダイヤモ ンド岩倉103号

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】吸着材と通気性シートが積層されたシート
   状物を衣服の芯地として用いたことを特徴とする快適衣
   服。 【請求項２】「吸着材」にマイナスイオン産出性物質が
   付与されている 【請求項１】に記載の快適衣服。