JP3022089U - 思うまま本棚等 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】蔵書の大きさ、量に合わせて自在な寸法、形に
できる本棚。 【解決手段】個体としての必要最小限の書籍入れの箱の
大きさは、高さは一般的書籍の判サイズ別の５種類程
度、幅は中仕切りを要しない２０ｃｍ位、奥行きは大き
い書籍用の２５ｃｍ位とし、幅と奥行きは全ての箱の共
通寸法とする。箱は側板の台形断面の凹凸１，２を組み
合わせ、上下板の長方形断面の凹凸を噛み合わせて縦横
に連ねた自在な形の箱の集合体とし、集合体全体の底辺
には台５を、側面には立枠６−１，６−２を、最上には
上枠を取り付けて要所を木ネジ等で固定して完成する。
また木ネジ等を外せば箱の追加・削除、組み替え・分割
もできる本棚である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は蔵書の大きさ、量、そして設置したいスペースに応じた形に、また追 加・削除、組み替え・分割もできる思うままの形を可とする本棚等。

【０００２】

【従来の技術】

従来の本棚は中棚の高さが変えられるよう工夫してあるが、本棚全体の大きさ ・形は変えられない。従って設置したい位置に寸法上本棚が納まらないことがあ り、また書籍がぎっしり詰まっていない段のところは書籍の倒れ防止の中仕切り を別途用意しなければならないし、必要もない余分の段が目立つこともある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

蔵書の大きさ、量、そして設置したいスペースに応じた形の本棚とすることが でき、また追加・削除、組み替え・分割もできるという二次、三次の必要に適う 形が可能な本棚等にする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

従来の本棚は不変の寸法・形の「全体」があり、その全体の枠内を棚板で割り 付けて書籍を置くところの「個体」をつくるものであるが、蜂が巣を作る要領で 書籍を収納する必要最小限の箱という「個体」が先ずあり、箱の必要個数分を縦 横に連ねて自在に形づくられた結果「全体」があるものとする。箱の容量は高さ は書籍の判サイズ別に数種、幅は中仕切りを要しない程度の寸法、奥行は大きい 書籍の判に合わせた寸法とし、幅と奥行きは全ての箱の共通寸法とする。

【０００５】

【作用】

蔵書の判サイズ別、量に応じた箱を必要個数用意し、本棚の設置場所のスペー スに合わせて箱と箱の台形ペアを組み、長方形ペアを噛み合わせながら縦横に連 ねてスペース内に納まる形の本棚等を完成する。後日、蔵書の量の変化に伴い、 箱の追加や削除をしたり、また設置場所の変更等により箱の全面的組み替え、分 割が可能である。

【０００６】

【実施例】

以下、添付図面に従って一実施例を説明する。本考案の各部品の素材は水材、 またはプラスチックの一体化形成品等とする。１は箱の側板の台形断面の凸、２ は箱の側板の台形断面の溝で１の凸とペアをなし、３は箱の上板の長方形断面の 溝、４は箱の下板の凸で３の溝とペアをなしている。５は箱の下板の凸とペアを なす溝と箱の側板の凸と溝を備えもつ台であり、６−１は箱の側板の溝とペアを なす凸のある立枠、６−２は箱の側板の凸とペアをなす溝のある立枠であり、７ は箱の上板の溝とペアをなす凸のある上枠である。

【０００７】 箱の高さＨは書籍の判サイズ別の５種類程度とし、幅Ｗは中仕切りを必要とし ない２０ｃｍ程度、奥行きＤは２５ｃｍ程度とし、幅と奥行きは全ての箱の共通 寸法とする。台と上枠の長さは箱の幅Ｗの整数倍のものを何種か、立枠の高さは 箱の側板の中央でジョイントとなるようなものを何種かとする。

【０００８】 蔵書の大きさ、量に合わせたサイズの箱を各々必要個数用意し、本棚の設置ス ペース内に納まるよう箱を縦横に連ね、最後に適当な長さの台と立枠と上枠を取 り付けて要所を木ネジ等で固定して完成である。後日、蔵書の量に変化があった り、本棚の設置場所を変えたいときは、木ネジ等を外せば容易に箱の追加・削除 、組み替え・分割が可能である。

【０００９】

【考案の効果】

上述のように，本考案は最初から固定的な全体像がなく必要に応じた容量と形 の本棚とすることができる機能の他に、様々な部屋のスペースの有効利用に役立 ち、また後日、蔵書の量の変化や設置場所の変更に伴って箱の追加・削除、組み 替え・分割が容易であるという二次、三次の必要に適うことができるので、寸法 的に合わなくなったからという粗大ゴミ化防止の一助にもなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の各部品の立体図

【図２】本考案を組立てたときの断面図（横断面、縦断
面）

【符号の説明】

１ 箱の側板の凸（台形断面） ２ 箱の側板の溝（台形断面） ３ 箱の上板の溝（長方形断面） ４ 箱の下板の凸（長方形断面） ５ 台（長方形断面の溝と台形断面の凸、溝付き） ６−１ 立枠（台形断面の凸付き） ６−２ 立枠（台形断面の溝付き） ７ 上枠（長方形断面の凸付き）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 升形箱の開口面を正面として立て（以下
   「箱」という。）、箱の片方の側板の外面中央に台形断
   面の底辺を外側とした凸を箱の上・下の端まで垂直に設
   け、もう片方の側板の外面中央に当該台形断面の凸と対
   になる台形断面の底辺を底とする溝を設け（以下「台形
   ペア」という。）、箱の上板の上面に正面と平行に長方
   形断面の溝を正面・背面寄りの計２条設け、箱の下板の
   下面に当該長方形断面の溝と対になる長方形断面の凸を
   計２条設け（以下「長方形ペア」という。）、箱と箱は
   台形ペアを組み合わせて横方向に連結し、長方形ペアを
   噛み合わせて上方向に積み重ねて自在な形の箱の集合体
   を作り、当該集合体全体は底辺には長方形ペアの機構に
   よる台を、側面には台形ペアの機構による立枠を、最上
   には長方形ペアの機構による上枠を取付け、要所を木ネ
   ジ等で固定して自在な形の全体像を成し、また箱の追加
   ・削除、組み替え・分割も自在な本棚又は応用類似棚
   （以下「本棚等」という）。