JP3021992B2 - マルチチャネルsquidセンサの検出コイルの位置および方向測定方法 - Google Patents

マルチチャネルsquidセンサの検出コイルの位置および方向測定方法

Info

Publication number
JP3021992B2
JP3021992B2 JP4257289A JP25728992A JP3021992B2 JP 3021992 B2 JP3021992 B2 JP 3021992B2 JP 4257289 A JP4257289 A JP 4257289A JP 25728992 A JP25728992 A JP 25728992A JP 3021992 B2 JP3021992 B2 JP 3021992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
coil
detection coil
inspection
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4257289A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0678892A (ja
Inventor
健治 芝田
定 冨田
茂樹 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP4257289A priority Critical patent/JP3021992B2/ja
Publication of JPH0678892A publication Critical patent/JPH0678892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3021992B2 publication Critical patent/JP3021992B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生体活動電流源によ
って形成される微小な磁界を計測するSQUIDセンサ
の検出コイルの位置および方向を測定する方法に係り、
特に、マルチチャネルSQUIDセンサの検出コイルの
位置および方向を測定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生体に対して光や音のような外界の刺激
を与えると、感覚神経に信号(活動電流)が発生する。
この生体活動電流によって形成される磁界を、SQUI
D(Superconducting Quantum Interference Dvice:超
電導量子干渉計)を用いたセンサで計測し、その計測デ
ータから生体活動電流源の位置,大きさ,方向を推定す
る。推定された生体活動電流源(以下、単に電流源と略
す)は、X線CT装置やMRI装置などで撮像された体
内断層像上に表示され、患部等の物理的位置の特定など
に使用される。
【0003】したがって、SQUIDセンサの計測点と
生体との位置関係を正確に求めることが極めて重要な要
素となる。SQUIDセンサは、デュワーと呼ばれる容
器内にSQUIDと検出コイル(または、SQUIDと
検出コイルおよび補償コイル)とを収納して構成されて
おり、SQUIDの超電導状態を維持するため、デュワ
ーの内部は液体ヘリウムで満たされている。
【0004】SQUIDセンサの計測点となる検出コイ
ルの位置および方向と、生体との位置関係を求めるに
は、まず、デュワーを基準とした3次元座標系に対する
検出コイルの位置,方向を設計図を参照して把握してお
く。次に、デュワーに投光器を取り付けて光ビームを生
体に照射したり、また、生体の複数箇所に小コイルを取
り付け、小コイルから発生した磁界をSQUIDセンサ
で検出するなどの方法で、デュワーの座標系に対する生
体の位置関係を把握する。これらの情報、すなわち、デ
ュワーと検出コイルの位置,方向との関係、およびデュ
ワーと生体との位置関係から、検出コイルの位置,方向
と生体との位置関係を求めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検出コ
イルがデュワーに充填された液体ヘリウム中に浸漬され
て極低温状態下にあるため、検出コイルが収縮してしま
い、実用上において設計図通りの位置,方向が保たれて
いないという問題がある。また、検出コイルの製作誤差
やデュワーへの取り付け誤差等によっても同様の問題が
起こる。デュワーと検出コイルとの位置関係に誤差が生
じると、デュワーと生体との位置関係を正確に把握した
としても、最終的に求める計測点と生体との位置関係に
狂いが生じ、推定された生体活動電流源の位置が生体の
断層像上に正確に表示されないこととなって、誤診の原
因となるおそれがある。
【0006】そこで、本願の出願人は特願平3-280797号
において、X線撮影によりデュワー内の検出コイルの位
置、方向を計測する方法を提案している。
【0007】しかしながら、この方法はデュワー内に1
個の検出コイルを収納しているシングルチャネルのSQ
UIDセンサの場合には有効であるが、複数個の検出コ
イルをデュワー内に収納しているマルチチャネルのSQ
UIDセンサの場合には、各検出コイルのX線による画
像の重なり等が生じるために、かかる方法によって各検
出コイルの位置、方向を特定することは非常に困難であ
るという問題がある。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、マルチチャネルのSQUIDセンサ
の検出コイルの位置、方向を計測する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明は、マルチチャネルSQUIDセンサを構
成する少なくとも検出コイルの位置および方向測定方法
において、複数個のSQUIDセンサの検出コイル群を
収納したデュワーの3次元座標系に対して既知の位置、
方向に配置された既知形状の複数個の検査用磁場発生コ
イルにそれぞれ別個に既知電流を供給して検査用の磁場
を発生させて、前記複数個のSQUIDセンサごとに、
前記各検査用磁場発生コイルから発生された磁場に対す
る各検出値をそれぞれ検出し、前記各SQUIDセンサ
ごとに、前記SQUIDセンサで検出した前記各検査用
磁場発生コイルから発生された磁場に対する各検出値
と、前記デュワーの3次元座標系に対する前記検出コイ
ル群の位置、方向を仮定し、既知の磁束/電圧変換係数
を用いて計算により求められる前記各検査用磁場発生コ
イルから発生された磁場に対する検出仮定値との2乗誤
差に基づいて、前記デュワーの3次元座標系に対する前
記SQUIDセンサの各検出コイルの位置、方向を推定
して求めるものである。
【0010】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。すなわ
ち、デュワーを基準とした3次元座標系に対して既知の
位置、方向に配置された既知形状の複数個の検査用磁場
発生コイルにそれぞれ別個に既知電流を供給して検査用
の磁場を発生させて、複数個の各SQUIDセンサごと
に、各検査用磁場発生コイルから発生された磁場に対す
る検出値をそれぞれ検出する。すなわち、1個のSQU
IDセンサについて検査用磁場発生コイルの数に、各検
査用磁場発生コイルから発生させる磁場の方向の数を掛
け合わせた数の検出値を検出する。次に、各SQUID
センサごとに、検出した各検査用磁場発生用コイルに対
応した各検出値と、デュワーの3次元座標系に対するS
QUIDセンサの検出コイル群の位置、方向を仮定し、
各検査用磁場発生コイルから発生された磁場に対して、
既知の磁束/電圧変換係数を用いて計算により求められ
る検出仮定値との2乗誤差を求める。この2乗誤差を最
小にするように検出コイル群の位置、方向を仮定して、
2乗誤差が最小となる場合に仮定した検出コイル群のデ
ュワーの3次元座標系に対する位置、方向をデュワーの
3次元座標系に対するその検出コイル群の位置、方向と
して推定する。なお、検出コイル群とは、SQUIDセ
ンサをSQUIDと検出コイルとで構成している場合に
は検出コイルを示し、SQUIDと検出コイルおよび補
償コイルとで構成されている場合には検出コイルと補償
コイルを示す。従って、検出コイル群が検出コイルのみ
を示す場合には、その検出コイルの位置、方向を推定
し、検出コイル群が検出コイルと補償コイルとを示す場
合には、検出コイルと補償コイルの位置、方向を仮定す
るので、検出コイルの位置、方向のみならず、補償コイ
ルの位置、方向も同時に推定することになる。よって、
推定された検出コイル群から、検出コイルの位置、方向
を推定することができる。他の検出コイルについても、
同様にしてデュワーの3次元座標系に対する各検出コイ
ルの位置、方向をそれぞれ個別に推定することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。この実施例では、図1に示すように7チャネ
ルのSQUIDセンサの各検出コイル4a〜4gの位
置、方向を3個の既知形状の検査用磁場発生コイル6a
〜6cを用いて計測する場合について説明する。
【0012】この計測の手順は、まず、デュワー2の3
次元座標系に対する各検査用磁場発生コイル6a〜6c
の位置、方向を特定し、次に各検査用磁場発生コイル6
a〜6cに既知電流を供給して、それぞれ検査用の磁場
を発生させ、その磁場を各SQUIDセンサで検出す
る。そして、各SQUIDセンサごとに、検出した各検
査用磁場発生用コイル6a〜6cに対応した各検出値
と、デュワー2の3次元座標系に対するSQUIDセン
サの検出コイルと補償コイルとの位置、方向を仮定し
て、各検査用磁場発生コイル6a〜6cから発生された
磁場に対して、既知の磁束/電圧変換係数を用いて計算
により求められる検出仮定値との2乗誤差を求め、この
2乗誤差を最小にするように検出コイル等の位置、方向
を仮定して、2乗誤差が最小となる場合に仮定した検出
コイル等のデュワー2の3次元座標系に対する位置、方
向からデュワー2の3次元座標系に対するその検出コイ
ルの位置、方向を推定する。
【0013】上述の計測手順の詳細を以下に説明する。
まず、デュワー2の3次元座標系に対する各検査用磁場
発生コイル6a〜6cの位置、方向を特定する。図1の
ように、直交3軸x、y、zの各方向に磁場を形成する
発信器1をデュワー2の外側面の適当な位置に取り付け
る。
【0014】次に、発信器1からの各磁場の大きさをそ
れぞれ受信するコイルを内蔵したスタイラス型受信器3
の先端で、デュワー2の適当な指標点F1、F2、F3
を指定し、発信器1の3次元座標系に対するデュワー2
の3次元座標を入力する。スタイラス型受信器3は受信
した各方向の磁場の大きさを基に、発信器1から内蔵コ
イルまでの距離、すなわち、発信器1の3次元座標系で
の位置を知り、その位置を先端の指定点の位置に変換し
て、先端指定点の位置を求めることができるものであ
る。これにより、発信器1の3次元座標系(x−y−
z)におけるデュワー2の3点F1、F2、F3の位
置、すなわち、デュワー2の座標系X−Y−Zの位置関
係を求めておく。
【0015】同様にして、各検査用磁場発生コイル6a
〜6cの各指標点(Fa1、Fa2、Fa3)、(Fb
1、Fb2、Fb3)、(Fc1、Fc2、Fc3)を
各検査用磁場発生コイル6a〜6cごとに、スタイラス
型受信器3で指定し、発信器1の3次元座標系(x−y
−z)における各指標点(Fa1、Fa2、Fa3)、
(Fb1、Fb2、Fb3)、(Fc1、Fc2、Fc
3)の位置、すなわち、各検査用磁場発生コイル6a〜
6cの座標系(Xa −Ya −Za )、(Xb −Yb −Z
b )、(Xc −Yc −Zc )の位置関係を求める。そし
て、先に求めておいた発信器1の座標系(x−y−z)
に対するデュワー2の座標系(X−Y−Z)との位置関
係から、デュワー2の座標系(X−Y−Z)に対する各
検査用磁場発生コイル6a〜6cの座標系(Xa −Ya
−Za )、(Xb −Yb −Zb )、(Xc −Yc
c )の位置関係を求め、デュワー2の座標系(X−Y
−Z)に対する各検査用磁場発生コイル6a〜6cの位
置、方向を特定する。
【0016】次に、各検査用磁場発生コイル6a〜6c
に既知電流を供給して、それぞれ検査用の磁場を発生さ
せ、その磁場をSQUIDセンサで検出する。各検査用
磁場発生コイル6a〜6cは、磁場発生コイル選択駆動
制御装置7によって、個別に、かつ、それぞれの方向に
検査用の磁場を発生させるように制御されている。例え
ば、検査用磁場発生コイル6aのXa 方向の磁場のみを
発生し、次に検査用磁場発生コイル6aのYa 方向の磁
場のみを発生するように切り替え、さらに、検査用磁場
発生コイル6aのZa 方向の磁場のみを発生するように
切り替える。そして、検査用磁場発生コイル6bの
b 、Yb 、Zb の各磁場のみを順次発生させるように
切り替え、さらに、検査用磁場発生コイル6cのXc
c 、Zc の各磁場のみを順次発生させるように切り替
える。このとき、検査用の磁場を発生させるために、磁
場発生コイル選択駆動制御装置7からは各検査用磁場発
生コイル6a〜6cに所定の電流量が供給される。な
お、この所定の電流量は、後述する検出仮定値の算出に
用いられる値である。
【0017】そして、各検査用磁場発生コイル6a〜6
cごと、それぞれの方向ごとに順次発生された検査用の
磁場は、各SQUIDセンサでそれぞれ検出され、検出
値は保存される。なお、この検出値は電圧値で検出され
る。すなわち、各検出コイル4a〜4gではそれぞれ検
査用磁場発生コイル6aのXa 、Ya 、Za 方向の検査
用磁場の各検出値、検査用磁場発生コイル6bのXb
b 、Zb 方向の検査用磁場の各検出値、検査用磁場発
生コイル6cのXc 、Yc 、Zc 方向の検査用磁場の各
検出値の合計9個の検出値を電圧値で検出することにな
る。例えば、検出コイル4aでは、Vma1〜Vma9の検
出値を検出する。なお、 Vma1は、検査用磁場発生コイル6aのXa 方向の検査
用磁場の検出値 Vma2は、検査用磁場発生コイル6aのYa 方向の検査
用磁場の検出値 Vma3は、検査用磁場発生コイル6aのZa 方向の検査
用磁場の検出値 Vma4は、検査用磁場発生コイル6bのXb 方向の検査
用磁場の検出値 Vma5は、検査用磁場発生コイル6bのYb 方向の検査
用磁場の検出値 Vma6は、検査用磁場発生コイル6bのZb 方向の検査
用磁場の検出値 Vma7は、検査用磁場発生コイル6cのXc 方向の検査
用磁場の検出値 Vma8は、検査用磁場発生コイル6cのYc 方向の検査
用磁場の検出値 Vma9は、検査用磁場発生コイル6cのZc 方向の検査
用磁場の検出値 をそれぞれ示す。
【0018】次に、各SQUIDセンサごとに、デュワ
ー2の3次元座標系に対するSQUIDセンサの検出コ
イルと補償コイル(例えば、検出コイル4aと補償コイ
ル5a)との位置、方向を仮定して各検査用磁場発生コ
イル6a〜6cのそれぞれの方向から発生された磁場に
対する検出仮定値を算出する。
【0019】これを、検出コイル4aを例に採り、図2
を参照して説明する。この実施例の各SQUIDセンサ
には、外部磁場によるノイズを打ち消して、検出コイル
で特定の磁場を検出するために、図2の検出コイル4a
に対して差動結合された補償コイル5aに示すように、
それぞれ補償コイルが設けられている。この検出コイル
4aと補償コイル5aとのデュワー2の3次元座標系に
対する位置、方向を、例えば、図2の実線で示すように
仮定(例えば、最初は、設計に基づいて、検出コイル4
a等の位置を仮定)して、まず、検査用磁場発生コイル
6aのXa 方向に上述した所定の電流量で検査用磁場が
発生されたと仮定した場合に検出される検出仮定値Vf
a1を次式(1)で算出する。 Vfa1 = (Bd1、n)÷k−(BC1、n)÷k … (1)
【0020】ここで、kは、磁束/電圧変換係数であ
り、検出コイル4aと補償コイル5aの形状、位置、方
向等により特定され、検出磁場の電圧値への変換の割合
を決める係数である。この磁束/電圧変換係数は、例え
ば設計時に決定されたものを用いる。また、Bd1は、検
査用磁場発生コイル6aのXa 方向に発生された磁場の
検出コイル4aの所定の1点(例えば、中心点)での磁
場ベクトルを示し、BC1は、検査用磁場発生コイル6a
のXa 方向に発生された磁場の補償コイル5aの所定の
1点(例えば、中心点)での磁場ベクトルを示す。さら
に、nは、検出コイル4aのコイル面に垂直な方向のベ
クトルを示し、(Bd1、n)は、Bd1とnとの内積を、
(BC1、n)は、BC1とnとの内積をそれぞれ示すもの
である。なお、検査用磁場発生コイル6aのデュワー2
の3次元座標系に対する位置、方向は、上述のように特
定されているので、仮定した検出コイル4a等と、検査
用磁場発生コイル6aとの位置、方向関係は特定され、
その関係に基づいて、Bd1とBC1とが特定される。ま
た、簡単のため、検出コイル4aと補償コイル5aとの
コイル面はそれぞれ平行であるとする。
【0021】すなわち、検査用磁場発生コイル6aのX
a 方向に発生された磁場の検出コイル4aで検出する磁
場から補償コイル5aで打ち消される磁場を引いて、計
測される電圧値を算出するものである。なお、上述の式
(1)は、簡単のためにコイル面積を考慮しない場合の
算出式を示したものである。コイル面積を考慮すれば、
そのコイル面を通過する磁束について、コイル面の全て
の垂直成分を算出するようにすればよい。
【0022】同様にして、検査用磁場発生コイル6aの
a 、Za 方向の検査用磁場、検査用磁場発生コイル6
bのXb 、Yb 、Zb 方向の検査用磁場、検査用磁場発
生コイル6cのXc 、Yc 、Zc 方向の検査用磁場が発
生されたと仮定した場合に検出される検出仮定値Vfa2
〜Vfa9を算出する。
【0023】そして、検出した各検査用磁場発生用コイ
ル6a〜6cに対応した各検出値Vma1〜Vma9と、デ
ュワー2の3次元座標系に対する検出コイル4a等の位
置、方向を仮定して、各検査用磁場発生コイル6a〜6
cから発生された磁場に対して、計算により求められる
検出仮定値Vfa1〜Vfa9との2乗誤差fを次式(2)
のように求める。 f = Σ(Vmaj−Vfaj2 (但し、j=1〜9) … (2)
【0024】このようにして、算出した2乗誤差fに基
づいて、例えば、最急降下法やニュートン・ラプソン法
等により、2乗誤差fが最小となる場合の検出コイル4
aと補償コイル5aとのデュワー2の3次元座標系に対
する位置、方向を、例えば、図2の二点鎖線で示すよう
に順次仮定して、その位置、方向において2乗誤差fを
算出する。そして、2乗誤差fが最小となる場合に仮定
した検出コイル4a、補償コイル5aのデュワー2の3
次元座標系に対する位置、方向をデュワー2の3次元座
標系に対するその検出コイル4a、補償コイル5aの位
置、方向と推定して求める。従って、検出コイル4aの
位置、方向を求めることができる。上述の方法により、
デュワー2の3次元座標系に対する他の検出コイル4b
〜4gと各検出コイル4b〜4gに差動結合された各補
償コイルの位置、方向を推定して求めることができ、従
って、各検出コイル4b〜4gの位置、方向を求めるこ
とができる。
【0025】なお、上述のようにしてデュワー2の3次
元座標系に対する検出コイルの位置、方向が求まれば、
例えば、本願の出願人が特願平2-416142において提案し
ている方法を用いてデュワー2の3次元座標系に対する
生体の位置を特定することにより、生体活動電流源の位
置,大きさ,方向をSQUIDセンサで正確に計測する
ことができ、また、計測された生体活動電流源を、X線
CT装置やMRI装置などで撮像された体内断層像上の
正確な位置に表示することが可能となる。
【0026】また、上述の実施例では、3個の検査用磁
場発生コイルを用いた場合を説明したが、検査用磁場発
生コイルの数を増やし、種々の位置、方向から検査用の
磁場を発生させれば、より精度よく検出コイルの位置、
方向を推定することができる。
【0027】さらに、上述の実施例では、7チャネルの
SQUIDセンサを例に採り説明したが、実施例でも説
明したように、各検出コイルごとに計算によりその位
置、方向を推定するので、チャネル数が増えても、全て
の検出コイルの位置、方向をそれぞれ推定することがで
きる。
【0028】また、上述の実施例では、SQUIDと検
出コイルおよび補償コイルで構成するSQUIDセンサ
を例に採り説明したが、SQUIDと検出コイルで構成
されるSQUIDセンサの場合でも、同様にして検出コ
イルの位置、方向を推定することができる。この場合、
検出コイルの位置、方向を仮定して、その検出仮定値の
算出は、式(1)において、補償コイル成分を考慮せず
に算出すればよい。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、複数個のSQUIDセンサの検出コイルの
デュワーの3次元座標系に対する位置、方向を計算によ
りそれぞれ求めているので、マルチチャネルのSQUI
Dセンサであっても、X線撮影により各検出コイルの位
置、方向を求める場合のように、各検出コイルが互いに
干渉し合って各検出コイルの位置、方向を特定できない
というようなこともなく、デュワーの3次元座標系に対
する各検出コイルの位置、方向を特定することができ
る。
【0030】また、デュワーの3次元座標系に対する各
検出コイルの位置、方向を求めることができるので、デ
ュワーの3次元座標系に対する生体の位置が特定できれ
ば、X線CT装置やMRI装置などで撮像された体内断
層像上に、SQUIDセンサで推定された電流源を正確
に表示することができ、患部等の物理的位置の特定など
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るマルチチャネルSQ
UIDセンサの検出コイルの位置、方向の測定例を示し
た図である。
【図2】検出コイル、補償コイルによる検査用磁場の検
出状態を説明するための図である。
【符号の説明】
1 … 発信器 2 … デュワー 3 … スタイラス型受信器 4a〜4g … 検出コイル 5a … 補償コイル 6a〜6c … 検査用磁場発生コイル 7 … 磁場発生用コイル選択駆動制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−95337(JP,A) 特開 平4−61842(JP,A) 特公 平5−55126(JP,B2) 特公 平6−34783(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/04 - 5/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチチャネルSQUIDセンサを構成
    する少なくとも検出コイルの位置および方向測定方法に
    おいて、 複数個のSQUIDセンサの検出コイル群を収納したデ
    ュワーの3次元座標系に対して既知の位置、方向に配置
    された既知形状の複数個の検査用磁場発生コイルにそれ
    ぞれ別個に既知電流を供給して検査用の磁場を発生させ
    て、前記複数個のSQUIDセンサごとに、前記各検査
    用磁場発生コイルから発生された磁場に対する各検出値
    をそれぞれ検出し、 前記各SQUIDセンサごとに、前記SQUIDセンサ
    で検出した前記各検査用磁場発生コイルから発生された
    磁場に対する各検出値と、前記デュワーの3次元座標系
    に対する前記検出コイル群の位置、方向を仮定し、既知
    の磁束/電圧変換係数を用いて計算により求められる前
    記各検査用磁場発生コイルから発生された磁場に対する
    検出仮定値との2乗誤差に基づいて、前記デュワーの3
    次元座標系に対する前記SQUIDセンサの各検出コイ
    ルの位置、方向を推定して求めることを特徴とするマル
    チチャネルSQUIDセンサの検出コイルの位置および
    方向測定方法。
JP4257289A 1992-08-31 1992-08-31 マルチチャネルsquidセンサの検出コイルの位置および方向測定方法 Expired - Fee Related JP3021992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4257289A JP3021992B2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 マルチチャネルsquidセンサの検出コイルの位置および方向測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4257289A JP3021992B2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 マルチチャネルsquidセンサの検出コイルの位置および方向測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0678892A JPH0678892A (ja) 1994-03-22
JP3021992B2 true JP3021992B2 (ja) 2000-03-15

Family

ID=17304310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4257289A Expired - Fee Related JP3021992B2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 マルチチャネルsquidセンサの検出コイルの位置および方向測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3021992B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6484118B1 (en) * 2000-07-20 2002-11-19 Biosense, Inc. Electromagnetic position single axis system
US7809421B1 (en) * 2000-07-20 2010-10-05 Biosense, Inc. Medical system calibration with static metal compensation
US8862200B2 (en) * 2005-12-30 2014-10-14 DePuy Synthes Products, LLC Method for determining a position of a magnetic source

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0678892A (ja) 1994-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0627192B1 (en) Method and apparatus for deducing bioelectric current sources
JP3231847B2 (ja) 生体磁気計測装置
US8838225B2 (en) Analysis of multi-channel measurement data using orthogonal virtual channels
US6374131B1 (en) Biomagnetism measuring method and apparatus
EP1926426A2 (en) Magnetic tracking system for an imaging system
US20050212515A1 (en) Biomagnetic measurement apparatus and method for setting horizontal position for biomagnetic measurement
CN104720750A (zh) 用于场补偿应用的自适应荧光镜定位
KR20190005891A (ko) 생체 자기장을 측정하는 장치
JP3021992B2 (ja) マルチチャネルsquidセンサの検出コイルの位置および方向測定方法
CN115399774A (zh) 脑磁检测装置、数据处理方法、装置及系统
JPH04174643A (ja) 生体内活動電流イメージング装置
JPH08238225A (ja) 生体磁気計測装置の較正方法
JPH04319334A (ja) 生体磁気イメージング装置
JPH04109929A (ja) 生体磁気計測法
JPH10206545A (ja) ポジトロンct装置
JPH03251226A (ja) 生体磁気計測法
JP4006543B2 (ja) 生体活動電流源推定装置
JPH05220124A (ja) 生体磁気計測装置
JP4000343B2 (ja) 生体活動電流源推定装置
JP2990944B2 (ja) Squidセンサの検出コイルの位置および方向の計測装置
JPH05119136A (ja) Squidセンサの検出コイルの位置および方向測定方法
JPH05297091A (ja) 生体磁気計測装置
JP3298312B2 (ja) 生体活動電流源推定装置
JP3726421B2 (ja) 生体活動電流源表示装置
JP2020069350A (ja) 生体磁場検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees