JP3021771U - ルアーフィッシュング用フック - Google Patents
ルアーフィッシュング用フックInfo
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- JP3021771U JP3021771U JP1995008741U JP874195U JP3021771U JP 3021771 U JP3021771 U JP 3021771U JP 1995008741 U JP1995008741 U JP 1995008741U JP 874195 U JP874195 U JP 874195U JP 3021771 U JP3021771 U JP 3021771U
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- needle shaft
- braid
- hook
- needle
- synthetic fiber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】針軸のチモト先端部に針軸と一体化した環状部
を備え、かつ針軸方向から5〜85度の範囲の角度で外
側に傾け、前記環の内部に二つ折りした合成繊維製の組
紐を通して輪を形成させ、前記二つ折りした組紐の他方
を前記針軸に沿わせてその周囲を根巻糸で巻きつけ、さ
らに接着剤で固定することにより、ループが針軸と実質
的に同じ角度になり、ルアーに追随しやすく、自然な動
きをするルアーフィッシュング用フックを提供する。 【解決手段】ルアーフィッシュング用フック10は、金
属製の針軸1のチモト先端部に、針軸1と一体化した環
状部5を備えている。環状部5は針軸1の方向から45
度の角度で外側に傾いている。この環状部5の内部に二
つ折りした合成繊維製の組紐を通してループ6を形成さ
せ、前記二つ折りした組紐の他方を前記針軸に沿わせて
その周囲を根巻糸7で巻きつけ、さらに接着剤で固定す
る。
を備え、かつ針軸方向から5〜85度の範囲の角度で外
側に傾け、前記環の内部に二つ折りした合成繊維製の組
紐を通して輪を形成させ、前記二つ折りした組紐の他方
を前記針軸に沿わせてその周囲を根巻糸で巻きつけ、さ
らに接着剤で固定することにより、ループが針軸と実質
的に同じ角度になり、ルアーに追随しやすく、自然な動
きをするルアーフィッシュング用フックを提供する。 【解決手段】ルアーフィッシュング用フック10は、金
属製の針軸1のチモト先端部に、針軸1と一体化した環
状部5を備えている。環状部5は針軸1の方向から45
度の角度で外側に傾いている。この環状部5の内部に二
つ折りした合成繊維製の組紐を通してループ6を形成さ
せ、前記二つ折りした組紐の他方を前記針軸に沿わせて
その周囲を根巻糸7で巻きつけ、さらに接着剤で固定す
る。
Description
【0001】
本考案は、ルアー(擬似餌)釣りに用いるルアーフィッシュング用フック(釣 針)に関するものである。
【0002】
最近、釣りは餌釣りからルアー(擬似餌)釣りに移行しつつある。餌のにおい 、感触などの煩わしさから解放されること、及び魚との微妙なスポーツ感覚など が若人、女性に受け入れられたためと考えられる。
【0003】 このルアーフィッシュング方式は、本来欧米から導入されたものである。この 仕掛けの主流は、釣り糸−ルアー(擬似餌)−トリプルフックとなっている。 このフックは、欧米の大型魚を対象としており、わが国の個々の対象魚はマッ チングしない点もあり、個々の対象魚用釣り針に転用する試みもある。
【0004】 すなわち、個々の対象魚用釣り針のタタキ(針のチモトのふくらみ部)を折っ て取り除き、3本束ねて、糸で軽く下巻きし、これに真ちゅうの輪を添え糸を巻 いて、巻き終えたら3本の針を均等角度に開き、糸巻き部に瞬間接着剤を滴下し トリプルフックを作成している。
【0005】 上記のようなトリプルフックにおいて、タタキ部を残したまま、真ちゅうの輪 の代わりに合成繊維製組紐の輪を用いた物も知られている。また別の例としては 、図3に示すように針軸21のチモト先端部にタタキ部(偏平部)22を形成し 、その内側にループ23を形成して、その周囲を根巻糸24で巻きつけたフック 20も知られている。さらに別の例としては、図4に示すように針軸31のチモ ト先端部に、針軸31と同一角度の環状部32を形成し、この環状部32内を通 してループ33を形成して、そのチモト部の周囲を根巻糸34で巻きつけたフッ ク30も知られている。
【0006】
しかしながら、前記図3に示す従来技術は、使用を繰り返す毎に、上記フック の組紐部が釣り針のチモト部のタタキ部(偏平部)22の角で繰り返し屈曲、摩 擦するために、この部分から切断し、耐久性が不十分であるという問題がある。 また前記図4に示す従来技術は、ループ33が針軸31と同一角度にならず、屈 曲した形になるので、ルアーに追随しにくく、自然な動きをしないなどの問題が ある。したがって、従来からこの改善が市場から強く要請されていた。
【0007】 本考案は、前記従来の問題を解決するため、ループが針軸と実質的に同じ角度 になり、ルアーに追随しやすく、自然な動きができるルアーフィッシュング用フ ックを提供することを目的とする。
【0008】
前記目的を達成するため、本考案のルアーフィッシュング用フックは、針軸の チモト先端部に前記針軸と一体化した環状部を備え、かつ前記環状部は針軸方向 から5〜85度の範囲の角度で外側に傾いているとともに、前記環の内部に二つ 折りした合成繊維製の組紐を通して輪を形成させ、前記二つ折りした組紐の他方 を針軸に固定することを特徴とする。前記において、チモトとは針先とは逆の針 軸の部分のことで、ルアー(疑似餌)を取り付けるためのループを固定する部分 のことである。また前記の針軸と一体化した環状部は、針軸材料を延長させて環 状部に形成したものが好ましい。この環状部の大きさは、合成繊維製の組紐のル ープが通過できる程度の大きさ以上である。
【0009】 前記構成においては、合成繊維製の組紐が、ポリエステル系、ポリアミド系、 アラミド系、超高分子量ポリエチレン系、及びポリアリレート系から選ばれた少 なくとも一つの合成繊維であることが好ましい。
【0010】 また前記構成においては、組紐を針軸に固定する手段が、組紐を針軸に沿わせ てその周囲を根巻糸で巻きつけ、さらに接着剤で固定するか、または前記組紐を 直接針軸に固定する手段が好ましい。また前記根巻き糸を用いる場合は、ポリア ミド系及びポリエステル系から選ばれた少なくとも一つの合成繊維の片撚糸を用 いることが好ましい。太さは50〜500デニールの範囲が好ましい。ここで、 根巻糸とは、合成繊維製の組紐のループ以外の部分を巻き付ける糸のことである 。接着剤は、シアノアクリレート系接着剤等の瞬間接着剤が好適であるが、液状 のエポキシ系、ウレタン系などとくに限定されるものではない。
【0011】 また前記構成においては、環状部は針軸方向に対して30〜60度の範囲の角 度で外側に傾いていることが好ましい。
【0012】
前記した本考案の構成によれば、針軸のチモト先端部に前記針軸と一体化した 環状部を備え、かつ前記環状部は針軸方向から5〜85度の範囲の角度で外側に 傾いているとともに、前記環の内部に二つ折りした合成繊維製の組紐を通して輪 を形成させ、前記二つ折りした組紐の他方を前記針軸に沿わせてその周囲を根巻 糸で巻きつけ、さらに接着剤で固定することにより、ループが針軸と実質的に同 じ角度になり、ルアーに追随しやすく、自然な動きができるルアーフィッシュン グ用フックを実現できる。
【0013】 以下本考案の作用を説明する。 (1)釣針のチモト部に外側に傾いた環状部を設ける。この環状部は、針先部に 面している。しかも、この面は針軸部に対し傾斜している、この角度は5〜85 度、望ましくは30〜60度である。5度未満、及び85度を越えると直線性が 損なわれる。 (2)これにルアーを結合するための合成繊維製組紐からなる輪を作成する。合 成繊維製組紐を2つ折りにして輪を作成し、他方を上記環を通過させ針軸に沿わ せ、根巻き糸で巻き付けし、接着剤を滴下し固定させる。組紐は直接針軸に結び 付けて固定しても良い。 (3)根巻き糸を用いる場合は、50〜500デニールのポリアミドまたはポリ エステルマルチフィラメント糸を片撚して用いる。片撚糸を用いると強固に巻き 付けることができる。
【0014】
以下実施例を用いて本考案を具体的に説明する。 図1は本考案の一実施例のルアーフィッシュング用フックの斜視図である。ル アーフィッシュング用フック10は、金属製の針軸1のチモト先端部に、針軸1 と一体化した環状部5を備えている。環状部5は針軸1の方向から5〜85度、 好ましくは30〜60度、とくに好ましくは45度の角度で外側に傾いている。 この環状部5の内部に二つ折りした合成繊維製の組紐を通してループ(輪)6を 形成させ、前記二つ折りした組紐の他方を前記針軸に沿わせてその周囲を根巻糸 7で巻きつけ、さらに接着剤で固定している。2は魚を引っ掛けるためのフック 先端部、3は湾曲部、4はチモト部である。湾曲部3の外側に環状部5が傾いて いることになる。またループ(輪)6にはジグ、スプーン、スピナー、プラグな ど各種ルアーの後端をスプリットリングまたはルアーコネクターで接続する。
【0015】 図2は図1のルアーフィッシュング用フックのとくに好ましい例の側面図であ る。環状部5は針軸1の方向からθ=45度の角度で外側に傾いていることを示 している。
【0016】 (実施例1) 図1〜2に示すような、線径0.84mm、ゲーブ(ふところ)長さ11.0 mm、シャンク(針軸)長さ12.0mmで、チモト末端部に環状部(中心の中 空部の直径約1mm)を形成し、環状面が針軸に対し外側に45度の角度で傾い ている釣り針を用意した。別に、ポリエステル繊維、200デニール、8本を用 意し、角8打ちによる合成繊維製の組紐を用意した。
【0017】 この組紐を二つ折りし他方で輪を作成し、他方は釣り針の環を通し針軸部に沿 わせ、別に用意した、ポリアミド繊維、420デニールを片撚し、接着剤で固め た根巻き糸で針軸と組糸の上から多数巻き上げ固定した。さらに、この上から瞬 間接着剤を滴下し、固定を強化した。
【0018】 このようにして作成したフックの合成繊維製の輪部は、ジグ、スプーン、スピ ナー、プラグなど各種ルアーの後端にスプリットリングまたはルアーコネクター で接続して使用した。
【0019】 これを実際に渓流釣りで従来のフックと比較した結果、従来のトリプルフック に比べて優れた釣果が得られた。 また、従来の環付きでないフックに比べて、本実施例のフックは優れた耐久性 が得られた。繰り返し使用しても、ルアーとフック間での切断する現象は認めら れなかった。
【0020】 また、従来の針軸と同一角度の環状部を形成したフックに比べて、本実施例の フックは動きが自然で優れた釣果が得られた。
【0021】
以上説明した通り、本考案によれば、針軸のチモト先端部に前記針軸と一体化 した環状部を備え、かつ前記環状部は針軸方向から5〜85度の範囲の角度で外 側に傾いているとともに、前記環の内部に二つ折りした合成繊維製の組紐を通し て輪を形成させ、前記二つ折りした組紐の他方を前記針軸に沿わせてその周囲を 根巻糸で巻きつけ、さらに接着剤で固定することにより、ループが針軸と実質的 に同じ角度になり、ルアーに追随しやすく、自然な動きができるルアーフィッシ ュング用フックを提供できる。
【図1】本考案の一実施例のルアーフィッシュング用フ
ックの斜視図である。
ックの斜視図である。
【図2】図1のルアーフィッシュング用フックのとくに
好ましい例の側面図である。
好ましい例の側面図である。
【図3】従来のルアーフィッシュング用フックの斜視図
である。
である。
【図4】従来の別のルアーフィッシュング用フックの斜
視図である。
視図である。
1,21,31 針軸 2 フック先端部 3 湾曲部 4 チモト部 5,32 環状部 6,23,33 合成繊維製組紐の輪(ループ) 7,24,34 根巻糸 10,20,30 ルアーフィッシュング用フック
Claims (4)
- 【請求項1】 針軸のチモト先端部に前記針軸と一体化
した環状部を備え、かつ前記環状部は針軸方向から5〜
85度の範囲の角度で外側に傾いているとともに、前記
環の内部に二つ折りした合成繊維製の組紐を通して輪を
形成させ、前記二つ折りした組紐の他方を針軸に固定す
ることを特徴とするルアーフィッシュング用フック。 - 【請求項2】 合成繊維製の組紐が、ポリエステル系、
ポリアミド系、アラミド系、超高分子量ポリエチレン
系、及びポリアリレート系から選ばれた少なくとも一つ
の合成繊維である請求項1に記載のルアーフィッシュン
グ用フック。 - 【請求項3】 組紐を針軸に固定する手段が、組紐を針
軸に沿わせてその周囲を根巻糸で巻きつけ、さらに接着
剤で固定するか、または前記組紐を直接針軸に固定する
手段であり、前記根巻き糸を用いる場合は、ポリアミド
系及びポリエステル系から選ばれた少なくとも一つの合
成繊維の片撚糸を用いる請求項1に記載のルアーフィッ
シュング用フック。 - 【請求項4】 環状部は針軸方向に対して30〜60度
の範囲の角度で外側に傾いている請求項1に記載のルア
ーフィッシュング用フック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995008741U JP3021771U (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | ルアーフィッシュング用フック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995008741U JP3021771U (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | ルアーフィッシュング用フック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3021771U true JP3021771U (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=43157097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995008741U Expired - Lifetime JP3021771U (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | ルアーフィッシュング用フック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3021771U (ja) |
-
1995
- 1995-08-21 JP JP1995008741U patent/JP3021771U/ja not_active Expired - Lifetime
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