JP3021515U

JP3021515U - 焼却炉

Info

Publication number: JP3021515U
Application number: JP1995009306U
Authority: JP
Inventors: 直利尾崎
Original assignee: 直利尾崎; マグ・末広工業株式会社
Priority date: 1995-08-09
Filing date: 1995-08-09
Publication date: 1996-02-27
Anticipated expiration: 2001-08-09

Abstract

(57)【要約】【課題】過熱された冷却水の熱を経済的かつ効率よく利
用し飲料水を加熱する。【解決手段】ウオ−タ−ジャケット式冷却構造の焼却炉
において、炉壁１及び蓋壁２の高温域に整流板３を設置
し、炉壁１と整流板３及び蓋壁２と整流板３によって構
成される高温域における空間部に、給水口４及び取水口
５を炉壁１及び蓋壁２の外部に設置した管６を配設す
る。整流板３は、対流を整流し、管６が配設された狭い
領域に対流を集中させ、管６を循環する飲料水を効率よ
く加熱する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、一般用廃棄物及び産業用廃棄物等を焼却するために使用されるウオ−タ−ジャケット式冷却構造を有する焼却炉に係るもので、詳しくは冷却水の熱を利用して、飲料水を加熱し給湯等に活用できるように工夫した焼却炉の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の焼却炉においては、炉壁や蓋壁を冷却するために、炉壁や蓋壁の中空部に充満され、炉室の焼却温度によって過熱された冷却水は、利用されることなく大気中に蒸気の形で放出したり、あるいは外部に設置した外付けの熱交換器に導き、飲料水等を加熱する熱源として利用していた。

【０００３】しかし、独立した外付けの熱交換器は、過熱された冷却水を貯蔵するための容器となる外被を設備する必要があり、かなりの経費と設置のためのスペ−スを要するという経済上の欠点があった。

【０００４】また、過熱された冷却水を外付けの熱交換器に導く途中において、冷却水の温度が降下し、効率よく熱交換ができないという欠点があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、従来の技術で述べた欠点を解消するためになされたもので、過熱された冷却水の熱を経済的、かつ効率よく飲料水の加熱に利用することができる焼却炉の提供を目的としたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

炉壁及び蓋壁の高温域に整流板を設置し、炉壁と整流板及び蓋壁と整流板によって構成される高温域における空間部に、給水口及び取水口を炉壁及び蓋壁の外部に設置した管を配設する。

【０００７】そうすることによって、焼却温度が最も高い領域、例えば、煙道付近の炉壁及び蓋壁の高温域に設置された整流板は、対流をほぼ垂直方向に整流し、前記空間部での対流を加速し、この空間部に配設された前記管中を循環する飲料水を効率よく加熱する。

【０００８】

【考案の実施の形態】

この考案の実施の形態の一例を示す図面について説明するに、図１〜図２に示すように、ウオ−タ−ジャケット式冷却構造の焼却炉において、冷却水を満たす中空部を有する鋼板等から成る炉壁１及び蓋壁２の高温域に鋼板等から成る整流板３をほぼ垂直に設置し、炉壁１と整流板３及び蓋壁２と整流板３によって構成される高温域における空間部に、給水口４及び取水口５を炉壁１及び蓋壁２の外部に設置したステンレス等から成る管６を配設して構成されている。

【０００９】整流板３は、図１に示すように、炉壁１及び蓋壁２内において、冷却水７が全域的に対流できるように、上端が冷却水７の水面から下に位置するように、壁面に溶接等によって固着されている。

【００１０】管６は、連続した一本の管から成っており、前記高温域に多重に巻回され配設されており、図示は省略しているが、給水口４は給水用の貯水タンク又は水道の蛇口に接続され、取水口は給湯用の貯湯タンク等に接続されている。

【００１１】燃焼室８に廃棄物を投入すると、燃焼の炎は煙突９の方へ引かれ、燃焼室８の出口付近から煙突９の入口近くが高温域になり、冷却水はこの領域において最も過熱されるから、図１に示すように、この領域の炉壁１及び蓋壁２に整流板３を設けることによって、過熱されて、軽くなり、四方八方へ広がり上昇しようとする冷却水７の無秩序な広がりを抑制し、管６が配設された狭い領域内で集中的に対流させ、管６中の飲料水を効率よく加熱する。なお、前記領域内での管６の配設位置については、限定的ではなく、また配設する管６の数についても限定的ではなく、必要に応じて、配設する管６の数を増加してもよい。

【００１２】

【考案の効果】

この考案は上述のように構成されているので、次のような効果を呈する。

【００１３】従来のような外付け熱交換器が不要であり、過熱された冷却水を直接熱交換媒体として、飲料水を加熱するので、熱交換効率がよく、経済的である。

【００１４】冷却水の熱を有効に活用できるから、資源の節約になる。

【００１５】構造が簡単であるので、比較的安価に量産ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】考案の実施の一形態を示す概略断面図である。

【図２】図１における概略正面図である。

【符号の説明】

１炉壁２蓋壁３整流板４給水口５取水口６管７冷却水８燃焼室９煙突

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ウオ−タ−ジャケット式冷却構造の焼却炉
において、炉壁（１）及び蓋壁（２）の高温域に整流板
（３）を設置し、炉壁（１）と整流板（３）及び蓋壁
（２）と整流板（３）によって構成される高温域におけ
る空間部に、給水口（４）及び取水口（５）を炉壁
（１）及び蓋壁（２）の外部に設置した管（６）を配設
したことを特徴とする焼却炉