JP3020998U - 産業廃棄物焼却炉 - Google Patents

産業廃棄物焼却炉

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JP3020998U
JP3020998U JP1995007797U JP779795U JP3020998U JP 3020998 U JP3020998 U JP 3020998U JP 1995007797 U JP1995007797 U JP 1995007797U JP 779795 U JP779795 U JP 779795U JP 3020998 U JP3020998 U JP 3020998U
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air supply
supply unit
furnace body
grate
incineration
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JP1995007797U
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Inventor
良夫 江森
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江商物産株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は連続して被焼却物の投入が可能で単
位時間当たりの処理量が大であり、且つ、爆発の危険性
がなく安全で小型な焼却炉を実現することを目的とす
る。 【解決手段】 上部がドーム状をなし、下部が灰受け2
2で閉鎖された円筒状の炉体20が設けられ、該炉体2
0の上部側面には常時開口している焼却物投入口26
と、排気口27とが設けられ、内部には、下部に一次空
気供給部30が、中部に二次空気供給部31が、上部に
三次空気供給部32がそれぞれ設けられ、該各空気供給
部30,31,32は外部から圧縮空気が送入される圧
縮空気供給管36,37,38により支持されており、
炉体20下部には火格子39と、焼却残滓排出口45
と、該火格子39上の焼却残滓を焼却残滓排出口45方
向に押出す燃焼残滓押出し機構46とが設けられて成る
ように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は産業廃棄物焼却炉に関する。詳しくは、産業廃棄物、特に自動車の古 タイヤを効率良く、且つ安全に焼却することができる産業廃棄物焼却炉に関する 。
【0002】
【従来の技術】
従来、使用済の自動車タイヤは、熱利用と再利用の二つのルートで処理されて いる。再利用の場合は新しいタイヤに再生されたり、別のゴム製品に作り替えた りして利用される。熱利用の場合は、燃料として、金属精錬やセメント製造等に 用いられているが、一部は灰及び熱を利用するため焼却炉で焼却している。本考 案は、この焼却炉に関するものである。
【0003】 従来の古タイヤの焼却に用いられている焼却炉の一例を、図7に示す。この焼 却炉はガス化室1とガス燃焼室2とを有し、該ガス化室1とガス燃焼室2とは連 結管3で接続されている。そして、ガス化室1には、上部に被処理物投入口4が 、下部に灰出し口5が、底部に複数の空気供給口6がそれぞれ設けられている。 またガス燃焼室2には点火バーナー7が設けられ、連結管3には送風管8が開口 して設けられている。なお、ガス化室1の空気供給口6及び連結管3の送風管8 は共に送風機9に接続している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記図7に示した従来の焼却炉では、古タイヤを一度に投入できる本数が少な く、且つ焼却途中で被焼却物を投入しようとすると、上部の被処理物投入口2の 蓋をあけた時バックファイアの危険があり、投入することができなかった。この ため作業が間欠的になり、作業量及び作業効率の悪いものであった。また、この 焼却炉はガス化室1とガス燃焼室2とを有するため、装置が大型化するという問 題があった。
【0005】 本考案は上記従来の問題点に鑑み、連続して被焼却物の投入が可能で単位時間 当たりの処理量が大であり、且つ、爆発の危険性がなく安全で小型な焼却炉を実 現しようとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の産業廃棄物焼却炉においては、上部がドーム状をなし、下部が灰受け 22で閉鎖された円筒状の炉体20が設けられ、該炉体20の上部側面には常時 開口している被焼却物投入口26と、排気口27とが設けられ、内部には、下部 に一次空気供給部30が、中部に二次空気供給部31が、上部に三次空気供給部 32がそれぞれ設けられ、該各空気供給部30,31,32は外部から圧縮空気 が送入される圧縮空気供給管36,37,38により支持されており、炉体20 下部には火格子39と、焼却残滓排出口45と、該火格子39上の焼却残滓を焼 却残滓排出口45方向に押出す焼却残滓押出し機構46とが設けられて成ること を特徴とする。
【0007】 また、それに加えて、前記一次空気供給部30は、中空円板状で、その上面に 多数の空気噴出孔42が設けられ、二次空気供給部31は上下を閉鎖した中空の 逆円錐台状をなし、その側面に多数の空気噴出孔43が設けられ、三次空気供給 部32は円筒状で、その表面に多数の空気噴出孔44が設けられて成ることを特 徴とする。また、前記二次空気供給部31の空気噴出孔43の孔径は、円錐面の 下部から上部に行くに従って大きいことを特徴とする。
【0008】 この構成を採ることにより、古タイヤ及び生ゴミ等を混合した被焼却物の焼却 が可能であり、且つ、それらの被焼却物を燃焼を停止させずに連続的に投入が可 能であり、また、雷などによる停電等で燃焼を途中で中止しても爆発の危険がな く安全である。さらに、古タイヤを不完全燃焼させて活性炭を得ることもでき、 完全燃焼させれば有機肥料となる灰が得られると共に、スチールコードの針金が 80%以上回収することができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
図1乃至図4は本考案の実施の形態を示す図であり、図1は外観図、図2は縦 断面図、図3は図2のIII−III線おける断面図、図4は図2におけるZ矢視図で ある。 図1において、符号20は炉体であり、該炉体20は、円筒状をなし、上部を ドーム状部材21で、下部を皿状の灰受け22で閉鎖されている。そして該炉体 20は灰受け22が接地しないように4本の支持脚23で支持されている。
【0010】 この炉体20の円筒状部分は二重壁構造(図2参照)となっており、水を入れ ることができるようになっており、給水口24及び出湯口25が設けられている 。また、図2の如く該炉体20の上部側面には被焼却物であるタイヤを挿入でき る大きさで、且つ常時開口している焼却物投入口26が形成され、その根元上部 からドーム状部材21に通ずるバイパス路26aが設けられている。また、上部 のドーム状部材21には排気口27が設けられ、該排気口27は除塵用のサイク ロン装置28を介して煙突29に接続されている。なお、該炉体20は二重壁構 造とせず、一重壁とし内面に耐火材を裏張りしても良い。
【0011】 また、炉体20の内部には図2,図3に示すように、下部に一次空気供給部3 0が設けられ、中部に二次空気供給部31が設けられ、上部に三次空気供給部3 2が設けられ、それぞれ支持棒33,34,35と外部から圧縮空気を供給する 圧縮空気供給管36,37,38とにより炉体20に支持されている。また、一 次空気供給部30の上面に近接して複数本のパイプを間隔をあけて平行に並べた 火格子39と、該火格子39と炉体内壁との間に傾斜板40が設けられている。 また火格子39と二次空気供給部31との中間に複数本のガイド棒41が傾斜し て設けられている。
【0012】 そして、前記一次空気供給部30は中空の円盤状をなし、図4の如く、その上 面には多数の空気噴出孔42が穿設されている。また、二次空気供給部31は、 上下が閉鎖された中空の逆円錐台状をなし、その側面には多数の空気噴出孔43 が穿設されている。この空気噴出孔43は、円錐面の下から上にいくほど孔径が 大きくなるように形成されている。また、三次空気供給部32は両端が閉鎖され た中空の円筒状をなし、その外周には多数の空気噴出孔44が穿設されている。
【0013】 また、炉体20の下部には図2の如く、火格子39上に溜まった燃焼残滓(タ イヤのビードワイヤおよびスチールコード等の不燃物)を外部に排出するための 開閉可能な燃焼残滓排出口45と燃焼残滓押出し機構46が設けられている。ま た、炉体20の下部の一次空気供給部30の下方の灰受け22には開閉可能な灰 出し口47が設けられている。そして前記燃焼残滓押出し機構46は、エアシリ ンダー又は電動式往復駆動機構を有し、その往復するロッド48の先端には燃焼 残滓押出し部材49が取り付けられている。また、該燃焼残滓押出し機構46は 図示なきタイマーにより所定の時間間隔で燃焼残滓押出し部材49を往復駆動し て燃焼残滓を燃焼残滓排出口45の方へ押出すようになっている。
【0014】 このように構成された本実施の形態の作用を図5及び図6により説明する。 先ず、図5に示すように、火格子39の上に火種50を置き、次いで焼却物投 入口26から古タイヤ51を投入する。投入された古タイヤ51は矢印の如く二 次空気供給部31の上を通過して反対側の炉壁に当たり、反転してガイド棒41 の上に載置される。
【0015】 この状態で図6の如く送風機52を駆動して空気溜53から各圧縮空気供給管 36,37,38を通して各空気供給部30,31,32の各空気噴出孔42, 43,44から空気を噴出させる。これによりガイド棒41上のタイヤ51の一 部は燃焼し他の部分をガス化する。タイヤ51から発生したガスは二次空気供給 部31の空気噴出孔43から噴出する空気により燃焼し、上昇する。
【0016】 この場合、二次空気供給部31の空気噴出孔43から噴出する空気は、図に矢 印Aで示すように、上部の大きい孔から噴出する空気は遠くに届き、下部の小さ い孔からは近くに留まるため炉の断面に平均して空気が供給される。従って空気 は古タイヤ51から発生したガスと良く混合して燃焼させることができる。さら に、この燃焼したがスの中に未燃焼ガスがあれば、それは三次空気供給部32か ら噴出された空気により完全に燃焼して、排気口27からサイクロン装置28で 除塵され煙突29から外部へ排出される。
【0017】 燃焼及びガス化した古タイヤはスチールコード等の針金を残すが、この針金は 火格子39上に落下し堆積する。この堆積物は一定時間毎に往復する燃焼残滓押 出し部材49により燃焼残滓排出口45の方へ排除される。また、灰は火格子3 9及び一次空気供給部30の周りを通って灰受け22に落下し堆積する。この灰 は適時灰出し口47からかき出す。なお、燃焼を継続するためには炉内に常時3 本程度の古タイヤが存在しているのが良い。
【0018】 また、焼却物投入口26から燃焼ガスの吹き出しを防止するためには、圧縮空 気供給管36,37,38のバルブを調節して煙突29の吸い出し効果による負 圧が焼却物投入口26の付近に残るようにすれば良い。これにより、焼却物投入 口は常時開口しておくことができる。また、燃焼開始時に生ずる多少の吹き返し は焼却物投入口26の上部からドーム状部材に通ずるように設けたバイパス路2 6aにより防止することができる。
【0019】
【実施例】
図1〜図4に示した焼却炉の高さを3.2m、炉体内径を1.5mの大きさと し、二次空気供給部31の空気噴出孔43の大きさを小さい方から4φ,6φ, 8φ,10φとし、2.7キロワットの容量の送風機を用いた場合、乗用車用の 185×70×14インチ の古タイヤを1本/2分の割合(8時間で約240本) で処理することができた。また、4トントラック用の750×16×14Pの古タ イヤは1時間に9本程度(8時間で72本)の割合で処理ができた。
【0020】
【考案の効果】 本考案によれば、次の如き効果がある。 焼却物投入口は常時開いたままで良いので、燃焼を中止することなく焼却物を 連続して投入することができる。 被焼却物は古タイヤの他に生ゴミ等も混合して焼却することができる。 送風を停止すれば自然に消火するので、雷等による停電があっても爆発の危険 性はない。 古タイヤ燃焼時に送風量を加減すれば活性炭をを得ることができる。 古タイヤ中の針金は80%回収できる。 燃焼により発生した熱は温水または蒸気にして、園芸用温室,野菜栽培用ハウ ス,融雪等に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を示す外観図である。
【図2】本考案の実施の形態を示す断面図である。
【図3】図2のIII−III線における断面図である。
【図4】図3におけるZ矢視図である。
【図5】本考案の実施の形態の作用を説明するための図
である。
【図6】本考案の実施の形態の作用を説明するための図
である。
【図7】従来の産業廃棄物焼却炉を示す断面図である。
【符号の説明】
20…炉体 21…ドーム状部材 22…灰受け 23…支持脚 24…給水口 25…出湯口 26…焼却物投入口 27…排気口 28…サイクロン装置 29…煙突 30…一次空気供給部 31…二次空気供給部 32…三次空気供給部 33,34,35…支持棒 36,37,38…圧縮空気供給管 39…火格子 40…傾斜板 41…ガイド棒 42,43,44…空気噴出孔 45…燃焼残滓排出口 46…燃焼残滓押出し機構 47…灰出し口 48…ロッド 49…燃焼残滓押出し部材 50…火種 51…古タイヤ 52…送風機 53…空気溜

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部がドーム状をなし、下部が灰受け
    (22)で閉鎖された円筒状の炉体(20)が設けら
    れ、該炉体(20)の上部側面には常時開口している焼
    却物投入口(26)と、排気口(27)とが設けられ、
    内部には、下部に一次空気供給部(30)が、中部に二
    次空気供給部(31)が、上部に三次空気供給部(3
    2)がそれぞれ設けられ、該各空気供給部(30,3
    1,32)は外部から圧縮空気が送入される圧縮空気供
    給管(36,37,38)により支持されており、炉体
    (20)下部には火格子(39)と、焼却残滓排出口
    (45)と、該火格子(39)上の焼却残滓を焼却残滓
    排出口(45)方向に押出す燃焼残滓押出し機構(4
    6)とが設けられて成ることを特徴とする産業廃棄物焼
    却炉。
  2. 【請求項2】 前記一次空気供給部(30)は、中空円
    板状で、その上面に多数の空気噴出孔(42)が設けら
    れ、二次空気供給部(31)は上下を閉鎖した中空の逆
    円錐台状をなし、その側面に多数の空気噴出孔(43)
    が設けられ、三次空気供給部(32)は円筒状で、その
    表面に多数の空気噴出孔(44)が設けられて成ること
    を特徴とする請求項1の産業廃棄物焼却炉。
  3. 【請求項3】 前記二次空気供給部(31)の空気噴出
    孔(43)の孔径は、円錐面の下部から上部に行くに従
    って大きいことを特徴とする請求項2の産業廃棄物焼却
    炉。
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