JP3020741B2 - 海底穿孔装置の砂カバー機構 - Google Patents

海底穿孔装置の砂カバー機構

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JP3020741B2
JP3020741B2 JP4201533A JP20153392A JP3020741B2 JP 3020741 B2 JP3020741 B2 JP 3020741B2 JP 4201533 A JP4201533 A JP 4201533A JP 20153392 A JP20153392 A JP 20153392A JP 3020741 B2 JP3020741 B2 JP 3020741B2
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sand
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rod
drilling
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和行 太田
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Furukawa Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海底の岩盤に穿孔する
海底穿孔装置の砂カバー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、海底の岩盤を破砕する工事では、
台船に設けた穿孔装置で海底の岩盤に穿孔し、この孔内
に膨張性破砕剤を充填して岩盤を破砕する工法が用いら
れている。この海底穿孔装置は、海上の台船から下端が
海底に接するよう垂下されるマストと、マスト上に設け
たガイドシェルと、ガイドシェルに沿って昇降移動する
さく岩機と、さく岩機に挿着されスリーブで接続されて
海底まで伸びるロッドと、ロッドの先端に取付けられた
ビットと、ロッドを台船から海底まで案内するためのガ
イドパイプとで構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、クローラドリ
ル、ジャンボ等の陸上で使用される穿孔機では、穿孔の
際、ビット先端部よりエア若しくは水等のフラッシング
用の流体を噴出し、繰粉を穿孔中の孔内から排出しなが
ら穿孔する。しかしながら、海底穿孔装置では、ロッド
を海底まで案内するガイドパイプの下端は、海底の岩盤
の凹凸に影響されないように或程度海底面から離隔して
設置されるので、穿孔中にある程度の潮流があると、図
7に示すように、フラッシング流体Fが流されて海底3
の砂13が穿孔した孔内に流れ込み、穿孔能力が大幅に
低下し、作業時間の増大、ビット、ロッドの消耗が増加
する。
【0004】本発明は、海底穿孔装置におけるかかる問
題を解決するものであって、穿孔作業の際の孔内への砂
の流入を防止し穿孔能力を向上させる海底穿孔装置の砂
カバー機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、海上の台船か
ら下端が海底に接するよう垂下されるマストと、マスト
上に設けたガイドシェルと、ガイドシェルに沿って昇降
移動するさく岩機と、さく岩機に挿着されスリーブで接
続されて海底まで伸びるロッドと、ロッドの先端に取付
けられたビットと、ロッドを台船から海底まで案内する
ためのガイドパイプとを備えた海底穿孔装置において、
ガイドパイプの下端部に、このガイドパイプに沿って摺
動昇降可能であり、下降状態で穿孔口元を覆うスライド
カバーを設けることにより、上記課題を解決している。
【0006】
【作用】穿孔の際、ビット先端部がら噴出するフラッシ
ング流体により、海底の砂層が崩壊し、スライドカバー
が下降して穿孔口元を覆い砂の孔内への流入が防止され
る。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例である砂カバー機構
を備えた海底穿孔装置の全体構成の説明図、図2は砂カ
バー機構の縦断面図、図3は図2の3−3線断面図であ
る。この海底穿孔装置1では、台船2から下端が海底3
に接するよう垂下されるマスト4上にガイドシェル5を
設け、このガイドシェル5に沿って昇降移動にさく岩機
6を搭載している。さく岩機6には、スリーブ8で接続
して海底3まで伸長されるロッド7が装着されている。
このロッド7の先端には、ビット9が取付けられてい
る。また、マスト4には、ロッド7を台船2から海底3
まで潮流Tによる影響を防止し案内するためのガイドパ
イプ10がブラケット20で固定されている。
【0008】このガイドパイプ10の下端部には、スラ
イドカバー11が装着されている。スライドカバー11
は、図2に示すように、内径がガイドパイプ10の外径
より大径の筒状体であり、ワイヤ12で吊下されガイド
パイプ10の外周面に沿って所定距離だけ摺動昇降する
ようになっている。摺動距離は、ガイドパイプ10の下
端面と海底3との間の離隔距離Dより大となるように設
定されている。
【0009】台船2は、伸長して海底3に固定するため
の支脚21を備えており、海底3の岩盤3Rの破砕工事
を行う場合には、台船2を作業現場へ曳航し、海底3ま
で支脚21を下ろして海上の所定位置に台船2を設置す
る。それから、マスト4を先端が海底3に接するまで垂
下し、さく岩機6のロッド7を伸長し、ビット9を海底
3の岩盤3Rに位置決めして穿孔を開始する。このと
き、ワイヤ12が伸長されスライドカバー11は海底3
に堆積している砂13の上に着座している。穿孔が開始
されるとロッド7の中空孔14を通って供給されるフラ
ッシング流体Fがビット9の前端部から噴出される。
【0010】さく岩機6によりロッド7に下方への推力
を与えてビット9を海底3の岩盤3Rに押付けながら打
撃と回転とを加えると、ビット9が岩盤3Rを破砕して
穿孔が行われる。このとき生じた繰粉は、フラッシング
流体Fと共にガイドパイプ10内を通り上方へ排出され
る。穿孔された孔15の口元付近にある砂13も、孔1
5内から排出されたフラッシング流体Fにより、繰粉と
共にガイドパイプ10内を通り上方へ排出される。穿孔
口元付近の砂13の排出により、その上に着座している
スライドカバー11は、自重により次第に下降し、海底
3の岩盤3R上に着座して潮流Tによる周囲からの砂1
3の流入を防止する。なお、スライドカバー11を確実
に下降させるためにスプリングやシリンダ機構を設ける
こともできる。また、砂の排出が困難な場合には、エヤ
リフト装置を設けて揚砂能力を向上させる。
【0011】図4、図5は、他の実施例の縦断面図、図
6は図5の6−6線断面図である。図4の実施例では、
スライドカバー11はガイドパイプ10の内周面に沿っ
て摺動するようにガイドパイプ10より小径になってい
る。図5の実施例では、スライドカバー11はガイドパ
イプ10の内周面に沿って摺動するようにガイドパイプ
10より小径になっており、中心にロッド7を挿通させ
る挿通管16を設けて、孔15の口元付近を覆うと共
に、ロッド7の先端部をガイドパイプ10の中心に保持
できるようになっている。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の砂カバー
機構は、砂が堆積し潮流のある海底での穿孔作業におい
て、穿孔口元を覆い孔内への砂の流入を防止して穿孔能
力を向上させ、作業時間の短縮、ビット、ロッドの消耗
の低減を可能とし、海底穿孔の作業性を改善しコストを
低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である砂カバー機構を備えた
海底穿孔装置の全体構成の説明図である。
【図2】砂カバー機構の縦断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】他の実施例の縦断面図である。
【図5】他の実施例の縦断面図である。
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】従来のガイドパイプの下端部の説明図である。
【符号の説明】
1 海底穿孔装置 2 台船 3 海底 3R 岩盤 4 マスト 5 ガイドシェル 6 さく岩機 7 ロッド 8 スリーブ 9 ビット 10 ガイドパイプ 11 スライドカバー 12 ワイヤ 13 砂 14 中空孔 15 孔 F フラッシング流体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海上の台船から下端が海底に接するよう
    垂下されるマストと、該マスト上に設けたガイドシェル
    と、該ガイドシェルに沿って昇降移動するさく岩機と、
    該さく岩機に挿着されスリーブで接続されて海底まで伸
    びるロッドと、該ロッドの先端に取付けられたビット
    と、前記ロッドを台船から海底まで案内するためのガイ
    ドパイプとを備えた海底穿孔装置において、前記ガイド
    パイプの下端部に、該ガイドパイプに沿って摺動昇降可
    能であり、下降状態で穿孔口元を覆うスライドカバーを
    設けたことを特徴とする海底穿孔装置の砂カバー機構。
JP4201533A 1992-07-28 1992-07-28 海底穿孔装置の砂カバー機構 Expired - Fee Related JP3020741B2 (ja)

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JPH0650081A JPH0650081A (ja) 1994-02-22
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