JP3020514U

JP3020514U - 室内足元照明装置

Info

Publication number: JP3020514U
Application number: JP1995008238U
Authority: JP
Inventors: 義一郎佐藤
Original assignee: 義一郎佐藤
Priority date: 1995-07-14
Filing date: 1995-07-14
Publication date: 1996-02-02
Anticipated expiration: 2001-07-14

Abstract

(57)【要約】【目的】室内又は廊下１の近傍に設けられる足元照明
装置の前面板６又はランプカバーを停電時の足元照明用
発光板として利用する。【構成】前面板６等を蓄光材１０〜３０重量部とアク
リル樹脂等の透明合成樹脂７０〜９０重量部を配合した
乳白色注型成型品として光源輝度を弱めると共に停電時
に残光発光板とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、室内又は廊下等の壁面に固定又は着脱する足元照明装置に係り、緊急停電時に電気エネルギーに依らずに自動的に発光して非常用照明装置又は避難用標識として機能するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来家庭用として提供されている非常用照明器具は、常時商用電源に接続された充電用乾電池と停電検知切替回路を備えて停電時のみランプを点灯させるようにしたもので定期的に乾電池の補充を行なう必要があって不便且つ不経済である。

【０００３】

【解決しようとする問題点】

本案は、足元照明装置のランプカバーの多くが半透明又は乳白色とされていることに着目し、これを蓄光材含有合成樹脂成型品によって構成し、停電時の照明光源として利用できるようにしたものである。

【０００４】

【解決するための手段】

市販の蓄光材は白昼光において淡黄色であり、これをアクリル等の透明合成樹脂に５〜３０重量部配合した成型品は乳白色になる。３０重量部以上の配合では成型品にクラック等が入り易くなり５重量部以下では残光輝度が低い。本案に好適な蓄光材はＳｒＡｌ₂Ｏ₃を母体結晶とする蓄光材（商品名「Ｎ夜光」）であって、このものは還元性雰囲気の電気炉中で１３００℃の温度で３時間以上焼成後粉砕されたものであって充分な耐熱性を備えて、波長２５０〜４００ｍｍの光によって励起され、残光は中心波長５２０ｍｍの淡黄緑色光で高輝度に発光し、長い減衰時間を保持する。この蓄光体は輝度が２０％低下するまでの残光時間が約１０分であるから避難等に充分な時間発光している。蓄光材顔料は、軟質合成樹脂に混入してテープ状にしたり、バインダ中に分散させて塗膜とすることも、アクリル樹脂等に混入して成型体とすることもできる。本案は、床近傍の壁面に埋設された足元照明ランプの前面板或はコンセント挿入用プラグ付ソケットに装着されたランプのカバーの全部又は一部を、透明合成樹脂９０〜７０重量部に対して上記蓄光材１０〜３０重量部配合した乳白色合成樹脂成型品としたものである。本案品はランプが自動点滅回路によってＯＮ−ＯＦＦされる常夜灯などの場合に特に効果がある。

【０００５】

【実施例】

図１において１は廊下、２は壁面、３は足元照明装置の埋込みボックス、４はソケット、５は５Ｗ〜１０Ｗの電球である。６はランプカバーとなる円形又は方形（約１０ｃｍ×８ｃｍ）の前面板であって、透明アクリル樹脂７０重量部と蓄光材（Ｎ夜光）３０重量部を配合した注型成型品（厚さ３ｍｍ）である。この前面板は乳白色不透明であって、消灯時は勿論のこと、点灯時でもランプ及びソケット等を外部から視認できない。蓄光材の飽和時間（通常１０〜２０分）後に消灯すると、暗所では徒行用照明として充分な照度で約１０分間以上の蛍光残光を発光する。照度を必要とする場合はボックスの背面反射板部に前面板と同種の蓄光板６Ｂを設けるのがよい。なお電球は外部照度センサ付自動点滅回路に接続されているのが普通であるが図では省略してある。図２において１０はプラグであって図示しないセンサ付自動点滅回路又は手動スイッチを備えている。１１はソケット、１２は１０Ｗ程度の小ランプ、１３はランプを囲繞している筒状カバーであって上記と同様の蓄光材配合合成樹脂成型品である。筒状カバーの形状は様々であって全部を発光体とすることができない場合はランプカバー１３と同材質でなる図３のような補助発光体が用いられる。図３において、１５は筒状補助発光体、１６はソケット挿通孔、１７は放射状のヒレであって揺動防止片を兼ねている。この筒状発光体は図１のランプソケット４にも適用され得ること勿論である。

【０００６】

【効果】

以上のように本案は暗所において又は夜間常時点灯しているときの内部透視防止カバーとなると共に非常停電時は発光面となって発光し発光場所がランプ点灯時と同一であるから不安を与えない効果がある。また、その位置は通常廊下又は室内において足元を照らす位置であって一瞬に周囲が暗闇になっても蛍光による充分な足元照度を長時間維持するので避難その他において混乱の恐れがなく安全な行動をとることができる。更に非常時照光は電気エネルギーによるものではないから例えばスプリンクラー等により冠水してもショートしたり発火したりする心配がなく全く安全である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案実施例品の要部断面図。

【図２】他の実施例品の要部断面図。

【図３】補助発光体の斜視図。

【符号の説明】

６蓄光材含有成型品（蓄光板）の前面板６Ｂ蓄光材含有成型品の背面板１３蓄光材含有成型品の筒状カバー１５補助発光体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】床近傍の壁面に埋設された足元照明ラン
プの前面板が透明合成樹脂９０〜７０重量部に対して蓄
光材１０〜３０重量部混入した乳白色合成樹脂成型板で
形成されてなる室内足元照明装置。
【請求項２】床近傍の壁面に埋設された足元照明ラン
プの前面板及び背面反射板部が透明合成樹脂９０〜７０
重量部に対して蓄光材１０〜３０重量部混入した乳白色
合成樹脂成型板で形成されてなる室内足元照明装置。
【請求項３】コンセント挿入プラグ付ランプの筒状カ
バーの全部又は一部が透明合成樹脂９０〜７０重量部に
対して蓄光材１０〜３０重量部混入した乳白色合成樹脂
成型品とされた室内足元照明器具。
【請求項４】ランプが外界照度によってＯＮ−ＯＦＦ
する自動点滅回路によって点滅される請求項１乃至３記
載のいずれかの照明装置。
【請求項５】ランプソケット外周に透明合成樹脂９０
〜７０重量部に対して蓄光材１０〜３０重量部混入した
乳白色合成樹脂成型品でなる筒状発光体が嵌挿されてな
る請求項１乃至４記載のいずれかの照明装置。