JP3018374U - 延焼防止装置 - Google Patents

延焼防止装置

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JP3018374U
JP3018374U JP1995004803U JP480395U JP3018374U JP 3018374 U JP3018374 U JP 3018374U JP 1995004803 U JP1995004803 U JP 1995004803U JP 480395 U JP480395 U JP 480395U JP 3018374 U JP3018374 U JP 3018374U
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JP1995004803U
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哲也 中村
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Sakura Rubber Co Ltd
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Sakura Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】火災の発生時には迅速に建物と建物との間に延
焼防止用の隔壁を構成することができ、また軒下に設置
した場合には火炎が部屋の内部に侵入するのを防止でき
る延焼防止装置を提供することにある。 【構成】家屋1と家屋2との間の地上または地中に家屋
の幅方向に沿って設置されたボックス5と、不使用時に
は折り畳まれて前記ボックス5内に格納され、使用時に
はボックス5から突出して略垂直に立設され、前記家屋
1と家屋2との間に隔壁を構成する不燃材料からなる延
焼防止壁8とを具備したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、火災の発生時に延焼を防止する延焼防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地価の高騰に伴い、例えば新興住宅においては、1区画当たりの宅地面積も 狭く、家屋が密集して建築されている例が少なくない。したがって、火災が発生 した場合には1軒で鎮火されることが少なく、多くの場合には延焼によって数件 が被害を受けている。
【0003】 また、大地震が発生したときに付随して発生する火災においては、既存の消防 設備では対応できないとともに、十分な消防活動ができない状況になり、延焼に よって大規模な火災を被ることがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、火災の発生時に延焼を積極的に防止する設 備は存在しない。これは限られた宅地面積であり、設置スペースがないこと、建 設費が嵩み個人負担では困難なこと、固定式の延焼防止壁を建設した場合には陽 当りが悪くなり、また美観を損なうなどの理由が考えられる。
【0005】 この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、 火災が発生したときに建物と建物との間あるいは軒下に延焼防止用の隔壁を構成 することができ、通常時には陽当り等の問題がなく、また簡易式で廉価に提供で きる延焼防止装置を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】
この考案は、前述した目的を達成するために、請求項1は、建物と建物との 間の地上または地中に建物の幅方向に沿って設置されたボックスと、不使用時に は折り畳まれて前記ボックス内に格納され、使用時にはボックスから突出して略 垂直に立設され、前記建物と建物との間に隔壁を構成する不燃材料からなる延焼 防止壁とを具備したことを特徴とする。
【0007】 請求項2は、建物と建物との間の地上または地中に建物の幅方向に沿って設置 されたボックスと、このボックス内に収縮状態で格納され、膨脹時には前記ボッ クスから突出して略垂直に展開され、前記建物と建物との間に隔壁を構成する不 燃材料からなる中空板状の延焼防止壁と、この延焼防止壁に接続された圧縮エア ーボンベとを具備したことを特徴とする。
【0008】 請求項3は、建物と建物との間の地上または地中に建物の幅方向に沿って設置 され不使用時には収縮状態に格納され、膨脹時には突出して略垂直に展開され、 前記建物と建物との間に保持枠を構成する不燃材料からなる延焼防止チューブと 、この延焼防止チューブに設けられ延焼防止チューブとともに展開して前記建物 と建物との間に隔壁を構成する不燃材料からなる延焼防止シートと、前記延焼防 止チューブに接続された圧縮エアーボンベとを具備したことを特徴とする。
【0009】 請求項4は、一端側が建物の軒下に固定され、不使用時には巻き取りまたは折 り畳み状態に軒下に格納され、使用時には展開されて他端側が地上近傍まで伸長 し、軒下空間に延焼防止幕を形成したことを特徴とする。
【0010】 前記構成によれば、通常時は収縮または折り畳みによってコンパクトに格納さ れ、邪魔にならず、火災の発生時には迅速に建物と建物との間に延焼防止用の隔 壁を構成することができ、また軒下に設置した場合には火炎が部屋の内部に侵入 するのを防止したり、燃焼している近隣の建物からの輻射熱が建物の表面に到達 するのを防ぎ、結果として着火することを防止することができる。
【0011】
【実施例】
以下、この考案の各実施例を図面に基づいて説明する。 図1〜図4は第1の実施例を示し、図1に示す1,2は建物としての家屋であ る。家屋1と家屋2との間には空き地3が設けられ、この空き地3には延焼防止 装置4が設置されている。前記空き地3は家屋1と家屋2との間の路地、狭い通 路または幅1m程度の境界ゾーンであってもよい。
【0012】 延焼防止装置4について説明すると、前記空き地3の地上には家屋1,2の幅 方向もしくは奥行き方向に沿って細長いボックス5が設けられている。このボッ クス5は上部に開口部6が設けられ、この開口部6は蓋体7によって閉塞されて いる。
【0013】 ボックス5の内部には延焼防止壁8が格納されている。この延焼防止壁8は図 2〜図4に示すように構成されている。すなわち、9は延焼防止チューブ10に よって形成された矩形状の保持枠であり、これは外枠11とこの外枠11を補強 する補強桟12とからなり、これらは連結部13によって連通して中空部14が 形成されている。
【0014】 さらに、保持枠9の開口は延焼防止シート15によって閉塞されており、全体 として肉厚の隔壁状に形成されている。そして、この延焼防止壁8は幅Wが家屋 1,2の幅方向もしくは奥行き方向の長さに略等しく、また高さHは2階建て家 屋の屋根1a,2aの高さに略等しいサイズに構成されている。前記延焼防止チ ューブ10および延焼防止シート15は、例えばガラス繊維強化フェノール樹脂 等の不燃材料によって形成され可撓性を有しているが、素材としては金属の薄板 でもよく、不燃材料で可撓性を有していればよい。
【0015】 したがって、延焼防止壁8は収縮または折り畳み可能であり、ボックス5の内 部に格納されているとともに、下端部はボックス5の底部に固定されている。さ らに、延焼防止壁8の下部には中空部14に連通するエアー供給口16が設けら れ、このエアー供給口16はホース17を介して圧縮エアーボンベ18に接続さ れている。また、圧縮エアーボンベ18にはコック19が設けられ、コック19 を開弁すると、圧縮エアーボンベ18に充填されたエアーが延焼防止壁8の中空 部14に瞬時に供給され、延焼防止壁8を膨脹できるようになっている。
【0016】 このように構成された延焼防止装置は、図1(a)に示すように、延焼防止壁 8がボックス5の内部に格納され、開口部6は蓋体7によって閉塞されているが 、火災の発生時、例えば一方の家屋2が出火元になり、火災が発生した場合、コ ック19を開弁すると、圧縮エアーボンベ18に充填されたエアーが延焼防止壁 8の中空部14に瞬時に供給される。
【0017】 したがって、保持枠9を構成する外枠11および補強桟12の中空部14に圧 縮エアーが供給されて膨脹し、延焼防止シート15も展開されるため、蓋体7が 膨脹する延焼防止壁8によって押し開けられ、開口部6から突出する。ボックス 5から突出した延焼防止壁8は略垂直に上方へ突出して図1(b)に示すように 、家屋1と家屋2との間に隔壁が形成される。
【0018】 このように家屋1と家屋2との間に延焼防止壁8によって隔壁が形成されると 、家屋2の火災によって火炎が家屋1方向に向かっても延焼防止壁8によって火 炎を遮断でき、この状態で消火できるために家屋1への延焼を防止できる。また 、家屋2が燃えることにより発生する輻射熱により、家屋1の外壁が加熱されて 発火することを防止できる。さらに、延焼防止壁8は消火の際の水も遮断でき、 家屋1が水の害を受けるのも防止できる。
【0019】 また、通常時には図1(a)に示すように延焼防止壁8がボックス5に格納さ れているため、邪魔になることもなく、陽当たりを遮ることもないとともに、美 観を損なうことがない。また、ボックス5を地上に設置したが、地中に埋設して もよい。
【0020】 なお、前記実施例においては、延焼防止壁8をチューブによって構成した保持 枠9と保持枠9の開口を閉塞する延焼防止シート15によって構成したが、帯状 の金属または不燃樹脂等のパネルを繋ぎ合わせて折り畳み可能とし、火災の発生 時に展開することにより家屋1と家屋2との間に隔壁を形成して延焼を防止する ようにしてもよい。
【0021】 図5は第2の実施例を示し、20は家屋の屋根であり、21は軒下を示す。こ の軒下21には延焼防止幕22が吊り下げられている。すなわち、延焼防止幕2 2は金属または不燃樹脂等の不燃シートによって形成され、この延焼防止幕22 の上端部は固定具23によって軒下21に固定されている。延焼防止幕22の下 端部には巻軸24が接続されており、不使用時には巻軸24に対して延焼防止幕 22を巻き付けて軒下21の上部に支持している。
【0022】 延焼防止幕22は展開時には地上近傍まで伸長し、近隣の火災によって火炎2 5が発生した場合でも延焼防止幕22によって遮断し、軒下21への着火を未然 に防止できる。また、不使用時には丸めて軒下21に格納できることから邪魔に ならず、また陽当たりを遮ったり、美観を損なうことがない。、 なお、前記第1の実施例の延焼防止壁と第2の実施例の延焼防止幕を併用する ことにより、なお一層の延焼防止効果が得られる。
【0023】 また、両実施例においては、住民が火災を発見したときに、延焼防止壁を立設 したり、延焼防止幕を展開するようにしたが、火災感知器、例えばバイメタルス イッチが周囲の温度を感知し、一定以上の温度に達したときに電磁弁を開弁して 圧縮エアーを供給したり、延焼防止幕のロックを解除して展開するようにすれば 、留守中における近隣の火災においても延焼を防止できる。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、通常時は収縮または折り畳みによ ってコンパクトに格納され、邪魔にならず、火災の発生時には迅速に建物と建物 との間に延焼防止用の隔壁を構成することができ、また軒下に設置した場合には 火炎が部屋の内部に侵入するのを防止できる。
【0025】 したがって、家屋が密集して建築されている地域においては特に効果があり、 延焼を最小限に抑えることができる。また、大地震が発生したときに付随して発 生する火災においては、既存の消防設備では対応できないこともあるが、このよ うな場合においても、延焼による大規模な火災を未然に防止できる。
【0026】 また、地震の発生によって家屋の外壁のモルタルが脱落し、内部の木材が露出 した場合、火災の炎からの輻射熱が作用して高温となり、発火する恐れがあるが 、このような場合においても、前記延焼防止用の隔壁や延焼防止幕によって火災 を未然に防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1の実施例を示す延焼防止装置の
設置状態の側面図。
【図2】同実施例の延焼防止壁の斜視図。
【図3】同実施例の延焼防止壁の横断平面図。
【図4】同実施例の延焼防止壁がボックスに格納されて
いる状態の縦断側面図。
【図5】この考案の第2の実施例の延焼防止幕の設置状
態を示す側面図。
【符号の説明】
1,2…家屋、5…ボックス、8…延焼防止壁、10…
延焼防止チューブ、15…延焼防止シート、18…圧縮
エアーボンベ、21…軒下、22…延焼防止幕。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物と建物との間の地上または地中に建
    物の幅方向に沿って設置されたボックスと、不使用時に
    は折り畳まれて前記ボックス内に格納され、使用時には
    ボックスから突出して略垂直に立設され、前記建物と建
    物との間に隔壁を構成する不燃材料からなる延焼防止壁
    とを具備したことを特徴とする延焼防止装置。
  2. 【請求項2】 建物と建物との間の地上または地中に建
    物の幅方向に沿って設置されたボックスと、このボック
    ス内に収縮状態で格納され、膨脹時には前記ボックスか
    ら突出して略垂直に展開され、前記建物と建物との間に
    隔壁を構成する不燃材料からなる中空板状の延焼防止壁
    と、この延焼防止壁に接続され内部に圧縮エアーを供給
    するための圧縮エアーボンベとを具備したことを特徴と
    する延焼防止装置。
  3. 【請求項3】 建物と建物との間の地上または地中に建
    物の幅方向に沿って設置され不使用時には収縮状態に格
    納され、膨脹時には突出して略垂直に展開され、前記建
    物と建物との間に保持枠を構成する不燃材料からなる延
    焼防止チューブと、この延焼防止チューブに設けられ延
    焼防止チューブとともに展開して前記建物と建物との間
    に隔壁を構成する不燃材料からなる延焼防止シートと、
    前記延焼防止チューブに接続され内部に圧縮エアーを供
    給するための圧縮エアーボンベとを具備したことを特徴
    とする延焼防止装置。
  4. 【請求項4】 一端側が建物の軒下に固定され、不使用
    時には巻き取りまたは折り畳み状態に軒下に格納され、
    使用時には展開されて他端側が地上近傍まで伸長し、軒
    下空間に延焼防止幕を形成したことを特徴とする延焼防
    止装置。
JP1995004803U 1995-05-22 1995-05-22 延焼防止装置 Expired - Lifetime JP3018374U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012030095A (ja) * 2011-10-06 2012-02-16 Kajima Corp 防火区画形成システム
JP7403026B1 (ja) 2023-08-28 2023-12-21 隆晃 児玉 延焼防止装置

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