JP3017876U - 折れドア用樹脂丁番 - Google Patents

折れドア用樹脂丁番

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JP3017876U
JP3017876U JP1995000770U JP77095U JP3017876U JP 3017876 U JP3017876 U JP 3017876U JP 1995000770 U JP1995000770 U JP 1995000770U JP 77095 U JP77095 U JP 77095U JP 3017876 U JP3017876 U JP 3017876U
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door frame
resin hinge
door
opening
folding
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JP1995000770U
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Inventor
幹育 中西
Original Assignee
鈴木総業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 日常の開閉及び耐久性等に支障なく、それで
いて、緊急時の開放も容易で、後の修理にも安くて簡単
に対処できる、折れドア用樹脂丁番を提供する。 【構成】 本考案の折れドア用樹脂丁番は、上下一対の
レール上を左右に移動して開口を開閉自在とする折れド
アにおける隣接するドア枠単位同士を連結する樹脂丁番
に関するものであり、熱可塑性ポリエステルエラストマ
ーを原料とし、両側端にドア枠単位との係合拡大部を形
成した、ほぼ上下レール間の長さ程度の押出成形カット
品であり、また、係合拡大部間を繋ぐ中間辺が、約45
度の開き角をもって開脚状に、更に、略Ω状に押出成形
されていることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】 【産業上の利用分野】
本考案は、上下一対のレール上を左右に移動して、上下レール間の開口を開閉 自在とする折れドアにおいて、隣接するドア枠単位同士を連結する樹脂丁番に関 するものである。
【0002】
【考案の背景】
従来、浴室二枚折れドアに代表されるような折れドアは、上下左右の矩形枠内 に、複数枚のドア枠単位同士が断面半月状のアルミ押出材にて連結される一方、 ドア枠単位の上下に軸着した摺動子が上下レールに係合し、ドア枠単位の一つが 左右一方の枠に添い固定されて成っていた。 このため、浴室側から施錠されるなど、一方から施錠されると、ドア枠単位は 矩形枠内にしっかりと固定され、容易に外すことが出来ないよう組み付けられる ものであった。 ところが、施錠された浴室内で卒倒等の事故があった場合には、外からの救出 は、ドア枠単位に嵌め入れられたガラスを割るか、体当たりをするなどして軸や ドア枠単位を変形させるしか方法がなかった。しかし、前者によれば、割れたガ ラスによる新たな怪我の危険があり、また、後者によれば、体当たり加減が難し く、また後のドア修理に一式交換を要してしまう。
【0003】
【開発を試みた技術的事項】
そこで、本考案は、日常の開閉及び耐久性等に支障なく、それでいて、緊急時 の開放も容易で、後の修理にも安くて簡単に対処できる、折れドア用樹脂丁番を 提供しようとするものである。
【0004】
【考案の構成】
【目的達成の手段】 そこで、本出願に係る第1の考案たる折れドア用樹脂丁番は、上下一対のレー ルに上下端が係合しつつ左右動して上下レール間の開口を開閉自在とする複数枚 のドア枠単位から成る折れドアにおいて、隣接するドア枠単位同士を連結する丁 番部分は、熱可塑性ポリエステルエラストマーを原料とし、両側端にドア枠単位 との係合拡大部を形成した、ほぼ上下レール間の長さ程度の押出成形カット品で あることを特徴とするものである。
【0005】 また、本出願に係る第2の考案たる折れドア用樹脂丁番は、両側端の係合拡大 部間を繋ぐ中間辺が、約45度の開き角をもって開脚状に押出成形されているこ とを特徴とするものである。
【0006】 更に、本出願に係る第3の考案たる折れドア用樹脂丁番は、両側端の係合拡大 部間を繋ぐ中間辺が、略Ω状に押出成形されていることを特徴とするものである 。
【0007】
【考案の作用】
熱可塑性ポリエステルエラストマーは、耐油性、耐候性、耐磨耗性に優れ、耐 熱性、耐屈曲性については特に優れるため、浴室折れドアのような、高温高湿下 で繰り返し曲げを受ける部材の原料として本質的に好適である。そして、これを 原料とした押出成形品たる樹脂丁番は、適度な弾力を有するため、ドア枠単位の 開閉及び閉締に際し、適度な張力を生じさせる。他方、カッターで切り裂くこと も容易にできて、緊急時の開放が可能となる。また、長尺物から折れドアの高さ の長さにカットするのも容易である。 また、両側端の係合拡大部間を繋ぐ中間辺が約45度の開き角をもって開脚状 に成形されていると、開放時と閉締時との熱可塑性ポリエステルエラストマーの 変形量が平均化され、また、両側端の係合拡大部間を繋ぐ中間辺が略Ω状に成形 されていると、形状的に丁番部の弾性が軽減され、ドア枠単位の開閉及び閉締に 際しての張力が調整される。
【0008】
【実施例】
図1に示す折れドアは、浴室二枚折れドアであり、二枚のドア枠単体1が連結 されて成り、上下枠2と左右枠3とで組み上げられて浴室開口に固定される矩形 枠4内に装着され、使用に供される。装着に際しては、連結されたドア枠単位1 の上下辺1aの左右に戸車5を軸着し、この戸車5を上下枠のレール2aに係合 させ、一方のドア枠単位1を左右枠3の一方に寄せ、レール2a上の駒6で固定 して成る。また、ドア枠単位には図示しない適宜な樹脂ガラスやアルミ板等が嵌 め入れられ、可動側のドア枠単体には把手7が装着される。また、図示しない施 錠機構も装備される。
【0009】 二枚のドア枠単位1は樹脂丁番8により連結されるのであるが、このドア枠単 位1同士を連結する樹脂丁番8は、熱可塑性ポリエステルエラストマーを原料と して、図2に示す如く、中間辺8aの中央域が略Ω状に屈曲し、約45度の開き 角をもって両側の係合拡大部8bに開脚状に連なる断面形状を有する。そして、 係合拡大部8bは丸棒状の肉厚部となっており、この部分がドア枠単体の縦辺1 bに形成された係合溝1cに嵌め入れられ、左右のドア枠単体1を連結する。上 記断面形状は押出成形して本来長尺物として得られるが、樹脂丁番8としては、 ほぼ上下枠2間の長さ、ドア枠単位の縦辺1bの長さでカットして供される。
【0010】 ここで、樹脂丁番の原料としては、熱可塑性ポリエステルエラストマーを用い るものであり、熱可塑性ポリエステルエラストマーは、耐油性、耐候性、耐磨耗 性、耐熱性に優れ、繰り返し曲げを受ける折れドアにとって最も必要とされる耐 屈曲性に特に優れる。他の熱可塑性エラストマーとして、スチレン系、オレフィ ン系、ウレタン系等もあるが、スチレン系は、耐候性、耐熱性に劣るため使用で きず、オレフィン系は、耐屈曲性に難があるため採用し難く、ウレタン系は耐熱 性に若干とも劣る。 なお、この熱可塑性ポリエステルエラストマーは、例えば、帝人株式会社など から販売されており、帝人株式会社からは、ハードセグメントをPBT、ソフト セグメントをポリエーテル系としたELA4000シリーズ、ハードセグメント をPBT、ソフトセグメントをポリエステル系としたA4100シリーズ、ハー ドセグメントをPBN、ソフトセグメントをポリエーテル系としたELA430 0シリーズがあり、実施例ではELA4000シリーズの熱可塑性ポリエステル エラストマーを使用した。なお、PBNは、ナフタレン酸と1,4ブタンジオー ルとを原料として重合されるポリブチレンナフタレートである。
【0011】 そこで、このような樹脂丁番8を装着した浴室二枚折れドアによれば、樹脂丁 番の原料たる可塑性ポリエステルエラストマーが、耐油性、耐候性、耐磨耗性、 耐熱性、耐屈曲性の何れについても優れるため、高温高湿下で繰り返し曲げを受 けても、何ら支障なく使用することができる。 また、樹脂丁番8が適度な弾力を有するため、ドア枠単位1を開閉するとき、 締めたままとするとき、開けたままとするとき、何れのときでも適度な張力を生 じさせることができて、ガタを生じることが少ない。
【0012】 また、施錠された浴室内で卒倒等の事故があった場合には、ドア枠単位1に嵌 め入れられた樹脂ガラスを割ったり、体当たり等して軸やドア枠単位1を変形さ せることなく、樹脂丁番8のところをカッターで縦にさっと切り裂くだけで、左 右のドア枠単位1の連結が解かれ、ドア枠単位1は左右に移動できて、浴室を緊 急的に開放することができる。 また、その後の修理に関しても、樹脂丁番8は長尺な押出成形物から適当長さ にカットして用意する一方、ドア枠単位1を矩形枠4から外して、設置の時と同 様に、樹脂丁番8の係合拡大部8bをドア枠単位1の縦辺の係合溝1cに嵌め入 れて連結した上で、再び矩形枠4内に嵌め込めば、元の状態を復元でき、取替は 極めて簡単に、また安くできる。
【0013】 特に、実施例では、係合拡大部8bが約45度の開き角をもって開脚状に成形 されているので、開放時と閉締時との熱可塑性ポリエステルエラストマーの変形 量が平均化され、そして、中間辺8aが略Ω状に成形されているので、形状が熱 可塑性ポリエステルエラストマー本来の弾性を軽減し、ドア枠単位1の開閉及び 閉締に際しての張力が調整され、樹脂丁番8の弾性が強過ぎ、開閉時に大きな力 を要したり、手を離した瞬間に戻って頭や体に当たったりすることから、回避さ れる。
【0014】 なお、上記実施例では、樹脂丁番8の押出断面形状を係合拡大部8b同士が約 45度の開き角を持ち、中間辺8aの一部が略Ω状なものとしたが、樹脂丁番の 原料たる熱可塑性ポリエステルエラストマーの硬度や中間辺の肉厚等によっては 、この断面形状のものに限らず、例えば、前記開き角が180度近い偏平なもの 、0度に近い二つ折り状のもの、中間辺の略Ω状の屈曲を全く無くしたもの、あ るいは中間辺全体を大きく略Ω状の屈曲としたもの、場所により肉厚を変えたも の等、適宜な断面形状等のものを選択的に使用することができる。 また、上記実施例では、浴室二枚折れドアの樹脂丁番について説明したが、本 考案はこれに限らず、その他の折れドアにおける樹脂丁番として適用できるもの である。
【0015】
【考案の効果】
以上、本考案折れドア用樹脂丁番によれば、カッターで切り裂くことで緊急開 放することができ、その後の修理も長尺な押出成形品を適当長さにカットして装 着し直すだけであり、安く、簡単に対処できる。勿論、原料たる可塑性ポリエス テルエラストマーが、耐油性、耐候性、耐磨耗性耐熱性、耐屈曲性の何れについ ても優れるため、高温高湿下等で繰り返し曲げを受けても、何ら問題なく、従来 の丁番と同様に使用できる。また、使用時、開閉及び閉締に適度な張力をもって 行え、ガタを生じることがない。 また、係合拡大部同士が約45度の開き角をもって成形されたり、中間辺が略 Ω状に成形されていると、ドア枠単位の開閉及び閉締に際して張力が調整されて 、急閉、急開時の危険等が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】浴室二枚折れドアを矩形枠に装着するときの状
態を示す正面図である。
【図2】浴室二枚折れドア及び樹脂丁番の詳細を上下枠
の一方を外して示す平面図である。
【符号の説明】
1 ドア枠単体 1a 上下辺 1b 縦辺 1c 係合溝 2 上下枠 2a レール 3 左右枠 4 矩形枠 5 戸車 6 駒 7 把手 8 樹脂丁番 8a 中間辺 8b 係合拡大部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対のレールに上下端が係合しつつ
    左右動して上下レール間の開口を開閉自在とする複数枚
    のドア枠単位から成る折れドアにおいて、隣接するドア
    枠単位同士を連結する丁番部分は、熱可塑性ポリエステ
    ルエラストマーを原料とし、両側端にドア枠単位との係
    合拡大部を形成した、ほぼ上下レール間の長さ程度の押
    出成形カット品であることを特徴とする折れドア用樹脂
    丁番。
  2. 【請求項2】 両側端の係合拡大部間を繋ぐ中間辺は、
    約45度の開き角をもって開脚状に押出成形されている
    ことを特徴とする請求項1記載の折れドア用樹脂丁番。
  3. 【請求項3】 両側端の係合拡大部間を繋ぐ中間辺は、
    略Ω状に押出成形されていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の折れドア用樹脂丁番。
JP1995000770U 1995-01-26 1995-01-26 折れドア用樹脂丁番 Expired - Lifetime JP3017876U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5650894A (en) 1992-06-01 1997-07-22 Fujitsu Limited Gimballed spring arm having a reinforced plate for use with a magnetic head

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5650894A (en) 1992-06-01 1997-07-22 Fujitsu Limited Gimballed spring arm having a reinforced plate for use with a magnetic head

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