JP3017057U - 複合木製パレット - Google Patents

複合木製パレット

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JP3017057U
JP3017057U JP1995004579U JP457995U JP3017057U JP 3017057 U JP3017057 U JP 3017057U JP 1995004579 U JP1995004579 U JP 1995004579U JP 457995 U JP457995 U JP 457995U JP 3017057 U JP3017057 U JP 3017057U
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pallet
composite
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Inventor
茂樹 中村
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株式会社日物
茂樹 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】木製パレットの加工性や低コスト性などの利点
を生かしつつ、長期間使用することができて、補修費用
の負担を解消することのできる複合木製パレットを提供
する。 【構成】パレットの上下面を形成する複数枚の板部材
2,3と、この板部材に直交して設けられ、上下の板部
材から釘5が打設されて固定される木桁4とからなり、
エッジボードは樹脂成形板2で構成され、その他は木板
3で構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ユニットロードシステムで使用される木製パレットに関し、特に 、エッジボードの破損を防止して長期間使用できるようにした複合木製パレット に関する。
【0002】
【従来の技術】
各企業の物流(輸送、保管、荷役、包装)の分野における効果的な物流合理化 手法として、ユニットロードシステムが広く利用されている。このユニットロー ドシステムは、生産工場で生産された商品が倉庫や配送センター、更には卸業へ と流れる過程において、切れ間なく工程間をつなぐ技術であり、ここで、つなぎ 媒体となるのがパレット及びコンテナである。 ユニットロードシステムで利用されるパレットは、国内で年間5000万枚程 度が生産されており、国内外問わず生産部門から消費段階まで幅広く使用されて いる。そして、木製パレットは、その材質の持つ加工性、安定的な低コスト性な どによる優位性のため好適に用いられており、生産量の90%ほどを占有してい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、木製パレットの利用者は、エッジボードの破損に伴う補修費用 の問題を抱えているのが実情である。すなわち、パレットの利用者は、商品を輸 送・移動するときに必ずフォークリフトを使用してパレットを移動するが、その 使用時にはフォークリフトの爪部分とパレットの外側の板(エッジボード)とが 頻繁に接触するので、パレットが破損してしまい、少なからず補修の手間や費用 が必要となるのである。 かかる問題点を解消するため、一般的には高強度であると言われる南洋材を用 いて木製パレットを構成する場合もあるが、やはり破損が生じており対策として 十分ではない。一方、木製パレットに代えて、樹脂製パレットを用いることも考 えられるが、樹脂製のパレットには「滑り」の問題があるので、食品関係や自動 倉庫などの特定の業種でしか使用できず、大多数の利用者にとっては使用できな いという問題点がある。 本考案は、これらの問題点に着目してなされたものであって、木製パレットの 加工性や低コスト性などの利点を生かしつつ、長期間使用することができて、補 修費用の負担を解消することのできる複合木製パレットを提供することを目的と する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案に係る複合木製パレットは、パレットの上 下面を形成する複数枚の板部材と、この板部材に直交して設けられ、上下の板部 材から固定具が打設されて固定される木製の桁部材とからなり、前記複数枚の板 部材のうち、桁部材の長さ方向の両端部は、合成樹脂を原料とした成形板で構成 され、他の部分は木製板で構成されている。 なお、樹脂製の成形板に代えて利用可能なものとして、合成ゴムを原料とした 板部材、アルミニウム製やスチール製の板部材、繊維を原料とした板部材、セラ ミックを原料とした板部材、産業廃棄物(紙、繊維、プラスチック、ビニールな ど)を原料とした板部材、段ボール製の板部材、紙を積層して作られた板部材、 又は、樹脂を発泡させて成形した板部材がある。
【0005】
【作用】
この考案では、従来の木製の板の代用品として合成樹脂製の成形板、又はス チール製やアルミ製などの板部材を使用することにより接触時の衝撃力を緩衝あ るいは分散でき、破損も防止できる。
【0006】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本考案を更に詳細に説明する。 図1は、本考案の一実施例である複合木製パレットの斜視図を図示したもので あり、図2は、図1に示す複合木製パレットの平面図(a)、正面図(b)、及 び側面図(c)を図示したものである。 図1、図2に示す通り、この実施例の場合には、複合木製パレット1は、4枚 の樹脂成形板2と、10枚の木板3と、3本の木桁4と、48×2本の釘5とで 構成されている。 樹脂成形板2は、上下2枚ずつ合計4枚用いられるが、その厚みは、22mm( JIS規格用)または20mm(一般用)に設定されている。そして、樹脂成形板 2の幅は、全て150mmに設定されているが、長さは、1100mm・1200mm ・1400mm・1500mmの4種類のいずれかが用いられる。なお、図示の例で は、長さ1100mm×幅150mm×厚さ22mmの樹脂成形板2を用いている。 樹脂成形板2の原料は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリス チレン、ポリプロピレン、塩化ビニール樹脂、ABS樹脂、アクリルなどが考え られる。また、軟質または硬質ビニール、軟質または硬質ゴム、ウレタン樹脂、 スチロール樹脂などを用いても良い。樹脂成形板2の成形方法も特に限定されな いが、射出成形、押出成形、中空成形の製法を用いると好適である。
【0007】 図3に示すように、樹脂成形板2には、幅方向の左右4か所にテーパ面2aが 形成されていてフォークリフトの爪が通り易いようになっている。テーパ面2a の形状は、特に限定されないが、図3のB−B断面図である図5に示すように、 例えば、長さα(350mm)にわたって、β(50mm) ×γ(12mm) の三角柱 の面取り加工をしてテーパ面2aを形成すれば良い。また、好適には、樹脂成形 板2は、図3のA−A断面である図4に示すように、中央部と両端部を除いて中 空部2cが形成されていて、フォークリフトの爪からの衝撃を緩衝するようにな っている。なお、この場合でも、中央部と両端部は、釘5を貫通させる必要があ るので中空部2cを設けない。 木板3は、樹脂成形板2に対応した大きさであり、図示の場合には、長さ11 00mm×幅120mm×厚さ22mmとしている。そして、この木板3と樹脂成形板 2とが48×2本の釘5によって木桁4に上下から固定されている。図示の場合 、木桁4は、長さ1100mm×幅50mm×高さ100mmであり、樹脂成形 板2と木板3の間隔を33mmとし、木板3の間隔を33mmと34mmにすれば、全 体として縦1100mm、横1100mm、厚さ144mmの複合木製パレット1を構 成することができる。
【0008】 複合木製パレット1は以上のようにして形成されるが、樹脂成形板2の外側端 部2a(図1の斜線部)には発光塗料が塗布されているので、暗闇でもフォーク 差し込み箇所を明確に把握することができる。また、樹脂成形板2と木板3の外 表面には、必要に応じて、適宜な凹凸加工(模様)を施すようにしているので、 確実にスリップ防止を図ることができる。更に、樹脂成形板2の外表面にはバー コード等の情報読み取り模様が印刷されているので、商品管理を行う上で好適で ある。 以上の通り、本考案に係る複合木製パレット1では、デッキボードの両端であ るエッジボードが、樹脂成形板2に構成されているので、フォークリフトの爪部 分が接触することによる破損を大幅に軽減することができる。また、エッジボー ドが、樹脂成形板2で構成されているので、経年変化が少なく、安定した強度が 長期間にわたって維持される。仮に、何らかの障害で破損したとしても、エッジ ボードの材料が樹脂のため分解、解体が容易に行え、利用者サイドでの補修作業 が簡単に行える。
【0009】 なお、この考案は、実施例に示したものに限らず、適宜に設計変更が可能であ る。例えば、図1の場合には、長さ1100mm×幅150mm×厚さ22mmの樹脂 成形板2を用いたが、樹脂成形板2の幅を狭くして、その分の幅を木板3で補う ようにすれば、製作コストを抑えることができる。例えば、樹脂成形板2の幅を 30mmにすると共に、幅が120mmの木板3を4枚用意して図6のように当接し て用いれば良い。 また樹脂成形板に代えて、合成ゴムを原料とした板部材、アルミニウム製やス チール製の板部材、繊維を原料とした板部材、セラミックを原料とした板部材、 産業廃棄物(紙、繊維、プラスチック、ビニールなど)を原料とした板部材、段 ボール製の板部材、紙を積層して作られた板部材、又は、樹脂を発泡させて成形 した板部材を用いることができる。なお、スチールやアルミなどの板材を用いた 場合には、ネジ釘を使用して樹脂成形板2と木桁4とを固定する。
【0010】
【考案の効果】
以上、説明した通り、本考案に係る複合木製パレットは、複数枚の板部材のう ち、桁部材の長さ方向の両端部が、樹脂製の成形板で構成されているので、木製 パレットの最大の課題であったエッジボードの破損が大幅に減少する。また、樹 脂は、木材に比べて経時変化が少なく、安定した強度が保持できるので長期間に わたる使用が可能となる。 つまり、大多数のパレットの利用者は破損による補修費用を軽減できて、従来 の木製パレットより長期間にわたりパレットを使用することが可能となる。また 、本考案に係る複合木製パレットが破損した場合にも、樹脂製の成形板などで構 成されているので、分解や解体が容易であり、利用者サイドにおいて容易に補修 ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である複合木製パレットの斜
視図である。
【図2】図1の平面図(a)、正面図(b)、側面図
(c)である。
【図3】本考案に係る樹脂製の成形板を図示したもので
ある。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】本考案の別の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 複合木製パレット 2 樹脂製の成形板 3 木製板 4 木製の桁部材 5 固定具

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレットの上下面を形成する複数枚の板
    部材と、この板部材に直交して設けられ、上下の板部材
    から固定具が打設されて固定される木製の桁部材とから
    なり、 前記複数枚の板部材のうち、桁部材の長さ方向の両端部
    は、合成樹脂を原料とした成形板で構成され、他の部分
    は木製板で構成されていることを特徴とする複合木製パ
    レット。
  2. 【請求項2】 パレットの上下面を形成する複数個の板
    部材と、この板部材に直交して設けられ、上下の板部材
    から固定具が打設されて固定される木製の桁部材とから
    なり、 桁部材の長さ方向の両端部を除いた板部材は、木製板で
    構成される一方、両端部の板部材は、合成ゴム、アルミ
    ニウム、スチール、繊維、セラミック、産業廃棄物、又
    は段ボールを用いるか、紙を積層するか或いは樹脂を発
    泡させて成形して構成されていることを特徴とする複合
    木製パレット。
  3. 【請求項3】 木製板以外の板部材には、上下の板部材
    の対向面に面取り加工が施されている請求項1または請
    求項2に記載の複合木製パレット。
  4. 【請求項4】 前記合成樹脂製の成形板は、前記桁部材
    に当接されない部分が中空に形成されている請求項1又
    は請求項3に記載の複合木製パレット。
  5. 【請求項5】 前記複数個の板部材には、上下の外表面
    にスリップ防止の凹凸模様が形成され、そのうちの木製
    板以外の板部材には、バーコードなどによる情報が印刷
    されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の複
    合木製パレット。
  6. 【請求項6】 前記複合木製パレットには、その輪郭部
    に発光塗料が塗布されている請求項1乃至請求項5のい
    ずれかに記載の複合木製パレット。
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