JP3016661U - 簡易灌腸器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 灌腸をシャワー便器の洗浄ノズルからでる噴
射温水流を利用して簡易に行なうことができるようにし
た簡易灌腸器を提供する。 【構成】 本考案の簡易灌腸器は、屈曲ノズルの基部３
がシャワー便器の洗浄ノズル４に接続できるように構成
される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は便秘の際便通をつけるため、また、腸内に発生する宿便を排せつする ために行なわれる灌腸をシャワー便器の洗浄ノズルの噴射温水流を利用して、独 力でしかも簡易に行なうことができるようにした簡易灌腸器に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

便秘は下剤の投与により治療される場合もあるが、一般的にその対症療法とし て灌腸が行なわれている。灌腸は市販されるイチヂク灌腸具や注射器状の灌腸器 によりこう門から直腸内に薬液または温水を注入することにより行なわれるが、 これは本人自身で行なうには困難性があり他人の奉仕に頼る場合が多いが、強い て独力で行なう場合であっても、灌腸器具に人為的に押圧力を加える必要があっ たり、症状によっては数回の注入が必要であったりして、独力で行なうには、実 行上様々な支障があった。 また、便秘でなくとも、腸内に温水を注入して灌流させることが腸内の宿便を とり、健康に優れた効果をもたらすところから、最近、より簡易に灌腸を行なう ことができる方法として、保持具により座高より高く釣支された水槽に、先端に ノズルを付けたパイプを連結し、便座に腰をおろした使用者が自らこのノズルを こう門に挿入したうえ、パイプを通して温水を流し、その水圧によってノズルの 先端から噴射される水流を腸内に注入させる方法があるが、これは狭い便所内に 一連の流水装置を設置しなければならず、また、水槽に温水をその都度補給する 必要がある等不便であった。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の欠点を解決し、家庭の便所において独力で簡易に、しかも衛生 的に灌腸することができる簡易灌腸器を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案は家庭で使用されるシャワー便器の洗浄ノ ズル４に、屈曲ノズル１の基部３を接続することができることを特徴とする簡易 灌腸器を提供しようとするものである。

【０００５】

【作用】

本考案による簡易灌腸器は屈曲ノズル１の基部３をシャワー便器の洗浄ノズル ４の先端に、屈曲ノズルの先端部２が上向きになるように接続する。しかして、 便座に腰をおろし屈曲ノズルの先端部２をとってこう門内に挿入し、シャワー便 器の始動スイッチを押せば、洗浄ノズルから噴射される温水は屈曲ノズルの先端 から腸内に注入される。温水が腸内に注入されることにより、便の軟化がはから れると共に、腸の運動が活発化し、排便が促進される。 十分な注水を確認した後、シャワー便器の停止スイッチを押し温水の噴射を止 め、屈曲ノズルの先端部をこう門から外し、そのままの姿勢で灌腸効果を待つこ とができる。

【０００６】

【実施例】

図面にもとずいて本考案の実施例を説明する。 図１には本考案による簡易灌腸器の一実施例が示されている。 この簡易灌腸器は先端部２が基部３に対しほぼ直角方向に屈曲した屈曲ノズル により構成されている。

【０００７】 屈曲ノズル１の屈曲部分は、基部３を洗浄ノズル４に接続したとき、洗浄ノズ ル４の噴射口６が屈曲ノズル１の内径の中心部分に位置するように構成されてい る。

【０００８】 屈曲ノズル１はゴムまたは可ぎょう性合成樹脂からなる可ぎょう管により構成 され、先端部２はやや硬質の円状とし、こう門に挿入しやすくすると共に腸壁を 傷つけないようになめらかに作られている。

【０００９】 図２には本考案による簡易灌腸器の一実施態様が示されている。 即ち、シャワー便器の洗浄ノズル４に屈曲ノズルの基部３を接続し、使用者が 便座に腰をおろした際屈曲ノズルの先端部２がこう門に挿入できるように固定さ れる。 使用する際は、図示されないシャワー便器の始動スイッチを押せば、洗浄ノズ ルから噴射される温水が屈曲ノズルの先端部２から腸内に注入されて灌腸が行な われ、十分な注水後はシャワー便器の停止スイッチを押すことにより注水を止め ることができる。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の簡易灌腸器によれば、灌腸が家庭に普及されて いるシャワー便器の洗浄ノズルから発せられる噴射水流を利用して、独力で、し かも簡便に行なうことができるようになる。

【００１１】 また、本考案の簡易灌腸器は構造上簡単な構成であり、誰でも容易にシャワー 便器の洗浄ノズルに接続することができ、とりはずしも容易であって、気軽に使 用することができる。 なお、屈曲ノズルの先端部２の腸内への挿入の深度を調節することにより、便 通をつけるための効果のほか、腸内に発生する宿便の排せつにも役立てることが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による簡易灌腸器の一実施例を示す断面
図である。

【図２】本考案による簡易灌腸器をシャワー便器の洗浄
ノズルに接続した使用例を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 屈曲ノズル ２ 屈曲ノズルの先端部 ３ 屈曲ノズルの基部 ４ シャワー便器の洗浄ノズル ５ シャワー便器 ６ 洗浄ノズルの噴射口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】屈曲ノズル（１）の基部（３）をシャワー
   便器の洗浄ノズル（４）に接続できることを特徴とする
   簡易灌腸器。