JP3016511B1 - 超音波流速測定方法と装置 - Google Patents
超音波流速測定方法と装置Info
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Abstract
時間を測定し、超音波伝播時間差法により流速を測定で
きるようにすることにある。 【解決手段】 流体中での超音波信号の伝播時間差を測
定して、流速を演算する装置及び方法であって、一対以
上のトランスデュ−サ部1、2が発信・受信する超音波
信号Ssを、適宜の一定周波数から、他の周波数に周波
数変調される連続波とし、トランスデュ−サ部1または
2から超音波信号Ssを発信させる発信測定信号s4の
他の周波数への変調時点にしたがって発信時点t1を設
定すると共に、超音波信号Ssを受信したトランスデュ
−サ部2または1が発する受信測定信号s7の他の周波
数への変調時点にしたがって受信時点t2を設定し、発
信測定信号s4及び受信測定信号s7の他の周波数への
変調時点の検出を、同一の周波数変化検出器9で行う構
成である。
Description
を測定する技術に関する。
所の流量を測定する代表的な方法には、所定箇所に於け
る断面積と、その断面部分に於ける流体の流速を測定す
れば良いことが知られており、その具体的な手段は、開
水路の幅方向に沿った仮想線を所定の間隔でいくつかの
区間に分割し、この各区間毎の中央に於いて種々の垂直
水深位置で例えばプロペラ式流速計で局部流速を測定
し、この垂直線上の平均流速を計算し、部分断面積との
積から分割区間毎に部分流量を求め、それらの総和を算
出することから行われていた。
願人が先に提案した特開平9−189590号公報の
「開水路用超音波流量測定装置及び方法」、或いは特開
平9−196727号公報の「河川流量測定装置及び方
法」に於ける従来説明で明らかにしている。
した超音波の伝播時間が流速により変化することを利用
して流速を測定する装置として開発したものである。こ
の超音波を利用した流速測定手段は、従来から主として
使用されている前述したような機械式測定手段に較べ
て、流速分布を乱さない、微流速から高流速まで直
線性がある、流速成分がわかる、実時間測定がで
き、連続自動観測が可能、機械的動作部分がないので
保守が容易である、等の利点が挙げられている。
的構成は、流速方向と一定の角度を形成し且つ距離Lの
間隔で配された対をなすトランスデュ−サ間で、一方の
トランスデュ−サから発射されるパルス状の超音波がそ
の発射した瞬間から、他方のトランスデュ−サがこのパ
ルスを受信する瞬間までの時間、即ち一方から他方、及
び他方から一方への、対をなすトランスデュ−サ間での
超音波の伝播時間を測定し、所定の演算により流速を測
るものである。
を例えば矩形波のように完全な1パルスのみを発信する
ことは不可能で、実際には図4(a)の如く最初の3〜
4波で順次振幅が増大して最大となり、そこから数波で
徐々に減衰して収束されるので、結局数波から10波程
度の音波が発信されてしまう。
スを受信する瞬間は、通常、超音波を受信したトランス
デュ−サの出力信号が或る一定のレベル(チェックレベ
ル)に達した時としているので、このレベルに達する波
になった時に始めて受信瞬間として検知し、この受信瞬
間と発射瞬間との時間差を超音波伝播時間としている。
状の超音波を発信・受信して流速を測定する装置には多
々の不都合な問題があって使用に限界があり、河川や大
人工開水路に於ける流速や流量測定に測定誤差が著しく
増加したり、測定不可能に至ることがあった。
音波のパルス波形の変形が挙げられる。即ち、どのよう
に理想的な超音波パルスを発信したとしても、超音波が
水中を伝播する際に、パルスの周波数スペクトルバンド
が広いためにパルスの高周波(higher harmonic )成分
が早く減衰してしまい、パルス形状が変わると共に基本
波も大きく減衰してしまう。
図4(a)のような形状であり、図4(b)のような形
状のラジオパルスを発信することはできない。仮にラジ
オパルスを発信しても、上述したように減衰して結局は
鐘形のパルスになってしまう。
スであり、更に振幅が変化すると、図5に明らかにした
ように、受信の瞬間をチェックする時に、超音波の1〜
2周期程度の誤差が発生するのが一般的である。
際、パルスの波形が歪曲されないように広帯域増幅器
(wide band amplifier )を使用するので、幅広いスペ
クトルに渡って雑音も増幅され、特にパルス形状のノイ
ズが高効率に増幅され、前記チェックレベルに達して超
音波伝播時間測定に混乱をきたす危険がある。
て、流体の状態が超音波の受信瞬間のチェックに影響を
及ぼすことがある。即ち、一対のトランスデュ−サ間の
間隔Lが長かったり、流体の流れに様々な過流(vorte
x, eddy)が発生したり、浮遊粒子の濃度が変化した
り、また浮遊粒子濃度や水温の境界があると、超音波パ
ルスの屈折拡散度や吸収減衰度が著しく変化するので、
受信点に於ける超音波強度(音圧)が瞬時瞬時で激しく
脈動する。このため超音波が受信(到達)した瞬間をチ
ェックするのが難しくなり、超音波伝播時間測定誤差が
大きくなったり、または全波ともチェックレベルに達せ
ずに測定が不可能になる場合もあった。
サの出力信号が或る一定のレベル(CL)に達する波と
なった時を受信瞬間としているので、図5から明らかな
ように、何番目の波がチェックレベル(CL)に達する
かによって超音波の1〜2周期程度の誤差が発生するこ
とになり、この誤差の発生要因として、上記したマクロ
過流、浮遊粒子、浮遊粒子濃度や水温の境界等によって
生じる超音波強度(音圧)の脈動が、挙げられる。
過剰増幅すると、本来チェックすべきでない波がチェッ
クレベルに達して1〜2周期程度早く検出してしまった
り、または全く無関係なノイズさえもチェックレベルに
達してしまい、受信瞬間と看做してしまうといった不都
合となる。
点を解決するため開発されたもので、超音波の連続波を
発信・受信して超音波伝播時間を測定し、超音波伝播時
間差法により流速を測定できるようにすることを目的と
する。
本発明の請求項1に記載の超音波流速測定方法は、流体
中での超音波信号の伝播時間差を測定して、流速を演算
する方法であって、一対以上のトランスデュ−サ部が発
信・受信する超音波信号を、適宜の一定周波数から、他
の周波数に周波数変調される連続波とし、前記したトラ
ンスデュ−サ部の何れかから超音波信号を発信させる発
信測定信号の他の周波数への変調時点にしたがって発信
時点を設定すると共に、超音波信号を受信した他のトラ
ンスデュ−サ部が発する受信測定信号の他の周波数への
変調時点にしたがって受信時点を設定し、前記した発信
測定信号及び受信測定信号の他の周波数への変調時点の
検出を、同一の周波数変化検出器で行うことを特徴とす
る構成である。
信信号の振幅をもとにして発信・受信の瞬間をチェック
するものではなく、連続して超音波を発信させる発信測
定信号が他の周波数に変調した時点を発信時点として設
定すると共に、超音波受信測定信号が他の周波数に変調
した時点を受信時点に設定するものであるから、超音波
強度が過流、浮遊粒子、浮遊粒子濃度や水温境界等によ
って影響を受けても、測定誤差として表われることはな
い。
て伝播時間測定の起点と終点にするため、受信信号の振
幅が測定中にいかに変化・脈動しても超音波の伝播時間
に測定誤差が生じないのである。
号の他の周波数への変調時点の検出は、同一の周波数変
化検出器で行っている。複数の周波数変化検出器を、仮
にいかに高精度で製造したとしても、夫々の機器に特有
の作動時間遅れや出力波立上り特性が生じてしまうこと
はやむを得ない。しかしながら、ここでは同一の周波数
変化検出器を用いているので、この周波数変化検出器に
固有の作動時間遅れや出力波立上り特性があっても、こ
れらは、発信測定信号の他の周波数への変調時点の検出
の際、及び受信測定信号の他の周波数への変調時点の検
出の際の、夫々につき生じるので、結局相殺されてしま
うのである。
と受信信号を複調するので、様々な現象によって発生す
る遅延時間に関する誤差が発生しないのである。
の対向配置されたトランスデュ−サ部を発信側と受信側
とに切り換えるトランスデュ−サ切換スイッチ回路を有
し、流体中での一方のトランスデュ−サ部と他方のトラ
ンスデュ−サ部との間の超音波信号の伝播時間差から、
予め記憶した流速測定数式にしたがって流速を演算する
演算装置により流速を演算する装置であって、前記した
トランスデュ−サ部の何れかから連続した超音波信号を
発信させる発信測定信号を、適宜の一定周波数または周
波数変調された他の一定周波数で発信する周波数変調発
振器と、発信測定信号と受信測定信号を切り換え、一方
の信号だけを通過させる出力切換スイッチ回路と、前記
した周波数変調発振器に対する周波数変調動作指令と、
トランスデュ−サ切換スイッチ回路に対する切り換え動
作指令と、更に、出力切換スイッチ回路に対する切り換
え動作指令とを出力するコントロ−ル回路と、前記した
出力切換スイッチ回路を通過した発信測定信号及び受信
測定信号の他の一定周波数への変調時点を検出する周波
数変化検出器と、この周波数変化検出器で検出した両変
調時点の信号を受けて流体中の超音波の伝播時間を測定
する時間間隔測定装置と、から構成される。
構成図に従って説明すると、水中で対向配置される一対
の超音波トランスデュ−サ部1、2は、夫々がトランス
デュ−サ切換スイッチ回路14に接続されていて、或る
瞬間は一方の超音波トランスデュ−サ部1が超音波を発
信してその超音波を他方の超音波トランスデュ−サ部2
が受信し、また別の瞬間にはその逆となる。即ち、一対
のトランスデュ−サ部1、2を発信側と受信側とに切り
換えることができるようになっている。
発信と受信を兼用させることもできるし、トランスデュ
−サ部として、例えばトランスデュ−サ部1に発信用と
受信用とを個別に配する構成としても良い。
ュ−サ部1または2から連続した超音波信号Ssを発信
させる発信測定信号s3を、適宜の一定周波数f1 また
は周波数変調された他の一定周波数f2 にして発信す
る。
ることにより共振周波数f0 にできるので、上記した一
定周波数f1 または他の一定周波数f2 を共振周波数に
して例えばf1 +Δf=f2 =f0 にすることもでき、
また、f1 +Δf/2=f0=f2 −Δf/2とするこ
とも可能である。以下の実施例では、f1 =f、f2=
f0 (共振周波数)として動作説明をする。
数変調発振器3に変調信号を加える矩形パルス発振器4
が接続されているが、ここでは、単安定パルス発振器
(oneshot multivibrator)でも良いし、更には矩形パ
ルス発振器4を後述するコントロール回路5で代用する
ことも可能である。
ロ−ル回路5が接続されており、さらにこのコントロ−
ル回路5には、出力切換スイッチ回路8と、前記したト
ランスデュ−サ切換スイッチ回路14とが接続される。
測定信号s4と受信測定信号s7を切り換え、一方の信
号だけを通過させる。
発振器4を経て前記した周波数変調発振器3に対する周
波数変調動作指令と、トランスデュ−サ切換スイッチ回
路14に対する切り換え動作指令と、更に、出力切換ス
イッチ回路8に対する切り換え動作指令とを出力する機
能を果たす。
ュ−サ切換スイッチ回路14との間には、周波数変調発
振器3の出力を、発信側用に設定されたトランスデュ−
サ部1または2に、増幅して印加する発信増幅器6が接
続され、また、出力切換スイッチ回路8とトランスデュ
−サ切換スイッチ回路14との間には、受信側用に設定
されたトランスデュ−サ部2または1の出力信号を増幅
する受信増幅器7が接続される。
8との間には、信号を減衰する減衰器13(attenuato
r)が接続配置される。
に周波数変化検出器9、パルス成形器10、時間間隔測
定装置11、演算装置12が順次接続される。また、周
波数変化検出器9はデジタル周波数計や位相差検知器を
含むものであるが、一般的なアナログ回路であるならば
周波数分別器(frequnce discriminator)や復調器であ
っても良い。
回路8からの発信測定信号s4及び受信測定信号s7の
他の一定周波数f0 への夫々の変調時点を単独で且つ兼
用して検出し、パルス信号を送り出すものであり、パル
ス成形器10で周波数変化検出器9の上記出力電圧を短
いパルスに整形し、時間間隔測定装置11は、周波数変
化検出器9で検出した両変調時点を示すパルス成形器1
0の短パルス信号を受けて流体中の超音波の伝播時間を
測定し、演算装置12で、時間間隔測定装置11の測定
結果から超音波の伝播時間差を求め、予め記憶した流速
測定数式にしたがって流速を演算する。
て、トランスデュ−サ部1が発信側、トランスデュ−サ
部2が受信側になった瞬間の装置の動作を、本発明の装
置の動作タイミングチャ−トを示した図2によって説明
する。
御信号s1が、設定された周期で図2(A)に示したよ
うな時間幅T1の長い矩形パルスとして変化すると、周
波数変調をさせるための電圧信号を発信する矩形パルス
発振器4では、このパルスの立上りエッジ(leading ed
ge)で時間幅T2(T2<T1)の長さのパルス図2
(B)を発生させる。
振器3との間にこの矩形パルス発振器4を設けることに
より、立上り時点がコントロ−ル回路5の制御信号s1
と同じで、且つこの制御信号s1の時間幅T1よりも短
い時間幅T2の、変調用電圧信号である矩形波形の変調
信号s2を、矩形パルス発振器4から周波数変調発振器
3に出力するのである。
振器3で発信測定信号s3の発振周波数を、例えばfか
らf0 =f+Δfに変調する(図2(C))。
れば再びfの周波数に戻す。本例に於けるf0 はトラン
スデュ−サ部1と2の共振周波数、Δfは周波数偏差
(daviation )である。即ち、時間幅T2のパルスの立
上りを、周波数変調発振器3に対する周波数変調開始信
号とし、立下がりを、周波数をfに戻す信号とし、また
場合よっては後述する出力信号s5を得た後であれば、
出力切換スイッチ回路8に対する切り換え動作信号とす
る。
れた、トランスデュ−サ部1または2から連続した超音
波信号Ssを発信させる発信測定信号s3が、発信増幅
器6で増幅されて発信測定信号s4’となり、トランス
デュ−サ切換スイッチ回路14を通って、この瞬間の場
合トランスデュ−サ部1に印加されると、図2の(D)
に示したような連続波の超音波信号Ssが発信され、流
体である水中を伝播し、他方のトランスデュ−サ部2で
受信されることになる。
れば、これに応じて発信測定信号s4’と更には超音波
信号Ssも当然f0 に変調される。
た発信測定信号s4’は、減衰器13と出力切換スイッ
チ回路8を通って周波数変化検出器9に入力されてい
る。
信号s4’の周波数がfからf0 に変化すると、その瞬
間に図2の(E)のような出力信号s5が生じる。この
周波数変化検出器9の出力信号s5は、パルス成形器1
0に入力されて図2の(F)のような短パルス信号s6
に整形され、時間間隔測定装置11に入力される。
した後、コントロ−ル回路5の時間幅T1の矩形パルス
制御信号s1が立下がると、この立下がりエッジ(trai
lingedge)によって前述したように出力切換スイッチ回
路8が切り換わって、今度は受信用のトランスデュ−サ
部2と接続されている受信増幅器7の出力が出力切換ス
イッチ回路8を通って周波数変化検出器9の入力に接続
される。
いる超音波信号Ssが流体内を伝播してトランスデュ−
サ部2に至るので、トランスデュ−サ部2の出力信号
は、トランスデュ−サ切換スイッチ回路14を通過して
受信測定信号s7として、受信増幅器7で図2の(G)
のように増幅され、出力切換スイッチ回路8を通過して
前記の周波数変化検出器9に入力されるが、超音波信号
Ssがfからf0 に変化すれば、この場合も図2の
(H)の出力信号s8を得る。この出力信号s8は図2
の(I)のように、パルス成形器10を通って短パルス
信号s9に整形される。
パルス成形器10の短パルス信号s6と短パルス信号s
9が、順次時間間隔測定装置11に入力され、1番目の
短パルス信号s6は時間測定開始(start )信号t1 に
なり、2番目の短パルス信号s9は時間測定終了(sto
p)信号t2 の役目をするのであり、時間間隔測定装置
11が測定した時間は、トランスデュ−サ部1からトラ
ンスデュ−サ部2まで超音波が伝播した時間t12にな
る。この時間t12の測定結果は、演算装置12に伝達さ
れて記憶される。
波数変化検出器9のs5とs8を直接時間間隔測定装置
11に入力して時間t12を求めることも可能である。ま
た、矩形パルス発振器4も必須要素ではなく、例えばコ
ントロ−ル回路5が発する時間幅T1の制御信号を直接
周波数変調発振器3に入力し、この立上りエッジで直接
発信測定信号s3をf0 に変調し、立ち下がりでfへ戻
しても良い。
部1からトランスデュ−サ部2までの超音波伝播時間t
12の測定であり、この後、コントロ−ル回路5によって
トランスデュ−サ切換スイッチ回路14が切り換えられ
て、トランスデュ−サ部2が発信増幅器6に、またトラ
ンスデュ−サ部1は受信増幅器7に接続される。
が発信用、トランスデュ−サ部1が受信用となって、上
述と同様の過程を経て伝播時間t21が測定され、演算装
置12に入力されると、演算装置12は式(1)の演算
をして流速を算出するのである。
21は流速方向と一定の角度ψに配された一対のトランス
デュ−サ部間に於ける超音波伝播時間、Lは一対のトラ
ンスデュ−サ部間の距離であり、d=Lcos ψ、cは、
その流体に於ける音速である。
予め一対のトランスデュ−サ部1と2間の距離Lとd=
Lcos ψを記憶させておくのは勿論であり、更にこの流
速測定装置を流量計に使用する場合は、測定された流速
Vと河川断面積等の諸データとから流量演算を行うこと
になる。
したならば、再びトランスデュ−サ切換スイッチ回路1
4を切り換えて、トランスデュ−サ部1と発信増幅器
6、及びトランスデュ−サ部2と受信増幅器7を接続
し、次の流速測定を開始する。
他の一定周波数f0 (f2 )への変調開始点を発信時点
と受信時点に設定したが、これに限らず、f0 (f2 )
からf(f1 )に戻った時点を変調開始時点と看做し、
発信・受信時点の設定に利用することも可能である。
検出器9で発信測定信号s4’と受信測定信号s7の周
波数変化時点を検出するので、図2の(E)(F)及び
図2の(H)(I)で示したように電子回路や周波数変
化検出器等における様々な過度現象によって発生する遅
延時間(delly time)τは、発信時または受信時に拘ら
ず等しくなるので、超音波伝播時間測定に際しこのτに
よって起因する誤差が発生することはない。
(f1 からf2 =f1 +Δf)に変わった瞬間をチェッ
クし、その瞬間を伝播時間測定の起点t1 と終点t2 に
するため、受信信号が測定中にいかに脈動しても、超音
波伝播時間の測定誤差を招来しない。
飽和状態まで増幅して周波数変化検出器9に入力するこ
とも可能なので、受信信号がどんなに脈動しても良いの
である。勿論、この入力信号は、周波数変化検出器9の
許容最大入力電圧以下に抑制しなければならない場合も
あるので、その時は発信増幅器6の発信測定信号同様
に、減衰器13’を通して周波数変化検出器9に入力す
れば良い。
で、受信信号を増幅するために広帯域増幅をする必要が
なく、fからf0 (f1 からf2 )の割と狭い周波数帯
域で増幅すれば良く、更には必要に応じて限られた帯域
のパンドパスフィルタ−等も活用可能となり、ノイズレ
ベルを極めて小さくできるのは勿論である。
ように、周波数fが共振周波数f0=f+Δfになった
瞬間に直ちに超音波強度が高くなる訳ではないが、上述
のように受信増幅器7で飽和状態にまで増幅することも
可能であり、またパルスを利用する時のように信号の振
幅(amplitude )で受信瞬間をチェックするのではない
ので、伝播時間の測定精度に何の影響もないのである。
信号の振幅a1 と、周波数がf0 の時の振幅a2 との差
は、周波数変調差Δfが大きいほど大きくなるが、Δf
/f0 =±0.1程度にすると、振幅a1 と振幅a2 と
は殆ど同じになり、その結果トランスデュ−サの電気と
超音波間の変換効率は、パルスで励振する場合に比べて
4〜6倍にも向上する。
0 +Δf/2とすれば、a1 =a2となり、変調時の変
換効率はやや下がるものの、f1 時の効率はf時の効率
よりも向上する(図3の(c)参照)。
置は上述した構成となっているので、周波数が変わった
瞬間をチェックして伝播時間測定の起点と終点にするた
め、受信信号の振幅が測定中にいかに変化・脈動しても
超音波の伝播時間に測定誤差が生ずることはなく、周波
数への変調時点の検出は、同一の周波数変化検出器で行
っているので、様々な現象によって発生する遅延時間に
起因する誤差が発生することもなく、一対以上のトラン
スデュ−サ間の間隔が数十m〜数百mでも、また超音波
を拡散、減衰する様々な要因が流体内で発生しても、超
音波が相互各々の方向に伝播する時間を確実に測定する
ことができ、流速測定精度を高めることができるのであ
る。
路図である。
である。
図、(b)は、受信測定信号の飽和増幅波形図、(c)
は、トランスデューサの対周波数効率特性図である。
4;矩形パルス発振器、5;コントロール回路、6;発
信増幅器、7;受信増幅器、8;出力切換スイッチ回
路、9;周波数変化検出器、10;パルス成形器、1
1;時間間隔測定装置、12;演算装置、13;減衰
器、14;トランスデュ−サ切換スイッチ回路。
Claims (2)
- 【請求項1】 流体中での超音波信号の伝播時間差を測
定して、流速を演算する方法であって、 一対以上のトランスデュ−サ部(1)(2)が発信・受
信する超音波信号(Ss)を、適宜の一定周波数から、
他の周波数に周波数変調される連続波とし、 前記トランスデュ−サ部(1)または(2)から超音波
信号(Ss)を発信させる発信測定信号(s4)の他の
周波数への変調時点にしたがって発信時点(t1)を設
定すると共に、前記超音波信号(Ss)を受信したトラ
ンスデュ−サ部(2)または(1)が発する受信測定信
号(s7)の他の周波数への変調時点にしたがって受信
時点(t2)を設定し、 前記発信測定信号(s4)及び受信測定信号(s7)の
他の周波数への変調時点の検出を、同一の周波数変化検
出器(9)で行うことを特徴とする超音波流速測定方
法。 - 【請求項2】 一対以上の対向配置されたトランスデュ
−サ部(1)(2)を発信側と受信側とに切り換えるト
ランスデュ−サ切換スイッチ回路(14)を有し、流体
中での前記トランスデュ−サ部(1)とトランスデュ−
サ部(2)との間の超音波信号の伝播時間差から、予め
記憶した流速測定数式にしたがって流速を演算する演算
装置(12)により流速を演算する装置であって、 前記トランスデュ−サ部(1)または(2)から連続し
た超音波信号(Ss)を発信させる発信測定信号(s
4)を、適宜の一定周波数または周波数変調された他の
一定周波数で発信する周波数変調発振器(3)と、 発信測定信号(s4)と受信測定信号(s7)を切り換
え、一方の信号だけを通過させる出力切換スイッチ回路
(8)と、 前記周波数変調発振器(3)に対する周波数変調動作指
令と、前記トランスデュ−サ切換スイッチ回路(14)
に対する切り換え動作指令と、更に、前記出力切換スイ
ッチ回路(8)に対する切り換え動作指令とを出力する
コントロ−ル回路(5)と、 前記出力切換スイッチ回路(8)を通過した発信測定信
号(s4)及び受信測定信号(s7)の他の一定周波数
への変調時点を検出する周波数変化検出器(9)と、 該周波数変化検出器(9)で検出した両変調時点の信号
を受けて流体中の超音波の伝播時間を測定する時間間隔
測定装置(11)と、 から成ることを特徴とする超音波流速測定装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10291327A JP3016511B1 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 超音波流速測定方法と装置 |
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JP10291327A JP3016511B1 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 超音波流速測定方法と装置 |
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