JP3016409U - 簡易フラワーアレンジメント - Google Patents

簡易フラワーアレンジメント

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JP3016409U
JP3016409U JP1995002642U JP264295U JP3016409U JP 3016409 U JP3016409 U JP 3016409U JP 1995002642 U JP1995002642 U JP 1995002642U JP 264295 U JP264295 U JP 264295U JP 3016409 U JP3016409 U JP 3016409U
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義明 佐藤
実 高田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価なフラワーアレンジメントを提供する。 【構成】 上部が開口されたコップサイズの容器11
と、容器に受容され花卉を支承する吸水性スポンジ21
と、吸水性スポンジに配置され開口より露出する数種・
複数の花卉31と、吸水性スポンジの底面から花卉の裾
部にかけて包囲する、容器内に受容され、開口から端部
が露出するシート材41と、一側が露出した花卉を包囲
し、他側が容器の底面視輪郭に外接して係合するスリー
ブ状フィルム51と、スリーブ状フィルムの一側端に一
体的に形成され、容器の底面視最外輪郭に外接しない開
口52と、を具備する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、簡易フラワーアレンジメントに関し、特に小型のフラワーアレンジ メントに関する。
【0002】
【従来の技術】
花を鑑賞する、花を楽しむ、花を親しむことは誰しもが好むことである。花の ある生活を演出するには、例えば鉢物であったり、切り花であったり、そのスタ イルは様々である。ここで、切り花を材料として、花と接することを考えた場合 、伝統的ないけ花を筆頭に、花束、ブーケ・コサージュ、そしてフラワーアレン ジメントを挙げることができる。
【0003】 特に、フラワーアレンジメントは、その芸術性、見栄えの良さなどの点から冠 婚葬祭、贈答、お見舞などの場において広く利用されている。このフラワーアレ ンジメントの一般的な基本構成は、防水されたシートを内部に備える籐や竹で編 まれた篭の器に、吸水性スポンジを載置して、この吸水性スポンジに複数種の花 卉を様々な形に配置して成るものである。
【0004】 ここで、フラワーアレンジメントを購入する動機を考察するに、上記した何等 かの特別な事柄以外では、「季節感」「ボリューム感」「値頃感」が購入者に対 して訴えることができた際に、購入意欲が湧いてくるものであることが検証され ている。
【0005】 従来の生花店等で販売されているフラワーアレンジメントを上記検証結果に照 らしてみると、「季節感」は問題なく満足するものである。次に「ボリューム感 」においても同様に問題があるものではない。残る「値頃感」については、市販 されているフラワーアレンジメントは高価なものが多いことに着目できる。その 原因として、フラワーアレンジメントにおいて要求される見栄えの演出に係わる 技術量や、花材の量やそれ自身の単価が高価であったり、籐や竹を原料とする篭 を用いた器を使用するなど、どうしても価格が上昇する傾向にある。
【0006】 このことは、生活者にとって、特別な場合を除いて、今一歩購入に踏み切れな い要因の一つとして挙げられるものである。つまり、根本的にフラワーアレンジ メントは高いといったイメージを生活者に与えているようである。
【0007】 さらにここで、日本放送出版協会発行の「趣味の園芸」(平成4年1月1日発 行、1月号、通巻226号)には、「カップボードの花」(118〜121ペー ジ参照)と題して、素焼きの鉢を器とし、ミニチュアローズをメイン花材として 「コロンと丸い小さめのデザイン」としたフラワーアレンジメントが紹介されて いる。
【0008】 ここに紹介されているものは、フラワーアレンジメントを製作することを前提 としていることから、人によっては、製作作業が繁雑であったりするものであり 、手軽さの面から見れば、多少問題がある。また、生花店等でこのフラワーアレ ンジメントを参考にして製作した場合には、花卉の量が多いことから高価なもの になり、また器にも凝った演出が施されていることからこれもまた手間、費用が 掛るものである。
【0009】 また、このフラワーアレンジメントを大量に輸送することを考えた場合、単体 で箱詰めして輸送すると、そのコストが高騰化する。また、1つの箱にフラワー アレンジメント同士を近接して箱詰めした場合には、他のフラワーアレンジメン トの花卉が干渉して、芸術的な花卉の配置が崩れることが考えられ、商品価値を 損ね兼ねない。
【0010】 このような事態を招かぬように、一般的にはシート状のフィルムを用いて花卉 を覆うことが行われるが、この作業は大量生産を考えた場合、決して効率の良い ものであるとは言えない。これらの要因を考慮すれば製品コストの上昇は避けら れないものである。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
以上のように、従来からあるフラワーアレンジメントは、製作するには手間が かかる、購入するには価格が高いといった、所謂手軽でないといった問題点が浮 上してくるものである。
【0012】 本考案は以上に述べたような問題点に鑑みてなされたもので、気軽に購入でき る簡易フラワーアレンジメントを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するために第1の考案に係わるフラワーアレンジメントは 、上部が開口されコップサイズの容器と、容器に受容され、花卉を支承する吸水 性スポンジと、吸水性スポンジに配置され開口より露出する数種・複数の花卉と 、一側が露出した花卉を包囲し、他側が容器の底面視輪郭に外接して係合するス リーブ状フィルムと、スリーブ状フィルムの一側端に一体的に形成され、容器の 底面視最外輪郭に外接しない開口と、を具備した。
【0014】 第2の考案に係わるフラワーアレンジメントは、シート材を着色した。
【0015】 第3の考案に係わるフラワーアレンジメントは、フィルムを透明体とし、複数 の小孔を設けた。
【0016】 第4の考案に係わるフラワーアレンジメントは、吸水性スポンジに、切り花保 存剤を混入した水を吸収させた。
【0017】 第5の考案に係わる簡易フラワーアレンジメントは、容器を内面が防水加工さ れた紙製カップとした。
【0018】 第6の考案に係わるフラワーアレンジメントは、容器をプラスチック製カップ とした。
【0019】 第7の考案に係わるフラワーアレンジメントは、容器を開口から下方に向けて 内側に絞られた縦断面略逆台形状とした。
【0020】 第8の考案に係わるフラワーアレンジメントは、容器を、開口を最大径とし下 方に向けて徐々に小径を成す有底筒状容器とした。
【0021】
【作用】
第1の考案では、コップサイズの容器としていることから、この容器に受容さ れる吸水性スポンジ及び花卉は、容器とのバランスを考慮した場合、小型となる ことは必至であり、よって小型のフラワーアレンジメントとなる。また、容器と 吸水性スポンジ及び花卉との間には、シート材が介在することから、見栄えの演 出効果を高めることができる。さらに、このシート材によって容器に受容される 吸水性スポンジの所謂座りが良くなると共に、揺れに対する花卉の遊びを緩衝す ることができる。さらに、露出した花卉をスリーブ状フィルムの一側によって包 囲することができ、花卉は外部から干渉を受けない。このスリーブ状フィルムは 、他側が容器の下面視輪郭に外接すると共に、一側端に容器の下面視最外輪郭に 外接しない開口を有することから、この開口から容器を落とし込むだけでスリー ブ状フィルムと容器とを係合することができる。
【0022】 第2の考案では、花卉の裾部分を包囲するシート材が着色されていることから 、見栄えが良く、より芸術性を向上できる。
【0023】 第3の考案では、スリーブ状フィルムが透明体から成ることこから、露出した 花卉を包囲したままの状態で外部から鑑賞することができる。また、複数の小孔 によって通気性を良くすることができる。
【0024】 第4の考案では、花卉には切り花保存剤を混入した水が吸収されることから、 花卉の日保ちが良くなる。
【0025】 第5の考案では、容器が紙製カップであることから、軽量でしかも安価である 。
【0026】 第6の考案では、容器がプラスチック製カップであることから、軽量でしかも 安価である。
【0027】 第7の考案では、開口を最大径とし下方に向けて内側に絞られた縦断面略逆台 形状を成す容器は、吸水性スポンジから上方に向けて略放射状に広がる花卉を受 容するには、最適な形状となる。また、例えばブロック形状を成す吸水性スポン ジの側面とカップ内側面との間に間隙を形成することができ、吸水性スポンジの 側面にも花卉の茎部を配置することができ、花卉配置の制約を少なくできる。さ らに、カップのみを複数個積み重ねることができる。
【0028】 第8の考案では、有底筒状容器であることは、容器の形状合わせて花卉の向き を考慮して配置する必要がなく、製作作業の省力化が図られる。
【0029】
【実施例】
以下、本考案における一実施例を図面を参照しながら説明する。図1は本考案 の簡易フラワーアレンジメント1の斜視図、図2はその分解斜視図、図3は一部 を省略した縦断面図である。
【0030】 簡易フラワーアレンジメント1の下部を形成する容器11は、上部に開口12 を有し、この開口12を最大径として下方に向けて内側に絞られた有底筒状容器 である。この容器11は、一般的な成人が片手で持てる程の大きさであるコップ サイズの容器であり、内部が防水加工された紙製カップ、若しくはプラスチック 製カップである。
【0031】 次に、容器11の内部には、吸水性スポンジ21が受容されている。この吸水 性スポンジ21もまた広く販売されているもので、通常は乾いた状態になってい るブロック状の多孔質の軽い素材であり、吸水させ、花卉の茎等をさして花卉を 支承するものである。この吸水性スポンジ21は、切り花活力剤、切り花延命剤 とも呼称されている切り花保存剤(図示せず)を予め混入した水が吸水されてい る。そして、吸水性スポンジ21の形状は、容器11の底面内輪郭に内接し、所 定高さを有する直方体に形成されている。
【0032】 そして、図3に示すように、容器11内側面とスポンジ21の側面との間には 間隙が形成される。このことは、吸水性スポンジ21の側面に後記する花卉31 の茎などをさすことができ、作業性、芸術性を向上することに大いに貢献できる 。
【0033】 次に、吸水性スポンジ21に配置された花卉31は、複数種の花物、枝物、葉 物などの花材から成るものである。この花卉31は、例えば季節感を演出できる 花材が選定されていて、一般的には、最終形状においてフォーカルポイントと呼 ばれる中心部にメインとなる切り花31aが配置されていて、所謂裾部分、及び 隙間を塞ぐ位置に、緑色系の葉などをもつ花卉から成る所謂グリーン31bが配 置されているものである。
【0034】 ここで、フラワーアレンジメントは、その芸術性に特徴を有するものであるこ とから、コップサイズである容器11と花卉31とのバランスを考慮した場合、 吸水性スポンジ21に配置される花卉31の、数量や、大きさ(高さ、幅等)は 制限されることとなる。即ち、従来からある豪華なフラワーアレンジメントに比 べれば、花卉31の数量は減少し、全体の大きさも小さくなることは必至である 。また、花卉31を受容する容器11が軽量である紙製若しくはプラスチック製 であれば、大きなフラワーアレンジメントを製作すると転倒の虞が生じることか ら、この点を考慮すれば、これもまた小型のフラワーアレンジメントとなること は必至である。
【0035】 次に、容器11と吸水性スポンジ21及び花卉31との間には、シート材41 が介在している。シート材41は、正方形状の不織布からなるものであり、その 全体が緑色に着色されている。このシート材41は、中心に吸水性スポンジ21 の底面が位置した場合、その四方端部が開口から露出して花卉31の裾部を包囲 するように、その寸法設定がなされている。
【0036】 次に、容器11及び花卉31の外側は、スリーブ状フィルム51によって包囲 されている。このスリーブ状フィルム51は、両端に異なる径の開口を有する透 明なスリーブ状のフィルムである。このスリーブ状フィルム51の一側は、花卉 31を包囲するものであって、その一側端に開口する第1開口52は、図4に示 すように、容器11の底面視最外輪郭である、底面13から見た側面14の輪郭 で、最っも外側になる開口12側端の径寸法よりも大径に寸法設定が成されてい る。また、スリーブ状フィルム51の他側は、容器11の底面視輪郭である、底 面13から見た側面14の輪郭のいずれかに外接するように、その横断面径寸法 が設定されている。
【0037】 以上のように構成された簡易フラワーアレンジメント1の製作過程を以下に説 明する。
【0038】 通常、大きなブロック状になっている吸水性スポンジ21に、予め切り花保存 剤を混入した水を吸水させる。次に、容器11の形状に合わせて、所定の大きさ に吸水性スポンジ21を切断する。そして、切断された吸水性スポンジ21の上 面、及び側面に花卉31の茎部をさして、意図するフラワーアレンジメントを製 作する。次に、花卉31を配置した吸水性スポンジ21を容器11内に収容する 。
【0039】 次に、花卉31を配置した吸水性スポンジ21を底面が中心になるように配置 して、この吸水性スポンジ21を包みこんで、その状態で容器11内に収容する 。そして、容器11ごとスリーブ状フィルム51の開口52から落とし込む。す ると、スリーブ状フィルム51の他側が、容器11の側面14の輪郭のいずれか に外接して係合する。こうして、簡易フラワーアレンジメント1が完成する。
【0040】 このようにして製作された簡易フラワーアレンジメント1は、上記にも説明し たように、容器11の大きさに左右されてその大きさが決定されるものであるこ とから、容器11がコップサイズである本考案にあっては、必然的に小型のフラ ワーアレンジメントとなる。
【0041】 よって、従来に比して花卉31の量が減少することから、1つの簡易フラワー アレンジメントを短時間で製作することが可能となる。このことは、大量生産を 実現でき、よって製作コストを大幅に低減できるわけである。
【0042】 また、花卉31も小型化していることから、例えば、花卉の種類によっては1 つの花卉から複数の花材を取り出すことができ、その結果、原材料コストを抑え ることができ、よって製品コストを低減することができる一要因となり得る。
【0043】 ここで、本考案の簡易フラワーアレンジメント1は、従来からあるフラワーア レンジメントに比較して花卉の配置の制約を受けやすいものである。即ち、吸水 性スポンジ21が小さければ、花卉を配置できる場所も小さくなることから、花 卉の種類によっては、何か物足らないといった印象を与えかねないものである。
【0044】 しかし、シート材41を備える本考案にあっては、このシート材41が前記し たグリーン31bと同様な効果を奏することから、見栄えが良くなると共に、ボ リューム感を演出し、物足らなさを解消するもである。また、このシート材41 を、花卉31や季節に応じてそれに合った色を採用することによって、より芸術 性をアピールできることとなる。
【0045】 ここで、製作された簡易フラワーアレンジメント1を大量に輸送する際には、 芸術的に配置された形を維持することが肝要である。一般的には、図5、図6に 示すように、内部が十字パッド62によって区画され、上部に透明フィルム64 によって塞がれた明かり窓63を備える段ボール箱61を用いて大量輸送される ものである。
【0046】 この輸送を考えた場合、段ボール箱61は定形であることから、その中に収容 できる製品の数によって輸送コストが決定されるものである。本考案の簡易フラ ワーアレンジメント1は、この点においても大変有効的なものであることが言え る。先ず、小型であることから、収容できる製品数を増やすことができ、さらに 、隣接する簡易フラワーアレンジメント1の花卉31同士が干渉することがない ため、十字パッド62での区画数を増やすことができる。このようなことから1 箱で大量の簡易フラワーアレンジメント1を輸送することができ、輸送コストを 削減することができると共に、配置された花卉の形崩れを防止でき、商品価値を 落とすことなく、購買者の手元まで届けることが可能となるわけである。
【0047】 さらに、スリーブ状フィルム51を用いることで、例えば従来からあるシート 状のフィルム(図示せず)を使用した場合に比して作業性も向上することが言え る。即ち、前記シート状フィルムを用いて容器11及び花卉31を包囲しようと すると、一般的にはシート状フィルムの適宜位置をテープで張るという作業が生 じてくることとなる。しかしながら本考案にあっては、上記に説明したように、 容器11ごとスリーブ状フィルム51の開口52から落とし込むだけの作業であ ることから、前記したテープ張り作業に比べれば、手間・時間とも効率的である ことが言える。
【0048】 また、大多数の花卉31が、茎部から上方に向けて伸びる葉部であったり、花 部であることから、容器11ごと落とし込んでも、スリーブ状フィルム51との 摩擦は少なく、花卉31の葉部や花部にはそれほど負担が掛るものではなく、形 崩れを起こすことはない。
【0049】 ここで、シート材41が容器11の内面と接触していることから、受容された 吸水性スポンジ21の所謂座りをよくすることができる。また、シート材41が 緩衝材として作用することから、花卉31の遊びを抑えることができる。即ち、 花卉31が揺れてもシート材41によって和らげることができ、芸術的に配置さ れた花卉31の形崩れを防止できる。したがって、商品価値を落とすことなく、 購買者の手元まで届けることが可能となるわけである。
【0050】 さらに、シート材41を用いることで作業性も向上することが言える。即ち、 花卉31の配置に比べれば、シート材41で包囲することはその手間を比較した 場合、後者の方が省力化できることは言うまでもない。また、花卉31の量を増 やすことで、全体の重心位置は上側に移行するが、花卉31に代用してシート材 41を用いることで、安定感を増すことができ、転倒防止にも貢献できる。
【0051】 このようなことから、製品コストの大幅な低減化を実現でき、よって安価なフ ラワーアレンジメントを提供できるわけである。ここで、購買意欲の要因に照ら してみると、「季節感」は十分兼ね備え、「ボリューム感」は、全体的なスタイ ル・プロポーションから見れば、これもまた十分に満足できるものである。そし て、「値頃感」については、安価であることから全く問題のないものである。
【0052】 したがって、これまで高価なものという印象の強かったフラワーアレンジメン トを、手軽に購入することができ、ごく自然に生活の中に取り入れることが可能 となるわけである。
【0053】 さらに、カップサイズであることから、例えば、コーヒーカップ、グラス等に 差し替えることも簡単にでき、この簡易フラワーアレンジメント1は、演出する 場所を自由に選ぶことができる。
【0054】 また、所謂背の低い花卉31から成るものであることから、花卉31の吸水効 率を高めることができ、さらに前記した切り花保存剤によって延命され、花保ち ・日保ちが格段に良くなる。このことは、生産者、購買者共に有益なものである 。
【0055】 そして、本考案のフラワーアレンジメント1の容器11を、紙製若しくはプラ スチック製容器とすれば、例えば、籐や竹などで出来た篭や、焼き物、ガラスな どで出来た容器に比べれば、非常に安価であることは言うまでもない。また、軽 量であることから持ち運ぶのにも便利である。そして、購買者自身によって、容 器11にメッセージを記入したり、デッサンを施したり、シール等を簡単に張る ことができるなど、芸術性、遊びのバリエーションを広げることができる。
【0056】 さらに容器11が縦断面略逆台形状を成していることは、一般的に上方に向け て放射状に広がるように配置される花卉31とのバランスを考慮した場合、好適 な形状であり、見栄えが大変良い。また、容器11が有底筒状であることから、 花卉31が配置された吸水性スポンジ21を容器11内に収容する際に、花卉3 1の向きを気にする必要がないことから、製作の作業性が向上する。さらに、前 者・後者とも、容器11のみを複数個積み重ねることができることから、容器1 1を仕入れる際のコストを低減化できると共に、ストック場所の省スペース化に も貢献できることから、大量生産においては重要なことである。
【0057】 よって、本考案の簡易フラワーアレンジメント1は、従来に無い大変有益な作 用・効果を奏することができるものである。
【0058】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように本考案によれば、次の効果を奏することができる。
【0059】 第1の考案によれば、従来に比して、小型のフラワーアレンジメントとなるこ とから、製作時間を短縮でき、製作コストを低減できる。そして、少量の花卉で も十分に芸術性を有することから、花卉の原材料コストを抑えることができる。 また、大量輸送を実現できることから、輸送コストをも低減できる。このような ことから、製品コストの大幅な低減化を実現できる。したがって、手軽に購入で き、生活の中に、例えば食卓であったり、オフィスのデスク上などに自然に取り 入れることができる。
【0060】 第2の考案によれば、シート材が着色されていることから、演出の幅を増やす ことができ、配置されている花卉や季節に応じてその色を採用すれば、より芸術 性を訴えることができる。
【0061】 第3の考案によれば、スリーブ状フィルムが透明であることこから、露出した 花卉を包囲したままの状態で外部から鑑賞することができる。また、複数の小孔 によって通気性を良くすることができ、よって花卉の日保ちをさらに良くするこ とができると共に、湿気による花卉の腐蝕も防止できる。
【0062】 第4の考案によれば、小型の花卉を用いていることから、大型の花卉に比して 吸水効率を高めることができ、さらに、切り花保存剤の効力と相俟って花卉の日 保ちを良くすることができる。
【0063】 第5の考案及び第6の考案によれば、容器が紙製若しくはプラスチック製であ ることから、軽量、安価であって、処理するのにも簡単であり、また容器自身に デザインやシール等を施すことができ、芸術性や遊びのバリエーションを広げる ことができる。
【0064】 第7の考案によれば、容器の形状が、吸水性スポンジから上方に向けて放射状 に広がる花卉を受容するには、最適であり、花卉配置の制約をも少なくできるこ とから、芸術性をさらに高めることができる。
【0065】 第8の考案によれば、容器が、製作時において花卉の向きを気にしなくても良 い形状となることから、製作時間を短縮でき、よってコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の簡易フラワーアレンジメントを示す斜
視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1の一部分を省略して示す縦断面図である。
【図4】容器の底面図である。
【図5】本考案の簡易フラワーアレンジメントを収容す
る段ボール箱の斜視図である。
【図6】図5の内部に備える十字パッドを示す斜視図で
ある。
【図7】本考案の簡易フラワーアレンジメントを段ボー
ル箱に収容した状態を説明するための部分破断斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 簡易フラワーアレンジメント 11 容器 12 開口 21 吸水性スポンジ 31 花卉 41 シート材 51 スリーブ状フィルム 52 開口

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面が開口されたコップサイズの容器と、
    容器に受容され、花卉を支承する吸水性スポンジと、吸
    水性スポンジに配置され開口より露出する花卉と、吸水
    性スポンジの底面から花卉の裾部にかけて包囲する、容
    器内に受容され、開口から端部が露出するシート材と、
    一側が露出した花卉を包囲し、他側が容器の底面視輪郭
    に外接して係合するスリーブ状フィルムと、スリーブ状
    フィルムの一側端に一体的に形成され、容器の底面視最
    外輪郭に外接しない開口と、を具備することを特徴とす
    る簡易フラワーアレンジメント。
  2. 【請求項2】シート材は、着色されていることを特徴と
    する請求項1に記載の簡易フラワーアレンジメント。
  3. 【請求項3】フィルムは、透明体からなり、複数の小孔
    が設けられていることを特徴とする請求項1または請求
    項2のいずれかに記載の簡易フラワーアレンジメント。
  4. 【請求項4】吸水性スポンジには、切り花保存剤を混入
    した水が吸収されていることを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれかに記載の簡易フラワーアレンジメン
    ト。
  5. 【請求項5】容器は、内面が防水加工された紙製カップ
    であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれ
    かに記載の簡易フラワーアレンジメント。
  6. 【請求項6】容器は、プラスチック製カップであること
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    簡易フラワーアレンジメント。
  7. 【請求項7】容器は、開口から下方に向けて内側に絞ら
    れた縦断面略逆台形状を成すことを特徴とする請求項1
    から請求項6のいずれかに記載の簡易フラワーアレンジ
    メント。
  8. 【請求項8】容器は、開口を最大径とし下方に向けて徐
    々に小径を成す有底筒状容器であることを特徴とする請
    求項1から請求項6のいずれかに記載の簡易フラワーア
    レンジメント。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0679308U (ja) * 1993-04-27 1994-11-08 アキレス株式会社 外羽根一体構造のスラッシュ靴中間品

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