JP3016386U - 引込み係留式スパーブイ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】台風などの荒天時にも破損することのない引込
み係留式スパーブイを提供する。 【構成】標柱体５ａの上端に、灯具１および点検用踊り
場４を、標柱体５ｂの途中に浮力体６、下端に係留環７
を有し、係留具８により沈錘９に引込み係留したスパー
ブイの踊り場４の下方に逆円堆状の整流部１１を設け
る。整流部１１は水密構造とするのがよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、航路水域、危険水域、作業水域などを表示する引込み係留式スパ ーブイに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

標柱体の途中に浮力体、上端に灯具および点検用踊り場、下端に係留環を有し 、係留具により沈錘に、浮力体を水中に全没し水線が浮力体より上方の標柱体の 途中に来るように引込み係留し、浮力により直立するようにした引込み係留式ス パーブイは沈設位置からの離出距離が小さく安定した灯浮標である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

引込み係留式スパーブイは台風などの荒天時には波浪により踊り場が洗われて 破損することが多い。灯具および踊り場を水線より高くすれば、風波により標柱 体が傾斜し易くなるので破損防止対策にはならない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

踊り場下方に逆円堆状の整流部を設け、波浪により直接踊り場が洗われないよ うにする。

【０００５】 上記整流部を水密構造とし、波浪に洗われた際に整流部と踊り場に浮力を与え る。

【０００６】 上記引込み係留式スパーブイにおいて、標柱体より踊り場に通じる梯子通過部 の整流部を切り欠き、切り欠き端面に盲板を設ける。

【０００７】

【作用】

踊り場下方に逆円堆状の整流部を設けることにより踊り場の補強をすると共に 、台風などの荒天時においても踊り場が直接波浪に洗われないので破損するのを 防止できる。

【０００８】 また、整流部を水密構造とすることにより、台風などの荒天時に波浪に洗われ ても、上記の作用のほかに踊り場に浮力を与えるので、灯具などが水没して破損 するのを防止できる。

【０００９】 標柱体より踊り場に通じる梯子通過部の整流部を切り欠き、該切り欠き端部に 盲板を設けることにより、上記の整流板の作用および浮力作用を損わずに踊り場 への昇降が容易にできるようになる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の実施例を添付の図面に基いて説明する。

【００１１】 図１は本考案を実施した引込み係留式スパーブイの一例を示す正面図で、図中 １は灯具、２は太陽電池、３は電気室、４は点検用の踊り場であり、標柱体５ａ の上端に設けられている。標柱体５の途中に浮力体６、下端に係留環７を有し、 係留具８により沈錘９に引込み係留し、浮力体６を水中に全没して水線が浮力体 ６より上方の標柱体５の途中に来るようにして、浮力により直立するようにする 。踊り場４の下方に逆円堆状の整流部１１を設ける。整流部１１は水密構造とす るのがよい。

【００１２】 図２は図１の平面図で、踊り場４と搭載機器を示すとともに、梯子１０の通過 部を切り欠いた例を示す。図３は踊り場４および整流部１１を示す部分図で、１ １ａは整流部の切り欠き端面に設けた盲板である。図４は従来例を示す図である 。

【００１３】

【考案の効果】

請求項１記載の引込み係留式スパーブイを用いれば、台風などの荒天時におい ても踊り場が直接波浪に洗われないので、踊り場が破損するのを防止できる。

【００１４】 請求項２記載の引込み係留式スパーブイを用いれば、台風などの荒天時に波浪 に洗われても、上記の効果のほかに踊り場に浮力を与えるので、灯具など水没し て破損するのを防止できる。

【００１５】 請求項３記載の引込み係留先スパーブイを用いれば、上記の整流板および浮力 作用効果を損わずに踊り場への昇降が容易にできるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施した引込み係留式スパーブイの一
例を示す正面図、

【図２】図１の平面図、

【図３】踊り場４および整流部１１を示す部分図、

【図４】従来の引込み係留式スパーブイを示す。

【符号の説明】

１ 灯具 ２ 太陽電池 ３ 電気室 ４ 踊り場 ４ａ、４ｂ 手摺 ５、５ａ、５ｂ 標柱体 ６ 浮力体 ７ 係留環 ８ 係留具 ９ 沈錘 １０ 梯子 １１ 整流部 １１ａ 盲板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 標柱体の途中に浮力体、上端に灯具およ
   び点検用踊り場、下端に係留環を有し、係留具により沈
   錘に、浮力体を水中に全没し水線が浮力体より上方の標
   柱体の途中に来るように引込み係留し、浮力により直立
   するようにした引込み係留式スパーブイにおいて、踊り
   場下方に逆円堆状の整流部を設けたことを特徴とする引
   込み係留式スパーブイ。
2. 【請求項２】 請求項１記載の引込み係留式スパーブイ
   において、整流部を水密構造としたことを特徴とする引
   込み係留式スパーブイ。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２記載の引込み係留
   式スパーブイにおいて、標柱体より踊り場に通じる梯子
   通過部の整流部を切り欠き、該切り欠き端面に盲板を設
   けたことを特徴とする引込み係留式スパーブイ。