JP3016186U - 丸型容器用三角形台車における容器固定具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 丸型容器を台車より離脱させたり傾かせたり
することなく安定して固定するとともに使用後は容易に
離脱させることのできる丸型容器用三角形台車における
容器固定具を提供する。 【構成】 台車ａの角具１に線材からなる支持杆１０を
挿通固定し、この支持杆１０の上方に環状弾性体からな
る連結具１２を係止し、この連結具１２の上方に線材か
らなる連結枠１３を係止し、この連結枠１３の上部に帯
金からなる容器係止具１４を係止し、この容器係止具１
４を丸型容器ｃの上縁外周部に係止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、内容物を入れたたる、ポリ容器や、空たる等の丸型容器を載せて運 搬するのに使用する丸型容器用三角形台車における容器固定具に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の丸型容器用台車は、図４に示すように、十字形台板イの外周縁に 合わせて該台板イ上に円環の容器嵌合環ロを固着し、上記台板イの外周部の下面 に４個のキャスタハを等間隔になし取付けて構成する。そして、丸型容器の底部 を容器嵌合環ロ内に嵌合して容器ニを台板イ上に載せ、容器ニの紐輪ホを引いて 容器ニを台車により運搬している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の丸型容器用台車においては、病院や食品工場などで移動の際、道路や通 路などにデコボコなどがあると容器が跳ね台車から外れてしまう場合がある。本 考案は、搭載する丸型容器が安定して三角形台車に固定できる容器固定具を提供 するを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上方に容器係止片を突設した合成樹脂角具の下方にキヤスタを取付 け、隣接する前記角具に金属製連結杆の両端部をそれぞれ固定して３個の前記角 具を３個の前記連結杆により連結した丸型容器用三角形台車において、前記台車 の角具に脱着自在に係止される支持杆と、この支持杆の上部と連結され弾性を有 する連結具と、この連結具の上方に下部が係止され上部が丸型容器に係止する容 器係止具とから構成したものである。

【０００５】 また、本考案は、前記連結具が環状弾性体からなり、この連結具と前記係止具 との間に連結枠が係止されたものである。

【０００６】 また、本考案は、前記角具と支持杆との連結は、前記角具の側部に形成された 取付用孔に支持杆の下端に設けた折曲係止部を挿通係止するように構成したもの である。

【０００７】 また、本考案は、前記支持杆と前記連結具との連結が、該支持杆の上端部を折 曲げて形成される上部係止部と前記連結具に係止することにより連結されるよう に構成したものである。

【０００８】 また、本考案は、前記連結具と前記連結枠と前記容器係止具が、連結具の上部 を連結枠の下端に設けられた折曲係止部に係止し、この連結枠の上部に設けられ た水平杆を容器係止具の下部に設けた係止部に係止して連結するように構成した ものである。

【０００９】 また、本考案は、前記連結具が環状のゴム体又は合成ゴム体から構成したもの である。

【００１０】 また、本考案は、前記支持杆及び前記連結枠がステンレス製線材から構成した ものである。

【００１１】 また、本考案は、前記容器係止具は金属製帯板から構成したものである。

【００１２】

【作用】

この固定具を台車及び容器に係止するときは、まず３方の台車の取付用孔に３ 組の固定具の係止部をそれぞれ挿通係止し、最上部の容器係止具を上方に引張る と弾性力のある環状連結具が伸びて容易に容器の上端周縁部に係止され、容器は 台車に固定されて外れたり傾いたりすることはない。逆に、この固定具を容器と 台車より外すときは、容器係止具を上方に引張ることにより環状連結具が伸びて 容器係止具を容器より離することにより容器と固定具は外れ、さらに、固定具の 係止部を台車の取付用孔より外すことにより台車と固定具も離脱できるものであ る。

【００１３】 また、係脱いずれにおいても、前述した順序でなく、環状連結具を取外してお き、容器係止具と支持杆を先にそれぞれ容器及び角具に係止しておき、それから 、連結具を少し引伸ばして、支持杆側と容器係止具側とを連結するとともに取外 すときには、まず、この連結具を少し引張ってその連結を解除してやった後上下 の連結手段を容器及び台車から外すように使用することもできる。

【００１４】

【実施例】

図１乃至図３は、本考案の一実施例を示し、まず三角形台車ａの構成を説明す る。１は台車ａの合成樹脂より成る扇状角具で、平板２の上方中間部に外方への 凸円弧状の容器係止片３を突設し、下方には縁枠４を設けるとともに、両側部に は角具１の側面に沿って円弧状面に開口した伏コ字形嵌着溝５をそれぞれ設けて 成る。６はキヤスタで、その取付ねじ軸を角具１のボスのねじ孔に下方より螺着 する。７はアルミニウム等の金属より成るコ字形母材を所要長さに切断して作製 した連結杆である。そして、角具１の嵌着溝５，５にそれぞれ連結杆７，７の両 端部をそれぞれ嵌着させそれらを一体に固定して所要大きさの三角形の台車ａを 構成する。８は扇形角具１の二辺側部の容器係止片３下部周辺に穿設される容器 固定具ｂの取付用孔である。

【００１５】 次に、この三角形台車ａに取付けられる本考案の容器固定具ｂを説明する。こ の容器固定具ｂは、前記台車ａの容器固定具取付用孔８に脱着自在に係合される 折曲部９を下端に有し、その上部に前記台車ａの角具１表面と取付用孔８との間 隔よりわずかに広い程度の間隔を置いて突設される折曲支持部１０Ａを有するス テンレス等の金属線材からなる２本の支持杆１０，１０が対向して設けられ、こ の支持杆１０，１０にはその上端を折曲げて上部係止部１１，１１が形成され、 この上部係止部１１，１１は伸縮性のあるゴム又は合成ゴム製の環状連結具１２ に係止され、この環状連結具１２の上部にはこの連結具１２を係止する折曲係止 部１３Ａを下端に有する矩形枠状線材からなる連結枠１３が係止され、この連結 枠１３の上部には金属製帯板からなる容器係止具１４の下部係止部１４Ａに係止 する上部水平杆１３Ｂが形成されている。前記係止具１４は略角Ｓ型に形成され 、その上部コ字状折曲係止部１４Ｂが台車ａの搭載容器ｃの上端周縁部ｄを係止 するように構成されている。

【００１６】 この固定具ｂを台車ａ及び容器ｃに係止するときは、まず、台車ａの３方の取 付用孔８，８に３組の固定具ｂの係止部９，９をそれぞれ挿通係止し、次に最上 部の容器係止具１４の係止部１４Ｂを上方に引っ張ると環状連結具１２が伸縮性 ，弾性材料から形成されているので伸びて容易に容器ｃの上端周縁部ｄに係止部 １４Ｂが係止される。容器ｃは台車に固定されて外れたり傾いたりすることはな い。逆に、この固定具ｂを容器ｃと台車ａより外すときには、容器係止具１４を 上方に引張ることにより環状連結具１２が伸びて係止具１４の係止部１４Ｂを容 器ｃより離脱することにより容器ｃと固定具ｂは外れ、その後、固定具ｂの係止 部９，９を台車ａの取付用孔８，８より外すことにより台車ａと固定具ｂも離脱 できるものである。

【００１７】 本考案は、上記実施例に限定されるものではなく種々の変形態様が可能である 。たとえば、台車ａに円環の下方に３個の脚杆を等間隔に取付け、その脚杆の下 部に鍔部を設け鍔部より下方部をねじ杆に形成した容器支持枠でもよい。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、上方に容器係止片を突設した合成樹脂角具の下方にキヤスタを取付 け、隣接する前記角具に金属製連結杆の両端部をそれぞれ固定して３個の前記角 具を３個の前記連結杆により連結した丸型容器用三角形台車において、前記台車 の角具に脱着自在に係止される支持杆と、この支持杆の上部と連結され弾性を有 する連結具と、この連結具の上方に下部が係止され上部が丸型容器に係止する容 器係止具とから構成されるものであるから、台車に搭載された容器が倒れたり、 傾いたり、また、移動時の段差のある通路でも跳ねたりすることなく安定して固 定することができ、しかも、取り外しが簡単であるのでポリ容器を洗いやすい利 点がある。

【００１９】 本考案は、前記連結具が環状弾性体からなり、この連結具と前記係止具との間 に連結枠が係止されるものであるから、固定具脱着に際し、この弾性力のある連 結具を伸縮するのみで係脱が容易にできる。

【００２０】 本考案は、前記角具と支持杆との連結は、前記角具の側部に形成された取付用 孔に支持杆の下端に設けた折曲係止部を挿通係止するように構成したものである から、正三角形の台車の各頂点近傍の三ヶ所の扇状角具に均等のベクトルが作用 するように角具と支持杆の連結がなされるので一方に傾きすぎるおそれなくバラ ンスよく安定して容器を固定できる。

【００２１】 本考案は、前記支持杆と前記連結具との連結が、該支持杆の上端部を折曲げて 形成される上部係止部と前記連結具に係止することにより連結されるように構成 したものであるから、安定して支持杆と連結具を連結できるだけでなく取外しも 容易である。

【００２２】 本考案は、前記連結具と前記連結枠と前記容器係止具が、連結具の上部を連結 枠の下端に設けられた折曲係止部に係止し、この連結枠の上部に設けられた水平 杆を容器係止具の下部に設けた係止部に係止して連結するように構成したもので あるから、連結具と連結枠の間、連結枠と容器係止具の間を安定して連結すると ともに容易に解除することができる。

【００２３】 本考案は、前記連結具が環状のゴム体又は合成ゴム体から構成したものである から、連結具の弾力性，伸縮性を発揮でき固定具の係脱が容易にできる。

【００２４】 本考案は、前記支持杆及び前記連結枠がステンレス製線材から構成されるもの であるから、線材からなる支持杆及び連結枠を安定して角具と連結具の間、及び 容器係止部と連結具の間を確実に連結することができる。

【００２５】 本考案は、前記容器係止具は金属製帯板から構成されるものであるから、容器 の上縁外周のフランジ面に帯板の水平板及び垂直板が密着して当接しながら係止 されるので離脱や傾きのおそれなく安定的に容器に係止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用状態を示す斜視図である。

【図２】本考案の固定具の斜視図である。

【図３】本考案の使用状態を示す側面図である。

【図４】従来の台車上に丸型容器を載せた状態の正断面
図である。

【符号の説明】

ａ 台車 ｂ 固定具 ｃ 丸型容器 １ 扇状角具 ２ 平板 ３ 台車の容器係止片 ６ キヤスタ ７ 連結杆 ８ 取付用孔 ９ 折曲係止部 １０ 支持杆 １０Ａ 支持杆の折曲支持部 １１ 上部係止部 １２ （環状）連結具 １３ 連結枠 １３Ａ 連結枠の折曲係止部 １３Ｂ 連結枠の水平杆 １４ 容器係止具 １４Ａ 係止具の下部係止部 １４Ｂ 係止具の上部コ字状折曲係止部

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上方に容器係止片を突設した合成樹脂製
   角具の下方にキヤスタを取付け、隣接する前記角具に金
   属製連結杆の両端部をそれぞれ固定して３個の前記角具
   を３個の前記連結杆により連結した丸型容器用三角形台
   車において、前記台車の角具に脱着自在に係止される支
   持杆と、この支持杆の上部と連結され弾性を有する連結
   具と、この連結具の上方に下部が係止され上部が丸型容
   器に係止する容器係止具とから構成されることを特徴と
   する丸型容器用三角形台車における容器固定具。
2. 【請求項２】 前記連結具が環状弾性体からなり、この
   連結具と前記係止具との間に連結枠が係止されることを
   特徴とする請求項１記載の丸型容器用三角形台車におけ
   る容器固定具。
3. 【請求項３】 前記角具と支持杆との連結は、前記角具
   の側部に形成された取付用孔に支持杆の下端に設けた折
   曲係止部を挿通係止するように構成される請求項１記載
   の丸型容器用三角形台車における容器固定具。
4. 【請求項４】 前記支持杆と前記連結具との連結が、該
   支持杆の上端部を折曲げて形成される上部係止部を前記
   連結具に係止することにより連結されるように構成した
   請求項１記載の丸型容器用三角形台車における容器固定
   具。
5. 【請求項５】 前記連結具と前記連結枠と前記容器係止
   具が、連結具の上部を連結枠の下端に設けられた折曲係
   止部に係止し、この連結枠の上部に設けられた水平杆を
   容器係止具の下部に設けた係止部に係止して連結するよ
   うに構成されたことを特徴とする請求項２記載の丸型容
   器用三角形台車における容器固定具。
6. 【請求項６】 前記連結具が環状のゴム体又は合成ゴム
   体から構成される請求項１又は２記載の丸型容器用三角
   形台車における容器固定具。
7. 【請求項７】 前記支持杆及び前記連結枠がステンレス
   製線材から構成される請求項２記載の丸型容器用三角形
   台車における容器固定具。
8. 【請求項８】 前記容器係止具は金属製帯板から構成さ
   れる請求項１記載の丸型容器用三角形台車における容器
   固定具。