JP3015103U - 飲料缶等の運搬用保持具 - Google Patents
飲料缶等の運搬用保持具Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 例えば国産の飲料缶とは径の異なる国外の飲
料缶についても、専用のものを格別に用意せずに国産の
飲料缶と同様にして運搬でき、種々の異なる径の飲料缶
に一つの保持具で柔軟に対処でき、手提げバンドは使用
時には垂直に自立し、不使用時には水平に倒れ邪魔にな
らず使い勝手がよく、強度的にも十分なものが確保でき
る。 【構成】 薄板状の本体部1からキャップ状の保持部2
を複数個連続して膨出する飲料缶等の運搬用保持具にお
いて、前記保持部2間に位置させて本体部1から適宜間
隔で手提げバンド4の係止部3をトンネル状に膨出し、
該係止部3内に形成した突条3cに手提げバンド4の端
部を回動自在に係止して本体部1に硬質合成樹脂製の手
提げバンド4を取り付け、保持部2は、小径の保持部2
cと大径の保持部2dとを上下2段に連続形成し、それ
ぞれの内壁に複数個の係止突起2e,2fを適宜間隔で
突設する。
料缶についても、専用のものを格別に用意せずに国産の
飲料缶と同様にして運搬でき、種々の異なる径の飲料缶
に一つの保持具で柔軟に対処でき、手提げバンドは使用
時には垂直に自立し、不使用時には水平に倒れ邪魔にな
らず使い勝手がよく、強度的にも十分なものが確保でき
る。 【構成】 薄板状の本体部1からキャップ状の保持部2
を複数個連続して膨出する飲料缶等の運搬用保持具にお
いて、前記保持部2間に位置させて本体部1から適宜間
隔で手提げバンド4の係止部3をトンネル状に膨出し、
該係止部3内に形成した突条3cに手提げバンド4の端
部を回動自在に係止して本体部1に硬質合成樹脂製の手
提げバンド4を取り付け、保持部2は、小径の保持部2
cと大径の保持部2dとを上下2段に連続形成し、それ
ぞれの内壁に複数個の係止突起2e,2fを適宜間隔で
突設する。
Description
【0001】
本考案は、清涼飲料やビール等のアルコール飲料の飲料缶の運搬用保持具に関 する。
【0002】
複数本の飲料缶を一度に持ち運べるようこれらを束ねるものとして、従来、例 えば図13に示す保持具がある。これは、材質として合成樹脂などを用いた薄板10 による本体部からプレス成型により複数個、図示の例では6個のキャップ状の保 持部11を縦横に並列して膨出し、保持部11間に位置させて本体部に手提げバンド 挿通用の孔12を形成し、この孔12に手提げバンド13の端部を挿入している。
【0003】 この保持部11は、薄板10による本体部から例えば台形状に立ち上げるもので、 その内壁で飲料缶の上縁を係止して保持する。
【0004】 また、手提げバンド13は一例として軟質プラスチック等の弾性材を使用し、両 端にプレート状のストッパー14を一体的に形成するもので、手提げバンド13の端 部を孔12に挿入するには、ストッパー14が手提げバンド13の長さ方向と同方向に なるようにストッパー14の付け根を折り曲げて、全体を一本の紐状にし、この状 態でストッパー14と手提げバンド13とを同時に孔12に差し込む。
【0005】 そして、挿入後はストッパー14はその弾力により復位し、手提げバンド13とは 角度を有して本体部の裏側に係止し、孔12から抜け出ることはない。なお、手提 げバンド13に対するストッパー14の形成角度は、これを直角とせずに、ストッパ ー14を手提げバンド13の長さ方向に折り曲げやすいよう、最初からある程度の角 度を設けて手提げバンド13に対してストッパー14を斜めに形成しておく。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 このような保持具は、例えば国産の清涼飲料缶、アルコール缶等、大量に使用 されるものについては、大きさの異なる種類別に異なるものを用意している。と ころが、海外から輸入される飲料缶には、これらの規格外の径のものがある。し かし、かかる飲料缶についてはこれに合致する専用の保持具が用意されておらず 、運搬の際には依然として不便であった。
【0007】 国外の飲料缶についてもこれに合致する保持具を別途製造すれば不都合は解消 されるが、使用頻度が少ないことから専用のものを用意するのはコスト高となる 。
【0008】 手提げバンド13の端部をストッパー14とともに孔12に挿入する際、ストッパー 14の付け根を折り曲げる必要があり、しかも、この折り曲げた状態を維持しなが ら挿入しなければならず、作業性がよくない。また、ストッパー14が少しでも挿 入しやすいようにバンドに対して斜めに形成してあるため、挿入後も、ストッパ ー14が本体部に裏側で斜めの状態となり、本体部の裏面に全面が密着せず、バン ドが本体部から垂直に立ち上がりにくく不安定な状態での運搬となる。一方、不 使用時は、バンドが本体部から突出してこれが他の物に引っ掛かることもあり、 邪魔である。さらに、本体部はプレス成型で形成しているため、中に飲料の詰ま った重量のある飲料缶を吊支する場合に、強度的な問題が生じる。
【0009】 本考案は前記従来例の不都合を解消し、例えば国産の飲料缶とは径の異なる国 外の飲料缶についても、専用のものを格別に用意せずに国産の飲料缶と同様にし て運搬でき、種々の異なる径の飲料缶に一つの保持具で柔軟に対処できまた、両 端にストッパーを有する手提げバンドを薄板状の本体部に挿着する場合、ワンタ ッチ的に簡単にでき、装着後は安定した状態で運搬でき、不使用時には邪魔にな らない飲料缶等の運搬用保持具を提供することにある。
【0010】
本考案は前記目的を達成するため、第1に、薄板状の本体部からキャップ状の 保持部を複数個連続して膨出する飲料缶等の運搬用保持具において、前記保持部 間に位置させて本体部から適宜間隔で手提げバンドの係止部をトンネル状に膨出 し、該係止部内に形成した突条に手提げバンドの端部を回動自在に係止して本体 部に硬質合成樹脂製の手提げバンドを取り付けることを要旨とするものである。
【0011】 第2に、薄板状の本体部からキャップ状の保持部を複数個連続して膨出する飲 料缶等の運搬用保持具において、前記保持部は、小径の保持部と大径の保持部と を上下2段に連続形成し、それぞれの内壁に複数個の係止突起を適宜間隔で突設 することを要旨とするものである。
【0012】 第3に、薄板状の本体部からキャップ状の保持部を複数個連続して膨出する飲 料缶等の運搬用保持具において、前記本体部の上面にリブを縦横列に適宜間隔で 複数本形成し、手提げバンドの係止部近傍に位置するリブは高さを大きく形成す ることを要旨とするものである。
【0013】 第4に、薄板状の本体部からキャップ状の保持部を複数個連続して膨出する飲 料缶等の運搬用保持具において、前記保持部間に位置させて本体部から適宜間隔 で手提げバンドの係止部をトンネル状に膨出し、該係止部内に形成した突条に手 提げバンドの端部を係止して本体部に手提げバンドを取り付け、保持部は、小径 の保持部と大径の保持部とを上下2段に連続形成し、それぞれの内壁に複数個の 係止突起を適宜間隔で突設し、本体部の上面にリブを縦横列に適宜間隔で複数本 形成し、手提げバンドの係止部近傍に位置するリブは高さを大きく形成すること を要旨とするものである。
【0014】 第5に、薄板状の本体部からキャップ状の保持部を複数個連続して膨出する飲 料缶等の運搬用保持具において、前記保持部間に位置させて本体部から適宜間隔 で手提げバンドの係止部をトンネル状に膨出し、該係止部内に形成した突条に手 提げバンドの端部を係止して本体部に手提げバンドを取り付け、該手提げバンド の端部には該バンドが垂直に自立するようにストッパーを設けたことを要旨とす るものである。
【0015】 第6に、薄板状の本体部からキャップ状の保持部を複数個連続して膨出する飲 料缶等の運搬用保持具において、前記保持部間に位置させて本体部から適宜間隔 で手提げバンドの係止部をトンネル状に膨出し、該係止部内に形成した突条に手 提げバンドの端部を係止して本体部に手提げバンドを取り付け、該手提げバンド はこれを水平に倒した状態ではほぼ全長が保持部の外周面に接するよう、保持部 と略同形に形成することを要旨とするものである。
【0016】
請求項1記載の本考案によれば、手提げバンドは硬質合成樹脂製とし、使用時 にはその形状を保持したままで垂直に起立し、不使用時には水平に倒れて本体部 の上に重ねることができるから、使い勝手がよい。
【0017】 請求項2記載の本考案によれば、一つの保持具に小径と大径の2種類の保持部 が形成してあるから、飲料缶の径に合致するものを選択して使用する。よって、 使用頻度の少ない缶径の保持部については、これを他の異なる缶径の保持部と組 み合わせることで、かかる缶径の飲料缶についても保持具の使用が可能となる。
【0018】 請求項3記載の本考案によれば、薄板状の本体部には縦横にリブを形成したこ とで、補強を図ることができて変形を防止できるとともに、飲料缶を取り外す際 に本体部を缶から剥がすようにした後、リブの有する弾力がバネとして作用し、 本体が元の形態に復位しやすくなる。また、手提げバンドの係止部近傍に位置す るリブは特に高さを大きく形成することで、運搬時に手提げバンドを介して係止 部にかかる荷重に十分耐えることが可能となる。
【0019】 請求項4記載の本考案によれば、手提げバンドは硬質合成樹脂製とし、使用時 にはその形状を保持したままで垂直に起立し、不使用時には水平に倒れて本体部 の上に重ねことができるから、使い勝手がよい。一つの保持具に小径と大径の2 種類の保持部が形成してあるから、飲料缶の径に合致するものを選択して使用す る。よって、使用頻度の少ない缶径の保持部については、これを他の異なる缶径 の保持部と組み合わせることで、かかる缶径の飲料缶についても保持具の使用が 可能となる。薄板状の本体部には縦横にリブを形成したことで、補強を図ること ができて変形を防止できるとともに、飲料缶を取り外す際に本体部を缶から剥が すようにした後、リブの有する弾力がバネとして作用し、本体が元の形態に復位 しやすくなる。また、手提げバンドの係止部近傍に位置するリブは特に高さを大 きく形成することで、運搬時に手提げバンドを介して係止部にかかる荷重に十分 耐えることが可能となる。
【0020】 請求項5記載の本考案によれば、手提げバンドは使用時には垂直に自立するか ら、一度手提げバンドを立てれば倒れることがなく、運搬作業中に立て直す必要 がなく、使い勝手がよい。
【0021】 請求項6記載の本考案によれば、手提げバンドはこれを水平に倒した状態では ほぼ全長が保持部の外周面に接するから、保持部の周面が手提げバンドのストッ パーとして作用した手提げバンドの収納時の移動が阻止される。また、手提げバ ンドはこの状態で本体部から大きく突出しないから、邪魔にならない。
【0022】
以下、図面について本考案の実施例を詳細に説明する。図1は本考案の飲料缶 等の運搬保持具の実施例を示す平面図、図2は同上裏面図、図3は同上縦断正面 図、図4は図1のA−A線断面図で、図中1は保持具の本体部を示し、この本体 部1から複数個、図示の例では6個の保持部2を上方に膨出するとともに、保持 部2間に位置させて本体部1から適宜間隔で手提げバンドの係止部3を膨出した 。これら本体部1、保持部2、係止部3は射出成型により一体的に形成する。
【0023】 本体部1は、材質としてポリプロチレン又はポリエチレンを用い、周縁に立下 がり部1aを形成した断面略コ字形の薄板で形成するものであり、上面には補強 用のリブ1bを縦横列に適宜間隔で複数本形成する。
【0024】 この本体部1から上方に膨出させて形成する保持部2は、本体部1の上面から 円形のキャップ状に台形部2aを立ち上げ、この上面にさらに円形の突出部2b を形成するもので、台形部2aは途中に段部を形成して上段を小径の保持部2c とし、下段は、台形部2aの下端をさらに下方に垂直に延長して垂下壁2gを一 体に形成し、これを大径の保持部2dとした。
【0025】 そして、上下2段の各保持部2c,2dの内壁に、図9に示すような係止突起 2e、2fを適宜間隔で複数個(図示の例ではそれぞれ3個)突設した。
【0026】 かかる本体部1のほぼ中央で保持部2,2間に位置させて手提げバンドの係止 部3を膨出する。この係止部3は、一端を閉塞し他端に開口3aを形成した断面 逆U字形のトンネル状部3bで形成され、該トンネル状部3bの中空の内部の開 口3aに近い位置に、内壁に沿ってU字形に突条3cを突設し、開口3a側のト ンネル状部3bの上部を円弧状に切欠いてストッパー3dに形成する。
【0027】 この係止部3が形成される部分は、保持具を射出成型する際のゲートともなる 個所で、係止部3の近傍には、前記リブ1bよりも高さの大きいリブ1cを形成 し、他の部分に比較して強度を持たせる。
【0028】 図中4は、硬質の合成樹脂製の手提げバンドで、U字形の細帯状に形成し、両 端を内側に90度折り曲げその先端を拡径してこれを断面円形または鍔状のストッ パー5とした。なお、先端は、図11、図12にも示すように、バンドの垂直状態で 左右を垂直の平坦部5aに形成してトンネル状部3bの内壁に面接触により当接 するストッパーとしてもよい。
【0029】 この手提げバンド4を係止部3に係止するには、両端のストッパー5を係止部 3の開口3aからトンネル状部3b内に水平に押し込み、先端のストッパー5が 突条3cに当たったならば、突条3cに抗してさらに押し込む。これにより、ス トッパー5が突条3cの裏側に入り込み、トンネル状部3bの内部奥深く挿入さ れる。
【0030】 このストッパー5の係止部3内への挿入は、両端のストッパー5を指先で両側 から同時に押し込むだけの簡単な動作で足り、挿入後は、ストッパー5は突条3 cに係止して開口3aから抜け出ることはなく、手提げバンド4が係止部3に取 り付けられる。
【0031】 そして、挿入状態で、手提げバンド4を本体部1に対して垂直に立ち上げた状 態と水平に倒した状態では、ストッパー5はトンネル状部3bの内部で90度回 動するが、いずれの状態でもストッパー5とトンネル状部3bの内壁及び突条3 cとの相対的関係は変わらず、ストッパー5はトンネル状部3bの内壁及び突条 3cに当接するから、安定した状態で手提げバンド4が本体部1に取り付けられ る。
【0032】 なお、ストッパー5の左右両側に平坦部5aを形成した場合は、手提げバンド 4を垂直にした状態では、この平坦部5aがトンネル状部3aの内壁と面接触で 当接するから、平坦部5aの角部がストッパーとして作用し、ストッパー5が回 転しにくくなり、手提げバンド4は垂直に保持されて自立する。
【0033】 飲料缶6を保持具に取り付けるには、保持部2の台形部2a内に下方から飲料 缶6の上部を差し込めば、大径の飲料缶6の場合は大径の保持部2dに形成して ある係止突起2fでその上部が係止され、また、小径の飲料缶6の場合は、その 上の小径の保持部2cに形成してある係止突起2eでその上部が係止されて、飲 料缶6の径に大小の差があっても、これに合致する保持部2c,2dを選択する ことでそれぞれ保持される。
【0034】 このようにして図9の使用状態図に示すように、6個の飲料缶6を保持部2で 係止し、手提げバンド4を垂直に引き上げて本体部1を持ち上げれば、6個の飲 料缶6は保持部2で吊支された状態で運ばれる。このとき、手提げバンド4の下 部側面は円弧状の切欠きによるストッパー3dに嵌合すると同時に、平坦部5a がトンネル状部3aの内壁と面接触で当接するから、平坦部5aの角部がストッ パーとして作用し、垂直に保持され自立する。よって、運搬の途中で飲料缶6を 置いても、その都度手提げバンド4が倒れることはなく、立て直す必要もなくて 使い勝手がよい。
【0035】 また、6個の飲料缶6の荷重は手提げバンド4の付け根であるストッパー5を 介して係止部3に加わるが、この係止部3の周囲には高さの大きいリブ1cが形 成してあるから、補強され、飲料缶6の荷重に充分耐えられる。
【0036】 なお、図10に示すように、係止部3の外周面にリブ3eを周方向に形成するこ とで、運搬時に係止部3に加わる荷重に対してさらに補強を図ることができる。
【0037】 また、前記のように手提げバンド4を起立させた状態では手提げバンド4はス トッパー3dに嵌合して垂直状態を保持するから、工場での出荷ラインにおいて 、飲料缶6を機械で保持部2に係止するとともに、ロボットなどの機械で手提げ バンド4をつかむことも可能となり、自動化の促進に役立つ。
【0038】 非運搬時や不使用時は、手提げバンド4を本体部1の上面に水平に倒して重ね れば、保持部2の台形部2a間の隙間に入り込みここに収納されるから、邪魔に ならず、保持具の積み重ねも可能である。そして、この場合、手提げバンド4は ほぼ全長が台形部2aの外周面に接するかたちとなるから、台形部2aの周面が ストッパーとして作用し、手提げバンド4の収納時の移動が阻止される。
【0039】 また、薄板状の本体部1には縦横にリブ1bを形成したことで、補強を図るこ とができて変形を防止できるとともに、飲料缶6を取り外す際に本体部1を缶6 から剥がすようにした後、リブ1bの有する弾力がバネとして作用し、本体部1 が元の形態に復位しやすくなる。
【0040】
以上述べたように本考案の飲料缶等の運搬保持具は、第1に、両端にストッパ ーを有する手提げバンドを薄板状の本体部に挿着する場合、手提げバンドを硬質 合成樹脂製として、ワンタッチ的に簡単にでき、装着後の使用時にはその形状を 保持したままで垂直に起立し、安定した状態で運搬でき、不使用時には水平に倒 れて本体部の上に重ねることができるから、使い勝手がよい。
【0041】 第2に、一つの保持具に小径と大径の2種類の保持部が形成してあるから、飲 料缶の径に合致するものを選択して使用する。よって、使用頻度の少ない缶径の 保持部については、これを他の異なる缶径の保持部と組み合わせることで、かか る缶径の飲料缶についても保持具の使用が可能となり、例えば国産の飲料缶とは 径の異なる国外の飲料缶についても、専用のものを格別に用意せずに国産の飲料 缶と同様にして運搬でき、種々の異なる径の飲料缶に一つの保持具で柔軟に対処 できるものである。
【0042】 第3に、薄板状の本体部には縦横にリブを形成したことで、補強を図ることが できて変形を防止できるとともに、飲料缶を取り外す際に本体部を缶から剥がす ようにした後、リブの有する弾力がバネとして作用し、本体が元の形態に復位し やすくなる。また、手提げバンドの係止部近傍に位置するリブは特に高さを大き く形成することで、運搬時に手提げバンドを介して係止部にかかる荷重に十分耐 えることが可能となる。
【0043】 第4に、手提げバンドは硬質合成樹脂製とし、使用時にはその形状を保持した ままで垂直に起立し、不使用時には水平に倒れて本体部の上に重ねことができる から、使い勝手がよい。一つの保持具に小径と大径の2種類の保持部が形成して あるから、飲料缶の径に合致するものを選択して使用する。よって、使用頻度の 少ない缶径の保持部については、これを他の異なる缶径の保持部と組み合わせる ことで、かかる缶径の飲料缶についても保持具の使用が可能となる。薄板状の本 体部には縦横にリブを形成したことで、補強を図ることができて変形を防止でき るとともに、飲料缶を取り外す際に本体部を缶から剥がすようにした後、リブの 有する弾力がバネとして作用し、本体が元の形態に復位しやすくなる。また、手 提げバンドの係止部近傍に位置するリブは特に高さを大きく形成することで、運 搬時に手提げバンドを介して係止部にかかる荷重に十分耐えることが可能となる 。
【0044】 第5に、手提げバンドは使用時には垂直に自立するから、一度手提げバンドを 立てれば倒れることがなく、運搬作業中に立て直す必要がなく、使い勝手がよい 。
【0045】 第6に、手提げバンドはこれを水平に倒した状態ではほぼ全長が保持部の外周 面に接するから、保持部の周面が手提げバンドのストッパーとして作用した手提 げバンドの収納時の移動が阻止される。また、手提げバンドはこの状態で本体部 から大きく突出しないから、邪魔にならないものである。
【図1】本考案の飲料缶等の運搬用保持具の実施例を示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】本考案の飲料缶等の運搬用保持具の実施例を示
す裏面図である。
す裏面図である。
【図3】本考案の飲料缶等の運搬用保持具の実施例を示
す縦断正面図である。
す縦断正面図である。
【図4】本考案の飲料缶等の運搬用保持具の実施例を示
す図2のA−A線断面図である。
す図2のA−A線断面図である。
【図5】本考案の飲料缶等の運搬用保持具の係止部の縦
断正面図である。
断正面図である。
【図6】本考案の飲料缶等の運搬用保持具の係止部の側
面図である。
面図である。
【図7】本考案の飲料缶等の運搬用保持具の係止部の裏
面図である。
面図である。
【図8】本考案の飲料缶等の運搬用保持具の要部である
保持部の裏面図である。
保持部の裏面図である。
【図9】本考案の飲料缶等の運搬用保持具の要部である
保持部の縦段正面図である。
保持部の縦段正面図である。
【図10】本考案の飲料缶等の運搬用保持具の使用状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図11】本考案の飲料缶等の運搬用保持具の手提げバ
ンドの要部の側面図である。
ンドの要部の側面図である。
【図12】本考案の飲料缶等の運搬用保持具の手提げバ
ンドの要部の正面面である。
ンドの要部の正面面である。
【図13】従来の飲料缶等の運搬用保持具の斜視図であ
る。
る。
1…本体部 1a…立下がり部 1b,1c…リブ 2…保持部 2a…台形部 2b…突出部 2c…小径の保持部 2d…大径の保持部 2e…係止突起 2f…係止突起 2g…垂下壁 3…係止部 3a…開口 3b…トンネル状部 3c…突条 3d…ストッパー 3e…リブ 4…手提げバンド 5…ストッパー 5a…平坦部 6…飲料缶 10…薄板 11…保持部 12…孔 13…手提げバンド 14…ストッパー
Claims (6)
- 【請求項1】 薄板状の本体部からキャップ状の保持部
を複数個連続して膨出する飲料缶等の運搬用保持具にお
いて、前記保持部間に位置させて本体部から適宜間隔で
手提げバンドの係止部をトンネル状に膨出し、該係止部
内に形成した突条に手提げバンドの端部を回動自在に係
止して本体部に硬質合成樹脂製の手提げバンドを取り付
けることを特徴とした飲料缶等の運搬用保持具。 - 【請求項2】 薄板状の本体部からキャップ状の保持部
を複数個連続して膨出する飲料缶等の運搬用保持具にお
いて、前記保持部は、小径の保持部と大径の保持部とを
上下2段に連続形成し、それぞれの内壁に複数個の係止
突起を適宜間隔で突設することを特徴とした飲料缶等の
運搬用保持具。 - 【請求項3】 薄板状の本体部からキャップ状の保持部
を複数個連続して膨出する飲料缶等の運搬用保持具にお
いて、前記本体部の上面にリブを縦横列に適宜間隔で複
数本形成し、手提げバンドの係止部近傍に位置するリブ
は高さを大きく形成することを特徴とした飲料缶等の運
搬用保持具。 - 【請求項4】 薄板状の本体部からキャップ状の保持部
を複数個連続して膨出する飲料缶等の運搬用保持具にお
いて、前記保持部間に位置させて本体部から適宜間隔で
手提げバンドの係止部をトンネル状に膨出し、該係止部
内に形成した突条に手提げバンドの端部を係止して本体
部に手提げバンドを取り付け、保持部は、小径の保持部
と大径の保持部とを上下2段に連続形成し、それぞれの
内壁に複数個の係止突起を適宜間隔で突設し、本体部の
上面にリブを縦横列に適宜間隔で複数本形成し、手提げ
バンドの係止部近傍に位置するリブは高さを大きく形成
することを特徴とした飲料缶等の運搬用保持具。 - 【請求項5】 薄板状の本体部からキャップ状の保持部
を複数個連続して膨出する飲料缶等の運搬用保持具にお
いて、前記保持部間に位置させて本体部から適宜間隔で
手提げバンドの係止部をトンネル状に膨出し、該係止部
内に形成した突条に手提げバンドの端部を係止して本体
部に手提げバンドを取り付け、該手提げバンドの端部に
は該バンドが垂直に自立するようにストッパーを設けた
ことを特徴とした飲料缶等の運搬用保持具。 - 【請求項6】 薄板状の本体部からキャップ状の保持部
を複数個連続して膨出する飲料缶等の運搬用保持具にお
いて、前記保持部間に位置させて本体部から適宜間隔で
手提げバンドの係止部をトンネル状に膨出し、該係止部
内に形成した突条に手提げバンドの端部を係止して本体
部に手提げバンドを取り付け、該手提げバンドはこれを
水平に倒した状態ではほぼ全長が保持部の外周面に接す
るよう、保持部と略同形に形成することを特徴とした飲
料缶等の運搬用保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995000960U JP3015103U (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 飲料缶等の運搬用保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995000960U JP3015103U (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 飲料缶等の運搬用保持具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3015103U true JP3015103U (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=43150682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995000960U Expired - Lifetime JP3015103U (ja) | 1995-02-23 | 1995-02-23 | 飲料缶等の運搬用保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3015103U (ja) |
-
1995
- 1995-02-23 JP JP1995000960U patent/JP3015103U/ja not_active Expired - Lifetime
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