JP3014613U - 音と光を発するヨーヨー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヨーヨーの動きに応じて音と光を発するよう
にして興趣を高める。 【構成】 少なくとも１個の発光手段１６とそれに電力
を供給するための電源１７及びヨーヨーの回転によって
開閉する第１のスイッチ２１とからなる発光装置と、少
なくとも１個の発音手段１８とそれに電力を供給するた
めの電源１７及びヨーヨーの振動によって開閉する第２
のスイッチ２２とからなる発音装置とを具備し、それら
の装置を前記中空な器体１１、１２内に組み込んで成る
ヨーヨー。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一対の中空な器体を間隔をあけて中心の短軸により結合し、短軸に 巻き付く紐により器体を一体的に回転させることによって音と光を発するヨーヨ ーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

円盤型をした部材を２個中心部で結合し、その結合軸に紐の一端を取り付けた ヨーヨーは手軽な玩具として以前から親しまれており、様々な工夫がされたもの もある（実開昭４７−３６４９９号、実公昭８−１０２９３号等）。しかし従来 のものは回転の勢で音が変化するようなものであり、興趣に乏しいとの指摘があ る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題はヨーヨーの動きとと もに音と光を発するようにして興趣を高めるようにすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため本考案は、ヨーヨーに少なくとも１個の発光手段１６ とそれに電力を供給するための電源１７及びヨーヨーの回転によって開閉する第 １のスイッチ２１とからなる発光装置と、 少なくとも１個の発音手段１８とそれに電力を供給するための電源１７及びヨー ヨーの振動によって開閉する第２のスイッチ２２とからなる発音装置とを具備し 、それらの装置を前記中空な器体１１、１２内に組み込むという手段を講じたも のである。

【０００５】

【実施例】

図１に本考案に係る音と光を発するヨーヨーの１実施例を示す。このヨーヨー は、一対の中空な器体１１、１２を間隔１３をあけて中心の短軸１４により結合 し、短軸１４に巻き付く紐１５により器体１１、１２を一体的に回転させる基本 構成を有する。

【０００６】 各器体１１、１２は中心に軸筒１４ａを有する浅い器状の円形の器部２７と、 その開口を塞ぐ板状の円形の覆い部２８とから成る略同形のものである（図２） 。覆い部２８は器部２７の開口縁に係合する係合片２９によって着脱可能に器部 ２７と組み合わされる。２８ａは透孔であり、覆い部２８の中央に開口されてい る。また短軸１４は筒状の部材として、そこに必要な配線を通すことができるよ うにする。

【０００７】 発光装置は発光手段１６を有し、発光手段１６は豆電球のような電球またはＬ ＥＤのような発光素子からなる。例示の発光手段１６は、例えば赤と青の豆電球 からなる発光体１６ａ、１６ｂを２個１組として夫々の基体１１、１２に組み込 んでいる。発光手段１６を点灯させる電源１７は、器部２７に設けた、接点兼用 の電池受け１８、１９に固定される電池である。

【０００８】 発光手段１６と電源１７とを通じる回路には第１のスイッチ２１を介装し、ヨ ーヨーの回転によって発光手段１６を点滅させるようにしている。第１のスイッ チ２１はヨーヨーの回転面内で移動可能な導電性の球体２３と、その球体２３の 移動系路に設けられ、球体２３を通じて電気的に接続される少なくとも１組の接 点２４ａ，２４ｂとから成る。

【０００９】 例示の第１のスイッチ２１は左右２組設けてあり、一方のスイッチは一方の発 光体を、他方のスイッチは他方の発光体を発光させるように配線されている。故 に、ヨーヨーの一方向回転では例えば赤が、他方向回転では例えば青が点灯する ようになる。

【００１０】 発音装置は発音手段１８を有し、発音手段１８はブザーまたは電子式発音装置 からなり、発音部１８ａは電気回路１８ｂによって駆動される。発音手段１８と 電源１７とを通じる回路には第２のスイッチ２２を改装し、ヨーヨーの振動によ って発音手段１８を作動させる。第２のスイッチ２２は、ヨーヨーの回転に伴な う振動を受けて揺れる揺動子２５と、その揺動子２５の揺れの範囲内に配置され た導電性の端子２６とから成り、揺動子２５の導電端が端子２６に接したときに 通電するように形成されている。

【００１１】 例示の揺動子２５は導電性材よりなるコイル状のものであり、一端を固定し、 他端にかぶせるように略円筒状の端子２６を設けている。故に、回転面と平行な 揺れだけでなく、軸方向の揺れによっても接点を閉じ、発音手段１８を作動可能 である。なお電池電源１７は、発光手段と発音手段の夫々に専用に設けても良い し、また両手段の共用としても良い。

【００１２】

【作用】

このようなヨーヨーを用いて遊ぶときは、紐１５が短軸１４から巻き解かれる ときにヨーヨーが回転すると、第１スイッチ２１が閉じて点灯回路を作動させ（ 図４）、発光手段１６を発光させる、と同時に、第２スイッチ２２が閉じて発音 回路を作動させ（図５）、発音手段１８から音を発することとなる。この発光と 発音とはヨーヨーの紐１５が巻き付くときも全く同様に行なわれる。

【００１３】 実施例の如く構成した場合、発光手段１６は例えば赤と青の発光体１６ａ、１ ６ｂを有し、それが２組の第１のスイッチ２１、２１に夫々接続されているので 、紐１５が伸びる方向では例えば赤の発光体１６ａが、紐１５が縮む方向では例 えば青の発光体１６ｂが点灯する。故に、発光手段１６の発光の仕方にもさらに 変化が伴う。

【００１４】

【効果】

本考案は以上の如く構成され、かつ作用するものであるから、ヨーヨーの回転 に伴って開閉する第１のスイッチ２１によって点灯装置が点滅し、またヨーヨー の揺れに伴なって開閉する第２のスイッチ２２によって発音装置が音を発するの で、ヨーヨーの動きに光りと音が加わり、遊技状の興趣をより一層高めることが できるという効果を奏する。

【提出日】平成７年２月３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１１】 例示の揺動子２５は導電性材よりなるコイル状のものであり、一端を固定し、 他端にかぶせるように略円筒状の端子２６を設けている。故に、回転面と平行な 揺れだけでなく、軸方向の揺れによっても接点を閉じ、発音手段１８を作動可能 である。コイルの揺れはすぐに減衰するため、ヨーヨーの回転が止まれば接点は すぐ開き、音がいつまでも鳴り続けることはない。 なお電池電源１７は、発光手 段と発音手段の夫々に専用に設けても良いし、また両手段の共用としても良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るヨーヨーの１実施例を示す斜視
図。

【図２】同上のヨーヨーの縦断面図。

【図３】（ａ）点灯装置を設けた側の内面図。 （ｂ）発音装置を設けた側の内面図。

【図４】第１スイッチの作動を示す説明図。

【図５】第２スイッチの作動を示す説明図。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の中空な器体１１、１２を間隔１３
   をあけて中心の短軸１４により結合し、短軸１４に巻き
   付きかつ解き離れる紐１５により器体１１、１２を一体
   的に回転させるヨーヨーにおいて、 少なくとも１個の発光手段１６とそれに電力を供給する
   ための電源１７及びヨーヨーの回転によって開閉する第
   １のスイッチ２１とからなる発光装置と、 少なくとも１個の発音手段１８とそれに電力を供給する
   ための電源１７及びヨーヨーの振動によって開閉する第
   ２のスイッチ２２とからなる発音装置とを具備し、それ
   らの装置を前記中空な器体１１、１２内に組み込んで成
   ることを特徴とする音と光を発するヨーヨー。
2. 【請求項２】 第１のスイッチ２１は、ヨーヨーの回転
   面内で移動可能な導電性の球体２３と、その球体２３の
   移動系路に設けられ、球体２３を通じて電気的に接続さ
   れる少なくとも１組の接点２４ａ，２４ｂとから成る請
   求項第１項記載の音と光を発するヨーヨー。
3. 【請求項３】 第２のスイッチ２２は、ヨーヨーの回転
   に伴なう振動を受けて揺れる揺動子２５と、その揺動子
   ２５の揺れの範囲内に配置された導電性の端子２６とか
   ら成り、揺動子２５の導電端が端子２６に接したときに
   通電するように形成された請求項第１項記載の音と光を
   発するヨーヨー。