JP3014427U

JP3014427U - 熱廃液の冷却器

Info

Publication number: JP3014427U
Application number: JP1995001276U
Authority: JP
Inventors: 隆輝森; 靖和寺戸
Original assignee: 拓峰電機株式会社; 靖和寺戸
Priority date: 1995-02-07
Filing date: 1995-02-07
Publication date: 1995-08-08
Anticipated expiration: 2001-02-07

Abstract

(57)【要約】【構成】冷却水を所定水位まで貯える手段と、貯えら
れた冷却水の中へ熱廃液を大気に触れることなく直接に
導入する配管とを備えている。【効果】高温高圧滅菌装置槽内において放冷を必要と
せず高温高圧条件下において直ちに短時間で効率よく熱
廃液を冷却することができる。また、季節による冷却水
の水温の変化に応じて冷却水の水量を調節できる。さら
に、冷却器が外気に触れるので冷却効果が向上し、使用
する冷却水の量の節減となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、大学医学部、病院などの医療機関や研究機関、製薬会社などから排出される細菌及びウイルスなどの感染性廃液を含む排水を高温高圧滅菌装置で処理した後の熱廃液の冷却器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

耐圧容器中で３〜５気圧、１３１℃程度の高温高圧状態で所定時間保持することによって、細菌及びウイルスなどを完全に死滅させている。その処理後の熱廃液は、従来、耐圧容器内に放置して、所定温度、例えば６０℃になるまで自然放冷した後に、大気中で冷却水と処理済廃水を混合して下水に排出していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の高温高圧滅菌装置においては、特に、熱廃液の冷却を考慮していなかったため、８〜１２時間の自然放冷を必要とし、高温高圧滅菌装置の稼動率が極めて低いという問題がある。また自然放冷中における排水の対処として大きな貯廃液原水タンクや交互操業のための別の高温高圧滅菌装置を多数設置しなければならず、設備費が高額になるとともに、広い設置スペースを必要とするという問題がある。また、稼動率を少しでも良くするため、例えば１００℃以下に自然放冷を行い放流の中間で冷水をもって冷却することも従来行われていたが、冷却水の流量調整がやりにくく、冷却水の無駄が生じやすいという問題がある。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

上記の問題点は、請求項１に記載の本考案に係る熱廃液の冷却器、すなわち、冷却水を所定水位まで貯える手段と、貯えられた冷却水の中へ熱廃液を、大気に触れることなく、直接に導入する配管とを備えた熱廃液の冷却器によって、解決される。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例について、図１を参照して、詳細に説明する。図１は、実施例の熱廃液の冷却器の概略図である。高温高圧滅菌装置１は耐圧耐熱構造となっており、不図示の廃液導入装置によって、供給管２１を経由して所定量の廃液２を高温高圧滅菌装置１に収容する。その中には電気ヒーター３が備わっており、効率的に加熱滅菌できるように工夫してある。また、上部には安全弁４が取り付けてある。

【０００６】一方、熱廃液の冷却器６は、上方に排気管９を備えた開放容器であり、側壁に冷却水導入管２５を接続してあり、その途中には制御弁８を備えている。冷却器６の内部には冷却水の水位を調節するためのフロート７が取り付けられており、冷却器６の内部に貯えられた冷却水２２が設定水位に達するとフロート７から検知信号が発生し、制御弁８を閉じる。また、冷却水の設定水位より下方の冷却器の側壁には熱廃液導入管２６が接続されている。熱廃液導入管２６の他端は高温高圧滅菌装置１の底部に接続されている。その途中には制御弁５が取り付けられている。そして、冷却器６の底部には冷却済廃液排出管２７が接続されており、制御弁１０を介して、専用下水へ冷却された廃液を排出する。

【０００７】実施例の冷却器は上記のような構造であるから、高温高圧の廃液を大気に触れることなく、直接に、貯えられた冷却水の中に導入して混合冷却することができる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の熱廃液の冷却器は、高温高圧滅菌装置槽内において放冷を要せず高温高圧条件下において直ちに、短時間で効率よく、熱廃液を冷却することができる。また、季節による冷却水の水温の変化に応じて、冷却水の水量を自由に制御することができる。さらに、本冷却器は外気に触れるので冷却効果を高めることとなり、使用する冷却水の量の節減となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の熱廃液の冷却器の概略図である。

【符号の説明】

１高温高圧滅菌装置２廃液３電気ヒーター４安全弁５制御弁６冷却器７フロート８制御弁９排気管１０制御弁２１供給管２２冷却水２５冷却水導入管２６熱廃液導入管２７冷却済廃液排出管

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】冷却水を所定水位まで貯える手段と、貯
えられた冷却水の中へ熱廃液を、大気に触れることな
く、直接に導入する配管とを備えた熱廃液の冷却器。