JP3014297B2 - 被検材の表面検査装置 - Google Patents

被検材の表面検査装置

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JP3014297B2
JP3014297B2 JP7145712A JP14571295A JP3014297B2 JP 3014297 B2 JP3014297 B2 JP 3014297B2 JP 7145712 A JP7145712 A JP 7145712A JP 14571295 A JP14571295 A JP 14571295A JP 3014297 B2 JP3014297 B2 JP 3014297B2
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一清 辻田
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大旺鋼球製造株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、被検材の表面検査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ボールベアリングなどの鋼球等の
表面を検査するに際して、光センサが用いられている。
そして、検査中は、鋼球等の表面に錆が発生することを
避けるため、通常油槽内に沈められることが往々にして
あった。この場合、光源等の電気系統を有する部材は、
油の外部に置かれ、外部より油内の被検材に向けて投光
するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、油液面即ち、
外気と油との界面は、不安定なものである。即ち、僅か
な振動や風によっても、揺らいだり波紋が生じたりする
ものである。このため、光源が一定量の光を安定して供
給することが可能なものであっても、界面で散乱された
り、或いは予定外の方向に屈折するものが生じたりし
て、油中の鋼球に安定した投光が行い難いものであっ
た。現状では、光センサの投光部を外部に置いて検査を
行う必要上、上記の問題は、回避不可能であるという認
識が支配的であった。本願発明は、上記課題の解決を目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明に係る被
検材の表面検査装置は、光センサを用いて油等の液体中
の被検材表面の傷等を検査するものであって、下記の構
成を採る。
【0005】即ち、この表面検査装置は、液体の外部よ
り被検材に向けて投光する光源1と、光源1から投光さ
れ被検材表面にて反射した光を液体内で受光する受光部
2を有する光センサ200と、光源1からの光の通路を
形成すると共に液体と区画された透光部3と、被検材支
持部4を備え、光センサ200は、複数のファイバー2
0を備え、このファイバー20の先端が上記受光部2を
形成するものであり、受光部2は、透光部3を経て被検
材から反射してきた光源1からの光を、受けるものであ
り、被検材支持部4は、被検材を液体中に支持するもの
であり、透光部3は、液体の内外に渡って配設され、そ
の一端側が光の入口として液体外に配位され、他端側が
光の出口として液体内に配位され、透光部3は、光源か
ら投光され被検材表面にて反射する光をそれ一つで上記
複数のファイバー20に提供が可能な板ガラス等の一塊
の透明体であることを特徴とする。尚、ここでいう液体
とは、液状のもののみならず、通常は液体に含まれない
ミスト状雰囲気のようなものであっても、更には外気と
の界面を形成するもの或いは界面が曖昧であっても、全
体として、外気中と混じり合わずに存在することが可能
なものであれば含むものとする(例えば、ドライアイス
の湯気のように下方に沈滞するものであれば、この条件
を満たすと考える)。
【0006】本願第2の発明に係る被検材の表面検査装
置は、光センサを用いて油等の液体中の被検材表面の傷
等を検査する被検材の表面検査装置において、液体の外
部より被検材に向けて投光する光源1と、光源1から投
光され被検材表面にて反射した光を液体内で受光する受
光部2を有する光センサ200と、光源1からの光の通
路を形成すると共に液体と区画された透光部3と、被検
材支持部4を備え、被検材支持部4は、被検材を液体中
に支持し、且つ、被検材支持部4は、被検材を、被検材
支持部4の上で回転させると共に移動させ、これにて被
検材支持部4は、被検材の検査部位を変えるものであ
り、光センサ200は、複数のファイバー20の先端面
が上記受光部2を形成するものであり、受光部2は、透
光部3を経て被検材で反射してきた光源1からの光を、
受けるものである。透光部3は、液体の内外に渡って配
設され、その一端側が光の入口として液体外に配位さ
れ、他端側が光の出口として液体内に配位される。透光
部3は、検査部位を変える移送工程中、光源から投光さ
れ被検材表面にて反射する光をそれ一つで複数のファイ
バー20に提供が可能な板ガラス等の長尺の透明体であ
ることを特徴とする。本願第3の発明に係る被検材の表
面検査装置は、光センサを用いて油等の液体中の被検材
表面の傷等を検査する被検材の表面検査装置において、
液体の外部より被検材に向けて投光する光源1と、光源
1から投光され被検材表面にて反射した光を液体内で受
光する受光部2を有する光センサ200と、光源1から
の光の通路を形成すると共に液体と区画された透光部3
と、被検材支持部4を備え、受光部2は複数点にて形成
され、この各点において、透光部3を経て被検材から反
射してきた光源1からの光を、受けるものであり、被検
材支持部4は、被検材を液体中に支持するものであり、
透光部3は、液体の内外に渡って配設され、その一端側
が光の入口として液体外に配位され、他端側が光の出口
として液体内に配位され、透光部3は、光源から投光さ
れ被検材表面にて反射する光をそれ一つで上記受光部2
の各点に提供が可能な板ガラス等の一塊の透明体である
ことを特徴とする。本願第4の発明に係る被検材の表面
検査装置は、上記本願第1乃至第3の何れかの発明に係
る被検材の表面検査装置にあって、上記透光部3を、回
動可能とすることによって、透光部3の位置調整が可能
であることを特徴とする。本願第5の発明に係る被検材
の表面検査装置では、上記本願第1乃至第4の何れかの
発明に係る被検材の表面検査装置にあって、被検材支持
部4は、平行に配設された2つの長尺のローラであり、
回転によって、ローラ上の被検材の向きを変えることが
可能なるものである。本願第6の発明に係る被検材の表
面検査装置では、上記本願第1乃至第4の何れかの発明
に係る被検材の表面検査装置にあって、被検材支持部4
は、平行に配設された2つの長尺のローラであり、当該
ローラ間に載せられた被検材をローラの軸方向に沿って
移動させることにて、複数の被検材を順次検査できるも
のであることを特徴とする。本願第7の発明に係る被検
材の表面検査装置では、上記本願第1乃至第6の何れか
の発明に係る被検材の表面検査装置にあって、被検材
は、球状或いは円柱状のベアリングであることを特徴と
する。
【0007】
【作用】本願第1の発明に係る被検材の表面検査装置
は、上記のような透光部3を備えることにより、少なく
とも界面付近において、透光部3の入口31から入った
光は、透光部3内を進み、出口32より液体中に放たれ
る。このため、光源1から透光部3内へ入った光は、液
体の界面と交差せず、液体中への入射時、液体の界面の
揺らぎ等の影響を受けることがない。ファイバーにて透
光部3を形成するものは、個々のファイバー間の間隙
が、(単なる空間である場合も、又接着剤が重点されて
いる場合も)光の通路を形成しないものであるため、小
さな被検材では、ファイバー間の光の透過しない部分に
向き合った場合、充分な検査が行えない危惧があり、充
分な配慮が必要である。これに対して、上記の透光部3
は、一塊の透明体であり、このような板ガラスやプラス
チック板にて形成された透光部3の方が、コストの面で
も、光源からの無数の光の通路をそれ一つで提供するこ
とが可能であるため、ファイバーを束ねて形成するもの
よりも、低いコストで実施することが可能であり、調整
の行いやすさや、検査精度の面でも有利である。
【0008】本願第2の発明に係る被検材の表面検査装
置は、上記第1の発明に係る被検材の表面検査装置の作
用を得つつ、透光部3の向きの調整を行うことが可能
ある。本願第3の発明に係る被検材の表面検査装置は、
上記本願第1又は第2の発明に係る被検材の表面検査装
置の作用を得つつ、液体中、複数の被検材を検査位置に
て支持する。 本願第4の発明に係る被検材の表面検査装
置は、上記本願第1又は第2又は第3の発明に係る被検
材の表面検査装置の作用を得つつ、ローラ間に被検材を
載せたとき、回転によって、透光部3及び受光部2に対
して、被検材の向きを変えることができる。 本願第5の
発明に係る被検材の表面検査装置は、上記本願第1又は
第2又は第3又は第4の発明に係る被検材の表面検査装
置の作用を、特に、球状或いは円柱状のベアリングにつ
いて、得ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本願発明の一実施例を具体的に説明す
る。
【0010】図1へ本願発明の一実施例を示す。本願発
明に係る被検材の表面検査装置は、光センサを用いて油
等の液体中の被検材表面の傷等を検査するものである。
この実施例では、特に鋼球等の球状物に適した装置を掲
げておく。この外被検材については、光を反射して表面
検査を行うことが可能なものであれば、このような球状
物以外のものを(形状等を問わず)対象とすることが可
能である。
【0011】図1に示すように、装置全体は、光源1
と、光センサ200と、透光部3と、被検材支持部4
と、槽5とを備えるものである。この槽5は、内部に上
記防食用油6等の液体が満たされたものである。尚図1
の11は、拡大鏡等の目視用のスコープを示している。
【0012】この光源1は、長尺状の蛍光灯である。図
示の通り、光源1は、上記液体の外部即ち外気7中にお
かれ、液体中の被検材mに向けて投光するものである。
但し、光源1は、上記蛍光灯に限定するものではなく、
例えば白熱球等であっても実施可能であり、更にはレー
ザー光を発し得るものを光源1として実施することも可
能である。この他、光源1は、1本の長尺状(線状)の
ものに限定するものではなく、例えば、複数の豆電球等
の点光源を採用して実施することも可能である。図中光
源1の保持手段や電源等は、図面の煩雑化を避けるため
省略してある。
【0013】光センサ200は、ファイバー20…20
と、光の検出部(図示しない。)とを備える。但し、光
センサ200は、このようなものに限定するものではな
く、光を検出することが可能な検出部を備えるものであ
ればどのような構成のものであっても採用可能である。
上記ファイバー20…20の先端面は、受光部2をなし
ている。このファイバー20…20の後部に上記検出部
が設けられている。ファイバー20…20は、この検出
部に向けて光源1から投光され被検材m表面にて反射し
た光を伝達する。図示の通り、受光部2は、油6中で被
検材の近傍に位置する。光センサ200は、この光を被
検材mの表面の傷や寸法違い等の検出に供するものであ
る。図示はしないが、この実施例において、検出部は、
槽5の液体の外部に配設されている。21は、ファイバ
ー20…20の保持体を示している。保持体21は、フ
ァイバー20…20の受光部2を槽5(油6中)の定位
置に確実に保持するものであり、槽5底部(図示しな
い)に据えつけられた支持体22によって支持されてい
る。
【0014】透光部3は、光源1からの光を通すことが
可能な透明の固形物であり、光源1と被検材mの間に配
置される。35は、透光部の保持体を示している。この
保持体35は、槽6底部に据えつけられた支持体36に
よって支持されている。透光部3は無色透明なものであ
っても有色透明なものであってもいずれでもよい。
【0015】透光部3は、ガラスやプラスチック等の透
明な有形物にて形成されている。この実施例では、透光
部3は、板ガラス或いはプラスチック板を用いて、全体
が、図2へ示すような略六面体として形成してされ、後
端面が、光の入口31をなし、先端面が光の出口32を
なしている。光源1からの光は、この入口31より透明
な透光部3の内へ進入し、透光部3内部を通って、上記
出口32より透光部3の外部へ放出される。この実施例
の透光部3は、全体が透明なものであり、その内部全体
が光の通路をなしている。上述の保持体35及び支持体
36は、透光部3を、その入口31が外気7中にそして
出口32が油6中に位置するように、保持する(図
1)。即ち、入口31を、界面8が不安定であっても
(波立ったりしても)その影響を受けない(油を被らな
い)よう充分高い位置に保持する。逆にこのような状態
のときに、光の放出先に空気が介在しない(外気7中に
露出しない)よう出口32を、油6中に維持するものと
する。このように構成することにより、油6の液面(油
6と外気7との界面8)付近にあって、透光部3は、光
源1から被検材に向かう光の通路を形成し、光の油6中
への進入に際して光が上記界面8と直接交差しないよう
に配置される。但し透光部3の形状は、上記六面体に限
定するものではなく、これ以外の形状に形成して実施し
てもよい。
【0016】図2の33,33は、軸止部を示してお
り、透光部3の両側面34a,34aに形成された凹部
である。図1へ示すように保持体35の備える軸35
a,35aがこの軸止部33,33内へ通され、この軸
35aを介して、保持体35に、回動可能に保持される
のである。このように回動可能とすることによって、透
光部3の位置調整が可能である。図1の35bは、この
調整用の螺子を示している。この螺子35bを回動する
ことによって螺子35bを(図1の)左右に移動し、透
光部3を付勢し、或いは消勢し、図2へ示す方向rに沿
って透光部3の向きの調整を行うことが可能となってい
る。又上下の位置調整に関しては、保持体35の支持体
36に対する固定位置を調整可能とすること等によって
実施すればよい(図示しない)。
【0017】透光部3の、両側面34a,34a、上面
34b及び底面34cは、透光部3内部を通過中の光が
外部へ漏れ出てその伝達率を低下させないために、不透
明層或いは半透明層又は鏡面等の反射被膜が遮光部とし
て形成しておくのが適当である(図示しない)。このよ
うな遮光部の形成は、上記透光部3の各面に磨りを入れ
る(梨子地にする)或いは被覆する等の適宜手段を採る
ことによって、簡便に実施することができる。又、遮光
部は、金属製のケースとして形成され、このようなケー
スに透光部3本体を収容するものとして実施することも
可能である。
【0018】被検材支持部4は、液体中、被検材mを検
査位置にて支持するものであり、この実施例では図1へ
示すように、被検材駆動手段として、略水平で且つ互い
に平行に配設された2つの長尺のローラ40a,40b
を備える。40は、槽5底部に据えつけられた支持本体
を示しており、この支持本体40は、上記ローラ40
a,40bを回動可能に保持している。ローラ40a,
40b同士の間隔は、ローラ間に被検材mである球状物
を乗せても落下しないほど近接したものである。又この
ローラ40bは、モーター等の適宜動力部(図示しな
い。)より、駆動力を受け、回転する。又、ローラ40
bも自主的に或いはローラ40bの回転に追従して回転
するものであっても、実施可能である。ローラ40a,
40b間に被検材mを載せたとき、上記回転によって、
被検材mは、透光部3及び受光部2に対して、向きを変
えることができ、一つの被検材mについて表面の異なる
位置を検査することができる。被検材mは、球状物以外
の安定した形状のものである場合など、被検材支持部4
を設けずに実施することも可能である。又、被検材支持
部4を備えるときであっても、被検材駆動手段を設けず
に、或いは上記以外の被検材駆動手段を採用して実施す
ることも可能である。
【0019】図示しないが、適宜手段によって、被検材
mを1つずつローラ40a,40b間へ乗せていく。ロ
ーラ40a,40b間に乗せられた被検材mは、透光部
3を通じて光源1より放たれた光を受ける。その反射光
を受光部2にて受けた検出部が検出して、表面に傷を有
するものや異寸法のものを判別し、不良品と判定する。
ローラ40a,40bの被検材mの送り速度等や判定の
仕方、検出したデータの処理の手法は、要求される検査
精度や被検材に応じて適したものを選択して実施する。
ローラ40a,40b上の被検材mは、前述の通り、ロ
ーラ40bの回転により向きを変え、検査位置を変化さ
せる。又、このような回転により向きを変えることと共
に、適宜手段によって、ローラ40a,40b間をロー
ラの軸方向に沿って移動するものとして実施しても複数
の被検材を順次効率よく検査でき、効果的である(図示
しない)。
【0020】上記判定に従い、従来周知の適当な選別手
段によって(図示しない。)、合格品と不合格品とにふ
るい分けられる。
【0021】透光部3は、図2へ示すように、中実のも
のであっても実施可能であるが(光の通路の全ての部分
が固形の透明部によって形成されたものであってもよい
が)、図3へ示すように、内部に(通路の一部に)中空
部30aを備えるものであってもよい。外気は、風等の
空気の揺らぎがあっても、光の進行に大きな影響を与え
ないので、このような実施も可能である。この場合、通
路以外の部分は不透明であってもよい。従って、中空部
30aの周囲の部分(両側面や上面、下面)は不透明の
部材であっても実施可能である。この場合も、光の入口
31は、油6が進入しないように界面8より充分高い位
置に配置する。このように構成しておけば、透光部3の
透明部30bそのものは、界面8よりも低い位置にあっ
ても検査に影響がない。又、この図3に示すものは、入
口31は、開放されたものであったが、透明部材によっ
て、この入口31を封じ、透光部3を、表面全体が完全
に封ぜられた中空体として形成することも可能である。
又、このように形成した場合、中空の内部に透明の液体
を充填しても、実施可能である。透明部3は、図2へ示
すような一塊の透明体である。
【0022】 ファイバーにて透光部3を形成すると、個
々のファイバー間の間隙は、(単なる空間である場合
も、又接着剤が充填されている場合も)光の通路を形成
しないものとなるため、小さな被検材mでは、ファイバ
ー間の光の透過しない部分に向き合った場合、充分な検
査が行えない危惧があり、充分な配慮が必要となる。
又、板ガラスやプラチック板にて形成された透光部3
は、コストの面でも、光源からの無数の光の通路をそれ
一つで提供することが可能であるため、ファイバーを束
ねて形成するものよりも、低いコストで実施することが
可能であり、調整の行いやすさや、検査精度の面でも有
利である。図2へ示す一塊の長尺の透光部3を採用する
ことによって、豆電球等の複数の光源を用意するという
必要もなく、長尺の蛍光灯1本で光源1を済ませること
ができ、しかも検査部位を変える移送工程中、終始この
蛍光灯1本で光を供給することができ、コスト・手間の
低減の面で有利である。但し、光源1として蛍光灯に限
定するものではなく、必要であれば、豆電球等を用いて
実施することも可能である(光の波長の性質によって、
検査によっては、豆電球の方が有利な場合もあるからで
ある)。
【0023】 図1に示す状態では、光源1は、槽5の真
上に位置しているが、油6の出し入れや、判定後槽5中
にある被検材mの取り出しの際に油6がかかると危険な
場合があるので、槽5外部(図1の左右方向において、
槽6の外側)に配置し、光源1から透光部3の入口31
に到るまでの間、光ファイバーにて光を導くものとして
実施することも可能である(図示しない)。
【0024】 次に、図4、図5及び図6を用いて、被検
材maが円柱状のコロである場合について、適切な被検
材支持部4(ローラ40a,40b)の実施例について
説明する。図4において、図面の煩雑化を避けるために
手前に位置することになる光透過部20等は、省略して
ある。又図5は、被検材支持部4をなすローラ40a,
40bのみを示す。図6は、図5のX−X線の位置での
断面を示している(尚、図5で省略した光透過部20
(受光部2)や透光部3が、この図6では表れている。
又図面の煩雑化を避けるため、付すべきハッチングは省
略してある)。
【0025】 この実施例においても、透光部3等の、被
検材支持部4以外の構成については、上記球状物の場合
の各実施例と同様のものを採用する。この被検材指示部
4について詳述する。本実施例において、被検材指示部
4は、周知の双曲線ローラが用いられる。一般に、双曲
線ローラという装置は、図6へ示すように、平面視すれ
ば2本のローラが互いに平行に位置し且つ側面視すれば
水平線Sに対し仰角θを以て両ローラがX字状に交差し
ており、双方のローラの周面は、双曲面をなし、両ロー
ラの表面間の距離を一定としている。但し肉眼では容易
に円柱状体との判別ができない程度のものである。又上
記仰角θは、被検材の寸法に応じて選択する。そして、
双方のローラは、自身の軸を中心として、互いに同一の
(ラジアル)方向に回転し、ローラ間に乗せられたコロ
等の移送物をローラの後端側から先端側に移動させる。
被検材であるコロは、両ローラと逆の方向(ラジアル方
向)に回転し、そのスラスト方向Aに移動することにな
(図4)
【0026】 図4 へ示すように、ローラ40a,40b
の先端側まで運ばれた被検材maは、検出結果に従い、
選別部10によって、合格品と不合格品とにふるい分け
られる。この実施例では、選別部10は、ゲート10a
と、分枝した2つの通路10bと10cとを有するもの
であり、枝別れした一方の通路10bに不合格となった
被検材maを送り、他方の通路10cに合格となった被
検材mを送るものである。そして前記判定結果に応じ
て、ゲート10aが一方の通路を閉ざして、被検材ma
が送られるべき他方の通路のみを開いた状態とするので
ある。
【0027】 ローラ40a,40bには、上記のような
双曲線ローラを採用せず、単に円柱状のものを採用し
て、コロである被検材maのラジアル方向にのみ位置を
変えるものとし、そのスラスト方向には、被検材maは
移動しないものとして実施することも可能である(図示
しない)。
【0028】 上述の通り、光源1から透光部3を経て、
被検材maに当てられた光は、その反射光が、受光部2
に受光され、検出部200にて、その適否の判別がなさ
れるのである。尚図6の25はファイバー20…20の
先端付近を保持するホルダを示している(ファイバー2
0は、図7において1本しか表れていないが、図7の奥
に向けて、複数のファイバー20…20がホルダ25に
より互いに平行に保持されている)。
【0029】 尚、上記の実施例に示すように、複数のフ
ァイバー20…20に用いることにより、受光部3を形
成する各点(各ファイバー)毎に受光感度の調整するこ
とができ便利である。
【0030】
【発明の効果】本願第1乃至第3の発明の実施によっ
て、光源が投じた直接光が、被検材を包含する液体の界
面と交差することなく液体中に進入することが可能とな
り、液体の界面の揺らぎ等の影響を受けることない。従
って、安定性を有し高精度な検査が可能となった。特
に、本願第1の発明の実施によって、板ガラス等の一塊
の透明体である透光部は、それ一つで光源から透光され
被検材表面にて反射する光を、光センサが備える複数の
ファイバーに提供することが可能である。また、本願第
2の発明の実施によって、板ガラス等の長尺の透明体で
ある透光部は、それ一つで光源から透光され被検材表面
にて反射する光を、光センサが備える複数のファイバー
に提供することが可能である。更に、本願第3の発明の
実施によって、板ガラス等の一塊の透明体である透光部
は、それ一つで光源から透光され被検材表面にて反射す
る光を、受光部の各点に提供することが可能である。
【0031】本願第4の発明の発明の実施によって、上
記本願第1乃至第3の何れかの発明の効果を奏すると共
に、上記透光部を、回動可能とすることによって、透光
部の位置調整が可能である。本願第5の発明の実施によ
って、上記本願第1乃至第4の何れかの発明の効果を奏
すると共に、被検材支持部が平行に配設された2つの長
尺のローラであり、回転によって、ローラ上の被検材の
向きを変えることができる。本願第6の発明の実施によ
って、上記本願第1乃至第4の何れかの発明の奏する効
果を得ると共に、被検材支持部が平行に配設された2つ
の長尺のローラであり、当該ローラ間に載せられた被検
材をローラの軸方向に沿って移動させることにて、複数
の被検材を順次効率よく検査できる。本願第7の発明の
実施によって、上記本願第1乃至第6の何れかの発明の
奏する効果を、特に、被検材は、球状或いは円柱状のベ
アリングについて得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例を示す全体略側面図であ
る。
【図2】透光部3の一実施例を示す斜視図である。
【図3】透光部3の他の実施例を示す略縦断面図であ
る。
【図4】 他の実施例を示す全体略斜視図である。
【図5】 上記実施例の要部略側面図である。
【図6】 図5 のX−X線略断面図である。
【符号の説明】
1 光源 3 透光部 2 受光部 m 被検材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−331338(JP,A) 特開 平7−63539(JP,A) 特開 平4−95864(JP,A) 特開 平3−261849(JP,A) 実開 昭56−152798(JP,U) 実開 平4−103065(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/90

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光センサを用いて油等の液体中の被検材
    表面の傷等を検査する被検材の表面検査装置において、 液体の外部より被検材に向けて投光する光源(1) と、光
    源(1) から投光され被検材表面にて反射した光を液体内
    で受光する受光部(2) を有する光センサ(200)と、光源
    (1) からの光の通路を形成すると共に液体と区画された
    透光部(3) と、被検材支持部(4) を備え、 光センサ(200) は、複数のファイバー(20)を備え、この
    ファイバー(20)の先端が上記受光部(2) を形成するもの
    であり、受光部(2) は、透光部(3) を経て被検材から反
    射してきた光源(1) からの光を、受けるものであり、 被検材支持部(4) は、被検材を液体中に支持するもので
    あり、 透光部(3) は、液体の内外に渡って配設され、その一端
    側が光の入口として液体外に配位され、他端側が光の出
    口として液体内に配位され、 透光部(3) は、光源から投光され被検材表面にて反射す
    る光をそれ一つで上記複数のファイバー(20)に提供が可
    能な板ガラス等の一塊の透明体であることを特徴とする
    被検材の表面検査装置。
  2. 【請求項2】 光センサを用いて油等の液体中の被検材
    表面の傷等を検査する被検材の表面検査装置において、 液体の外部より被検材に向けて投光する光源(1) と、光
    源(1) から投光され被検材表面にて反射した光を液体内
    で受光する受光部(2) を有する光センサ(200)と、光源
    (1) からの光の通路を形成すると共に液体と区画された
    透光部(3) と、被検材支持部(4) を備え、 被検材支持部(4) は、被検材を液体中に支持し、且つ、
    被検材支持部(4) は、被検材を、被検材支持部(4) の上
    で回転させると共に移動させ、これにて被検材支持部
    (4) は、被検材の検査部位を変えるものであり、 光センサ(200) は、複数のファイバー(20)の先端面が上
    記受光部(2) を形成するものであり、受光部(2) は、透
    光部(3) を経て被検材で反射してきた光源(1)からの光
    を、受けるものであり、 透光部(3) は、液体の内外に渡って配設され、その一端
    側が光の入口として液体外に配位され、他端側が光の出
    口として液体内に配位され、 透光部(3) は、検査部位を変える移送工程中、光源から
    投光され被検材表面にて反射する光をそれ一つで複数の
    ファイバー(20)に提供が可能な板ガラス等の長尺の透明
    体であることを特徴とする被検材の表面検査装置。
  3. 【請求項3】 光センサを用いて油等の液体中の被検材
    表面の傷等を検査する被検材の表面検査装置において、 液体の外部より被検材に向けて投光する光源(1) と、光
    源(1) から投光され被検材表面にて反射した光を液体内
    で受光する受光部(2) を有する光センサ(200)と、光源
    (1) からの光の通路を形成すると共に液体と区画された
    透光部(3) と、被検材支持部(4) を備え、 受光部(2) は複数点にて形成され、この各点において、
    透光部(3) を経て被検材から反射してきた光源(1) から
    の光を、受けるものであり、 被検材支持部(4) は、被検材を液体中に支持するもので
    あり、 透光部(3) は、液体の内外に渡って配設され、その一端
    側が光の入口として液体外に配位され、他端側が光の出
    口として液体内に配位され、 透光部(3) は、光源から投光され被検材表面にて反射す
    る光をそれ一つで上記受光部(2) の各点に提供が可能な
    板ガラス等の一塊の透明体であることを特徴とする被検
    材の表面検査装置。
  4. 【請求項4】 上記透光部(3) を、回動可能とすること
    によって、透光部(3) の位置調整が可能であることを特
    徴とする請求項1又は3記載の被検材の表面検査装置。
  5. 【請求項5】 被検材支持部(4) は、平行に配設された
    2つの長尺のローラであり、回転によって、ローラ上の
    被検材の向きを変えることが可能なるものであることを
    特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の被検材の表
    面検査装置。
  6. 【請求項6】 被検材支持部(4) は、平行に配設された
    2つの長尺のローラであり、当該ローラ間に載せられた
    被検材をローラの軸方向に沿って移動させることにて、
    複数の被検材を順次検査できるものであることを特徴と
    する請求項1乃至4の何れかに記載の被検材の表面検査
    装置。
  7. 【請求項7】 被検材は、球状或いは円柱状のベアリン
    グであることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記
    載の被検材の表面検査装置。
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