JP3014069U - 杖で感知する視覚障害者用歩行案内および杖 - Google Patents

杖で感知する視覚障害者用歩行案内および杖

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JP3014069U
JP3014069U JP1994010084U JP1008494U JP3014069U JP 3014069 U JP3014069 U JP 3014069U JP 1994010084 U JP1994010084 U JP 1994010084U JP 1008494 U JP1008494 U JP 1008494U JP 3014069 U JP3014069 U JP 3014069U
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band
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輝男 中村
寛治 丸山
旗一 木暮
Original Assignee
馬場 早智子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 案内用の帯状体の磁石の配置に変化を設け、
それに感応する杖を携行して、進むべき方向を知ること
ができるようにする。杖に鉄片を付け、簡単な構成で磁
石に反応するようにする。また杖にランプをつけ介護を
必要とする時の意思表示ができるようにする。 【構成】 磁石に感応する杖により案内する通路面上に
配置された帯状体3,4において、その中に分散配置す
る磁石1,1・・・1同士の間隔を、伝えるべき情報に
対応して変化させた構成とする。杖はその先端部に鉄片
を取り付ける。またその中にランプを取付け、その付近
の杖の素材を透明又は半透明とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、通路に敷設された帯状体を、足よりも先に杖で感知することにより 、杖使用者の歩行の安全が期待されるとともに、その位置から進むべき方向など も容易に知ることができるような杖で感知する視覚障害者用歩行案内および杖に 関する。
【0002】
【従来の技術】
道路や駅のホーム或いは公共施設等の通路に敷設されている所謂点字板は、板 面に円形や楕円形の凸部を列設した四角形の樹脂板を適宜長さに並べて構成した ものが殆どで、視覚障害者はこの上を歩行して進み、白杖で前方の障害物の有無 を確かめていた。
【0003】 この従来の点字板は、足裏に凸部が接触するので確実に前方へと進むことがで き、特に駅ホームにあるものは単に歩行の案内だけでなく転落を未然に防止する ためにも有効なストッパーとしての作用をも兼ねている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら歩行時に白杖の先は点字板の上面に浮き上がり状態となっている ので白杖で点字板を確認するのではなく足裏の感触で点字板を確認するのが普通 であり、したがって例えば点字板が階段の手前に敷かれているような個所にあっ ては、点字板上に乗ってから前方が階段であることに気がつくといったこともし ばしばであり、それゆえ急ぎ足の場合などでは階段を踏み外したり階段の縁に突 き当たるという危険性もあった。
【0005】 また、このような従来の視覚障害者歩行案内は、所持する杖先から伝わる感触 、あるいは、靴底から伝わる感触によって、その存在を知ることはできるが、そ れ以上の情報を知ることができない。したがって、どの方向に行けばよいのか判 らないという欠点があった。たとえば、電車からプラットホームに降り立ったと き、改札出口へはどちらへ行けばよいのか判らないし、改札入口や階段を経てホ ーム上の案内に到達しても、その案内のどちらが線路側であり、どちらがホーム の中央寄りであるのか判別がつかない。特に混雑が激しい時間帯にあっては、人 に押されて体が回転させられたり、今まで辿っていた案内から一旦離れた場合、 今まで進んできた方角が判らなくなる。この場合、線路側と中央寄りの方向判断 がつかないことによる事故発生の危険は増大する。しかもこのような場合に、周 囲の人、あるいは駅員などに介護してもらおうと思っても、人混みのなかで、そ の意思の伝達は容易ではなかった。
【0006】 本考案はこのような従来の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とする ところは、通路上に敷設された点字板等の帯状体に沿って白杖により案内され、 足よりも一歩先んじて前方の危険物を事前に察知できるようにするだけでなく、 さらに、位置情報だけでなく方向に関する情報をも含ませ、その地点から進むべ き方向や、危険な方向を知らせることができるようにした杖で感知する視覚障害 者用歩行案内を提供し、またその歩行案内を感知する杖を極めて簡単な構造とし て経費の節減を図るとともに、周囲の人の介添えを希望する場合の意思表示機能 をも有する視覚障害者用の杖を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は以下のように構成したもので、すなわち、 磁気に反応する杖を持って歩行したときにその反応が手先に伝達されることによ り、帯状体に沿って進むことができるよう、視覚障害者の歩む通路面に、マグネ ット板で構成した前記帯状体を敷設し、あるいはペイントとマグネットで構成し た前記帯状体を塗布した歩行案内であって、前記帯状体に少なくとも隣接するマ グネット同士の間隔を伝えるべき情報に対応し変化させて分散配置した部分を含 んで構成する。
【0008】 また、磁気を含む視覚障害者用歩行案内に反応する杖において、先端部に鉄片 を取り付けた構成とし、さらに同様の杖を、磁気検知手段と、周囲の人の介護を 要請するための点灯表示手段とを備えて構成する。
【0009】
【作用】
杖の先端には鉄片が取り付けてあるので、杖の下端を帯状体に近づけると鉄片 がマグネットに反応し杖を持つ手にその反応が伝わる。すなわち、鉄片が帯状体 に吸着しようとする力あるいは反発しようとする力が、杖の自重に加わるため、 その変化は容易に杖を持つ手に感じ取ることができる。したがって、帯状体の敷 設方向に向かって手に持った杖により、足よりも先に使用者を案内することにな る。
【0010】 表面積にある程度の広さがあるマグネット板からなる帯状体の場合は、従来の 点字板と同様に両足または片足をその上に乗せて歩行すればよく、またペイント 状の帯状体の場合は杖の反応する方向に沿って歩めばよい。杖の先端に鉄片を取 り付ける代わりにセンサを取付け、センサ出力に基づいてブザー、あるいは振動 により手に反応が伝えられる場合も同様である。
【0011】 杖の握り部付近のスイッチとランプなどの組み合わせによる点灯表示手段は、 帯状体による案内から外れたとき、さらに詳しい案内を知りたいとき、また体調 が悪い時などに、スイッチを押してランプを点灯すれば、騒音などで付近の人に 声が聞こえ難い場合でも、駅員その他周囲の人々の注意を引き介護が得られやす い。
【0012】 帯状体のマグネットの配置に変化が付けてある部分に、杖を近づけて振るなど の操作で、マグネットとマグネットの間隔の変化が、手に伝わる反応の時間的変 化に変換されるので、そのマグネットの間隔の変化に伝えたい情報の意味をもた せておけば、進むべき方向などの情報が伝達される。
【0013】
【実施例】 図1乃至図3は帯状体31を示したもので、一辺を30センチ程度とした正方 形のマグネット板32を複数枚並べたもので構成される。図1のものは図2のよ うに表面が平坦に形成してあり、裏面の糊層33で通路10面に固定される。 図3のものは、帯状体31を構成するマグネット板32が表面に円形や楕円形 の凸部32aを有し、従来の点字板と同様の役目も兼ねる。
【0014】 図4および図5はぺイント方式によって帯状体31aを通路10面に塗布した 状態を示している。この場合の帯状体31はペイントとマグネットをあらかじめ 混合しておき、通常のペイント塗布手段により通路上に表示される。したがって 厚みはマグネット板のものより薄くなるのでその分ガウスの高いマグネットが用 いられる。
【0015】 この帯状体31aは道路状の通行標識や床面状の行先表示を兼ねることができ るもので、横幅が狭く厚みの少ない点を特徴とする。それゆえ帯状体31aの上 を足裏で確認するのではなく、あくまでも杖で感じる磁気反応にしたがって歩行 するものである。
【0016】 図6は先端部に鉄片12を取り付けた杖11を示したもので、帯状体1に近づ けると鉄片12が磁気反応を起こし帯状体1との吸着作用を生ずるが、杖11に 重量があるため常に手によって持ち上げる力が働いていて、その力に磁気の吸引 力が加わるだけであるので、鉄片12は帯状体1に密着することはない。しかし ながら杖11は帯状体1の吸引力を杖を持つ手に伝えるので手先にはその反応が 感知され、したがって感知した杖の方向をたどれば通路10に沿って誤りなく進 むことができる。
【0017】 すなわち上記の帯状体1は従来の点字板と同様の横幅を有するためにこの上を 視覚障害者が歩行すると、杖11を持つ手は、歩行する足よりも一歩先んじて帯 状体の存在を感知したり帯状体の存在しないことが察知できる。 さらに、本実施例の杖には、視覚障害者が何かの原因で誰かに進むべき方向を教 えて欲しいときや、体の不調を訴えたい場合に、周囲の人の注意を引くためのラ ンプ13が杖の中に仕込まれている。その付近の杖の一部14は、白色ないしは 明るく注意を引きやすい色の透明素材あるいは半透明素材で構成されている。
【0018】 なお磁気反応が手先で確実に感知できるように、例えば鉄片に関連させた仲介 部材を杖11の内側に装置し、杖11の上端において振動・音響作用等に変換さ せるようにしてもよい。図7は、このようなマグネットに感応する杖21の中に 仕込まれる回路構成例を示している。図8は、杖21内の回路部品配置列を示す 斜視図である。
【0019】 図7及び図8において、22はリードスイッチを利用したマグネットに感応す るセンサである。24は、音で杖使用者に情報を伝えるブザーである。25はブ ザー回路のスイッチ、26はランプ23を点灯させるスイッチである。27はリ ードスイッチ22、ブザー24、スイッチ25の直列回路、およびランプ23、 スイッチ26の直列回路に接続される小型電池である。 なお、ランプ回路に図示しない連続自動点滅回路を挿入してもよいし、ブザーの 代わりに手に振動を伝えるバイブレータのようなものを使用してもよい。
【0020】 図9は本考案の杖で感知する視覚障害者歩行案内を駅プラットフォームに適用 した場合の一実施例の主要部分を示す斜視図である。図10は、図9の実施例の C−Cにおいて切断した断面図である。図11は、図9の実施例のD−Dにおい て切断した断面図である。図9において、1は帯状体3および4に設けられた突 起2に埋め込まれているマグネットである。帯状体3は列車停車時の出入り口に 対面する位置を示し、帯状体4はホーム上の通路両側に設けられ、線路に近い位 置であることを示している。なお図中点線で囲んだWの部分は1つの突起2を拡 大して示したものである。また、5は線路脇に沿ったプラットフォームの端であ り、6はレールである。
【0021】 図10における1a,1b〜1fはそれぞれ帯状体3の突起2a,2b〜2f に埋め込まれたマグネットで図9の1,1・・・1に相当する。同様に図11に おける1g,1h,1iはそれぞれ帯状体4の突起2a,2b〜2fに埋め込ま れたマグネットで図9の1,1・・・1に相当する。そして本実施例では、図1 0の場合は、マグネット1f側が改札出口側であることを示すために、マグネッ トの1dと1e,1eと1fの間隔を、マグネット1aと1b,1bと1cの間 隔より狭くしてある。また図11の場合には、マグネット1i側がホームの中央 寄りで、マグネット1g側がホームの端に近いことを示すために、マグネット1 gと1hを並べて2列に配置し、マグネット1iは単独1列に配置している。
【0022】
【考案の効果】
以上、説明したように本考案は以下のような特有の効果を奏する。 (1)視覚障害者歩行案内用帯状体を構成するマグネットの配置に変化を設ける ことにより、マグネットに感応する杖を携行しさえすれば、その携行する盲人に 対し、どの方向が危険か、どの方向へ進めばよいかなど、位置情報以外に進路方 向を含む安全誘導に関する情報を与えることができるという効果がある。 (2)視覚障害者用の杖に、その先端部に鉄片を取り付けることにより、極めて 簡単な構造で安価でありながら、帯状体をなぞると鉄片が磁気反応を起こすので 、従来の杖では得られなかった感覚が杖を持つ手に生じ、足裏よりも先に杖が歩 行先の障害物等の確認ができて危険は未然に避けられる。 (3)視覚障害者用の杖に、磁気に反応する手段の他にランプ等の点灯表示手段 を備えることにより、さらに詳しい案内を得たいとき、体調の急変などにより他 人の介護が欲しいときにランプを点灯して周囲の注意を引くことができるので、 視覚障害者の急速的確な介護が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による一実施例の帯状体の平面図であ
る。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1に示した帯状体の変形例平面図である。
【図4】帯状体の他の実施例の平面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】杖の一実施例の先端部付近の側面図である。
【図7】杖の他の一実施例に内蔵する回路の構成図であ
る。
【図8】図7の杖の部品配置例を示す斜視図である。
【図9】歩行案内の一実施例の主要部分を示す斜視図で
ある。
【図10】図9の実施例のC−C線断面図である。
【図11】図9の実施例のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1,1a〜1i マグネット 2,2a〜2i 突起 3,4 帯状体 10 通路 11,21 杖 12 鉄片 22 リードスイッチ 23 ランプ 24 ブザー 27 電源 31,31a 帯状体 32 マグネット板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気に反応する杖を持って歩行したとき
    にその反応が手先に伝達されることにより、帯状体に沿
    って進むことができるよう、視覚障害者の歩む通路面
    に、マグネット板で構成した前記帯状体を敷設し、ある
    いはペイントとマグネットで構成した前記帯状体を塗布
    した歩行案内であって、前記帯状体に少なくとも隣接す
    るマグネット同士の間隔を伝えるべき情報に対応し変化
    させて分散配置した部分を含むことを特徴とする杖で感
    知する視覚障害者用歩行案内。
  2. 【請求項2】 磁気を含む視覚障害者用歩行案内に反応
    する杖において、先端部に鉄片を取り付けたことを特徴
    とする視覚障害者用の杖。
  3. 【請求項3】 磁気を含む視覚障害者用歩行案内に反応
    する杖において、磁気検知手段と、周囲の人の介護を要
    請するための点灯表示手段とを備えたことを特徴とする
    視覚障害者用の杖。
JP1994010084U 1993-11-02 1994-07-22 杖で感知する視覚障害者用歩行案内および杖 Expired - Lifetime JP3014069U (ja)

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JP5-63677 1993-11-02
JP6367793 1993-11-02
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009089923A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Funada Kyoikukai 視覚障害者歩行誘導システム

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