JP3014041B2 - カビ取り方法及びカビ取り用噴霧装置 - Google Patents

カビ取り方法及びカビ取り用噴霧装置

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JP3014041B2
JP3014041B2 JP9224298A JP22429897A JP3014041B2 JP 3014041 B2 JP3014041 B2 JP 3014041B2 JP 9224298 A JP9224298 A JP 9224298A JP 22429897 A JP22429897 A JP 22429897A JP 3014041 B2 JP3014041 B2 JP 3014041B2
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忠義 林
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忠義 林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室などの壁面や
天井面に付着しているカビを取るためのカビ取り方法及
カビ取り用噴霧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は一般家庭における浴室1の斜視図
を示しており、周知のように床面2の一方には浴槽3が
配設され、また床面2の要所には排水口4が設けられて
いる。壁面5の任意の箇所には窓6が設けられ、この窓
6は一対のガラス戸7、8により浴室1内の換気を兼ね
て開閉自在となっている。
【0003】浴室1の床面2、壁面5は一般に多数のタ
イル11を縦方向、横方向に張って形成されている。ま
た、タイル11を縦方向、横方向に張ることによって凹
状の目地11が形成されることになり、これらの目地1
1もデザインの一部となっている。浴室1の天井板は表
面が滑らかな板材が用いられている場合も、複数枚の天
井板を配設することで、隣接する天井板の間にはやはり
凹状の目地が形成されることになる。また、最近ではデ
ザインに凝った天井板が使用されてきており、例えば、
図6及び図7に示すようにエンボス加工等により凹部1
4を多数形成した天井板13も最近では使用されてい
る。この凹部14は天井板13の下面の全面にわたって
多数凹設されているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の一般的な浴室1
において、ある程度の期間使用していると、汚れは勿
論、湿気等の関係で床面2、壁面5、天井板13の下面
である天井面15にカビが付着し始め、そのカビも徐々
に増殖していき、見た目に非常に汚く感じると共に、非
常に不衛生になるのは良く知られている現象である。
【0005】そこで、壁面5や天井面15等がある程度
汚れたり、カビが多く付着してきた場合には洗浄するこ
とになる。通常、カビを取る場合には、カビが付着して
いる部分に市販のスプレー式のカビ取り剤を20〜30
cm離れたところから噴霧する。また、カビ取り剤を使
用する場合には、人体にあまり良くないので、浴室1の
窓6のガラス戸7、8を開放したり、壁面5に配設され
ているファンにより換気をしながら、且つ気を付けなが
ら行なう必要がある。そして、このスプレー式のカビ取
り剤は、カビが付着している部分を中心にして小さな円
状に噴きかけるものであり、カビが付着している部分だ
けを狙って噴きかけるものである。そして、噴きかけた
表面はアワ状となって、内部の噴きかけたカビ取り剤が
落下しないようにして、所定の時間経過後に水洗いを行
なうものである。
【0006】ところが、浴室1の壁面5や天井面15に
付着しているカビは1ヶ所だけでなく、全体的に連続、
あるいは散乱状態で頑固に付着しており、スプレー式の
カビ取り剤をカビが付着している箇所ごとに噴きかける
必要がある。そのため、水洗いした後には、カビ取り剤
を噴きかけた部分だけが綺麗になっており、十分に噴き
かけられなかった箇所や、噴きかけていない箇所がある
ために、全体としてはまだら模様となり、見た目にも悪
く、また、壁面5や天井面15のカビを十分に除去でき
ないという問題がある。
【0007】また、これらの従来のスプレー式のカビ取
り剤は、一般には目に入るとよくないので、使用者の目
の位置より下の方に噴きかけるようになっており、目の
位置より高い壁面5や天井面15には十分にカビ取り剤
を噴きかけることができない。また、カビ取り剤を十分
に噴きかける場合には、帽子を被ったり、マスクをした
り、いわゆる完全武装してカビ取り剤を噴きかける必要
がある。しかも、このように完全武装してカビ取り剤を
噴霧しても、上述のように完全にカビを除去することは
できないという問題があった。特に、天井面15にカビ
取り剤を噴きかけても、自重によりカビ取り剤が直ぐに
天井面15から落ちてしまい、なかなか綺麗にカビを取
ることはできない。
【0008】特に、図7に示すように、天井面15に凹
部14が形成されている場合には、この凹部14内にカ
ビ17が付着し易く、しかも、雑巾で拭いたり、上記の
カビ取り剤を用いても非常に取りにくいというのが現状
である。
【0009】このように天井面15は勿論、壁面5等に
付着しているカビを十分に取ることができないので、残
ったカビ17は直ぐに増殖を始めて、市販されているカ
ビ取り剤でカビ17を除去しても、その効果は長くて2
ヶ月くらいである。浴室1の床面2、壁面5、天井面1
5等にカビ取り剤を噴霧してカビ17を除去しようとす
ると、1本全部を消費するくらいの量であり、また、市
販のカビ取り剤も安くはないので、2〜3ヶ月に1回の
割合でカビ取り剤にてカビ17を除去するとすれば、年
間の費用も決してバカにならない。
【0010】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、上記のカビ取り剤によるカビ取り方法とは全く
異なる発想から考えたものであり、簡単な方法で浴室な
どの壁面に付着しているカビは勿論、天井面に付着して
いるカビをも完全に除去することができ、しかもカビ取
りのコストも非常に安く出来るようにしたカビ取り方法
及びカビ取り用噴霧装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載のカビ取り方法では、予め室内1の天井面15や
壁面5に水滴が付く位の湿度となるように水蒸気を充満
させ、その後、室内1に漂白剤22を霧状に噴霧し、室
内1に拡散した霧状の漂白剤22を天井面15、壁面
5、床面2などに付着させ、上記壁面5、天井面15、
床面2に付着しているカビ17を取るようにしているこ
とを特徴としている。
【0012】これにより、室内1に漂白剤22の微粒子
が拡散して天井面15、壁面5、床面2に付着している
水滴と混合し、室内1の天井面15、壁面5、床面2に
こびりついているカビ17を綺麗に取ることができる。
また、漂白剤22によりカビ17と一緒に汚れも取るこ
とができる。
【0013】また、請求項2記載のカビ取り方法では、
室内1に上昇する湯気21の方向に向かって漂白剤22
を霧状に噴霧し、霧状の漂白剤22が上記湯気21に乗
って上昇すると共に、室内1に拡散させて、霧状の漂白
剤22を室内1の天井面15、壁面5、床面2などに付
着させ、上記天井面15、壁面5、床面2に付着してい
るカビ17を取るようにしていることを特徴としてい
る。
【0014】これにより、霧状に噴霧された漂白剤22
の微粒子は湯気21の微粒子と共に上昇し、且つ室内1
の内部全体にわたって拡散し、該湯気21により温めら
れた漂白剤22の微粒子が室内1の天井面15、壁面
5、床面2などに付着し、この付着した漂白剤22によ
り天井面15、壁面5、床面2に付着しているカビ17
を取ることができる。また、天井面15、壁面5、床面
2などに付着している汚れも一緒に除去することもでき
る。
【0015】また、請求項3記載のカビ取り方法では、
浴室1の窓6を閉め切った状態で浴室1の浴槽から上昇
する湯気21の方向に向かって、スプレー容器23から
液体の漂白剤22を霧状に噴霧し、霧状の漂白剤22が
上記湯気21に乗って上昇すると共に、浴室1内に拡散
させて、霧状の漂白剤22を浴室1内の天井面15、壁
面5、床面2などに付着させ、上記天井面15、壁面
5、床面2に付着しているカビ17を取るようにしてい
ることを特徴としている。
【0016】これにより、スプレー容器23から霧状に
噴霧された漂白剤22の微粒子は浴槽3からの湯気21
の微粒子と共に上昇し、且つ浴室1の内部全体にわたっ
て拡散し、湯気21により温められた漂白剤22の微粒
子が浴室1の天井面15、壁面5、床面2などに付着
し、この付着した漂白剤22により天井面15、壁面
5、床面2に付着しているカビ17を取ることができ
る。また、天井面15、壁面5、床面2などに付着して
いる汚れも一緒に除去することもできる。また、漂白剤
22を噴霧した後は、浴室1のドアを閉めて浴室1を密
閉空間とする方が、霧状の漂白剤22が外部に漏れてカ
ビ取り効果が減少するのを防止することと、安全性の観
点から望ましい。
【0017】さらに、請求項4記載のカビ取り用噴霧装
では、漂白剤22を入れた液収納室42と、圧縮チッ
素49を充填したガス室41と、上記液収納室42とガ
ス室41との内部を連通させる連通管48と、上面に設
けられて上記漂白剤22が霧状に噴霧される噴射口43
と、上記連通管48に設けられて上記液収納室42とガ
ス室41とを通常は分離させているピン47を設けた操
作片45と、上記操作片45を駆動することでピン47
を連通管48から移動させる操作スイッチ44と、この
操作スイッチ44の操作によるピン47の移動により圧
縮チッ素49の圧力により所定時間の経過後に破裂し
て、ガス室41と液収納室42とを連通させて圧縮チッ
素49により漂白剤22を噴射口43から自動的に霧状
に噴霧させる膜50とを備えていることを特徴としてい
る。
【0018】このような構成とすることで、噴霧装置4
0からは圧縮ガス49により漂白剤22が霧状に噴霧さ
れることになり、漂白剤22の微粒子が天井面15や壁
面5に付着している水滴と混合して、カビ17を綺麗に
取ることができる。また、同時に汚れも取ることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明は室内、例えば図1及び図
5に示すような浴室1内に存在する上昇気流を伴ってい
る湯気21と、霧状に噴霧した漂白剤22の微粒子とを
利用していることを特徴としているものである。図2は
プラスチック等からなるスプレー容器23を示し、例え
ば、ガラスを清掃するのに用いる市販のスプレー容器2
3であり、使用して空になった場合や、内部の液体を取
り出して利用するようにしている。
【0020】このスプレー容器23に漂白剤22を入れ
るので、スプレー容器23は水で一旦綺麗に洗浄し、こ
の洗浄後に漂白剤22を所定量入れる。漂白剤22は、
一般に市販されているものであり、瀬戸物の漂白に用い
る普通の液体の漂白剤22を用いている。スプレー容器
23はキャップ24を外して内部に漂白剤22を入れる
ことができ、キャップ24の上部のヘッド25の先端に
はノズル26が設けられている。このノズル26からパ
イプ28が導出されており、パイプ28の下端は容器の
底面近くまで延びている。また、ヘッド25の部分には
引き金27が回動自在に設けられている。
【0021】このスプレー容器23の構造は周知なので
詳細な説明は省略するが、引き金27を引くことで、内
部の液体がノズル26から前方に向かって勢い良く霧状
に噴霧されるものである。
【0022】次に、浴室1の壁面5、天井面15、床面
2等にこびりついているカビのカビ取り方法について説
明する。なお、浴室1の大きさとしては一般家庭の浴室
1の場合として説明する。洗浄する前には石鹸、シャン
プー容器、風呂桶等は浴室1から取り出しておく。先
ず、キャップ24を外してスプレー容器23の中に10
0cc程度の漂白剤22を入れる。カビ取りの洗浄の時
間帯としては、家族の者が入浴し終わってからの暫く浴
室1を使用しない時が良い。その理由は、浴槽3の湯3
0の湯気21を利用することと、浴室1を閉め切って浴
室1内にスプレー容器23にて漂白剤22を霧状に噴霧
するからである。
【0023】すなわち、図1に示すように、浴室1内は
お風呂に入った後の湯気21が浴槽3の湯30から立ち
昇っており、その状態の中で窓6を閉め切ることで、浴
室1の壁面5、天井面15には水滴が付く位の湿度と湯
気(水蒸気)21が充満することになる。次に、浴室1
の出入口のドアを少し開けた状態でスプレー容器23を
持った手のみを浴室1内に入れて、スプレー容器23に
より漂白剤22を100cc程度勢い良く噴霧する。こ
こで、スプレー容器23による漂白剤22の噴霧は直接
に壁面5等のカビが付着している部分に噴きかけるので
はなく、湯気21が上昇している浴槽3の上方の部分に
噴霧する。また、壁面5にこびりついているカビよりも
天井面15にこびりついているカビの方が取りにくいの
で、漂白剤22の噴霧は上に向けて勢い良く散布する。
なお、スプレー容器23を持った腕だけを浴室1内に入
れているので、漂白剤22を上に向けて噴霧しても目に
は入らないので、安全性には問題はない。
【0024】浴室1の広さにもよるが、適当量(100
cc程度)の漂白剤22を噴霧した後は、ドアを閉めて
暫く、例えば1時間程度待機する。ここで、浴室1内に
霧状に噴霧された漂白剤22の微粒子は、上昇気流とな
っている湯気21と共に上昇し、これらの湯気21の微
粒子と漂白剤22の微粒子とが混合しながら浴室1内に
散して壁面5や天井面15の全面、つまり浴室1の内
面全体にわたって付着する。また、床面2には噴霧した
後の漂白剤22が落下するので、特に床面2に向けて漂
白剤22を噴霧する必要はない。そして、漂白剤22の
微粒子によりカビを死滅させると共に、壁面5や天井面
15、床面2にこびりついているカビを除去する。もち
ろん、壁面5や天井面15、床面2等に付着している汚
れも同時に除去することができる。また、漂白剤22自
体の温度は室温の状態であったが、湯気21の微粒子と
混合、あるいは一体化することで漂白剤22の温度が上
昇することで、カビを死滅させるのを促進させることに
なる。
【0025】漂白剤22を噴霧してから約1時間後に窓
6を開けて壁面5、天井面15を水で流して、水滴状と
なっている漂白剤22やカビや汚れを流し落とす。ま
た、天井面15、壁面5等に付着していたカビは、漂白
剤22により浮かび上がっているので、雑巾などで拭い
ても簡単に拭き取ることができる。カビが沢山付着して
いる場合でも、雑巾などで簡単に拭き取ることができ
る。これにより、天井面15、壁面5、床面2に付着し
ていたカビを根こそぎ取ることができる。これは、スプ
レー容器23により噴霧された霧状の漂白剤22の微粒
子が温かい湯気21の微粒子の上昇気流に乗って浴室1
内に拡散することで、湯気21の微粒子と漂白剤22の
微粒子とが浴室1内の内面全体にわたって付着し、湯気
21により温められた漂白剤22の微粒子により、カビ
や汚れを取るべく化学反応を促進させてカビを取ること
ができたものと考えられる。
【0026】なお、浴室1内のカビなどの汚れの程度、
浴室1の広さにより漂白剤22の使用量を50〜150
cc変えるようにすれば良い。また、カビが多く付着し
ている場合で、上記の方法で1回では綺麗に除去出来な
かった場合には、再度同じ方法で行なうことで、カビを
綺麗に除去することができる。
【0027】また、上記の方法では入浴後の浴槽3内の
湯30の湿度や湯気21を利用していたが、浴室1の温
水シャワーを10分程度出しておき、浴室1内の壁面5
や天井面15の水滴が付く位の湿度と湯気(水蒸気)2
1を充満させた後に、漂白剤22を上記と同様に噴霧す
るようにしても良い。なお、この場合、温水シャワーか
らのお湯を天井面15や壁面5にかけておくことで、天
井面15や壁面5に容易に水滴を付かせることができ
る。
【0028】このように浴室1内の壁面5や天井面15
や床面2のカビをすべて取ることができ、単に雑巾等で
拭いたのとは異なり、カビが再度付着するまでの期間は
半年以上持続するものである。このカビ取り方法は、発
明者である一般家庭の主婦が何とか浴室1内の頑固なカ
ビを取るための方法を思いついて実際に試してみたとこ
ろ、浴室1内の壁を新しく塗り替えたようになったもの
である。そして、一度本発明のカビ取り方法を実行した
ところ、カビは殆ど発生しないので、何回も実験ができ
なかったものの、通常の湯温での入浴後における上昇す
る湯気21にスプレー容器23により漂白剤22を霧状
に噴霧した後の待機時間も1時間くらいで十分に発揮す
ることができる。もちろん、夜の入浴後に本発明を実施
し、翌朝に水で流すようにすれば、確実にカビを取るこ
とができるものである。
【0029】また、湯気21の上昇気流を利用して噴霧
した漂白剤22の微粒子を上方、側方等に拡散している
ため、目の位置より下方に向けて漂白剤22を噴霧して
も効果があるものであり、この場合には、噴霧した漂白
剤22が目には入らないので、安全性をも確保すること
ができる。しかし、漂白剤22の噴霧は浴室1内に手だ
けを入れて噴霧することと、最も取りにくい天井面15
のカビを取ることを考えると、上に向けて漂白剤22を
噴霧する方がベターである。
【0030】このように本発明のカビ取り方法において
は、浴槽3の湯30の湯気21を利用し、単に漂白剤2
2をスプレー容器23で霧状に噴霧し、浴室1のドアを
閉めてしばらくおいておくだけで、浴室1内の壁面5の
目地内に付着しているカビや、天井面15の凹部14
(図7参照)内にこびりついているカビを容易に取り除
くことができるものである。したがって、従来のように
カビ取り剤にて要所要所にカビを取ったり、雑巾で拭い
てカビを取ることもない。特に、カビ取り剤の場合に
は、目の位置より上方にカビ取り剤を噴きかける場合
や、天井面15に噴きかける場合には、安全面で問題が
あるが、本発明の方法ではこのようなこともない。ま
た、雑巾で天井面15を拭く場合は、大変な重労働で且
つ綺麗にカビを取ることができないが、本発明の方法で
は、スプレー容器23で漂白剤22を浴室1内に噴霧す
るだけで良いものである。
【0031】さらに、天井面15のカビを取る場合には
苦労する割にカビ17を取ることができず、最も掃除の
しにくい天井面15のカビ取りまで、いとも簡単に出来
るものである。特に、図7に示すような天井面15に模
様として凹部14が凹設されている場合に、この凹部1
4内にカビ17が付着している場合には特に有効であ
る。このように、浴室1を閉め切って毎日出掛けなけれ
ばならない主婦、又は綺麗好きな主婦にとっては大変大
きな味方となるものである。
【0032】なお、入浴後すぐの湯30の湯気21を利
用するだけでなく、浴槽3に蓋をしておいて、翌朝、ま
だ温かい湯30の湯気21を利用するようにしても良
い。要は噴霧した霧状の漂白剤22の微粒子を浴室1内
に上昇、拡散させるのに、上昇する湯気21を利用すれ
ば良いものである。また、窓6を完全に閉め切って行な
うことが本発明の絶対必要条件ではないが、浴室1内の
カビをより綺麗に取ろうとする場合には、窓6やドアを
完全に閉め切って行なう方が、より効果的であり、カビ
を取る時間も早く行なうことができる。また、窓6を閉
めている方が霧状の漂白剤22を窓6から外部に放出し
ないので、近所等への安全性の点からも窓6等は閉め切
っておいた方が良い。つまり、浴室1内は、閉め切って
いるのが好適例である。
【0033】なお、上記の例では浴槽内の湯や、温水シ
ャワーからの湯を利用していたが、水道からの通常温度
の水を別のスプレー容器(上記漂白剤22を入れている
のと同様のスプレー容器)に入れ、このスプレー容器に
より水を霧状に噴霧して浴室内の壁面や天井面に水滴が
付く位の湿度と水蒸気を充満させておき、その後に上記
と同様に漂白剤を噴霧するようにしても良い。
【0034】この本発明のカビ取り方法は、一般家庭の
主婦にとって非常に役立つものであるが、主婦だけでな
く、清掃業者にとっても役立つものである。特に、最近
では、働きに出ている主婦が多くなり、家の掃除、特に
風呂場の掃除は大変なものであるから、業者に依頼する
者も増えてきているので、本発明のカビ取り方法は多く
に人にとって明朗となるものである。
【0035】なお、本発明のカビ取り方法は、一般家庭
の浴室だけでなく、温泉場の浴場や、会社の寮の浴場
や、ホテルや旅館の浴場あるいはトイレなどが一体とな
っているユニットバスや、レストランやホテルの厨房に
も適用できる。
【0036】ところで、上記の例では漂白剤22を霧状
に噴霧させるのに、市販のスプレー容器23を用いてい
たが、この場合には、浴室1内に入れている手に霧状の
漂白剤22がかかる虞がある。そこで、スイッチ操作に
より所定時間経過後に、自動的に漂白剤22を霧状に噴
霧する装置により行なうようにしても良い。
【0037】図3は上記漂白剤22を霧状に噴射させる
噴霧装置40の断面図を示し、この噴霧装置40の容器
の内部には圧縮チッ素(高圧チッ素)49を充填したガ
ス室41と、漂白剤22を入れた液収納室42が納装さ
れている。また、噴霧装置40の上面には漂白剤22が
霧状に噴霧される多数の穴を設けた噴射口43と、この
噴射口43から漂白剤22を噴霧させるための操作用の
操作スイッチ44とが設けられている。なお、噴霧装置
40の容器の上側に圧縮チッ素49を設け、下側に漂白
剤22を設けているのは、重心を安定させるためと、漂
白剤22を最後まで使い切るためである。
【0038】図4は上記噴霧装置40の概略ブロック構
成図を示し、ガス室41と液収納室42との間には連結
管48にて連結されており、この連結管48の途中には
内部の連通を気密的に停止させるピン47を先端に設け
た操作片45が設けられている。この操作片45は、軸
46により回動可能となっているが、通常は回動しない
状態に機械的に固定されている。したがって、上記ピン
47によりガス室41と液収納室42とは通常分離され
ている。操作片45の端部の上方には操作スイッチ44
の下部が対応しており、操作スイッチ44を押操作する
ことで、操作片45は機械的な固定力に抗して軸46を
中心にして反時計方向に少し回転する。これにより先端
のピン47が上方に移動することで、連結管48の内部
はガス室41側と液収納室42側とが連通し、圧縮チッ
素49が液収納室42側に噴き出される。よって、漂白
剤22は圧縮チッ素49により噴射口43から霧状に勢
い良く噴霧されることになる。
【0039】なお、連結管48の液収納室42側に所定
の圧力になった場合には破裂する膜50を配設してお
き、操作スイッチ44の押操作から例えば、1分の後に
膜50が破裂するようにしておく。これにより、浴室内
で操作スイッチ44を操作した後に、ゆっくりと浴室が
出ることができ、安全性の点でも優れたものとなる。
【0040】また、上記の噴霧装置40とは別に、水蒸
気を噴霧する装置を別に設けてペアで用いるようにして
も良い。この装置は噴霧装置40と同様な構成であり、
圧縮チッ素と、水とを入れておき、噴霧装置40と同様
に水を圧縮チッ素により蒸発させて水蒸気を出すように
している。また、この水を装置ごと温めておいて、噴霧
した際に湯気として噴霧させるようにしても良い。
【0041】なお、漂白剤22として洗濯物の漂白に用
いる漂白剤を用いても良い。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のカビ取り方法に
よれば、室内に漂白剤の微粒子が拡散して天井面、壁
面、床面に付着している水滴と混合し、室内の天井面、
壁面、床面にこびりついているカビを綺麗に取ることが
できる。また、漂白剤によりカビと一緒に汚れも取るこ
とができる。
【0043】請求項2記載のカビ取り方法によれば、上
昇する湯気を利用することで霧状に噴霧した漂白剤は室
内の全体にわたって拡散して、室内の壁面、天井面、床
面に頑固に付着しているカビや汚れを容易に、簡単に取
ることができる。また、漂白剤は室内の全体にわたって
拡散するので、掃除がしにくい天井面のカビ取りまで非
常に簡単にでき、しかも、従来のようにまだら状になら
ず、壁面、天井面、床面等は全面的に塗り替えたように
綺麗にすることができる。また、カビを全面的に取るこ
とができるので、再度カビが発生する時期を遅らせるこ
とができるため、カビ取りの効果は従来の2ヶ月から半
年程度まで延ばすことができる。更には、単に漂白剤を
噴霧するだけなので、従来のように完全武装して噴霧す
る必要もない。また、専用のカビ取り剤を用いていた従
来とは異なり、漂白剤を使用し、且つ使用量もカビ取り
剤の場合より少なくて済むため、経済的である。したが
って、室内のカビ取りに困っていた主婦や、綺麗好きな
主婦にとっては大きな味方となるものである。
【0044】また、請求項3記載のカビ取り方法によれ
ば、浴槽から上昇する湯気を利用することで霧状に噴霧
した漂白剤は浴室の全体にわたって拡散して、浴室の壁
面、天井面、床面に頑固に付着しているカビや汚れを容
易に、簡単に取ることができる。また、漂白剤は浴室の
全体にわたって拡散するので、掃除がしにくい天井面の
カビ取りまで非常に簡単にでき、しかも、従来のように
まだら状にならず、壁面、天井面、床面等は全面的に塗
り替えたように綺麗にすることができる。また、カビを
全面的に取ることができるので、再度カビが発生する時
期を遅らせることができるため、カビ取りの効果は従来
の2ヶ月から半年程度まで延ばすことができる。更に
は、単にスプレー容器により漂白剤を噴霧するだけなの
で、従来のように完全武装して噴霧する必要もない。ま
た、専用のカビ取り剤を用いていた従来とは異なり、漂
白剤を使用し、且つ使用量もカビ取り剤の場合より少な
くて済むため、経済的である。したがって、浴室のカビ
取りに困っていた主婦や、綺麗好きな主婦にとっては大
きな味方となるものである。
【0045】請求項4記載のカビ取り用噴霧装置によれ
ば、噴霧装置からは圧縮ガスにより漂白剤が霧状に噴霧
されることになり、漂白剤の微粒子が天井面や壁面に付
着している水滴と混合して、カビを綺麗に取ることがで
きる。また、同時に汚れも取ることができる。したがっ
て、噴霧装置を用いて、単に漂白剤を霧状に噴霧させる
だけで、例えば浴室内の天井面や壁面などにこびりつい
ていたカビや汚れを綺麗に且つ簡単に除去することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浴室内で漂白剤を噴霧してカビを取る
場合の説明図である。
【図2】本発明のスプレー容器の図である。
【図3】本発明の噴霧装置の断面図である。
【図4】本発明の噴霧装置の概略ブロック構成図であ
る。
【図5】本発明の一般家庭にある浴室の斜視図である。
【図6】本発明の天井面にも凹凸模様を施している場合
の説明図である。
【図7】本発明の天井面の凹部にカビが付着している状
態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 浴室 2 床面 3 浴槽 5 壁面 6 窓 17 カビ 21 湯気 22 漂白剤 23 スプレー容器 40 噴霧装置 49 圧縮チッ素(圧縮ガス)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 3/00 - 5/04 A47L 11/38 A61L 9/00 - 9/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め室内(1)の天井面(15)や壁面
    (5)に水滴が付く位の湿度となるように水蒸気を充満
    させ、その後、室内(1)に漂白剤(22)を霧状に噴
    霧し、室内(1)に拡散した霧状の漂白剤(22)を天
    井面(15)、壁面(5)、床面(2)などに付着さ
    せ、上記天井面(15)、壁面(5)、床面(2)に付
    着しているカビ(17)を取るようにしていることを特
    徴とするカビ取り方法。
  2. 【請求項2】 室内(1)に上昇する湯気(21)の方
    向に向かって漂白剤(22)を霧状に噴霧し、霧状の漂
    白剤(22)が上記湯気(21)に乗って上昇すると共
    に、室内(1)に拡散させて、霧状の漂白剤(22)を
    室内(1)の天井面(15)、壁面(5)、床面(2)
    などに付着させ、上記天井面(15)、壁面(5)、床
    面(2)に付着しているカビ(17)を取るようにして
    いることを特徴とするカビ取り方法。
  3. 【請求項3】 浴室(1)の窓(6)を閉め切った状態
    で浴室(1)の浴槽から上昇する湯気(21)の方向に
    向かって、スプレー容器(23)から液体の漂白剤(2
    2)を霧状に噴霧し、霧状の漂白剤(22)が上記湯気
    (21)に乗って上昇すると共に、浴室(1)内に拡散
    させて、霧状の漂白剤(22)を浴室(1)内の天井面
    (15)、壁面(5)、床面(2)などに付着させ、上
    記天井面(15)、壁面(5)、床面(2)に付着して
    いるカビ(17)を取るようにしていることを特徴とす
    るカビ取り方法。
  4. 【請求項4】 漂白剤(22)を入れた液収納室(4
    2)と、圧縮チッ素(49)を充填したガス室(41)
    と、上記液収納室(42)とガス室(41)との内部を
    連通させる連通管(48)と、上面に設けられて上記漂
    白剤(22)が霧状に噴霧される噴射口(43)と、上
    記連通管(48)に設けられて上記液収納室(42)と
    ガス室(41)とを通常は分離させているピン(47)
    を設けた操作片(45)と、上記操作片(45)を駆動
    することでピン(47)を連通管(48)から移動させ
    る操作スイッチ(44)と、この操作スイッチ(44)
    の操作によるピン(47)の移動により圧縮チッ素(4
    9)の圧力により所定時間の経過後に破裂して、ガス室
    (41)と液収納室(42)とを連通させて圧縮チッ素
    (49)により漂白剤(22)を噴射口(43)から自
    動的に霧状に噴霧させる膜(50)とを備えていること
    を特徴とするカビ取り用噴霧装置。
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