JP3013940U - 茹 槽 - Google Patents

茹 槽

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JP3013940U
JP3013940U JP1995000186U JP18695U JP3013940U JP 3013940 U JP3013940 U JP 3013940U JP 1995000186 U JP1995000186 U JP 1995000186U JP 18695 U JP18695 U JP 18695U JP 3013940 U JP3013940 U JP 3013940U
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謙次 村上
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謙次 村上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 茹槽内の水を蒸気加熱管で加熱する際に、加
熱管内に発生したドレンの排出を円滑にして加熱管内で
水撃作用が生じることが無く、しかも茹槽底部の清掃を
容易にした。 【構成】 茹槽本体1の底壁4をその両端部から中央部
に向かって下り勾配に形成し、該底壁4の上面に両端部
から中央部に向かって直線状に延びる加熱管6を幅方向
に適当間隔で複数列状に固着し、各加熱管6の両端部側
に蒸気管11を連結し、各加熱管6の中央部側にドレン
管12を連結してなること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、うどん、そば等の生麺を茹上げる茹上げ装置の茹槽に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
この種の茹槽は、茹槽本体の底面に加熱蒸気を通す加熱管を配設し、この茹槽 本体内に溜めた水を、加熱管に通される蒸気との熱交換によって所定温度に加熱 するようになっている。
【0003】 ところで、従来の茹槽では、加熱管が茹槽本体の底面に水平面上につづら折り 状に配管されていて、管路に多くの曲管部が形成されるため、ドレンが特に曲管 部に溜まって管路を塞ぎ、蒸気を通した際に、その圧力で水撃作用(ウォーター ハンマー)が生じ、これがために騒音障害を起こして環境を悪化するのみならず 、加熱管や茹槽との取付部を振動や衝撃で損傷したり破壊するほか、ドレンの流 出が悪いため、該ドレンに塞がれて蒸気の通りが悪く、これがために加熱効率が 悪いと言う問題があった。また、従来にあっては、茹槽の底面がほとんど水平面 状に形成されており、さらに加熱管がその底面に沿って僅かな間隙で配管されて いることから、作業後に行う底部の清掃が困難であるため、底部に麺くずやぬめ りが常に滞留して不衛生となり、また茹槽底部が腐食され易いと言った問題があ った。
【0004】 本考案は、上記の課題に鑑み、茹槽内への蒸気の流通時にドレンの加熱管内で 水撃作用の発生を防止すると共に、茹槽底部の清掃を容易にすることを主たる目 的とする。本考案の他の目的は、後述する本考案の実施例の説明から明らかにさ れよう。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1に係る茹槽は、茹槽本体1の底壁4をその両端部から中央部 に向かって下り勾配に形成し、該底壁4の上面に両端部から中央部に向かって直 線状に延びる加熱管6を幅方向適当間隔で複数列状に固着し、各加熱管6の底壁 両端部側に蒸気の入口側開口部9を設けてこれに互いに連通する蒸気管11を連 結すると共に、各加熱管6の底壁中央部側にドレンの出口側開口部10を設けて これに互いに連通するドレン管12を連結してなることを特徴とするものである 。
【0006】 本考案の請求項2に係る茹槽は、茹槽本体1の底壁4をその一端部から他端部 に向かって下り勾配に形成し、該底壁4の上面に一端部から他端部に向かって直 線状に延びる加熱管6を幅方向に適当間隔で複数列状に固着し、各加熱管6の底 壁一端部側に蒸気の入口側開口部9を設けてこれに互いに連通する蒸気管11を 連結すると共に、各加熱管6の底壁他端部側にドレンの出口側開口部10を設け てこれに互いに連通するドレン管12を連結してなることを特徴とするものであ る。
【0007】 本考案の請求項3は、請求項1または2に記載の茹槽において、各加熱管6の 入口側開口部9及び出口側開口部10をそれぞれ茹槽本体1の底壁4に設けると 共に、入口側開口部9に互いに連通する蒸気管11及び出口側開口部10に互い に連通するドレン管12をそれぞれ茹槽本体1の底壁4の下面に固着してなるも のである。
【0008】 本考案の請求項4は、請求項1〜3のいずれかに記載の茹槽において、各加熱 管6を断面半円形状に形成し、その両側縁部を茹槽本体1の底壁4に溶接してな るものである。
【0009】 本考案の請求項5は、請求項1〜3のいずれかに記載の茹槽において、各加熱 管16を断面円形状に形成し、その下側部を茹槽本体1の底壁4に溶接してなる ものである。
【0010】 本考案の請求項6は、請求項1〜3のいずれかに記載の茹槽において、各加熱 管16を断面円形状に形成し、その下側部を茹槽本体1の底壁4に溶接し、耐熱 性コーキング材13を加熱管16の両側面部と前記底壁4との間の隅部に前記溶 接部Wを覆うように装填してなるものである。
【0011】 本考案の請求項7は、請求項1〜3のいずれかに記載の茹槽において、各加熱 管16を断面円形状に形成し、そのほぼ下半部の外周面と茹槽本体1の底壁4と の間に耐熱性受台17を設置すると共に、該加熱管16をクランプ材14によっ て前記底壁4に固定してなるものである。
【0012】 本考案の請求項8は、請求項1〜3のいずれかに記載の茹槽において、各加熱 管26を円管部26aと該円管部26aの外側部から突出する一条の突条片26 bとで形成し、前記突条片26bを茹槽本体1の底壁4に垂直に溶接してなるも のである。
【0013】 本考案の請求項9は、請求項1〜3のいずれかに記載の茹槽において、各加熱 管36を、円管部36aとこれの両端に連結されるレジューサ36bとによって 形成し、この加熱管36を茹槽本体1の底壁4に固着すると共に、両レジューサ 36b,36bをそれぞれエルボ29,30を介して蒸気管11及びドレン管1 2に連結してなるものである。
【0014】 本考案の請求項10は、請求項1〜9のいずれかに記載の茹槽において、蒸気 管11及びドレン管12をそれぞれ断面半円形状に形成したものである。
【0015】 本考案の請求項11は、請求項1〜10のいずれかに記載の茹槽において、ド レン管12の底部を、その長手方向両端部から中央部にかけて下り勾配に形成し たものである。
【0016】 本考案の請求項12は、請求項1〜10のいずれか記載の茹槽において、ドレ ン管12の底部を、その長手方向の一端から他端に向けて下り勾配に形成したも のである。
【0017】
【作用】
請求項1または2に係る茹槽にあっては、蒸気管11内に供給された蒸気は、 各加熱管6の入口側開口部9から加熱管6内部を直線状に流通し、この流通時に 茹槽本体1内の水との熱交換を行ってその水を加熱し、しかしてその蒸気は加熱 管6の出口側開口部10からドレンとなってドレン管12に流入し、ドレン口1 2aより排出されることになる。この蒸気の流通に際し、各加熱管6がその入口 側開口部9から出口側開口部10に亘って直線状に延びており、しかも各加熱管 6の出口側開口部10が各出口側開口部10と互いに連通するドレン管12に開 口しているため、管内にドレンが溜まることなく流出が円滑であるので、加熱管 6の内部で水撃作用(ウォーターハンマー)をが発生しない。従って加熱管6や その取付部の損傷,破壊を防止することができるほか、ドレンが円滑に流出する ので加熱管の熱効率が良い。
【0018】 また、茹湯の排水時に際しては、茹槽本体1の底面がその両端部から中央部に 、あるいは一端から他端に向かって下り勾配を成すように形成されていると共に 、加熱管6が直線状に底部に所要の間隔を置いて整列して設けられているため、 湯水や麺くず、ぬめり等の流出が円滑で清掃がし易く、従って非常に衛生的であ る。
【0019】 請求項3に係る茹槽にあっては、各加熱管6の入口側開口部9及び出口側開口 部10をそれぞれ茹槽本体1の底壁4に設けると共に、入口側開口部9に互いに 連通する蒸気管11及び出口側開口部10に互いに連通するドレン管12をそれ ぞれ茹槽本体底壁4の下面に固着しているため、各加熱管6と入口側及び出口側 開口部9,10と蒸気管11とドレン管12との互いに連結構造が簡単となり、 従って製作が容易となる。
【0020】 請求項4に係る茹槽にあっては、各加熱管6を断面半円形状に形成し、その両 側縁部を底壁4上面に溶接しているため、底壁4上面と各加熱管6との間に奥ま った隙間ができないので、麺かすやぬめり等が溜まらず、従って清掃が容易であ る。
【0021】 請求項5に係る茹槽にあっては、各加熱管16を断面円形状に形成し、その下 側部を茹槽本体1の底壁4に溶接しているため、加熱管16としての管材の入手 が容易で、市販のパイプ材をそのまま使用できると共に、茹槽本体底壁4に対す る取付作業が容易となる。
【0022】 請求項6に係る茹槽にあっては、各加熱管16を断面円形状に形成し、その下 側部を茹槽本体1の底壁4に溶接し、耐熱性コーキング材13を加熱管16の両 側面部と底壁4との間の隅部に前記溶接部Wを覆うように装填してなるため、加 熱管16の両側面部と底壁4上面との間の奥まった隅部が耐熱性コーキング材1 3により埋められ、上記隅部への麺くずやぬめり等の浸入付着が防止されると共 に、清掃が容易となる。
【0023】 請求項7に係る茹槽にあっては、各加熱管16を断面円形状に形成し、そのほ ぼ下半部の外周面と茹槽本体1の底壁4との間に加熱管16の全長にわたって耐 熱性受台17を設置して、該加熱管16をクランプ材14によって底壁4に固定 してなるため、加熱管16をその全長に亘って底壁4に溶接する必要がなく、加 熱管16の固着作業が簡単となる。しかも加熱管16を直接溶接しないから、溶 接による加熱管16や茹槽の底壁4に熱変形や損傷がない。また、加熱管16と 底壁4との間には奥まった隅部が無いから麺くずやぬめり等の侵入付着が防止さ れ、清掃が容易である。
【0024】 請求項8に係る茹槽にあっては、各加熱管26を円管部26aと該円管部の外 側部から突出する一条の突条片26bとで形成し、突条片26bを茹槽本体1の 底壁4に垂直に溶接してなるため、取付作業がし易い上に、加熱管26と底壁4 上面との間に奥まった隅部も形成されず、清掃が容易となる。
【0025】 請求項9に係る茹槽にあっては、各加熱管36を、円管部36aとこれの両端 に連結されるレジューサ36bとによって形成し、この加熱管36を茹槽本体1 の底壁4に固着すると共に、両レジューサ36b,36bをそれぞれエルボ29 ,30を介して蒸気管11及びドレン管12に連結したことから、円管部36a は市販の管材をそのまま使用でき、またレジューサ36b及びエルボ29,30 も市販品を使用でき、しかして円管部36aの両端にレジューサ36b,36b を溶接し、各レジューサ36bをエルボ29,30を介して蒸気管11及びドレ ン管12に連通連結することにより、加熱管36の組立て、ならびに蒸気管11 及びドレン管12への連結を容易に行うことができて、施工コストの低廉化を期 することができる。
【0026】 請求項10に係る茹槽にあっては、蒸気管11及びドレン管12をそれぞれ断 面半円形状に形成したことによって、入口側開口部9及び出口側開口部10との 連通連結が容易となる。
【0027】 請求項11に係る茹槽にあっては、ドレン管12の底部を、その長手方向両端 部から中央部にかけて下り勾配に形成したことにより、各加熱管6の出口側開口 部10からドレン管12内に流出したドレンが確実に外部に排出される。
【0028】 請求項12に係る茹槽にあっては、ドレン管12の底部をその長手方向の一端 から他端に向けて下り勾配に形成したことにより、各加熱管6の出口側開口部1 0からドレン管12内に流出したドレンが確実に排出される。
【0029】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、先ず図1の(A)は本考案に係る 茹槽の平面図、(B)はその正面図であって、この図において、1は上端開口周 縁に周鍔1aを有する平面視横長矩形状の茹槽本体で、前後側壁2,2と左右端 壁3,3と、底壁4とからなり、この茹槽本体1は適数本の支柱枠5によって全 体が水平に支持されている。
【0030】 茹槽本体1の底壁4は、図1(B)に示すように緩やかな逆山形状に形成され て、この底壁4上面が左右両端部から中央部に向かって下り勾配を成している。 この底壁4上面には、左右各端部から中央部に向かって直線状に延びる加熱管6 が幅方向に適当間隔で複数列状に配設されている。底壁4上面の中央部には排水 溝7が底壁4の幅方向に設けてあり、上記各加熱管6は、底壁4の左右各端部か らこの排水溝7の近くまで延びるように配設されている。この排水溝7の一端部 には排水口7aが設けてある。
【0031】 図2の(A)及び(B)に示すように、各加熱管6は、丸パイプを縦に二分割 したような断面半円形状に形成されていて、その両端がこれに溶接された半円板 状の塞ぎ板8により閉塞され、そしてこの断面半円形状加熱管6の両側縁部が底 壁4上面に溶接によって固着されている。また、底壁4には、この底壁4の上面 に溶接された各加熱管6の両端部に対応する部位に、それぞれ円形状の入口側開 口部9及び出口側開口部10が貫設されており、各入口側開口部9の直下にはこ れらの入口側開口部9に互いに連通する蒸気管11が、また各出口側開口部10 の直下にはこれらの出口側開口部10に互いに連通するドレン管12が、それぞ れ底壁4の下面に底壁4の幅方向に配設されている。
【0032】 蒸気管11及びドレン管12は、図2(B)に示すように、加熱管6と同様な 断面半円形状に形成されていて、その両側縁部が底壁4下面に溶接によって固着 され、そして蒸気管11の長手方向中央部に蒸気供給口11aが設けられ、ドレ ン管12の長手方向中央部にドレン口12aが設けられている。また、ドレン管 12は、図2(A)に示すように、その長手方向両端部から中央部にかけて下り 勾配に形成されている。この場合、蒸気管11及びドレン管12が断面半円形状 に形成されているため、各加熱管6の入口側開口部9及び出口側開口部10との 連通連結が容易となる。即ち、蒸気管11及びドレン管12が断面半円形状であ るから、これらの管11,12には加熱管6の入口側開口部9及び出口側開口部 10との連通部を特別に形成する必要がなく、これらの管11,12のそれぞれ の両側縁部を底壁4下面にそのまま固着すればよい。
【0033】 上記のような構成よりなる茹槽の使用において、茹槽本体1内に所定水位まで 水を溜めた状態で、蒸気供給口11aより蒸気管11に加熱蒸気を供給すると、 この蒸気管11内に供給された蒸気は、各加熱管6の入口側開口部9から加熱管 6内部を直線状に流通し、この流通時に茹槽本体1内の水との熱交換を行ってそ の水を加熱し、しかしてその蒸気はドレンとなって加熱管6の出口側開口部10 からドレン管12に流入し、ドレン口12aより排出されることになる。この場 合、各加熱管6がその入口側開口部9から出口側開口部10に亘って茹槽本体1 の長手方向に直線状に延びており、しかも各加熱管6の出口側開口部10が各出 口側開口部10と互いに連通するドレン管12に開口しているためドレンの滞留 がなく、加熱管6の内部で従来のように水撃作用を生起することがない。
【0034】 この茹槽本体1内でのうどんやそば等麺類の茹上げ作業を終えた後、茹槽本体 1内の湯水を排水する。しかして、この排水時には、茹槽本体1の底面がその左 右両端部から中央部に向かって下り勾配を成すように形成されているため、全て の湯水を円滑に排水できる。また、加熱管6内部で発生したドレンは、各加熱管 6が入口側開口部9から出口側開口部10にかけて下り勾配を成していることか ら、加熱管6の内部に滞留せず、その出口側開口部10からドレン管12に確実 に流出することができる。しかも、ドレン管12は、その長手方向両端部から中 央部にかけて下り勾配に形成されているため、このドレン管12内のドレンも確 実に外部に排出させることができる。
【0035】 また、上述した実施例では、各加熱管6を断面半円形状に形成し、その両側縁 部を底壁4上面に溶接しているため、底壁4上面と各加熱管6との間に奥まった 隅部ができず、従って清掃が容易となる利点がある。因み、加熱管6が断面円形 状の管からなるものであれば、底壁4上面とこの上に固着された円管との間に奥 まった隅部が形成され、その隅部に麺くずやぬめり等が入り込み易い上、その清 掃が困難となる。尚、本考案の加熱管として、断面が円形、四角形、楕円形等の 所要形状のものを使用できることはもちろんである。
【0036】 また、この実施例では、各加熱管6を、底壁4上面の一端部から中央部を経て 他端部に亘るような加熱管、つまり底壁4の左右両側傾斜面に亘って延びる一連 の加熱管とはせず、底壁4の左右各端部から中央部までの片側傾斜面上に延びる 加熱管としているため、直線状の管材をそのまま使用することができ、製作が容 易となる。もちろん、1本の直線状管材の中央部を適宜曲げ加工したり、あるい は2本の直線状管材を溶接等で接合して、これを底壁4上面の一端部から中央部 を経て他端部に亘るように配設した加熱管としてもよい。その場合には、その加 熱管の両端部にそれぞれ入口側開口部9を設け、中央部に出口側開口部10を設 けるようにする。
【0037】 また、この実施例では、各加熱管6の入口側開口部9及び出口側開口部10を それぞれ茹槽本体1の底壁4に設けると共に、入口側開口部9に互いに連通する 蒸気管11及び出口側開口部10に互いに連通するドレン管12をそれぞれ茹槽 本体底壁4の下面に固着しているため、各加熱管6と入口側及び出口側開口部9 ,10と蒸気管11とドレン管12との互いに連結構造が簡単となり、製作が容 易となる。この場合、各加熱管6、蒸気管11及びドレン管12を実施例のよう にそれぞれ断面半円形状に形成することによって、上記連結構造が一層簡単とな る。
【0038】 図3は、本考案の他の実施例を示すものであり、前記実施例にあっては、茹槽 本体1の底壁4の両端部に蒸気管11を設け、それより中央部に向かって下り勾 配に加熱管6を設け、その中央部でドレン管12に合流されるようにしたもので あるが、本実施例にあっては茹槽本体1の底壁の一端部に蒸気管11を設け、そ れより他端部に向かって下り勾配に加熱管6が同じく下り勾配の底壁4に沿って 設けられ、その他端部にドレン管12が設けられたものであり、その作用は前記 実施例と同じであるが、構造が簡単である。
【0039】 図4〜図7は、本考案の他の種々の実施例を示したものである。先ず図4は、 断面円形状の加熱管16を茹槽本体1の底壁4上面に溶接した実施例を示し、こ れによれば、加熱管6としての管材の入手が容易で、市販のパイプ材をそのまま 使用できると共に、茹槽本体底壁4に対する溶接が容易となる。
【0040】 図5の(A)に示す実施例では、図4の実施例と同様に加熱管16が断面円形 状に形成してあって、この加熱管16の下側部を茹槽本体1の底壁4上面に溶接 し(その溶接部をWで示す)、そして例えばシリコンからなる耐熱性コーキング 材13を加熱管16の両側面部と底壁4上面との間の隅部に前記溶接部Wを被覆 するように装填している。これによれば、加熱管16の両側面部と底壁4上面と の間の奥まった隅部が耐熱性コーキング材13により埋められるため、上記隅部 への麺かすやぬめり等の浸入付着が防止されると共に、清掃が容易となる。
【0041】 図5の(B)に示す実施例では、加熱管16が断面円形状に形成してあって、 、この加熱管16のほぼ下半部の外周面と茹槽本体1の底壁4との間に、例えば シリコン材からなる耐熱性の受台17を加熱管16の全長にわたって設置し、そ してこの加熱管16を、クランプ材14によって底壁4に固定するようにしたも のである。このクランプ材14は、例えば、金属製の帯板材によって逆U字状の クランプ本体14aとその両端に外向きに突出する取付片14b,14bとを一 体に形成してなるもので、クランプ材14を加熱管16に対し適当間隔おきに配 置し、このクランプ本体14aを加熱管16に跨嵌させて、両取付片14b,1 4bを底壁4の上面に例えばボルトや溶接によって固定させるとよい。これによ れば、加熱管16をその全長に亘って底壁4に溶接する必要がなく、加熱管16 の適当箇所でクランプ材14で底壁4に固定すればよいから、加熱管16の取付 作業が簡単となる。しかも加熱管16を底壁4に直接溶接しないから、加熱管1 6や底壁4には溶接による熱変形や損傷がないと共に、麺くずやぬめり等が入り 込む奥まった隅部がないから清掃が容易である。
【0042】 図6に示す実施例は、各加熱管26を、円管部26aと、該円管部26aの外 側部からその全長に亘って突出する一条の突条片26bとで形成し、突条片26 bを茹槽本体1の底壁4に垂直に配置して、その下端部を底壁4上面に溶接した ものである。これによれば、溶接作業がし易い上に、加熱管26と底壁4上面と の間に奥まった隅部も形成されず、清掃が容易となる。
【0043】 図7に示す実施例は、各加熱管36を、円管部36aと、これの両端に溶接さ れる両側一対のレジューサ(直径の異なった管を直線状に接続するために用いる 突き合わせ溶接式の管継手)36b,36bとによって形成し、この加熱管36 を茹槽本体1の底壁4の上面に図示のように複数の支持台片31を介して適当高 さ位置に固着し、そして加熱管36の上流端側のレジューサ36bを、底壁4を 貫通するエルボ29を介して円形の蒸気管11に連通連結すると共に、加熱管3 6の下流端側のレジューサ36bを、同様に底壁4を貫通するエルボ30を介し て円形のドレン管12に連通連結したものである。尚、エルボ29,30のそれ ぞれの両端は、溶接によってレジューサ36bと蒸気管11及びドレン管12と にそれぞれ連結し、また支持台片31も溶接により底壁4及び円管部36aに対 し固着する。
【0044】 この図7に示すような実施例によれば、円管部36aは市販の管材をそのまま 使用でき、またレジューサ36b及びエルボ29,30も市販品を使用できるか ら、円管部36aの両端にレジューサ36b,36bを溶接し、各レジューサ3 6bをエルボ29,30を介して蒸気管11及びドレン管12に連通連結するこ とにより、加熱管36の組立て、ならびに蒸気管11及びドレン管12への連結 を容易に行うことができて、施工コストの低廉化を期することができるものであ る。
【0045】
【考案の効果】
本考案の請求項1または2によれば、各加熱管がその入口側開口部から出口側 開口部に亘って直線状に延びており、しかも各加熱管の出口側開口部が各出口側 開口部と互いに連通するドレン管に開口しているため、加熱管内で発生したドレ ンの排出が円滑で、加熱管内部で水撃作用(ウォーターハンマー)を生起するこ とが無く、、従って騒音障害を起こすことがないほか、加熱管や茹槽の取付部の 損傷,破壊を防止することができ、使用寿命を延ばすことができると共に、ドレ ンの排出が円滑に行われるため熱交換が良く、熱効率の良い茹槽とすることがで きる。
【0046】 また、茹槽本体の底面がその両端部から中央部あるいは一端部から他端部に向 かって下り勾配を成すように形成されているため、排水の際に麺かす等も湯水と 一緒に円滑に且つ完全に排水でき、従って非常に衛生的である。また、加熱管内 部で発生したドレンは、加熱管の内部に滞留せず、その出口側開口部からドレン 管に確実に流出することができる。
【0047】 請求項3によれば、各加熱管と入口側及び出口側開口部と蒸気管とドレン管と の互いに連結構造が簡単となり、従って製作が容易となる。
【0048】 請求項4によれば、底壁上面と各加熱管との間に奥まった隙部ができず、清掃 が容易で、衛生的となる。
【0049】 請求項5によれば、加熱管としての管材の入手が容易で、市販のパイプ材をそ のまま使用できると共に、茹槽本体底壁に対する取付けが容易となる。
【0050】 請求項6によれば、加熱管の両側面部と底壁上面との間の奥まった隅部が耐熱 性コーキング材により埋まり、上記隅部への茹くずやぬめり等の浸入付着が防止 されると共に、清掃が容易で衛生的となる。
【0051】 請求項7によれば、加熱管をその全長に亘って底壁に溶接する必要がなく、加 熱管の取付け作業が簡単となる。しかも加熱管を直接溶接しないから、溶接によ る加熱管茹槽の熱変形や損傷がない。
【0052】 請求項8によれば、溶接作業がし易い上に、加熱管と底壁上面との間に奥まっ た隅部も形成されず、清掃が容易で、衛生的となる。
【0053】 請求項9によれば、市販品をそのまま使用でき、加熱管の組立て、ならびに蒸 気管及びドレン管への連結を容易に行うことができて、施工コストの低廉化を期 することができる。
【0054】 請求項10によれば、蒸気管及びドレン管をそれぞれ断面半円形状に形成した ことによって、入口側開口部及び出口側開口部との連通連結が容易となる。
【0055】 請求項11または請求項12によれば、各加熱管の出口側開口部からドレン管 内に流出した水を確実に外部に排出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は、本考案の一実施例を示す茹槽の平
面図、(B)は、その正面図である。
【図2】 (A)は、図1(A)のX−X線拡大断面
図、(B)は、図1(A)のY−Y線拡大断面図であ
る。
【図3】 本考案の他の実施例を示す正面図である。
【図4】 本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図5】 (A)及び(B)は、更に他の実施例を示
す断面図である。
【図6】 更に他の実施例を示す断面図である。
【図7】 更に他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 茹槽本体 4 底壁 6 加熱管 7 排水溝 9 入口側開口部 10 出口側開口部 11 蒸気管 12 ドレン管 13 耐熱性コーキング材 14 クランプ材 16 加熱管 17 耐熱性受台 26 加熱管 26a 円管部 26b 突条片 29 エルボ 30 エルボ 36 加熱管 36a 円管部 36b レジューサ

Claims (12)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茹槽本体の底壁をその両端部から中央部
    に向かって下り勾配に形成し、該底壁の上面に両端部か
    ら中央部に向かって直線状に延びる加熱管を幅方向適当
    間隔で複数列状に固着し、各加熱管の底壁両端部側に蒸
    気の入口側開口部を設けてこれに互いに連通する蒸気管
    を連結すると共に、各加熱管の底壁中央部側にドレンの
    出口側開口部を設けてこれに互いに連通するドレン管を
    連結してなることを特徴とする茹槽。
  2. 【請求項2】 茹槽本体の底壁をその一端部から他端部
    に向かって下り勾配に形成し、該底壁の上面に一端部か
    ら他端部に向かって直線状に延びる加熱管を幅方向に適
    当間隔で複数列状に固着し、各加熱管の底壁一端部側に
    蒸気の入口側開口部を設けてこれに互いに連通する蒸気
    管を連結すると共に、各加熱管の底壁他端部側にドレン
    の出口側開口部を設けてこれに互いに連通するドレン管
    を連結してなることを特徴とする茹槽。
  3. 【請求項3】 各加熱管の入口側開口部及び出口側開口
    部をそれぞれ茹槽本体の底壁に設けると共に、入口側開
    口部に互いに連通する蒸気管及び出口側開口部に互いに
    連通するドレン管をそれぞれ茹槽本体底壁の下面に固着
    してなる請求項1または2に記載の茹槽。
  4. 【請求項4】 各加熱管を断面半円形状に形成し、その
    両側縁部を茹槽本体の底壁に溶接してなる請求項1〜3
    のいずれかに記載の茹槽。
  5. 【請求項5】 各加熱管を断面円形状に形成し、その下
    側部を茹槽本体の底壁に溶接してなる請求項1〜3のい
    ずれかに記載の茹槽。
  6. 【請求項6】 各加熱管を断面円形状に形成し、その下
    側部を茹槽本体の底壁に溶接し、耐熱性コーキング材を
    加熱管の両側面部と前記底壁との間の隅部に前記溶接部
    を覆うように装填してなる請求項1〜3のいずれかに記
    載の茹槽。
  7. 【請求項7】 各加熱管を断面円形状に形成し、そのほ
    ぼ下半部の外周面と茹槽本体の底壁との間に耐熱性受台
    を設置すると共に、該加熱管をクランプ材によって前記
    底壁に固定してなる請求項1〜3のいずれかに記載の茹
    槽。
  8. 【請求項8】 各加熱管を円管部と該円管部の外側部か
    ら突出する一条の突条片とで形成し、前記突条片を茹槽
    本体の底壁に垂直に溶接してなる請求項1〜3のいずれ
    かに記載の茹槽。
  9. 【請求項9】 各加熱管を、円管部とこれの両端に連結
    されるレジューサとによって形成し、この加熱管を茹槽
    本体の底壁に固着すると共に、両レジューサをそれぞれ
    エルボを介して蒸気管及びドレン管に連結してなる請求
    項1〜3のいずれかに記載の茹槽。
  10. 【請求項10】 蒸気管及びドレン管をそれぞれ断面半
    円形状に形成してなる請求項1〜9のいずれかに記載の
    茹槽。
  11. 【請求項11】 ドレン管の底部を、その長手方向両端
    部から中央部にかけて下り勾配に形成してなる請求項1
    〜10のいずれかに記載の茹槽。
  12. 【請求項12】 トレン管の底部を、その長手方向の一
    端から他端に向けて下り勾配に形成してなる請求項1〜
    10のいずれかに記載の茹槽。
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