JP3013693U - 濾過装置付き冷熱両用蛇口構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 濾過装置付き冷熱両用蛇口構造の提供。 【構成】 主に、冷熱水併合通路を有する蛇口の本体上
に、一つの濾過装置が装着され、該蛇口本体には原水出
入口道が設けられ、且つ上述の濾過装置には一つの原水
入口が設けられて上述の原水出口道に対応させられ、も
って濾過前の原水を引入し、濾過装置内の濾材による濾
過を経た後、さらに一つの濾過水出口を経て、さらに適
当な濾過水出口管道を経て排出され使用に供され、また
本体上には一つの熱水送入口道が設けられ、本体内への
伸設を経て本体外の末端部分に至り、一つの冷熱両用蛇
口を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一種の濾過装置付き冷熱両用蛇口構造に関し、主に、蛇口の冷水管 道を引導し一つの濾過装置を通過させ、さらに出水管道に導入し、外接する原水 の汚濁成分を濾過して除去し、もって伝統的な冷熱両用の蛇口に濾過作用がなか ったという欠点を解消するものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

伝統的な冷熱両用の蛇口に関しては、熱水が濾材組織を破壊する欠点、及び熱 水管が容易に酸化物の沈積を発生して濾過効果に影響を与える欠点から、現在に 至るまで冷熱両用の蛇口に直接取り付けられる濾過装置はなかった。故に、一般 には蛇口の出水端に濾過器を連接することで、濾過の需要に応じていた。しかし 、これらの濾過器材を外部に加装する構造は、外形上コンパクトでなく、且つ有 限な使用空間を占有することになり、理想的とはいえなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主な目的は、有効に熱水を隔て、熱水の逆流が濾過装置を損壊しない 蛇口の構造を設計し、これにより濾過装置を直接蛇口に取付可能として、一体に 形成されるものとし、濾過装置を外接する必要を無くし、直接原水中の汚濁成分 を濾過して除去できるようにし、応用上の複雑性を減少することである。

【０００４】 本考案の第２の目的は、充分に冷水管道と熱水管道を隔離した蛇口の構造を提 供し、熱水管内に発生する酸化沈積物により冷水管が汚染されることを防ぎ、濾 過後の冷水に再汚染現象を発生させないことである。

【０００５】 本考案の第３の目的は、上記蛇口の構造において、冷水、熱水と濾過水の出水 管道を完全に分離した構造を提供し、あわせて前述の、容易に酸化物による汚染 を発生する欠点を改善することである。

【０００６】 本考案の第４の目的は、上記冷水、熱水管道間に、一つの水流切換スイッチを 設け、熱水使用時には冷水、熱水管道間の通道を隔絶し、もって熱水の衝流が濾 材に流入してその使用寿命に影響することを防ぐことである。

【０００７】 本考案の第５の目的は、濾過後の水を直接濾過装置上方の出水管より出水して 使用に供し、再度蛇口本体に引き入れないようにし、蛇口の複雑性を簡易化し、 蛇口本体製造のコストを下げることである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の濾過装置付き冷熱両用蛇口構造は、一つの本体、一つの濾過装置及び 一つの出水管などの部分を有し、その特徴は、 上記本体の適当な側辺にそれぞれ冷、熱原水入口道が設けられ、冷原水入口道 は延伸されて冷原水出口道が形成され、並びに濾過装置の方向に向けて対応する 開放口が形成され、熱原水入口道は、外から本体内へと延伸され、並びに外接の 一つの出水管と連接され連通し、また本体の濾過装置に向かって濾過水入口道が 開設され、該濾過水入口道は内向きに延伸されて熱原水入口道と併合されて一体 とされ、 上記濾過装置は、一つのケーシングと一つの濾過体より構成され、該ケーシン グは本体に緊結される基部と、濾過体を収容するに足る内空間を有し、且つ濾過 体内には一つの空心の浄水区が設けられ、ケーシングと濾過体の間には原水区が 形成され、並びに装着後の本体の冷原水出口道は上述の原水区に対応し、濾過水 入口道は濾過体内の浄水区に対応する。

【０００９】 前記本体の濾過水入口道に一つの冷出水管が連接され、該冷出水管は本体内で 熱原水入口道中に併合、伸設され、並びに出水管の弯延方向に依って内外の管形 態と出水管が一つにあわされて本体外に延伸され、区画出水に供される。

【００１０】 前記冷出水管の末端はやや出水管の末端より突出する。

【００１１】 前記出水管の末端には一つの保持筒が設けられ、該保持筒の中央には孔が開け られて、もって冷出水管の末端を位置決めする外、出水管末端と冷出水管末端の 間を安定して保持する。

【００１２】 また、本考案のもう一つの様態は、一つの蛇口の本体、一つの濾過装置、一つ の出水管及び一つの濾過水出水管より構成され、 上記本体はその適当な側面に冷、熱原水入口道が設けられ、その中、冷原水入 口道は延伸されて冷原水出口道が形成され、並びに上述の濾過装置の対応する原 水区に向けて開放され、 上記熱原水入口道は外から本体内へと延伸され、並びに外接の出水管と連接さ れて連通し、並びに内部の一つの連通道により冷、熱原水入口道と連通し、 上記濾過装置は、一つのケーシング及び濾過体から構成され、ケーシングは本 体に緊結される基部と、上述の濾過体を収容するに足る内空間を有し、濾過体は 、適当な濾材で筒状に製造され、筒体内には一つの空心の浄水区が形成され、浄 水区から外向きに濾過水出水管が連結され、 その特徴は、上述の連通道上に一つの切換スイッチが設けられ、もって連通道 の開通或いは閉鎖が制御されることにあるものとする。

【００１３】 本考案の後者の様態における該ケーシングの頂部には一つの開放孔が設けられ 、該開放孔に一つの引水管が装結され、該引水管の一端は浄水区に連通し、もう 一端は外に延伸され、並びに一つの連結筒を利用し、外部に連通する一つの濾過 水出水管に圧旋、連結される。

【００１４】

【作用】

本考案は、一種の濾過装置付き冷熱両用蛇口構造に関し、主に、冷熱水併合通 路を有する蛇口の本体上に、一つの濾過装置が装着され、該蛇口本体には原水出 入口道が設けられ、且つ上述の濾過装置には一つの原水入口が設けられて上述の 原水出口道に対応させられ、もって濾過前の原水を引入し、濾過装置内の濾材に よる濾過を経た後、さらに一つの濾過水出口を経て、さらに適当な濾過水出口管 道を経て排出され使用に供され、また本体上には一つの熱水送入口道が設けられ 、本体内への伸設を経て本体外の末端部分に至り、一つの冷熱両用蛇口を形成す る。

【００１５】

【実施例】

図１ないし図２に示されるように、本考案は一つの本体１０、一つの濾過装置 ２０及び一つの出水管３０を有する構成である。

【００１６】 上記本体１０にはその側面の適当な位置にそれぞれ冷原水入口道１１、熱原水 入口道１２が設けられ、その中、冷原水入口道１１は延伸されて冷原水出口道１ ３が形成され、対応する上述の濾過装置２０の原水区２１に向けて開放されてい る。熱原水入口道１２は本体１０外側より内へと延伸され、並びに外接の出水管 ３０と連接され、連通している。別に、本体１０の適当な位置には、一つの濾過 水入口道１４が開設され、外向きに濾過装置２０の浄水区２２に対応し、内向き に一つの冷出水管３１が連接される。該管は本体１０内の上述の熱原水入口道１ ２内へと伸入し、且つ延伸されて該熱原水入口道１２及び出水管３０の弯延方向 へと順延され、出水管３０と合わせて延伸され外向きに出水し、且つ冷出水管３ １の末端３１１は出水管３０の末端３０１より突出し、また冷出水管３１の末端 と出水管３０末端の安定した関係を保持するために、冷出水管３１の末端３１１ 上には一つの保持筒３２が嵌着される。該保持筒３２は中央の孔３２１を有し、 もって冷出水管３１の末端部分を保持、固定する。

【００１７】 濾過装置２０は、一つのケーシング２３及び濾過体２４から構成される。ケー シング２３は本体１０に螺固される基部２３１と、上述の濾過体２４を収容する に足る内空間を有する。そして濾過体２４は、適当な濾材で製造される筒体とさ れ、該筒体内には一つの空心の浄水区２２が形成される。且つその一端は本体１ ０上に固着され、並びに上述の浄水区２２は本体１０の濾過水入口道１４に対応 して連接され、且つ濾過体２４とケーシング２３の間には原水区２１が形成され る。

【００１８】 上述の構造により、冷原水入口道１１、熱原水入口道１２がそれぞれ冷水、熱 水水源に連接された後、冷原水は冷原水入口道１１より本体１０に送入されて濾 過装置２０の原水区２１に引導され、原水区２１から濾過体２４を経て不純物を 濾過された後、浄水区２２に至り浄水が形成され、その後、さらに本体１０の濾 過水入口道１４を経て、冷出水管３１より出水されて使用に供される。

【００１９】 熱原水は直接熱原水入口道１２から本体１０内に導入され、さらに出水管３１ より外部に送られて使用に供される。

【００２０】 上述の形態の冷熱両用の蛇口の構造では、その中の熱水管道と冷水管道（即ち 濾過水管道）は出水端に至ってもなお、それぞれ独立しており、熱水管道内に発 生する酸化物の沈積物により浄水管道が汚染されることがなく、使用者は本考案 により完全に濾過清浄化された冷水を得ることができ、且つ熱水が濾過体部に導 入されることないため、濾材の損壊を防ぎ、濾過体の使用寿命を適度に延長する ことができる。

【００２１】 図５ないし図６は本考案の第３実施例を示し、一つの本体１０、濾過装置２０ 、一つの出水管３０及び一つの濾過水出水管４０より構成される。そのうち、本 体１０はその適当な側面に冷原水入口道１１、熱原水入口道１２が設けられ、そ の中、冷原水入口道１１は延伸されて冷原水出口道１３が形成され、上述の濾過 装置２０の対応する原水区２１に向けて開放されている。熱原水入口道１２は本 体１０外側より内へと延伸され、並びに外接の出水管３０と連接されて連通し、 並びに一つの内部の連通道１５により冷原水入口道１１、熱原水入口道１２と連 通する。且つ連通道１５と冷原水出口道１３上には一つの切換スイッチ１６が設 けられ、もって冷原水の水流方向と連通道１５の開通或いは閉鎖を制御する。

【００２２】 濾過装置２０は、一つのケーシング２３及び濾過体２４から構成される。ケー シング２３は本体１０に螺固される基部２３１と、上述の濾過体２４を収容する に足る内空間を有する。そして濾過体２４は、適当な濾材で筒状に製造され、筒 体内には一つの空心の浄水区２２が形成される。別に上述のケーシング２３の頂 部或いはその他の適当な位置には、一つの開放孔２２２が設けられ、該開放孔２ ２２には一つの一つの引水管２５が装着される。該引水管２５の一端は内向きに 浄水区２２に連通し、もう一端は外向きに延伸され、並びに一つの連結筒を利用 し一つの外部に連通する濾過水出水管４０に連結されている。

【００２３】 上述の構造により、冷原水入口道１１、熱原水入口道１２はそれぞれ冷水源、 熱水源に連結された後、もし切換スイッチ１６が連通道１５を開通する時には、 水流は連通道１５から出水管３０に至り排出使用される。反対に、もし切換スイ ッチ１６が連通道１５を閉鎖するときには、冷原水は冷原水入口道１１より冷原 水出口道１３を経て濾過装置２０の原水区２１に至り、濾過体２４により水中の 不純物が取り除かれた後、浄水区２２に進入し、浄水が形成される。さらに引水 管２５及び濾過水出水管４０により濾過浄水を送出し使用に供する。熱水が使用 される時は、熱原水は熱原水入口道１２より本体１０に送入され、さらに出水管 ３０より排出使用される。この段階でもし切換スイッチ１６が連通道１５を閉鎖 すると、上述の熱原水は連通道１５を経て冷原水出口道１３へと至り濾過装置２ ０内に至ることがなく、濾過体２４が熱により損壊されたりその濾過機能が低下 させられることを防ぎ、濾過体２４の使用寿命を有効に維持する。

【００２４】 また、上述の濾過水出水管４０と熱水排出管道は完全に隔離され、連通も併合 もされず、完全に、前述の二つの実施例が浄水管道に酸化物の沈積を発生しやす く、また汚染物を発生しやすい欠点を改善し、さらに本体の設計が簡易化された ことで、その製造コストを減らす。

【００２５】

【考案の効果】

本考案は、有効に熱水を隔て、熱水の逆流が濾過装置を損壊しない蛇口の構造 を設計し、これにより濾過装置を直接に蛇口に取付可能として、一体に形成され るものとし、濾過装置を外接する必要を無くし、直接原水中の汚濁成分を濾過し て除去できるようにし、応用上の複雑性を減少できる。

【００２６】 本考案は次に、充分に冷水管道と熱水管道を隔離した蛇口の構造を提供し、熱 水管内に発生する酸化物の沈積により冷水管が汚染されることを防ぎ、濾過後の 冷水に再汚染現象を発生させない。

【００２７】 本考案のさらに、冷水、熱水と濾過水の出水管道を完全に分離した構造により 、容易に酸化物沈積による汚染を発生する欠点を改善する。

【００２８】 本考案はまた、冷水、熱水管道間に、一つの水流切換スイッチを設けることで 、熱水使用時には冷水、熱水管道間の通道を隔絶し、もって熱水の衝流が濾材に 流入してその使用寿命に影響することを防ぐ。

【００２９】 本考案は、濾過後の水を直接濾過装置上方の出水管より出水して使用に供し、 再度蛇口本体に引き入れないようにすることで、蛇口の複雑性を簡易化し、蛇口 本体製造のコストを下げる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体断面表示図である。

【図２】図１に示される実施例の断面図である。

【図３】本考案のもう一つの実施例の立体断面表示図で
ある。

【図４】図３に示される実施例の断面図である。

【図５】本考案の第３実施例の立体断面表示図である。

【図６】図５に示される実施例の断面図である。

【符号の説明】

１０・・・本体 １１・・・冷原水入口道 １２・・・
熱原水入口道 １３・・・冷原水出口道 １４・・・濾過水入口道 １
５・・・連通道 １６・・・切換スイッチ ２０・・・濾過装置 ２１・
・・原水区 ２３・・・ケーシング ２３１・・・基部 ２４・・・
濾過体 ２５・・・引水管 ３０・・・出水管 ３０１・・・末
端 ３１・・・冷出水管 ３１１・・・末端 ３２・・・保
持筒 ３２１・・・中央の孔 ４０・・・濾過水出水管

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの本体、一つの濾過装置及び一つの
   出水管などの部分を有し、その特徴は、 上記本体の適当な側辺にそれぞれ冷、熱原水入口道が設
   けられ、冷原水入口道は延伸されて冷原水出口道が形成
   され、並びに濾過装置の方向に向けて対応する開放口が
   形成され、熱原水入口道は、外から本体内へと延伸さ
   れ、並びに外接の一つの出水管と連接され連通し、また
   本体の濾過装置に向かって濾過水入口道が開設され、該
   濾過水入口道は内向きに延伸されて熱原水入口道と併合
   されて一体とされ、 上記濾過装置は、一つのケーシングと一つの濾過体より
   構成され、該ケーシングは本体に緊結される基部と、濾
   過体を収容するに足る内空間を有し、且つ濾過体内には
   一つの空心の浄水区が設けられ、ケーシングと濾過体の
   間には原水区が形成され、並びに装着後の本体の冷原水
   出口道は上述の原水区に対応し、濾過水入口道は濾過体
   内の浄水区に対応する、濾過装置付き冷熱両用蛇口構
   造。
2. 【請求項２】 前記本体の濾過水入口道に一つの冷出水
   管が連接され、該冷出水管は本体内で熱原水入口道中に
   併合、伸設され、並びに出水管の弯延方向に依って内外
   の管形態と出水管が一つにあわされて本体外に延伸さ
   れ、区画出水に供される、請求項１に記載の濾過装置付
   き冷熱両用蛇口構造。
3. 【請求項３】 前記冷出水管の末端はやや出水管の末端
   より突出する、請求項２に記載の濾過装置付き冷熱両用
   蛇口構造。
4. 【請求項４】 前記出水管の末端には一つの保持筒が設
   けられ、該保持筒の中央には孔が開けられて、もって冷
   出水管の末端を位置決めする外、出水管末端と冷出水管
   末端の間を安定して保持する、請求項３に記載の濾過装
   置付き冷熱両用蛇口構造。
5. 【請求項５】 一つの蛇口の本体、一つの濾過装置、一
   つの出水管及び一つの濾過水出水管より構成され、 上記本体はその適当な側面に冷、熱原水入口道が設けら
   れ、その中、冷原水入口道は延伸されて冷原水出口道が
   形成され、並びに上述の濾過装置の対応する原水区に向
   けて開放され、 上記熱原水入口道は外から本体内へと延伸され、並びに
   外接の出水管と連接されて連通し、並びに内部の一つの
   連通道により冷、熱原水入口道と連通し、 上記濾過装置は、一つのケーシング及び濾過体から構成
   され、ケーシングは本体に緊結される基部と、上述の濾
   過体を収容するに足る内空間を有し、濾過体は、適当な
   濾材で筒状に製造され、筒体内には一つの空心の浄水区
   が形成され、浄水区から外向きに濾過水出水管が連結さ
   れ、 その特徴は、上述の連通道上に一つの切換スイッチが設
   けられ、もって連通道の開通或いは閉鎖が制御されるこ
   とにある、濾過装置付き冷熱両用蛇口構造。
6. 【請求項６】 前記ケーシングの頂部には一つの開放孔
   が設けられ、該開放孔に一つの引水管が装結され、該引
   水管の一端は浄水区に連通し、もう一端は外に延伸さ
   れ、並びに一つの連結筒を利用し、外部に連通する一つ
   の濾過水出水管に圧旋、連結される、請求項５に記載の
   濾過装置付き冷熱両用蛇口構造。