JP3013352U - 駐車用リフト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リフトのつり上げチェーンユニットが壊れた
際に可動式駐車プラットフォームの望ましくない下降動
作を防ぐ、下降防止ユニットを設けた駐車用リフト装置
を提供すること。 【構成】 可動式の上駐車プラットフォーム（２１）
と、パワー操作されるつり上げチェーンユニットと、第
１及び第２接触スイッチ装置（４）、（５）と、下降防
止ユニット（６）とを含み、該チェーンユニットが壊れ
た時、第１及び第２接触スイッチ装置（４）、（５）が
下降防止ユニット（６）のつかみ棒（６１）を駆動して
位置決め部材（Ｐ）の一つの位置決め穴（Ｐ１）内へ伸
長させ、上記上駐車プラットフォーム（２１）の下降を
防止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、駐車用リフト装置に関し、特に、垂直可動式の駐車プラットフォー ムと、つり上げチェーンユニットと、及び、該つり上げチェーンユニットが望ま ぬ状況で壊れた時に、該駐車プラットフォームの下降を防止してリフト装置の安 全性を高める下降防止ユニットと、を有する駐車用リフト装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在では、車の台数の増加のために、上に駐車できるリフト装置が広く用いら れている。このようなリフト装置は、通常固定式駐車プラットフォームと、この 固定式駐車プラットフォームの上に設けられた可動式駐車プラットフォームと、 該可動式駐車プラットフォームをつり上げるためのつり上げチェーンユニットと を有する。該つり上げチェーンユニットは、過負荷や長期使用により壊れること があり、このために該可動式駐車プラットフォームが地上に落下する事故を引き 起こすことがあった。このような危険な状況に対する予防措置として、使用者の 安全のために下降防止ユニットが設けられる必要があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主な課題は、リフトのつり上げチェーンユニットが壊れた時に、リフ ト装置の可動式駐車プラットフォームの望ましくない下降動作を防ぐための、下 降防止ユニットを設けた駐車用リフト装置を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の駐車用リフト装置は、前端部と後端部を有するフレームユニットと、 該フレームユニットにしっかりと固定された一台の車を上に乗せることができる 下駐車プラットフォームと、もう一台の車を乗せるのに供される上駐車プラット フォームと、該上駐車プラットフォームと該フレームユニットに相互に連結して 上駐車プラットフォームをフレームユニット上で垂直に動かすことができるパワ ー操作のつり上げチェーンユニットと、を有する。

【０００５】 本考案は、さらに支持ケーブル装置を有し、該支持ケーブル装置は、２つの第 １ケーブルユニットを有し、該第１ケーブルユニットは各々、該上駐車プラット フォームの相対する２側を該フレームユニットに連結する。その方法は、各第１ ケーブルユニットの一つの端が該フレームユニットの前端部の上端に固定され、 もう一端が該フレームユニットの後端部の下端に固定される方法であり、これに より、該上駐車プラットフォームは第１ケーブルユニット上で動くことができる 。

【０００６】 本考案は、さらに下降防止ユニットを有し、該下降防止ユニットは、該フレー ムユニットの後端部に固定されて上に伸長し、また位置決め穴の縦の列を有する 位置決め部材と、位置決め部材と対応するように上駐車プラットフォームに水平 に、そして可動式に取り付けられたつかみ棒と、該つかみ棒の動作を調整するた めのソレノイドと、を有する。該つかみ棒は、通常は、位置決め部材から離れて 位置する。本考案はさらに接触スイッチ装置を有し、該接触スイッチ装置は、上 記チェーンユニットと接触し、上記ソレノイドと電気的に接続する。該チェーン ユニットが壊れた時には該チェーンユニットは接触スイッチ装置と分離する。該 チェーンユニットの該接触スイッチ装置からの分離によるソレノイドの活性化に より、該つかみ棒が位置決め部材の一つの位置決め穴へと伸長し、そのために、 上記上駐車プラットフォームの望ましくない下降動作を防止する。

【０００７】

【作用】

本考案のチェーンユニットが壊れた時には該チェーンユニットは接触スイッチ 装置と分離する。該チェーンユニットの該接触スイッチ装置からの分離によるソ レノイドの活性化により、該つかみ棒が位置決め部材の一つの位置決め穴へと伸 長し、そのために、上記上駐車プラットフォームの望ましくない下降動作を防止 する。

【０００８】

【実施例】

図１及び図２に示されるように、本考案のリフト装置は、その上に車（図には 未表示）を停めるために用いられ、フレームユニット（１）と、該フレームユニ ット（１）の下端部に固定された下方駐車プラットフォーム（２０）と、該フレ ームユニット（１）に可動式に取り付けられ、下駐車プラットフォーム（２０） の上方に位置する上駐車プラットフォーム（２１）と、該上駐車プラットフォー ム（２１）の２側をそれぞれその上に保持する２つのパワー操作式のつり上げチ ェーンユニットと、それぞれ該フレームユニット（１）の２側に配置された２つ の通常は閉じている第１接触スイッチ装置（４）と、それぞれ該フレームユニッ ト（１）の２側に配置された２つの通常は閉じている第２接触スイッチ装置（５ ）と、下降防止ユニット（６）と、支持ケーブル装置と、を含む。

【０００９】 該フレームユニット（１）は、数本の長い水平ロッド（１０）と、数本の短い 水平ロッド（１１）と、数本の垂直ロッド（１２）を含む。それぞれのチェーン ユニットは、一つの水平部（３０）と該水平部（３０）の両端から下方に伸長す る二つの垂直部（３１）を有する。該チェーンユニットは、一つの電動機（３） 及び一本のエンドレス駆動チェーン（３２）を使用する周知の技術により駆動さ れる。ケーブル装置は、上記フレームユニット（１）の２側に配置される二つの Ｎ形の第１ケーブルユニット（７１）と、該フレームユニット（１）の２側に配 置される二つのＮ形の第２ケーブルユニット（７２）を含む。

【００１０】 図３及び図４は、上記第１及び第２ケーブルユニット（７１）、（７２）が伸 長する道筋を示す。図に示されるように、第１及び第２ケーブルユニット（７１ ）、（７２）のいずれも、上駐車プラットフォーム（２１）に取り付けられた３ つのプーリ（Ｒ）の周りに伸長し、これにより、上駐車プラットフォーム（２１ ）は第１及び第２ケーブルユニット（７１）、（７２）上で動くことができる。 各第１ケーブルユニット（７１）は、その一端を該フレームユニット（１）の前 端部の上端に、もう一端は、該フレームユニット（１）の後端部の下端にしっか りと留められる。各第２ケーブルユニット（７２）は、その一端を該フレームユ ニット（１）の後端部の上端に、もう一端は、該フレームユニット（１）の前端 部の下端にしっかりと留められる。これにより、第１及び第２ケーブルユニット （７１）、（７２）はチェーンユニットが上駐車プラットフォーム（２１）を支 持するのを助ける。

【００１１】 図５及び図６に示されるように、下降防止ユニット（６）は、該フレームユニ ット（１）の後端に固定されて上向きに直立に延伸し位置決め穴（Ｐ１）の縦の 列を有する一つの位置決め部材（Ｐ）と、電気的に第１接触スイッチ装置（４） 、第２接触スイッチ装置（５）に接続される一つのソレノイド（６０）と、位置 決め部材（Ｐ）と一直線上に上駐車プラットフォーム（２１）に水平に、そして 可動式に取り付けられる一本のつかみ棒（６１）と、を含む。該つかみ棒（６１ ）は、ケーシング（６２）を貫通して伸長し、拡大された末端のつかみ部（６４ ）を有し、該つかみ部（６４）は通常は該ケーシング（６２）の収容空間（６２ ０）内に位置する。一つの圧縮ばね（６３）が、つかみ棒（６１）の拡大された 末端のつかみ部（６４）を一方に偏らせてケーシング（６２）から延伸できるよ うに、該つかみ棒（６１）のつかみ部（６４）とケーシング（６２）の壁の間の 部分にかぶせられる。第１接触スイッチ装置（４）と第２接触スイッチ装置（５ ）は通常閉じているため、ソレノイド（６０）はつかみ棒（６１）を引きつけて 接触し、結果として該圧縮ばね（６３）は圧綜され、つかみ棒（６１）のつかみ 部（６４）はケーシング（６２）内の収縮位置にある。第１接触スイッチ装置（ ４）と第２接触スイッチ装置（５）のいずれでも、閉じた位置から開いた位置に 転換するとき、ソレノイド（６０）の磁力の誘引力が除かれるために、圧縮ばね （６３）がつかみ棒（６１）を外側に押し出し、ソレノイド（６０）と分離させ 、このようにしてつかみ棒（６１）の拡大された末端のつかみ部（６４）を伸長 位置（仮想線で示される）を移動し、そこでケーシング（６２）から伸長して位 置決め部材（Ｐ）を圧迫する。このとき、つかみ棒（６１）のつかみ部（６４） が位置決め部材（Ｐ）の位置決め穴（Ｐ１）のいずれかと正しく合わさっている 限り、つかみ部（６４）はその位置決め穴（Ｐ１）内に伸長する。

【００１２】 図７に示されるように、第１接触スイッチ装置（４）のいずれも、長い水平ロ ッド（１０）の内の一本に取り付けられ、スイッチ本体（４１）と、通常は対応 するチェーンユニットの水平部（３０）に接触する揺動レバー（４２）を含む。 第１接触スイッチ装置（４）の構造は周知の技術であるため、ここでの詳細な説 明は省く。チエーンユニットが望ましくない状況においていかなる位置で壊れて も、チェーンユニットの水平部（３０）は第１接触スイッチ装置（４）の揺動レ バー（４２）から分離し、つかみ棒（６１）のつかみ部（６４）を位置決め部材 （Ｐ）の位置決め穴（Ｐ１）の一つへと伸長させ、これにより急速な上駐車プラ ットフォーム（２１）の下降動作を阻止する。

【００１３】 図８に示されるように、第２接触スイッチ装置（５）は、１本の短い水平ロッ ド（１１）に取り付けられ、ばねで片側の対応するチェーンユニットの一つの垂 直部（３１）に押しつけられる一つの押し棒（５１）と、一つの揺動レバーユニ ット（５２）を有する。該第２接触スイッチ（５）は、第１接触スイッチ装置（ ４）とその構造において類似しており、該揺動レバーユニット（５２）は、揺動 レバー（５２１）を有し、該揺動レバー（５２１）は、通常は、垂直位置にあり 、通常は、チェーンユニットと僅かな距離を開けて隔たっている。もし、チェー ンユニットが望ましくない状況においていかなる位置で壊れても、チェーンユニ ットは、第２接触スイッチ装置（５）から分離し、上記押し棒（５１）は揺動レ バー（５２１）を旋回させて仮想線で示される位置とし、これにより、下降防止 ユニット（６）を駆動して上駐車プラットフォーム（２１）の下降動作を阻止す る。チェーンユニットがいかなる位置で壊れても、第１接触スイッチ装置（４） 及び第２接触スイッチ装置はフレームユニット（１）に取り付けられているため 、即時にチェーンユニットは全ての接触スイッチ装置、即ち第１接触スイッチ装 置（４）、第２接触スイッチ装置（５）から分離する。結果として、本実施例で は数個の接触スイッチ装置、即ち第１接触スイッチ装置（４）、第２接触スイッ チ装置（５）を有するが、本考案の目的を達するには、ただ一つの接触スイッチ 装置があれば足りる。敷かしながら、接触スイッチ装置の数を減らすことは、下 降防止ユニット（６）の駆動効果を減らすことにつながる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、リフトのつり上げチェーンユニットが壊れた時に、リフト装置の可 動式駐車プラットフォームの望ましくない下降動作を防ぐための、下降防止ユニ ットを設けた駐車用リフト装置である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の構成図である。

【図３】本考案の、リフト装置の第１ケーブルユニット
が辿る道筋の形状を描く、構成図である。

【図４】本考案の、リフト装置の第２ケーブルユニット
が辿る道筋の形状を描く、構成図である。

【図５】本考案のリフト装置の下降防止ユニットを示す
斜視図である。

【図６】本考案のリフト装置の下降防止ユニットの操作
を示す、部分断面図である。

【図７】本考案のリフト装置の第１接触スイッチ装置の
斜視図である。

【図８】本考案のリフト装置の第２接触スイッチ装置の
操作を示す、構成図である。

【符号の説明】

（１）フレームユニット （３）電動機 （４）第
１接触スイッチ装置 （５）第２接触スイッチ装置 （６）下降防止ユニッ
ト （１０）水平ロッド （１１）水平ロッド （１
２）垂直ロッド （２０）下駐車プラットフォーム （２１）上駐車プ
ラットフォーム （３０）水平部 （３１）垂直部 （３２）エンド
レス駆動チェーン （４１）スイッチ本体 （４２）揺動レバー （５
１）押し棒 （５２）揺動レバーユニット （６０）ソレノイド
（６１）つかみ棒 （６２）ケーシング （６３）圧縮ばね （６４）
つかみ部 （７１）第１ケーブルユニット （７２）第２ケーブ
ルユニット （５２１）揺動レバー （６２０）収容空間 （Ｐ）位置決め部材 （Ｐ１）位置決め穴 （Ｒ）
プーリ

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【手続補正書】

【提出日】平成６年１１月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つのフレームユニットで、前端部と後
   端部を有するものと、 一つの下駐車プラットフォームで、上記フレームユニッ
   トにしっかりと取り付けられて上にその上に一台の車を
   停められるものと、 一つの上駐車プラットフォームで、もう一台の車をその
   上に停めるのに供されるものと、 一つのパワー操作されるつり上げチェーンユニットで、
   上記上駐車プラットフォームと、上記フレームユニット
   と互いに連結して上駐車プラットフォームを上記フレー
   ムユニット上で、垂直に動作させるものと、 一つの支持ケーブル装置で、各々２つの二つの第１ケー
   ブルユニットを有するもので、該第１ケーブルユニット
   は、その一端を該フレームユニットの前端部の上端に固
   定され、もう一端を該フレームユニットの後端部の下端
   に固定される方法で、上記上駐車プラットフォームの二
   つの対側を上記フレームユニットに連結し、該上駐車プ
   ラットフォームを第１ケーブルユニット上で動作可能と
   するものと、 一つの下降防止ユニットで、上記フレームユニットの後
   端部に固定されて上に伸長し、また位置決め穴の縦の列
   を有する位置決め部材と、位置決め部材と対応するよう
   に上駐車プラットフォームに水平に、そして可動式に取
   り付けられ通常は、位置決め部材から離れて位置するつ
   かみ棒と、該つかみ棒の動作を調整するためのソレノイ
   ドと、を有するものと、 一つの接触スイッチ装置で、上記チェーンユニットと接
   触し、上記ソレノイドと電気的に接続し、該チェーンユ
   ニットが壊れた時には該チェーンユニットと分離し、該
   チェーンユニットの該接触スイッチ装置からの分離によ
   るソレノイドの活性化により、該つかみ棒が位置決め部
   材の一つの位置決め穴へと伸長し、そのために、上記上
   駐車プラットフォームの望ましくない下降動作を防止す
   るものと、 以上を包括する、駐車用リフト装置。
2. 【請求項２】 支持ケーブル装置は、さらに二つの第２
   ケーブルユニットを含み、該第２ケーブルユニットは各
   々、それぞれの一端をフレームユニットの後端部の上端
   に、もう一端を該フレームユニットの前端部の下端に留
   める方法で、上駐車プラットフォームの二つの対側を該
   フレームユニットに連結し、これにより該上駐車プラッ
   トフォームは、該第２ケーブルユニット上で動作可能と
   される、請求項１に記載の駐車用リフト装置。
3. 【請求項３】 添付書類の図面に記載される、請求項１
   または請求項２に記載の駐車用リフト装置。