JP3013114U - 階段踏面体のカバー部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 夜間等において階段踏面個所がはっきりと目
視できて安全性に優れると共に、階段踏面に対する着脱
が簡易であって作業性に優れるカバー部材を提供するこ
と。 【構成】 吸着脱自在なシート部材１０上に発泡樹脂ク
ッション部材１４が積層接着されると共に、該積層部材
の一側縁長手方向に合成樹脂製の滑り止め部材１７が接
着され、該滑り止め部材１７の垂直前縁部２０または水
平踏面部１８の長手方向に形成の凹溝部２２内には、光
源の点灯により発光する光ファイバー結束部材２３が嵌
め込まれ、滑り止め部材１７を階段の踏面体側返部１０
１に当てて踏面体１００上に置くだけで、シート部材１
０のウレタンフォーム吸着層１２によって完全吸着し、
光ファイバー結束部材２３の発光により階段踏面個所が
目視可能に表示される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、階段の踏面体の上面に定置して該踏面体を保護すると共に、周囲が 暗い夜間等においては、各踏面個所を目視可能に表示して階段を踏み外すことが ないように安全手段を施した階段踏面体のカバー部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、暗い場所における階段や夜間消灯する場所における階段の安全対策とし ては各踏面体に夜光塗料を塗着したシート部材を接着しているのが一般的であっ た。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

ところで、従来における夜光シート部材では、長期使用によって発光劣化を起 こすために安全対策としては充分ではなく、またシート部材の粘着力が弱まって 全体的にまたは部分的に剥離してしまうという問題点があり、また補修交換する には、強制的に剥離させなければならないために、その作業性が悪いばかりか、 踏面体に接着のりを残してしまう等の問題点があった。

【０００４】 本考案は、このような従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的とすると ころは、階段の踏面個所が何人にもはっきりと目視可能に表示されて安全性に優 れると共に、その踏面に対する取り付け、交換等も簡易になし得る階段踏面体の カバー部材を提供することにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

この目的のため、本考案は、階段の踏面体の上面形状と適合した吸着脱自在な シート部材と、該シート部材上に積層接着された発泡樹脂クッション部材と、該 クッション部材上に接着固定された合成樹脂製の滑り止め部材と、該滑り止め部 材の垂直前縁部長手方向の凹溝部または水平踏面部長手方向の凹溝部に嵌め込み 固装された光ファイバー結束部材とを含む構成を特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照し、その作用と共に説明する。図１は、本考案に係 るカバー部材の一例での一部切欠の斜視図、図２は、図１のＡ−Ａ線に沿った一 部省略の拡大断面図で、これら図において吸着脱自在なシート部材１０は、階段 の各踏面体１００の横幅と長さに適合した寸法形状を有し、該シート部材１０は 、ポリエステル樹脂、不織布、和紙等の柔軟性、屈撓性に富むシート状または フィルム状基材１１の片面にアンカーコーティングまたはコロナ放電処理が施さ れた後、該処理表面に粒子が非常に小さい液状ウレタン樹脂が塗布展延され、次 いで連続気泡状発泡加工手段を介して液状ウレタン樹脂に熱と空気を加えながら 、連続気泡状の輪をもった発泡加工を施して連続微細孔吸着盤構造のウレタン フォーム吸着層１２が形成され、次いで風もしくは熱風等を一切遮断した乾燥手 段中を通して、くずれ、変形等がなく、かつ強い表面強度のあるウレタンフォー ム吸着層１２が形成されて吸着脱自在なシート部材１０とされている。

【０００７】 シート部材１０の上面には、それと同一寸法形状にして、かつ所定の厚さを有 する発泡樹脂クッション部材１４が接着剤層１５を介して一体的に積層接着され ると共に、下面（踏面体１００との対接面）には剥離紙１６が重合されている。 なお、クッション部材１４には、消臭加工、抗菌加工、防錆加工等が施されてお り、また、着色、各種意匠を施すことも可能である。

【０００８】 クッション部材１４の一側縁（踏面体１００の側返部１０１寄り）長手方向に は、上面に滑れ止め突起部１９を有する水平踏面部１８と、これと一体に略Ｌ形 に形成された階段側返１０１に当接する略垂直前縁部２０を有する軟質合成樹脂 製の滑り止め部材１７が、その水平踏面部１８との間の接着剤層２１を介して一 体的に接着固定されている。

【０００９】 滑り止め部材１７における垂直前縁部２０の長手方向には、一条の凹溝部２２ が形成され、該溝部２２には、その全長に亘って複数本の光ファイバー２４を結 束した光ファイバー結束部材２３が嵌め込み固装され、該光ファイバー結束部材 ２３が光源（図示しない）の点灯により発光して、踏面個所が目視可能となって いる。なお、光ファイバー結束部材２３は、これを水平踏面部１８の長手方向に 形成の凹溝内に嵌め込み固装してもよい。

【００１０】 本考案に係るカバー部材は上記の構成であるから、新築、既設のいずれを問わ ず、その階段の各踏面体１００の踏面上に剥離紙１６を剥がして、そり滑り止め 部材１７の前縁部２０を踏面体側返部１０１に当接させてシート部材１０を定置 （ただ置くだけでよい）すれば、踏面上に水膜や油膜があったとしても、シート 部材１０におけるウレタンフォーム吸着層１２の微細孔１３の吸盤作用によって 確実に吸着し、外力が加えられてもズレることは全くなく、階段踏面体の保護と 滑り止め効果が得られると共に、夜間等階段の足元が暗くなったような場合には 、光源の点灯を介して光ファイバー結束部材２３を発光させれば、階段踏面個 所がはっきりと目視できて階段の踏み外しの恐れがなく、その安全効果が得られ る。

【００１１】

【考案の効果】

しかして、本考案によれば、その階段踏面に対する着脱が簡易であって、吸着 もウレタンフォーム吸着層１２の微細孔１３の吸盤作用で完全密着して確実であ って安全性に優れると共に、夜間等の暗くなった場合における階段踏面個所の目 印は、光ファイバー結束部材２３の発光によって確実に得られるもので、踏み外 しの恐れがなく、極めて安全性に優れるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るカバー部材の一例での一部切欠の
斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿った一部省略の拡大断面図
である。

【符号の説明】

１０ 吸着脱自在なシート部材 １４ 発泡樹脂クッション部材 １７ 滑り止め部材 １８ 水平踏面部 ２０ 垂直前縁部 ２２ 凹溝部 ２３ 光ファイバー結束部材 ２４ 光ファイバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 階段の踏面体の上面形状と適合した吸着
   脱自在なシート部材と、 該シート部材上に積層接着された発泡樹脂クッション部
   材と、 該クッション部材上に接着固定された合成樹脂製の滑り
   止め部材と、 該滑り止め部材の垂直前縁部長手方向の凹溝部または水
   平踏面部長手方向の凹溝部に嵌め込み固装された光ファ
   イバー結束部材とを含む構成を特徴とする階段踏面体の
   カバー部材。