JP3012915U - 電子炊飯器の内鍋の微量水分保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保温時にごはんの乾燥を防ぐ電子炊飯器の内
鍋の微量水分保持装置。 【構成】 内鍋の外折頂縁に多数の切欠きと鍋体内壁面
とに一段の間隔を保持し、該切欠きにより内鍋内側に適
当な大きさのカップを吊掛け、鍋蓋を閉じて保温する
時、鍋内に微量の水分を提供し、米の弾性を保持する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一種の電子炊飯器の内鍋の微量水分保持装置に関し、特に鍋内のすで に炊かれて保温状態にあるごはんに微量の水分を与え、ごはんに弾性を有する良 い歯ごたえを保持させるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

電子炊飯器は操作が簡単で調理速度が比較的速いため、伝統的な電気炊飯器に 代わり、日本人の代表的な炊飯器となっている。

【０００３】 一般の電子炊飯器は、ほとんどが一つの適当な容量の鍋体を有し、並びに該鍋 体中に一つの内鍋を置き入れることができる。該内鍋中に炊くごはんの量に応じ て米を入れ、並びに適量の水を入れた後、鍋蓋を閉じ、電源を入れて電熱装置に 通電し、生の米をごはんにする。

【０００４】 現在ある電子炊飯器は米を炊いた後、内鍋中のごはんがまだ全部食べられずに 残っている時には、保温用押しボタンを押すことでごはんを加熱保温でき、随時 温かく食べられる状態に保てるものが多い。

【０００５】 ただ、電子炊飯器は長時間加熱状態を保持されると、ある問題を生じた。それ は、もともと生米に加えられた適当な水分は、炊飯時にすでに消耗されており、 長時間の保温のもとでは、いくら鍋が密閉されて、いくら保温ボタンによる設定 温度が低くとも、ごはんが本来所有していた微量の水分が蒸発してしまうために 、ごはんが乾燥してしまい、食用時には弾性が失われて歯ごたえが悪くなること であった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ごはんを保温する時、鍋内に微量な水分を供給し、内鍋内のごはん が長時間の密閉保温を経ても依然として弾性を有する咀嚼感を保持できるように する、一種の電子炊飯器の内鍋の微量水分保持装置を提供することを課題とする 。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の電子炊飯器の内鍋の微量水分保持装置は、適当な大きさの内部収容空 間を有する鍋体と、該鍋体の頂端開口を閉合できる鍋蓋と、該閉合状態時に該鍋 体中に置かれた内鍋により炊飯或いは保温を進行する電子炊飯器において、 上記内鍋の水平頂折片に切欠きが設けられ、該切欠きは鍋体内壁との間に一段 の間隙を保持して水を入れたカップの吊掛けに供されることができ、電子炊飯器 が保温状態にある時は、鍋内に対して微量の水分を供給でき、ごはんの弾性に弾 性を保持させることを特徴とする。

【０００８】 前記内鍋の水平頂折片には一つ以上の切欠きが設けられて水を入れたカップの 吊掛けに供される。

【０００９】 前記カップには内鍋の水平頂折片に設けられた切欠きへの吊掛けに供される連 体柄部が設けられる。

【００１０】 前記連体柄部には連続する反向弯折部が設けられて吊掛け時にカップ外壁と共 に内鍋の鍋壁を夾持できる。

【００１１】

【作用】

本考案は、電子炊飯器内の内鍋の水平頂折片に設けられた多数の切欠きに、水 を入れたカップを、保温時間の長さに応じてその数を調整して吊り下げることに より、カップ内の水を蒸発させて水蒸気を内鍋内に満たし、且つ過量の水蒸気は 排出孔より排出することで、保温中のごはんに適量の水分量を保持させる。

【００１２】

【実施例】 図１に示されるように、一般の電子炊飯器は、鍋体１０を有し、該鍋体１０は 適当な大きさの内部収容空間を有する。鍋蓋２０はその一側で鍋体１０の頂端と 回転自由に連接される。さらに、鍋体１０内部の収容空間に合った大きさの内鍋 ３０が設けられ、その中に米或いはごはん４０が入れられる。鍋蓋２０が閉じら れた後には、使用者が鍋体１０前端面の制御パネルの押しボタンを押すことで、 炊飯或いは保温が行える。

【００１３】 本考案の主な特徴は、内鍋３０の水平頂折片３１に多数の切欠き３２が設けら れて、該切欠き３２と鍋体１０の内壁面１００は一段の空間距離を保持し、適当 な大きさの水を入れるカップ５０を取り外し可能に該切欠き３２に結合できるこ とである。

【００１４】 図３に示されるように、比較的良い実施例では、カップ５０の一側には柄部５ １が一体に設けられ、該柄部５１は一つの外折部５２を有して、並びに該外折部 ５２の下方はさらに延伸されて一つの内弯部５３が形成される。よって全体のカ ップ５０は該柄部５１により内鍋３０の頂縁の切欠き３２に吊掛けられることが でき、材料本体の弾性により、柄部５１は内鍋の鍋壁３３を夾持することができ る。

【００１５】 図２に示されるように、使用者が該カップ５０に適量の水５００を入れて鍋蓋 ２０を閉じて保温状態とする時、全体の電子炊飯器は加熱を持続し、カップ５０ 内の水５００は僅かずつ蒸発する。これにより電子炊飯器内部に微量の水蒸気が 形成されてごはん４０を保湿する。過量の水蒸気は鍋蓋２０の頂面に設けられた 排気孔２００より排出される。

【００１６】 内鍋３０の水平頂折片３１には多数の切欠き３２が設けられるため、保温時間 の長さに応じて吊り下げるカップ５０の数を増減できる。即ち、保温時間が長い ときにはその数を多くし、短い時には少なくする。

【００１７】 以上述べた構造により、本考案は、ごはんを保温する時、鍋内に微量な水分を 供給し、内鍋内のごはんが長時間の密閉保温を経ても依然として弾性を有する咀 嚼感を保持できる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、電子炊飯器の内鍋に設けた水を入れる小型のカップにより、炊飯済 のごはんに適量の含水量を保持させることができ、よって長時間保温後にもごは んが比較的良い弾性を有する良い歯ごたえを保持でき、長時間保温することでご はんが乾燥し固くなるという欠点を解消する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の鍋蓋を開けた時の斜視図であ
る。

【図２】図１の実施例の鍋蓋を閉じた状態の部分断面図
である。

【図３】本考案のカップと内鍋の組合せを示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１０・・・鍋体 １０００・・・内壁面 ２０・・・鍋蓋 ２００・・・排気孔 ３０・・・内鍋 ３１・・・水平頂折片 ３２・・・切欠き ３３・・・
鍋壁 ４０・・・ごはん ５０・・・カップ ５１・・・柄部
５２・・・外折部 ５３・・・内弯部 ５００・・・水

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 適当な大きさの内部収容空間を有する鍋
   体と、該鍋体の頂端開口を閉合できる鍋蓋と、該閉合状
   態時に該鍋体中に置かれた内鍋により炊飯或いは保温を
   進行する電子炊飯器において、 上記内鍋の水平頂折片に切欠きが設けられ、該切欠きは
   鍋体内壁との間に一段の間隙を保持して水を入れたカッ
   プの吊掛けに供されることができ、電子炊飯器が保温状
   態にある時は、鍋内に対して微量の水分を供給でき、ご
   はんの弾性に弾性を保持させることを特徴とする、電子
   炊飯器の内鍋の微量水分保持装置。
2. 【請求項２】 前記内鍋の水平頂折片には一つ以上の切
   欠きが設けられて水を入れたカップの吊掛けに供され
   る、請求項１に記載の電子炊飯器の内鍋の微量水分保持
   装置。
3. 【請求項３】 前記カップには内鍋の水平頂折片に設け
   られた切欠きへの吊掛けに供される連体柄部が設けられ
   る、請求項１に記載の電子炊飯器の内鍋の微量水分保持
   装置。
4. 【請求項４】 前記連体柄部には連続する反向弯折部が
   設けられて吊掛け時にカップ外壁と共に内鍋の鍋壁を夾
   持できる、請求項３に記載の電子炊飯器の内鍋の微量水
   分保持装置。