JP3012453U - 簡易吸盤式日除けカーテン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 本考案は被貼付物の形状に応じて裁断する必
要のない、着脱自在で取付及び収納に便利な簡易吸盤式
日除けカーテンを提供するものである。 【構成】 日除け布と日除け布の任意の適当な位置に固
設された一個又は複数個の中央がその表面より少しくぼ
んだ吸盤膜２とから構成される。吸盤膜の周囲３と中央
４の適当な範囲に超音波又は高周波等任意の加工を施し
た日除け布を結合する。吸盤の粘着力を強化するために
プラスチックＰＶＣ材質を使用している簡易吸盤は静電
吸着の効果があるので吸着し易く、又容易に脱落しな
い。吸盤膜を車窓又はガラスに張りつけて日除け布を固
設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は簡易吸盤式日除けカーテンに関し、特にプラスチック材を利用して製 造した軟性膜で、高周波又は超音波で日除けカーテンの適当な位置に固設して形 成される簡易吸盤式の日除けカーテンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の日除けカーテンは図９に示す如く、全てリール内にねじりバネを設け、 日除け布を巻いたり、ひろげたりする際、必ず吸盤を利用して吸着し、日除け布 をひろげて日除けを保持する等の形式のものである。この為、該吸盤と日除け布 を結合するには固い台座によって結合している。それ故加工コストが高くつき、 施工が困難である。それで図１０の如く日除け布の適当な位置に吸着薄片を縫い 付け、この吸着薄片のプラスチック材質の特性を利用して、熱い車窓に貼れば自 動的に吸着し、随意に貼設できる機能を形成するものが提案されている。しかし その吸着ビニール布は皺がより易く、且つ大量に占用すると貼ったり、取ったり する時に困惑をもたらすものであった。

【０００３】 然るに上記の従来の吸盤を車窓に吸着した後、且つ吸盤の正前方の方向にはず そうとするのは容易ではない。而して後者が単純なプラスチックＰＶＣ材質の静 電効能によって車窓に吸着できるが、容易にはずされ、甚だしきに至っては少し 触れただけで車窓から落ちてしまって使用者に極めて大きな困惑をもたらす。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

これ故本考案者は上記の従来の欠点に基づいて研究改良を施し、さらに進んで 本案を考案したのが本考案の動機である。

【０００５】 本考案の目的は、随意に貼設する優点があるのみならず、更に吸盤の吸着力大 なる効能がある一種の簡易吸盤式の日除けカーテンを提供することにある。

【０００６】 また、本考案の目的は、吸盤の効能によって車窓に吸着するだけでなく、静電 吸着の効用を具え、又吸着し易く、容易に脱落せず、車窓の形状に応じて裁断す る必要なしに随意に吸着位置を配置して車窓形状に応じて貼付できる一種の簡易 吸盤式の日除けカーテンを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案による簡易吸盤式日除けカーテンは、日除け布と日除け布の任意の適当 な位置に複数個の吸盤膜を固設して構成される。該吸盤膜の周囲と中央の適当な 範囲には超音波又は高周波等任意の加工方式にて日除け布が結合される。吸盤膜 の中央はその表面より少しくぼみ状を呈しており、斯くして該吸盤膜を車窓又は ガラスに張りつけて日除け布を固設する。

【０００８】

【作用】

その周辺及び中央点を日除けカーテンに結合された吸盤膜は、吸盤の効能を形 成し、同時に吸盤膜材質が車窓に吸着する。吸盤による強固な貼合のみならず、 静電吸着によって又吸着し、脱落をより確実に防止する。吸盤吸着の位置を随意 に配置されることにより、日除けカーテンは車窓形状に応じて貼付でき且つ容易 に脱落せず、車窓の形状に応じて裁断する必要がない。

【０００９】

【実施例】

本考案の特点、目的により、本考案の最も良い実施例を付図の如く示し、ここ に図式を付して以下に解説する。

【００１０】 図１に示すのは本考案による実施例の一部分を拡大した正面図で、図中に示す 本考案の実施例による簡易吸盤式日除けカーテンは、日除けカーテン１と日除け カーテンの適当な位置に固設した吸盤膜２等により構成される。

【００１１】 吸盤膜２はプラスチック材から製造した一種のプラスチック製薄膜で、吸盤膜 ２はその周囲３と日除けカーテン１との間に高周波又は超音波あるいは縫合の方 式で結合される。吸盤膜２の中央４の少しの範囲も又日除けカーテン１と結合す る。従って、吸盤膜２の中央周囲はその表面５より少しくぼみ状を呈し、吸盤の 真空区域（図２に示す如し）の様を呈する。

【００１３】 故に吸盤膜を有する日除けカーテン１が車窓６に吸着させた時、使用者が少し 推しただけで中央のくぼんだ場所の空気が排出されて、吸盤膜と日除けカーテン を充分に車窓に吸着する。且つ吸盤式吸着を採用しているので、極めて良好な収 納、展開の効用が発揮でき、使用者は簡単に車窓やガラスからはずしたり、貼っ たりできる。

【００１４】 これにより、上記の指摘を綜合すれば、本考案の吸盤膜はプラスチック（又は ＰＶＣ）一体成型により、更に任意の方式で日除けカーテンと結合する。従って 任意の形状（図四、五及び六に示す如し）或いは日除けカーテンに１個又は１個 以上の吸盤膜を固設して全部同様の効果がある。

【００１５】 本考案の具有する実用改良効果は、図７に示す本考案によるものと図８に示す 従来のものとを比較すれば分かる。本考案では車状の形状に裁断しなくても良い 状況下に於いて、仮に下方に折り畳んだ部分があり、且つ第二個の吸盤膜が車窓 に吸着しなくても、どんなに長く時間が経っても脱落することはない。これに対 し従来のものでは静電吸着方式を採用したら、図８の状況の時の如く、数分間足 らずで落ちてしまい、使用上の困惑をもたらす。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によれば、随意に貼設する優点があるのみならず、更に吸盤の吸着力大 なる効能がある。また、日除けカーテンの適当な位置に一個又は一個以上の吸盤 膜を設け、該吸盤膜は周辺及び中央点と日除けカーテンとの間に超音波又は高周 波加工で結合することにより、吸盤の効能を形成して吸盤膜材質が車窓に吸着す る優点を発揮できる効能がある。

【００１７】 本考案は又吸盤を強固貼合を可能にする効用を有するのみならず、更にプラス チックＰＶＣ材質が静電吸着の効用を具え、又吸着し易く、容易に脱落しない効 能がある。更に車窓の形状に応じて裁断する必要がなく、随意に吸盤吸着の位置 を配置したら車窓形状に応じて貼付でき、且つ容易に脱落しない効果がある。

【００１８】 斯くの如く、本考案は既に極めて良好な創作と改良を具え、しかも新案要件に 符合するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による実施例の拡大立体図である。

【図２】本考案による実施例を示す図５の線２−２に沿
った断面図である。

【図３】本考案の実施例による日除けカーテンを車窓に
張りつけた状態を示す図である。

【図４】本考案の実施例の日除けカーテンを配合した例
を示す図である。

【図５】本考案の実施例の日除けカーテンを配合した別
の例を示す図である。

【図６】本考案の実施例の日除けカーテンを配合した更
に別の例を示す図である。

【図７】本考案の実施例を車窓又はガラスに貼った状態
を示す図である。

【図８】従来の日除けカーテンを車窓又はガラスに貼っ
た状態を示す図である。

【図９】従来の日除けカーテンの立体図である。

【図１０】別の従来の日除けカーテンの立体図である。

【符号の説明】

１ 日除けカーテン ２ 吸盤膜 ３ 吸盤膜の周囲 ４ 吸盤膜の中央 ５ 吸盤膜の表面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 日除け布と日除け布の任意の適当な位置
   に複数個の吸盤膜を固設して構成され、該吸盤膜の周囲
   と中央の適当な範囲に超音波又は高周波等任意の加工方
   式にて日除け布と結合され、吸盤膜の中央はその表面よ
   り少しくぼみ状を呈し、斯くして該吸盤膜を車窓又はガ
   ラスに張りつけて日除け布を固設することを特徴とする
   簡易吸盤式日除けカーテン。