JP3012303B2 - 眼科機器 - Google Patents

眼科機器

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JP3012303B2
JP3012303B2 JP2267420A JP26742090A JP3012303B2 JP 3012303 B2 JP3012303 B2 JP 3012303B2 JP 2267420 A JP2267420 A JP 2267420A JP 26742090 A JP26742090 A JP 26742090A JP 3012303 B2 JP3012303 B2 JP 3012303B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、家庭においても使用可能な眼科機器に関す
るものである。
[従来の技術] 近年、例えば特開昭61−276533号公報に開示されてい
るように、被検者自身が操作して位置合わせ、眼圧等の
測定、撮影を行うことができるようにした眼科装置が知
られている。この種の装置は、例えば家庭において眼圧
値を手軽に計測できるという便利さがあるが、測定者自
身が専門家でないため位置合わせを正確にかつ容易にで
きるようにする工夫が要求される。
第7図は検者が位置合わせを行う従来例の眼科機器を
示し、基台1上に載置された移動台2には測定部3及び
操作桿4が取り付けられていて、基台1に固設された顔
支持部5に被検者Pの顔部を固定して、検者が操作桿4
を用いて被検眼に対して測定部3を三次元方向に移動し
て位置合わせを行う。この際に、移動台2にはマイクロ
スイッチ6が取り付けられていて、そのオン・オフ状態
によって基台1に対する移動台2の相対位置が顔支持部
5に対して右側に寄っているか左側に寄っているかを検
出することができ、測定状態の左右眼が判別される。こ
の検出はフォトセンサを用いても同様に行うことができ
る。
第8図は被検者P自身が位置合わせを行う従来例の眼
科機器を示し、基台1上に載置された移動台2には測定
部3が設けられ、被検者P側に操作桿4が取り付けられ
ていて、同様に基台1に固設された顔支持部5に被検者
Pの顔部を固定して、被検者Pが測定部3を用いて同様
の位置合わせを行う。この場合にも、移動台2の下部に
マイクロスイッチ6が取り付けられていて、左右眼の切
換えが判別される。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述の従来例は比較的高精度の位置合
わせが必要な場合に適しており、また視野計のように顔
支持部材を2組装備してそれぞれの被検眼に対応する部
材に顔を載せ換えることによって左右眼の切換えを行う
機構の装置も含めて左右幅寸法が大きく、家庭で使用す
る場合には大型で持ち運びも不便である。また、被検者
Pが自分の顔部を移動させて位置合わせを行う場合に
は、移動台2、操作桿4、顔支持台5は不要となり小型
化できるが、マイクロスイッチ6のような左右眼検出ス
イッチは使用できなくなって、測定値の左右眼の区別が
明確でなくなる。
また、被検者P自身が片眼ずつ測定や撮影を行う手持
ちの眼科機器の場合には、被検者P自身がスイッチ等を
随時入力することで、測定値が右眼或いは左眼のものか
を区別することができるが、スイッチを押し忘れて診断
に支障をきたす危険性もある。
本発明の目的は、上述の欠点を解消し、小型で左右眼
の判別を確実に行うことができる眼科機器を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 上述の目的を達成するために、本発明に係る眼科機器
においては、被検者の被検眼を片眼ずつ単一の検査系に
位置合わせを行って測定又は撮影を行う眼科機器におい
て、被検者の顔の一部に当接する当接部材と、前記検査
系に対して左右検眼の切換えのために前記当接部材を回
転移動又は直線移動させる移動手段と、前記当接部材の
移動によって左右眼の判別を行う判別手段とを有するこ
とを特徴とするものである。
[作用] 上述の構成を有する眼科機器は、当接部材を移動して
被検者の顔部の一部に当接した状態で、片眼ずつ検査系
に位置合わせを行って測定又は撮影を行うと同時に、当
接部材の移動を用いて左右眼の判別を行う。
[実施例] 本発明を第1図〜第6図に図示の実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図は本発明を眼圧計に適用した第1の実施例の側
面図を示し、第2図は被検者P側からの正面図を示して
いる。光学基台7には被検眼Eに対向して眼軸Oと一致
させるノズル8が設けられていて、被検眼E側からノズ
ル8を保持する凹面鏡9、孔開きガラス10が配置されて
いる。ノズル8から空気を噴射するために、光学基台7
の下部のシリンダ7a内にはピストン11が設けられてい
て、ピストン11はソレノイド12により駆動されるように
なっている。光学基台7の上部には回転中心軸を眼軸O
と平行にする軸受13が設けられていて、この軸受13に回
動部材14が軸14aを介して第2図の矢印方向に回動可能
に嵌合されている。保持部材15が回動部材14にボルト1
6、カラー17、回動部材14に固定されたナット14bを介し
て取り付けられており、保持部材15の被検者P側には額
当接部材18が取り付けられていて、保持部材15によって
額当接部材18は眼軸Oと平行前後方向に移動可能とされ
ている。また、光学基台7の左側面部にマイクロスイッ
チ19が取り付けられていて、回動部材14が左側方向に回
動して水平となった際に、回動部材14によってマイクロ
スイッチ19が押されてオン状態となるようにされてい
る。
上述の構成において、例えば左眼を測定する場合に
は、第2図に示すように回動部材14を左方向に回動し
て、被検者Pは額当接部材18を額部に当接し、自己の被
検眼Eを凹面鏡9に写し出して角膜中心とノズル8の中
心が一致するように自分で顔部の位置を調整する。ただ
し、ノズル8に対する作動距離調整は額当接部材18に額
が当接する状態で行われていて、更に虹彩がベストピン
ト状態で観察可能なように凹面鏡9の曲率半径が設定さ
れている。位置合わせ終了後に、ソレノイド12に電流を
流してピストン11を上昇させて、ノズル8を介して被検
眼Eに空気を噴射して眼圧測定を行う。
このような眼圧測定を数回行った後に、被検者Pは額
当接部材18を回動部材14により第2図の右側に回動し
て、同様の位置合わせ測定を行う。この際に、回動部材
14の移動によってマイクロスイッチ19がオン状態からオ
フ状態に変化して、左右眼が切換わったことが判別され
る。なお、左右眼の判別はマイクロスイッチ以外に例え
ばフォトダイオートスイッチによってもよい。
この第1の実施例において、保持部材15及び額当接部
材18は連続的又は段階的に位置調節が可能とされ、被検
者Pが額を強く当接してもその圧力に充分に耐え得る構
造になっており、更に回動部材14の回転移動には図示し
ないストッパを設けて過度の回転を防止する構造とされ
ている。また、保持部材15を動かすことによって額当接
部材18の上下が左右の切換えによらず一定に保持するこ
とも可能であり、この実施例以外に額当接部材18の上下
が左右の切換えによって逆になる構造も実現可能であ
る。
第3図は第2の実施例の要部構成図を示し、第4図は
第3図のA−A線に沿った断面図を示し、第1図と同一
の符号は同一の部材を示している。光学基台7の上部に
は、支持部材20が固定されていて、額当接部材18′はレ
ール21を介して支持部材20に取り付けられ、額当接部材
18′は円滑に左右移動できるようにされている。レール
21の左側にはピン22が設けられていて、額当接部材18′
が右側の定位置まで移動すると、支持部材20に固定され
たマイクロスイッチ19を押してオン状態とするようにさ
れており、他の構成は第1の実施例と同様である。
この実施例においては、片眼測定後に反対眼を測定す
る場合には、額当接部材18′をレール21に沿って左右方
向に移動すると、マイクロスイッチ19がオン又はオフ状
態とされて左右眼が交換したことが判別できる。
なお、この実施例においては省略されているが、第1
の実施例のように額当接部材18′が眼軸Oに沿った方向
に、被検者の額に合わせて位置調整が可能なようにされ
ていることが望ましく、ストッパを設けて左右方向移動
位置決めをしてもよい。
第5図は外光の影響によって凹面鏡9に対する固視が
困難になることを避けるために、額当接部材をアイカッ
プと兼用にした第3の実施例を示している。光学基台7
にはノズル鏡筒23がねじ止めされていて、このノズル鏡
筒23の先端に第6図の正面図に示すような楕円形状のア
イカップ24を偏心した状態で固定した回動部材25が取り
付けられており、光学基台7の周囲に半回転可能とされ
ている。また、回動部材25にピン26が取り付けられてお
り、第6図に示す位置まで回転されてアイカップ24の長
軸が水平となった際に、ノズル鏡筒23に固設されたマイ
クロスイッチ19を押すようにされている。
このように、アイカップ24を楕円状として偏心して取
り付けていると、左右眼を交換する時はアイカップ18を
半回転させる必要が生じ、その際にマイクロスイッチ19
がオン又はオフ状態になるので、正確に左右眼切換えの
判別ができる。
前述した3つの実施例は何れも眼圧計に適用されてい
るが、被検者Pが自己位置合わせを行う多種の眼科機器
に適応できる。また、従来の眼科機器のように検者が操
作する眼科機器にも適用可能である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明に係る眼科機器は、当接部
材を移動して被検者の顔部の一部に当接した状態で片眼
ずつ位置合わせ・測定・撮影を行うと同時に、当接部材
の移動を用いて左右眼の判別を行っているので、左右眼
の判別が正確にかつ確実に行われ、被検者自身が操作す
る眼科機器に適用することが効果的である。また、簡素
な構成であって、検者が操作する場合にも検査系の当接
部材の左右移動量が小さく小型化が可能であり、小空間
で使用できる。
【図面の簡単な説明】
図面第1図〜第6図は本発明に係る眼科機器の実施例を
示し、第1図は第1の実施例の構成図、第2図は正面
図、第3図は第2の実施例の構成図、第4図は第3図の
A−A線に沿った断面図、第5図は第3の実施例の構成
図、第6図はアイカップの正面図であり、第7図、第8
図は従来例の構成図である。 符号7は光学基台、8はノズル、14、25は回動部材、15
は保持部材、18、18′は額当接部材、19はマイクロスイ
ッチ、20は支持部材、24はアイカップである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検者の被検眼を片眼ずつ単一検査系に位
    置合わせを行って測定又は撮影を行う眼科機器におい
    て、被検者の顔の一部に当接する当接部材と、前記検査
    系に対して左右検眼の切換えのために前記当接部材を回
    転移動又は直線移動させる移動手段と、前記当接部材の
    移動によって左右眼の判別を行う判別手段とを有するこ
    とを特徴とする眼科機器。
  2. 【請求項2】被検者自身が自己検眼を行い得るようにし
    た請求項1に記載の眼科機器。
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