JP3011996U - 鳥害防除用装置 - Google Patents

鳥害防除用装置

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喜男 村形
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喜男 村形
笠井 利郎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 田圃の稲穂や果樹園の果実等の農作物を食害
したり、都会においては街路樹や電線や建造物の庇その
他の場所等の所構わずに多数の鳥が集団となって止まっ
て糞害やその他の多数の鳥の集団が惹起する弊害を排除
するために磁石体を用いた鳥害防除用の装置を提供す
る。 【構成】 所定範囲の磁束密度を有する複数個の磁石体
を互いに任意の間隔をおいて対置して連結し、該対置し
た磁石体の相互間の角度を変更可能にを設けたことを特
徴とする鳥害防除用装置を提供するものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、田畑の穀物や果樹園の果実等の農作物、食品加工施設における原料 を食害したり、都会においては街路樹や電線や建造物の庇、その他の場所等の所 構わずに多数の鳥が集団となって止まり、糞害やその他の多数の鳥の集団が惹起 する弊害を排除するための磁石体を用いた鳥害防除用の装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、農作物の収穫時期における稲穂や果実については鴉や雀等の野鳥が多数 集合して大群集となり食害し、ひどい時にはその食害が一枚の田圃の稲穂の3割 乃至4割にも及び、また、梨やリンゴや柿等の果物を嘴でつついて穴を明ける等 により食害の大被害を蒙ることは屡々経験するところである。 しかもかかる鳥類が全てが害鳥とは云えず、また収穫時期には農作物を食害す る害鳥であっても、全ての時期において害鳥ではなく、農作物の育成時期におい ては、かえって、害虫を捕食することにより害虫防除や雑草除去をもしてくれる 益鳥であることは、経験上として広く知られている。また、野生動物の保護の観 点からも、これら野鳥類を捕獲全滅せしめる方法を採用することはできず、従っ て、如何にして農作物の収穫時期のみ、野鳥類を農作物から忌避せしめることか できるかが喫緊の問題であった。 また、都会においても鳩やヒヨドリ等が特定位置の街路樹や電線等に大群集と なって飛来し、或いは、鳩や鴉等がホテルや寺院や駅のホーム等に大挙して飛来 し、高所から糞を処構わず撒き散らして糞公害を引き起こし、衛生上及び美観上 問題があり、これらの一定範囲の場所に鳩や鴉等の鳥類が寄り付かない様に忌避 することが求められていた。 斯くの如く、鳥類が多数集合して大群集となって飛来することにより惹起され る鳥害を防除する装置が求められていた。
【0003】 この種の鳥害防除装置としては、稲穂や果実等の農作物を鳥の多数が集合した 鳥の大群集による食害を防除するためには、古来、案山子を立てたり、多数の竹 筒や空き缶を吊るし、引き綱を引っ張って発音させて鳥を驚かし排除せしめるも の、或いは、多数の金属板、主としてアルミ板を短冊状又はスクリュー状にして 吊り下げことにより、光の乱反射を利用して鳥を驚かし排除するものであった。 また、最近ではカーバイトを原料として発生ガスを爆発させ、その爆発音により 鳥を排除せしめるもの、ネットを全体に被せて鳥の食害を防除するもの、等の装 置が提供されている。
【0004】 更に都会における鳩や鴉の大群集の飛来による糞公害等を防止するためには、 電線等の鳥が止まる場所に、多数の一定の長さの針金を針山状に林立せしめて止 まりにくくしたり、鳥の嫌いな薬剤からなる忌避剤を塗布したり、風船に目玉を 描いて鳥を恐怖せしめて忌避せしめるもの等のものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来この種の鳥害防除用装置は、最初は鳥類を音や光や人間の形状等により驚 愕せしめることにより、相当の防除効果を発揮していた鳥害防除の装置も、鳥類 を含む動物の多くは、パプロブの犬の実験からも明らかな如く条件反射として、 一定の発音や反射光や形状等により驚愕し、一定時期までは防除効果を発揮する が、同じ条件と反射動作を繰返しある程度長時間に渡って反復していると、やが て、反復経験することにより学習してしまい、単なる発音や発光や形状等で危険 性の無いことを学習し驚かなくなり、折角の装置や方法も防除効果が殆んど期待 出来なくなってしまうという問題があった。
【0006】 また、カーバイトによる発生ガスを引火爆発せしめて発音せしめるものにあっ ては、相当大きな発音が起こり、音響が相当広範囲に響き渡りある程度の防除効 果が期待できる点もあるが、都会や都会近郊農地では騒音の点から使用ができな いという問題があった。
【0007】 さらに、短冊状やスクリュー状に形成したアルミ箔等の金属板による反射光に よる防除効果は、降雨や曇天の際には殆ど効果が無く、また、表面が汚損したり 腐食すると反射効果が殆んど期待出来なくなるという問題があった。
【0008】 ネットを被せることにより鳥害を防除するものにおいては、防除すべき範囲全 てにネットを被せることは実際的にも施工上及びネット自体のコストの面からも 高額となり不可能に近く、また、ネットに野鳥が羽根を絡ませて死滅してしまう という問題があった。
【0009】 また、野鳥類の飛来場所に針金を針山状に林立せしめるものは、広い面積の田 圃や果樹園には、取付位置もなくコストも高くなり実施は不可能であり、また、 野鳥類の忌避剤を用いるものは、効果が永続せず忌避剤による薬害発生の恐れが ある等の問題があった。
【0010】 本考案は、地球自体も弱い磁性体であり地磁気は平均0,5ガウス程度である ことが知られており、野鳥類特に一定地域から他の地域へ定期的に反復移動を繰 り返す、いわゆる渡りを行なう野鳥類は、通常主としてこの地磁気を磁気感知し て方向位置を検知していることも、広く知られているところである。 これら渡りを行なう鳥を含めた野鳥類が、地磁気を体内磁気により敏感に感知 し、方向や位置等を検知することも知られている。従って、野鳥類は一般に極め て磁気には敏感であり、この様な鳥の体内特に脳部に有するとされる磁気感知機 能に強い影響を与える可能性のある、磁束密度を有する磁石による相当強い磁場 を発生せしめることにより、野鳥が方向感覚を狂わされることを恐れる等により 生理的にこれを忌避するという事実に着目して、磁気効果が及ぶ一定範囲内には 野鳥類が飛来しないという効果を利用して鳥害防除用の装置を提供することを目 的とするものである。
【0011】 本考案者は、農作業や農作物の改良研究と農業後継者の育成を主とした農業教 育に長年に渡り従事した経験と実績とをもって、農業生産額に現に相当の被害を 与える鳥害防除に鋭意研究を重ねた結果、鳥類をやたらに捕獲したり傷付けたり すること無く、一定距離範囲以内に鳥類が立ち入ることが無いようにした鳥害防 除用の装置を考案し提案するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の目的を達成するために、所定範囲の磁束密度を有する複数個 の磁石体を互いに任意の間隔をおいて対置して連結し、該対置した磁石体の相互 間の角度を変更可能に設けた装置である。
【0013】 磁石体は水平方向又は垂直方向に互いに任意の間隔をおいて対置して連結して なるものである。
【0014】 磁石体は、800ガスウ(G)から1500ガウスの範囲の磁束密度を有する 永久磁石に形成し、水平方向又は垂直方向に対置された磁石体は伸縮自在に、か つ、固定可能に任意の間隔をおいて連結し、該対置した磁石体の相互の角度を1 0度から90度の範囲で変更可能に設けてなるものである。
【0015】 磁石体は、任意の間隔をおいて対置して、連結されたままで自然の気流により 容易に揺動可能となるように任意の間隔に複数個を吊り下げ可能に設けてなるも のである。
【0016】
【作用】
上記のように構成された鳥害防除用装置においては、所定範囲の磁力線からな る磁束密度を有する磁石体から発生される一定範囲の強さの磁場が、鳥が体内主 としてその脳部内に保有する磁気感知のための微弱な体内磁気に影響を与えて、 これを狂わされることにより、方向感覚を狂わされ或いはそれを恐れて、磁場磁 気の影響を受ける範囲内には野鳥が飛来しないように作用し鳥害防除の働きをす るものである。
【0017】 磁石体は、2個以上の複数個を互いに任意の間隔をおいて対置して連結し、か つ、互いに角度を変更可能に設けることにより、鳥害防除する農作物の植生の大 小や防除すべき範囲に対応して磁石体の間隔を伸縮し或いは角度を変えることに より、一定範囲の磁力線よりなる磁束密度を有する磁石体から発生する磁場の効 果の及ぶ範囲を調節し、確実に鳥害防除を発揮するように働くものである。
【0018】 磁石体は、水平方向又は垂直方向に、互いに任意の間隔をおいて対置し連結さ れてなるものであるから、鳥害防除すべき範囲や対象物の大小等に対応して磁石 体を垂直方向又は水平方向に配置することにより磁場の範囲を調節し、効果的な 鳥害防除を発揮されることになる。
【0019】 磁石体は、100ガウスから5,000ガウス好ましくは、800ガウスから 1500ガウスの範囲の磁束密度を有する永久磁石の棒状体を水平方向又は垂直 方向に伸縮自在かつ固定可能に対置して連結し、対置した磁石体の相互間の角度 を10度から90度の範囲で変更可能に設けることにより、鳥類の体内磁気に相 当の影響を与えて鳥類がその影響を蒙ることを嫌がって忌避するところの磁場の 発生を、一定範囲の磁束密度を有する永久磁石たる磁石体としたから、かかる効 果を有する磁石体を配置することのみにより何等のエネルギーの補給や作動をせ しめる必要なく、所望の必要期間において防除効果を発揮し、農作物の植生の大 小や防除範囲に対応して、磁石体を水平方向又は垂直方向に伸縮自在、かつ、固 定可能に対置してその角度を10度から90度の範囲で変更することにより、そ の防除すべきあらゆる範囲をカバーしうるものである。
【0020】 磁石体を、自然の気流により容易に揺動可能に所定間隔に複数個を吊り下げ可 能に設けることにより、稲穂への野鳥の飛来を阻止して鳥害防除すべき広範囲な 田圃においても、磁石体による磁場の磁気による野鳥の忌避効果が発揮されうる 範囲で、多数個を所定の間隔に自然の気流により容易に揺動しうるように吊り下 げることにより、自然の気流の流れたる風により吊り下げた磁石体が揺動してあ らゆる方向に磁場が拡がり、磁気効果が発揮されて野鳥の飛来を防止するように 作用する。
【0021】
【実施例】
本考案の実施例について図面に基づいて説明する。 本考案の実施例の図1乃至図7において、本考案の鳥害防除用装置は、磁石体1 を対置して連結したものであり、2個の磁石体1は、アルニコ合金(鉄、アルミ ニューム、ニッケル、コバルト)又はフェライト系の永久磁石の棒磁石で、磁束 密度100ガウス(G)から磁束密度5,000ガウスの範囲のものが使用でき るが、好ましくは棒状体に形成された磁束密度800ガウス(G)から1500 ガウスの範囲の永久磁石が用いられ、磁石体1は、100ガウス以上の磁束密度 を有しているものであれば、一定の鳥害防除効果は発揮できるが、磁束密度が8 00ガウス以下の場合には、ある種の野鳥には忌避の効果があるが、他の種類の 野鳥には殆んど忌避の効果が無く、従って、好ましくは磁束密度800ガウス以 上であることが望ましく、また、磁束密度1500以上の磁石体においては、本 考案の設置場所が近郊農地や市街地である場合には、思わぬ磁気による悪影響を 及ぼす恐れがあり、すなわち、磁気機器に悪影響を及ぼしたり、植物の生長阻害 、奇形の発生、或いは人体への悪影響を生じさせる恐れもあり、従って、好まし くは800ガウスから1500ガウスの範囲の磁束密度を有する磁石体が好適で あり、磁束密度800ガウス(G)から1500ガウスの範囲の永久磁石が用い られ、永久磁石としてはフェライト系の永久磁石体、特に、アルニコ磁石の中の 直径12mm,長さ80mm,重量63gのアルニコ5の磁束密度1250ガウ ス(G)、保磁力600He、最大エネルギー積4.5〜5.5MGOeが好適 であり、また、磁石体1は必要に応じて、例えば農作物の植生の背丈に対応して 2〜3個のみでなく図示していないが4個以上の多数個を対置して用いるもので ある。
【0022】 磁石体1の中央部方向に非磁性体の略T字状のプラスチック製パイプ状体の取 付体2を固着し、上方の磁石体1aの取付体2に突設した吊下環3には、吊下紐 体4が結束されており、上方の磁石体1aと下方の磁石体1bの各々の取付体2 には、取付用杆体5,6が各々突設され、上方の磁石体1aに取付用杆体5はパ イプ体に形成され、下方の磁石体1bの取付用杆体6が挿脱自在に挿入され、該 取付用杆体5,6は図1に示すように中央部方向において連結用管体7に互に反 対方向から挿入されてなり、該連結用管体7の両端方向に締付固定可能に設けた 締付ネジ8,9により、2個の磁石体1は上下方向に伸縮自在かつ固定可能に、 しかも、締付ネジ8,9を緩めて磁石体1を回動させることにより磁石体1の角 度を変更自在に設けられてなるものである。
【0023】 この様に、2個の磁石体1a,1bが上下方向に伸縮自在かつ固定可能に対置 されているから、本考案の鳥害防除用装置においては、防除すべき農作物が梨や リンゴや柿の様に植生が4〜5メールトの高さに及ぶ場合には、上下の磁石体1 a,1bの間隔を最大に伸ばし上方の磁石体1aが農作物の頭上0,5メートル 程度に配置し、下方の磁石体1bは地上1.5メートル程度の位置に配置し、間 隔を2〜4メートルにし、この様にした本考案を農作物に対して適宜間隔に配置 すれば野鳥類の飛来を完全に防止でき、また、農作物が稲穂の様に植生の低い場 合には、上方の磁石体1を農作物の頭上1メートル程度にし、下方の磁石体1b を地上0,5乃至1メートルの間隔に配置し、この様にして本考案を10〜20 メートルの適宜間隔に配置し、しかも、磁石体1の角度を適宜に変化させれば、 より広範囲に磁界を広げることができ、雀等の野鳥類の飛来を完全に防止できる という効果がある。
【0024】 図8は本考案の使用状態を示すものであり、図1における本考案の鳥害防除用 装置の上方の磁石体1aの取付体2には、吊下環3を突設し、該吊下環3にはロ ープや強靱な紐体等からなる吊下紐体4を結束し、適宜な位置に例えば図8に示 すごとく、田圃にあっては対置して立設した支柱18の間に金属杆体や強靱な針 金の張設体10を張設し、これに適宜間隔にいわゆる宙ぶらりん状に吊り下げて 配置するものである。 この様に、宙ぶらりん状に吊り下げておけば、自然の気流たる風力により適宜 に揺動し、このため磁石体1から放射される強力な磁界の方向が自在に変化しよ り広範囲な防除効果が発揮されるものである。
【0025】 2個の磁石体1は、図4に示すごとく、水平方向に対置し左方の磁石体1aと 右方の磁石体1bとは、図1と同様に取付用杆体5,6、連結用管体7とにより 伸縮自在かつ固定可能に連結し、両者の磁石体1の角度を変更可能に設けられ、 連結用管体7の中央部に吊下環3が突設されており、引掛手11を中空係合体1 2の両側に回動自在に軸止めして突設した、いわゆる撚戻体13を介して吊下紐 体4を結び付けたものである。 この場合、一方の磁石体たる例えば左方の磁石体1aを、水平方向に設けたら 他方の磁石体の右方の磁石体1bは、左方の磁石体1aに対して直交方向させて すなわち、垂直方向に配置するものである。 この様に、磁石体1を水平方向に対置すれば、鳥害防除すべき農作物の植生が 背丈の低い例えば野菜や稲穂の如き場合には、水平方向に配置すれば広範囲の防 除効果を発揮することができ、また、対置した一方の磁石体1を水平方向に他方 の磁石体1を垂直方向へ配置すれば、各々の磁石体の磁極間における磁場と共に 対置した磁石体との磁極間にも磁力線の方向すなわち磁界の方向が対置した磁石 体の間にも発生し、大きな球状の磁場が発生し、相当広範囲な防除効果を発揮し うるものである。
【0026】 図4において、対置した磁石体1a,1bとを水平方向に連結した取付用杆体 5,6と連結用管体7による間隔は、連結用管体7に突設した吊下環3の支点と して、対置した磁石体1a,1bとの中間点ではなく、いずれか一方の磁石体方 向へ1〜5mmの範囲で位置をずらしておくことにより重心が偏り、自然の気流 で揺れるときにより一層揺動を大きくすることができる。
【0027】 図5は、本考案の磁石体1にプラスチツク製の長方形板の風受板14を固着し たものである。この場合磁石体1を、長さ8cm、外径1.2cm、重量63g とはした場合には、風受板14は幅1.5cm、長さ20cmの赤色のプラスチ ック板とし磁石体1の両端方向に直交方向に固着するものである。 この様に磁石体1に風受板14を固着しておけば、本考案を実際の田圃の農作 物に配置したときに、自然の僅かな気流によっても、磁石体1がいわゆる風によ って揺すられるため、その磁場が変幻自在に角度を変えて変化するから磁界の範 囲が一層拡がり、加えて、赤色の風受板の揺動により一層防除効果を発揮するこ とができる。
【0028】 図6,図7は、磁石体1を3個を適宜間隔に対置し、該対置した各磁石体1a 、1b、1cの相互の角度を変えて、かつその角度を変更可能に設けてなるもの である。
【0029】 図6は、3個の磁石体1a,1b,1cを等間隔に上下方向に適宜間隔をおい て互いに角度を変えて対置し、上方の磁石体1aの取付体2には、回動自在に軸 止した吊下環15を突設し、該吊下環15に吊下紐体4が連結され、3個の磁石 体1a,1b,1cは金属杆体又はプラスチック杆体等による連結杆体16で上 下方向に等間隔に一体に連結されている。
【0030】 図7は、取付用杆体5,6の上下両端には、磁石体1a,1cが角度変更自在 に対置されてなり、取付用杆体5,6が両端方向から挿入された連結用管体7の 長さ方向の中央部にL字型の支持体17を突設して、該支持体17に磁石体1b を固着した取付体2が一体に取り付けられてなり、3個の磁石体1a,1b,1 cが互いに伸縮自在、かつ固定可能にしかも3個の磁石体1a,1b,1cが角 度を変更可能に設けられている。 この様に、3個の磁石体1を対置して連結したものであるから、鳥害防除すべ き対象物たる農作物が例えば梨や柿やリンゴ等の如く、植生が4〜6m以上にも 及ぶ果樹である場合にも、本考案を配置することにより磁石体1による磁場が完 全にカバーすることとができ、鳥害を完全に防除することができる。 また図7の如く、対置した3個の磁石体1の間隔を伸縮可能に、かつ、その角 度を変更可能にしたので一層効果的に鳥害防除をすることができる。
【0031】 図8に示すごとくに、稲の植生された田圃の出穂時期から収穫時期まで田圃の 両側に支柱18を立設して、その間に張設体10を張設し、この張設体12に2 0メートル間隔に850ガウスの磁束密度を有するアルニコ合金の永久磁石(デ ンカ製薬株式会社製・商標名・パーネット)の磁石体1を上下に2mの間隔でか つ30度の角度を持たせて対置してなる本考案の鳥害防除用装置を多数個を吊り 下げて配置した。 この様にして本考案を吊り下げたものを田圃に20メートル間隔に田圃の全面 に渡って配置したところ、稲穂を最も好んで食害する雀は、稲穂から約50m以 内には飛来せず、また、稲穂を食害することの多い鴉も稲穂から20m以内には 飛来せず、さらに、野鳥の種類によって稲穂までの飛来距離は異なるが、出穂時 期から収穫時期まで全く雀や鴉やその他の野鳥類は殆んど、稲穂までは飛来せず 食害されることがなかった。
【0032】
【考案の効果】
本発明は上記の如く構成したので、鳥の体内磁気に影響を与える磁石体を対置 したものであるから、本考案を配置することのみで一定範囲内には鳥の忌避し、 鳥害防除を発揮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の斜視図である。
【図2】図1の一部省略の斜視図である。
【図3】図1の一部省略の要部の断面図である。
【図4】本考案の斜視図である。
【図5】本考案の磁石体に風受板を取り付けた状態の斜
視図である。
【図6】3個の磁石体を対置した状態を示す斜視図であ
る。
【図7】3個の磁石体を対置した状態を示す斜視図であ
る。
【図8】本考案を実際に配置した状態の一部省略の斜視
図である。
【符号の説明】
1 磁石体 2 取付体 3 吊下環 4 吊下紐体 5 取付用杆体 6 取付用杆体 7 連結用管体 8 締付ネジ 9 締付ネジ 10 張設体 11 引掛手 12 中空係合体 13 撚戻体 14 風受板 15 吊下環 16 連結杆 17 支持体 18 支柱

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定範囲の磁束密度を有する複数個の磁
    石体を互いに任意の間隔をおいて対置して連結し、該対
    置した磁石体の相互間の角度を変更可能に設けてなるこ
    とを特徴とする鳥害防除用装置。
  2. 【請求項2】 所定範囲の磁束密度を有する複数個の磁
    石体を水平方向または垂直方向に互いに任意の間隔をお
    いて対置して連結し、該対置した磁石体の相互間の角度
    を変更可能に設けてなることを特徴とする鳥害防除用装
  3. 【請求項3】 100ガウスから5,000ガウスより
    好ましくは800ガウスから1,500ガウスの磁束密
    度を有する永久磁石の棒磁石からなる複数個の磁石体を
    水平方向又は垂直方向に伸縮自在かつ固定可能に互いに
    任意の間隔をおいて対置して連結し、該対置した磁石体
    の相互間の角度を10度から90度の範囲で変更可能に
    設けてなる鳥害防除用装置。
  4. 【請求項4】 磁石体が、自然の気流により容易に揺動
    可能に吊り下げてなる請求項1,2又は3記載の鳥害防
    除用装置。
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