JP3011810U - 食事の楊枝を内蔵して成る箸の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 簡易構成により 食事用楊枝を箸に合体的に内蔵して具
備させた市場習慣改善型の該箸を提供したことにより、
楊枝保管上の衛生確保、屋外での至便性を追及した当該
箸の構成である。とりわけ量産の割箸分野で適用して有
用なものである。 【目的】手動ばかりではなく考案外の自動機による低コ
ストの加工を介し 前記した要約の効果を普及しようと
する。 【構成】箸の本体に所定長の偏平状ポケットを穿設し、
その形状や切込み深さ等を特異（図示）に形成し かつ
ポケットの位置付け、および適当の空間ギャップをポケ
ット内で生じさせて成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は食生活において慣用する市販のツマ楊枝を箸に内蔵する手段に関し 箸の製造分野とりわけ大量生産する割箸分野において利用する。

【０００２】

【従来の技術】

周知のように楊枝と箸は同時的に使用するけれども習慣上、取扱いや保管方法 ら考案に係る市場商品を見出すことは至難である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は次の目的を満たそうとするものである。 多くの店頭や外食店等、業務が供している楊枝の清潔化・衛生の確保 弁当などにおける屋外での至便性 単に楊枝が落ちないだけの箸を作るので なく食事にふさわしい意匠法上の審美性をも具備せしめつつ（外から見える内蔵 手段）、使用中も楊枝の落ちない箸構造。これらを低コストの加工において提供 しようとする。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

箸の製作工程中ないし 製作後において以下の手段を箸に付加して成る。 １）箸の頭部から先方向にむかい所定長の偏平状波形ポケットを穿設し該ポ ケットの形状および切込み深さ等を特異に形成した。 ２）前記ポケットへ楊枝を挿入した際、内蔵後の楊枝はポケットの有する空 間ギャップと並列しており、および楊枝を囲む側壁が前記の１）よりそ の弾力と押圧力を著しく向上させている。 ３）前記ポケットの穿設位置が断面の端部寄りに構成されている（図３）。

【０００５】

【実施例】

以下に本考案に係る箸構造を図１〜図３に従い説明する。１は本願実施例で採 用した割箸であって図１はその正面図、箸に穿設したポケットの形状等を説明し ている。図２は側面図で挿入楊枝とポケットの係合作用を示している。および図 ３は割箸頭部Ｈを拡大したＡ−Ａ断面、すなわちギャップ付楊枝を内蔵した箸の 頭部断面である。割箸１のＸは箸をタテ割できる既成の溝ライン、Ｙは埋込もう とする市販楊枝である。

【０００６】 そこで非図示の自動中ぐり機を介し、いずれか片側の頭部Ｈから箸先方向に 部分ｂ−ｃを同時かつ一率的に切込んでゆくことにより 楊枝Ｙを挾持できるポ ケットの上下ａ−ｂ−ｄ（図２）を形成する。 前記の溝ｂ−ｃは楊枝の寸法・太さ等の少差を許容している。 ポケットａ−ｂ−ｄの形成は手動でもよい。

【０００７】 前記ポケットの彫刻長さに関し、市販の汎用楊枝は長さ６ｃｍで ほぼ一定な ので前述の曲面ａ−ｃと浅い溝部分ｂ−ｃの和の上下一対すなわちポケット長を 、およそ６．５ｃｍに穿設した。 一般に割箸の標準長は２０ｃｍ・頭部断面Ｌが［１．２×０．３］ｃｍであるか ら 実施においてポケット幅をそのＬ／４内となるよう形成している。 それ故 前記ポケットを箸の両サイドに２か所穿設する必要性に乏しいが、その よう両サイドの構成であっても理論上自明のものとなる。

【０００８】 前記ポケットの形状等に関し、図示の如く加工の許容限度いっぱいに偏平かつ るほぼ等しい幅 ２，３（図２）での押え力と弾力が予想をこえ強化された。 結果として 箸の素材ムラ（ひび割れ）を平均的に克服でき 楊枝の安定的 接触を可能としている。

【０００９】 前記ポケットの位置および楊枝挿し代となるギャップＧの生成に関し、既述の とおり箸側面から、伸びたポケット内の楊枝を見る（可視）を可能に端部寄りに 位置（Ｌ／４）しており 一方、ポケットａ−ｃの刻みが深いので楊枝Ｙは、内 蔵内で生じている適当幅のギャップＧと必然的に並列する。 それ故に 工程の挿入ミスを点検でき、外観における審美性をもイメージで き、楊枝の挿入・挿出の容易性を保証している。 前記したポケットでの裕りある曲面穿設の個性的手段は実験のなかから見出した 経験則でもある。

【００１０】

【考案の効果】

開示した本願の箸構造に依れば、単純の構成にも拘らず後記の顕著な効果を提 供している。 １．偏平状ポケットにより楊枝部分の双方外壁から強い弾性および押圧力が生 じ、箸の使用中も容易に楊枝を離脱させない挾持力を発揮している。 ２．偏平状ポケット内部で生じた空間ギャップにより楊枝の着脱を容易として いる。 ３．偏平状ポケットの上下位置を箸の頭部長のほぼ１／４内で留めたので 箸 の本来的機能を何ら損わない。 ４．本願構造によれば食生活上、必須となる衛生および使用の至便性に寄与し ており とりわけ量産される箸の包装前工程において 低コストの付加（ 加工）を可能としている。

【図面の簡単な説明】

図１は箸に穿設したポケットの形状等の説明図、図２は
挿入楊枝とポケットの係合作用図、図３はギャップ付楊
枝を内蔵した箸の頭部断面を示している。

【符号の説明】

１… 対象となる箸の本体 Ｙ… 内蔵
楊枝 ２，３… 箸に形成される両サイドの弾力壁 ｄ…… 楊枝を挾持する３側の穿設位置点

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【手続補正書】

【提出日】平成６年８月２３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正内容】

【請求項１】箸の構造において頭部Ａ−Ａ断面から先方
向に向け、水平面上、深目 部分ｂ−ｃから成るほぼ６．５ｃｍ長のポケット内部ａ
−ｂ−ｄを穿設して生ぜしめた上下の幅２，３を形成さ
せ、 かつ 前記ポケットＡ−Ａ断面の水平幅を箸全幅の１／
４内となるよう穿設したことによりポケットに内蔵させ
た市販楊枝が、ポケットの前記ａ−ｂ−ｄで生している
押圧力により該楊枝をギャップＧと並列して挟持するよ
う構成したことを特徴とする楊枝具備の食用箸。

【手続補正書】

【提出日】平成６年１２月９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箸の構造において頭部Ａ−Ａ断面から先
   方向に向け、水平面 部分ｂ−ｃから成る上下一対のほぼ６．５ｃｍ長のポケ
   ットを穿設し、 前記ポケットのＡ−Ａ断面の水平幅が箸全幅の１／４内
   となるよう穿設し、かつ前記ポケット内へ挿入して内蔵
   させた市販楊枝がポケットの上下内部ａ−ｂ−ｄで生じ
   ている適当幅の空間ギャップと並列するようこれら機能
   を付加したことを特徴とする楊枝具備の食用箸。