JP3011591U - スラックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 柄合わせの面倒な作業が不要であり、且つ縫
製が簡便且つ容易で安価なスラックスを市販に供するこ
とを目的とする。 【構成】 前身頃と後身頃の左右箇所を夫々れ一体の布
片で作成し、これら布片を股上箇所で縫製するほか、左
右の片側或いは両側脇を上縁から凡そ２０〜３０ｃｍ程
度切り込んで脇ポケット口を形成すると共に、該部に袋
布を取り付けて脇ポケットを作成したことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は簡便且つ安価に製作するスラックスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

スラックスは左右の前身頃と後身頃の４枚の布片を左右両脇線と股上箇所で縫 製するのであり、且つ両脇線にはポケットが作成されてなる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記スラックスの縫製には左右の前身頃と後身頃の４枚の布片を左右両脇線と 股上箇所で引揃えて縫製することから、時間と手間の掛かるものとなっている。 又、柄模様の布片では両脇線で柄模様が不一致状態とならないよう、夫々れの 裁断や縫製に気を使う必要から苦労も多いものとなっている。 本考案は上記問題点を解決せんとするものである。

【０００４】

【考案を解決するための手段】

本考案は前身頃と後身頃の左右箇所を夫々れ一体の布片で作成し、これら布片 を股上箇所で縫製するほか、左右の片側或いは両側脇を上縁から凡そ２０〜３０ ｃｍ程度切り込んで脇ポケット口を形成すると共に、該部に袋布を取り付けて脇 ポケットを作成したことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

前身頃と後身頃の左右箇所を夫々れ一体の布片で作成してあることから、柄模 様の使用に際し左右の両脇線箇所で従来のものの如く面倒な柄合わせを必要とし ないで型取りが容易であり、且つ縫着は２枚の型取りされた布片の縫着で済むこ とから作業が簡便で能率が向上する。

【０００６】

【実施例】 図１は本考案品の部品図であって、１は前身頃１ａと後身頃１ｂを一体に型取 り裁断した１対の布片、２は帯布である。 図２は脇ポケット３の製作説明図で、Ａは上記布片１の両脇線に相当する箇所 を上縁から凡そ２０〜３０ｃｍの切込み３ａ、３ｂを入れて脇ポケットＤを形成 した状態図、Ｂは上記切込み３ａ、３ｂ箇所に脇ポケット３のための袋布４ａ、 ４ｂを縫着した状態図である。

【０００７】 図３は上記構成の布片１、１を対合させ夫々れの袋布４ａ、４ｂが内方へ位置 するように折込みながら内部裾側及び股上部を縫着し、且つ上縁部には帯布２を 縫着してスラックス製品となした図面でＡは正面図、Ｂは側面図である。 上記実施例では脇ポケット３を左右の両脇線に設けたものについて説明したが 、片側だけに設けるようにしても良い。又、股上部には適当に襠布を介在させる ようになして良い。尚、帯布２は必ずしも必要とするものではなく、即ち布片１ 、１の上縁を折込んで作成することも差支えない。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は上記の如く構成するのであり、従来品が前後左右の前身頃と後身頃の ４枚の布片を夫々れ左右両脇線箇所で縫製するのに比べ、これらが夫々れ単独の １枚の布片となされていることから縫着作業が簡便且つ容易となるのであり、又 左右両脇線箇所の柄合わせ等の面倒な作業を一切する必要がなくて、生産性の向 上と共に安価な製品の市販提供に寄与すること大なるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案品の部品図である。

【図２】上記布片１に脇ポケットを作成する状態説明図
である。

【図３】縫製製品図でＡは正面図、Ｂは側面図である。

【符号の説明】

１ 布片 １ａ 前身頃 １ｂ 後身頃 ３ 脇ポケット ３ａ、３ｂ 切込み ４ａ、４ｂ 袋布

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前身頃と後身頃の左右箇所を夫々れ一体
   の布片で作成し、これら布片を股上箇所で縫製するほ
   か、左右の片側或いは両側脇を上縁から凡そ２０〜３０
   ｃｍ程度切り込んで脇ポケット口を形成すると共に、該
   部に袋布を取り付けて脇ポケットを作成してなるスラッ
   クス。