JP3011030U - 易占用カード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】トランプ型のコンパクトな易占用具とするこ
と。占い文がカードに記入されていて易経の学習用とし
て効果のある用具であること。また娯楽用としても使え
るようにすることである。 【構成】シャッフルできる厚さ、硬度、サイズを備える
カードの正面を、６４通りの易の卦の記号、占い文、＜
陰＞＜陽＞の記号の記載面とする。＜陰＞＜陽＞の記号
は、それぞれ半数ずつのカードに記載する。＜陰＞＜陽
＞の記号の記載位置はカードの下部、または上部などで
ある。カードの背面は同一模様で統一する。６４枚のカ
ードをシャッフルし、その内から６枚を抽出する。最初
に抽出したカードの上に、そのカードの＜陰＞＜陽＞い
ずれかの記号が隠れないように、順に重ねる。６枚で示
された易の卦を記録あるいは記憶し、６４枚のカードの
中から、その卦の記号と一致するカードを選び、占い文
を読み、占う。以上の構造と機能を備える易占用カード
とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

易経の占い文を暗記、理解する訓練用としての役割と、占い用具としての役割を 持つ。

【０００２】

【従来の技術】

伝統的な用具として、５０本のぜい竹と表裏に陰陽に印をつけた６個の算木によ って占われてきた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

トランプ型のコンパクトな易占用具とすること。占い文がカードに記入されてい ていて、易経の学習用として効果のある用具であること。本格的に易占いもでき る用具とすること。また娯楽用としても使えるようにすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

シャッフルできる厚さ、硬度、サイズを備える６４枚のカードのそれぞれの正面 に６４通りの易の卦の記号の一つと、占い文、＜陰＞＜陽＞の記号を記載する。 ＜陰＞の記号を３２枚、＜陽＞の記号を３２枚のカードに記載する。＜陰＞＜陽 ＞の記号の記載位置はカードの下部、または上部などである。カードの背面は同 一模様で統一する。 ６４枚のカードをシャッフルし、その内から６枚を抽出する。最初に抽出したカ ードの上に、そのカードの＜陰＞＜陽＞いずれかの記号が隠れないように、順に 重ねる。６枚の陰陽の組み合わせで示された易の卦を、記録あるいは記憶し、６ ４枚のカードの中から、その卦の記号と一致するカードを選び、占い文を読み、 占う。 また、請求項１記載の６枚のカードで示された卦の記号の組み合わせを、別カー ドで表示するため、易の卦の記号、占い文、＜陰＞＜陽＞の記号を記載したカー ドと同サイズの算木盤用カードと、表裏に＜陰＞＜陽＞を示す印をつけた細長い ６枚の算木用小カードを用意する。算木用小カードは算木盤用カード上に６枚並 べて表示できる細長い形状とサイズとする。算木用小カードは片面に＜陰＞、反 対面に＜陽＞の印をつけ、一枚で＜陰＞＜陽＞いずれかを示せるようにする。６ 枚の算木用小カードで示された卦の記号で占う。すなわち請求項１記載の６４枚 のカードの中から一致する卦を選び、占い文を読み、占う。以上の構造と機能を 持たせることで解決した。

【０００５】

【実施例】

本案を図によって説明する。 第１図は、易の卦の記号１、占い文２、＜陽＞の記号３、＜陰＞の記号４を記載 したカード５である。標準タイプのトランプと同様のサイズ、厚さ、硬度とし、 シャッフルできる機能を持たせる。Ａは、下部に＜陽＞の記号３を入れたタイプ 、Ｂは＜陰＞の記号４を入れたタイプである。それぞれ３２枚ずつとする。 易は、「易に大極あり、これ両儀を生ず。両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず 」といわれているが、大極が＜陰＞＜陽＞の２要素（両儀）に分かれ、各々が少 陽、老陽の４つ（四象）に組み合わされ表現される。この四象は、＜陰＞＜陽＞ の要素を３個組み合わせてなる八卦「乾（天）、兌（沢）、離（火）、震（雷） 、巽（風）、坎（水）、艮（山）、坤（地）」となる。これが基本要素となって いる。 この＜陰＞＜陽＞３個からなる八卦を２つ組み合わせたものが６４の卦となって いる。＜陽＞の記号が３つ重なる卦（天）が２つ組合わさると「乾為天」（図１ のＡで示した卦の記号１）という卦になる。＜陰＞が＜陽＞で挟まれた卦（火） と、＜陽＞が＜陰＞で挟まれた卦（水）は「火水未済」（図１のＢで示した卦の 記号１）という卦になる。したがって６個の＜陰＞＜陽＞の組み合わせによる卦 の記号が６４通りできることになる。これが易の６４の卦（占い文）である。 本案は、本格的な易占ができるように、６４通りの卦の記号、占い文が記載され たカードの半数に当たる３２枚のカードの記載面（正面）の下部に＜陽＞を示す 記号３を記載し、残りの３２枚のカードの記載面（正面）の下部に＜陰＞を示す 記号４を記載する。これらを合わせた６４枚のカードをシャッフルして６枚抽出 し卦の記号を形成する機能をカードに持たせた。 また本案は、簡略化した占い方もできる機能を備えている。すなわち６４枚のカ ードをシャッフルして１枚抽出し、そこに記された卦の記号１と占い文２で占う やり方も可能である。 図２は、カードの背面６を示す。シャッフルするとき中が見えないようにするた め６４枚とも同じ模様で統一する。 図３は、卦を出した状態である。卦の出し方は、６４枚のカードをシャッフルし 、その内から６枚を抽出する。最初に抽出したカードを下位置に置き、その上に ５枚のカードのそれぞれの＜陰＞＜陽＞の記号が隠れないように順に重ねる。６ 枚目のカード７の卦の記号と占い文を覆い隠すために、残り５８枚のカードの中 か覆い用の１枚のカード８取り出し、背面を上にしてカード７の上に重ねる。こ のとき６枚目のカード７の＜陰＞＜陽＞いずれかの記号は隠さない。ここで示さ れた卦を記憶あるいは記録し、６４枚のカードの中から、６枚のカードで示され た卦と一致するカードを選び、記載されている占い文を読み、占う。 図４は、６４枚の中から抽出した６枚で形成した卦（図３）を、別のカードに移 して表示する用具である算木盤用カード９を示す。１０は、算木用小カード１１ （図５で説明）の差し込み用の穴である 図５は、算木用小カード１１を示す。Ｃは表面＜陽＞、Ｄは裏面＜陰＞を示す。 算木用小カード１１は６枚で構成され、算木盤用カード９の穴１０に差し込み並 べることができる細長い形状とサイズとする。算木用小カード１１の表裏には、 それぞれ＜陽＞＜陰＞の記号を印す。置かれた位置で＜陰＞＜陽＞いずれかを表 示できるようにするためである。Ｃは＜陽＞、Ｄは＜陰＞を示す。 図６は、算木盤用カード９の穴１０に、表裏に＜陽＞＜陰＞の記号をつけた６枚 の算木用小カード１１を、６枚の抽出されたカードで示された卦と同様の配置で 穴１０に差し込んだ状態図である。ここで示された卦と、６４枚のカードの中か ら同じ卦のカードを選び占い文を読み、占う。この算木盤用カード９も扱いやす いように６４枚のカードと同サイズとする。

【０００６】

【考案の効果】 易経の占い文が覚えやすい。持ち運びが簡便となる。娯楽用として誰でも気軽に 易占ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 易の卦の記号と占い文、＜陰＞＜陽＞の記号
を記載したカードの正面図

【図２】 カードの背面図

【図３】 卦を出した状態図

【図４】 算木盤用カードを示す

【図５】 算木用小カードを示す

【図６】 算木盤カードの使用状態図

【符号の説明】

１、易の卦の記号 ２、占い文 ３、陽の記号 ４、陰の記号 Ａ、陽の記号を記載したカード Ｂ、陰の記号を記載したカード ５、カード ６、カードの背面 ７、６枚目のカード ８、覆い用カード ９、算木盤用カード １０、算木用小カードの差し込み穴 １１、算木用小カード Ｃ、陽の印をつけた面 Ｄ、陰の印をつけた面

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】シャッフルできる厚さ、硬度、サイズを備
   える６４枚のカードのそれぞれの正面に６４通りの易の
   卦の記号の一つと、占い文、＜陰＞＜陽＞の記号を記載
   する。＜陰＞の記号を３２枚、＜陽＞の記号を３２枚の
   カードに記載する。＜陰＞＜陽＞の記号の記載位置はカ
   ードの下部、または上部などである。カードの背面は同
   一模様で統一する。６４枚のカードをシャッフルし、そ
   の内から６枚を抽出する。最初に抽出したカードの上
   に、そのカードの＜陰＞＜陽＞いずれかの記号が隠れな
   いように、順に重ねる。６枚の＜陰＞＜陽＞の記号の組
   み合わせで示された易の卦を、記録あるいは記憶し、６
   ４枚のカードの中から、その卦の記号と一致するカード
   を選び、占い文を読み、占う。以上の構造と機能を備え
   る易占用カード。
2. 【請求項２】請求項１記載の６枚のカードで示された卦
   の記号の組み合わせを、別カードで表示するため、易の
   卦の記号、占い文、＜陰＞＜陽＞の記号を記載したカー
   ドと同サイズの算木盤用カードと、細長い６枚の算木用
   小カードを用意する。算木用小カードは算木盤用カード
   上に６枚並べて表示できる細長い形状とサイズとする。
   算木用小カードは片面に＜陰＞、反対面に＜陽＞の印を
   つけ、一枚で＜陰＞＜陽＞いずれかを示せるようにす
   る。そして、６枚の算木用小カードで示された卦の記号
   と一致する卦の記号を、請求項１記載の６４枚のカード
   の中から選び、占い文を読み、占う。以上の構造と機能
   を備える算木盤用カードと算木用小カード。