JP3010685U - 商品の仲介売買システム装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の当事者及び多数の商品を扱う売買の仲
介業務を効率的に推進できるためのシステム装置を提供
すること 【構成】 売却申込者に関するデータ及び該売却申込者
が売ろうとしている商品に関するデータを記憶する第１
メモリ１１と、買受申込者に関するデータ及び買受申込
者が買おうとしている商品に関するデータを記憶してい
る第２メモリ１２とを備え、第１メモリ１１の商品に関
するデータと第２メモリ１２における商品に関するデー
タとを対比し、これが一致するか否かの判別機構２を有
していることにより、多数の当事者及び多数の商品を扱
う売買の仲介業務を効率的に処理することができる商品
の仲介売買システム装置

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本願考案は、多数の売却申込者及び買受申込者及び多数の商品を取り扱う売買 の仲介を、効率よく処理できるためのシステム装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来不動産などの売買の仲介は行なわれているが、これは単に各契約書に仲介 人が立ち会って、売買当事者双方に連絡をし合いながら契約を成立させていくだ けである。

【０００３】 出願人はこの度、自動車の売買の仲介業を推進しているが、このような場合に は売買当事者は多数に及び、各自動車の種類、型、走行距離数（新車の場合には ０）は多種類に及び、かつ売買当事者の条件もまた様々であり、この場合には個 別に売買の成立を斡旋するのは極めて煩雑である。

【０００４】 しかるに、このような売買の仲介をコンピュータシステムを使用して効率的に 処理できるシステム装置は存在しなかった。

【０００５】

【考案が解決を必要とする課題】

本考案は、多くの売買当事者及び多種類の商品の売買の仲介を効率よく処理で きるシステム装置を提供することを考案の課題とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記の課題を解決する為、本願考案の構成は、売却申込者に関するデータ及び 該売却申込者が売ろうとしている商品に関するデータを記憶する第１メモリと、 買受申込者に関するデータ及び買受申込者が買おうとしている商品に関するデー タを記憶している第２メモリとを備え、第１メモリの商品に関するデータと第２ メモリにおける商品に関するデータとを対比し、これが一致するか否かの判別機 構を有していることに基づく商品の仲介売買システム装置からなる。

【０００７】

【考案の作用】

図１（ａ）は、本願考案のシステム装置の概略を示す。

【０００８】 これによっても明らかなように、本願考案は、売却申込者側のデータ及びその 商品に関するデータを記憶した第１メモリ１１、及び買受申込者側のデータ及び その商品を記憶した第２メモリ１２、及び双方の商品の対比を行なう判別機構２ から成っている。

【０００９】 売却申込者及び買受申込者のデータとしては、名称、住所、電話番号と共に、 売買条件（買受申込者の場合には最大限の値段、売却申込者の場合には最小限の 値段及び支払方法）などが記憶されている。

【００１０】 他方、双方の商品としては、商品の種類、メーカー、型及びその他の要素（例 えば自動車の場合には走行距離など）が記憶されており、たとえば図１（ｂ）に 示すフローチャートのように、第１メモリ１１の１番目の特定の商品を基準とし て、第２メモリ１２の２番目の商品に関するデータを順次ピックアップし、各要 素について対比し、一致する商品の有無を判別し、次に第１メモリ１１の別の商 品を基準として、第２メモリ１２の商品に関するデータを順次ピックアップし、 同様に一致する商品の有無を判別し、これを繰り返すことによって、その結果を 売却申込者及び買受申込者に連絡することになる。

【００１１】 商品が一致するか否かの判別は、商品の種類、メーカー、型などの各要素を数 値化し、各要素に対応した数値が一致するか否かによって判別することになる。

【００１２】 そして、商品の全ての要素について一致すれば問題はないが、大抵の場合には 、売却申込者側の商品と買受申込者側の商品とが僅かな部分において相違する場 合がある。

【００１３】 従って、商品の一致においても、商品の種類、メーカー、型、その他の要件な ど順次段階を設け、何れの段階まで一致しているかを図１（ｂ）に示すフローチ ャートに従って、順次判別する多段階判別を行なうのが好都合である。

【００１４】 また、たとえば用品が自動車の場合、これまでの走行距離については、買受申 込社側において、たとえば５万キロメートル以下のような一定の範囲による条件 を設定し、売却申込者側の自動車商品がその要件に合致すれば良いことになる。

【００１５】 このように、本願考案では、売却申込者側及び買受申込者側のデーターを記憶 して、売却申込者側と買受申込者側の商品が一致するか否かを、コンピュータシ ステムによって判別する点にその特長を有している。

【００１６】

【実施例１】 実施例１では、図２に示すように、売却申込者及び買受申込者側の何れか又は 双方におけるデータ送発信装置４１、４２と本願考案のシステム装置とが、オン ラインによって接続され、本願考案のシステムによって商品の一致が得られた場 合には、直ちに通信できるシステム装置を示す。

【００１７】 これによって、売却申込者又は買受申込者の一方又は双方に対して、自動的に 売買契約の成立の可能性がある旨の信号が伝達されることになり、仲介人として は、双方の回答を効率的に促すことが可能となる。

【００１８】

【実施例２】 一般には、売却申込者及び買受申込者は、商品の売買に関する条件を設定する ことが多い。

【００１９】 実施例２では、図３のフローチャートに示すように、商品に関するデータだけ でなく、売買条件のデータをも同時に判別する実施例を示す。

【００２０】 たとえば、買受申込者の売買金額の上限値及び売却申込者の売買金額の下限値 とが共通する範囲が存在する場合には、双方の売買条件が合致することになる。

【００２１】 他方、たとえば分割払いに関する要件については、その支払期間及び支払時期 を完全に合致させることは困難である。

【００２２】 このような場合には、売却申込者及び買受申込者の双方に分割払いの最短期間 と最小期間とをそれぞれ提示させ、双方の期間の範囲において共通部分が存在す る場合には、売買条件が一致する旨の信号を発生させ、双方の条件が合致するか 否かを判別機構２によって判別させると良い。

【００２３】 即ち、実施例２は、実際の売買条件をも処理する機構を含んでおり、仲介売買 を推進するうえで極めて便利である。

【００２４】

【実施例３】 各業界の分野では、危険な取引業者として、ブラックリストに載せられている 業者が存在する場合がある。

【００２５】 このような場合、本願のシステム装置では、この点に関する特別のデータを有 していない場合には、ブラックリスト掲載業者と通常の正常な当事者との売買仲 介を行なわせることになり、後の問題に発展しかねない。

【００２６】 このような被害を防止するため、実施例３では、図４（ａ）のブロック図に示 すように、別途ブラックリスト掲載業者に関する第３メモリ１３を記憶しておき 、図１（ｂ）の如きフローチャートによる操作を行なう前に、図４（ｂ）のフロ ーチャートに示すように、第１メモリ１１及び第２メモリ１２の売買当事者が、 当該ブラックリスト掲載業者と合致するか否かを別の判別機構３によって判別し 、合致している場合には、第１メモリ１１及び第２メモリ１２の合致した当事者 を消去し、第１メモリ１１及び第２メモリ１２からブラックリスト掲載業者がリ ストアップすることを防止する。

【００２７】 これによって、ブラックリスト掲載業者との売買取引を自動的に避けることが できる。

【００２８】

【考案の効果】

以上の如き本願考案によって、仲介業者は、売買当事者のデータ及び商品のデ ータを効率的に処理し、しかも単に商品の各要素に関する条件だけでなく、必要 に応じては、売買当事者が有している売買条件の合致をも判別することによって 、効率的に商品の仲介業を推進することが可能となる。

【００２９】 また必要においては、ブラックリスト掲載業者をも記憶することによって、こ のような危険な取引を事前に避けることも可能である。

【００３０】 このように、本願考案によって中間業者は、多数の当事者及び多数商品の仲介 業を効率的に処理することができるので、本願考案の価値は絶大である。

【００３１】

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）、（ｂ）：本願考案の基本的な構成を示
すブロック図及びそのフローチャート

【図２】：実施例１の構成を示すブロック図

【図３】：実施例２の構成を示すフローチャート

【図４】（ａ）、（ｂ）：実施例３の構成を示すブロッ
ク図及びそのフローチャート

【符合の簡単な説明】

１１：第１メモリ １２：第２メモリ １３：第３メモリ ２：商品が一致するか否かを判別する判別機構 ３：第１メモリ及び第２メモリに記憶されている売却申
込者及び買受申込者が、 第３メモリに記憶されているブラックリスト掲載業者と
一致するか否かを判別する判別機構 ４１、４２：売却申込者及び買受申込者側の送受信装置

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 売却申込者に関するデータ及び該売却申
   込者が売ろうとしている商品に関するデータを記憶する
   第１メモリと、買受申込者に関するデータ及び買受申込
   者が買おうとしている商品に関するデータを記憶してい
   る第２メモリとを備え、第１メモリの商品に関するデー
   タと第２メモリにおける商品に関するデータとを対比
   し、これが一致するか否かの判別機構を有していること
   に基づく商品の仲介売買システム装置
2. 【請求項２】 商品に関するデータが一致した場合、売
   却申込者及び買受申込者に対し、売買成立の可能性があ
   る旨の信号を、売却申込者及び買受申込者の双方に伝達
   できる機構を備えたことを特長とする、請求項１記載の
   商品の仲介売買システム装置
3. 【請求項３】 売却申込者の売却条件と買受申込者の売
   却条件とを、それぞれ第１メモリ及び第２メモリに記憶
   し、当該条件が一致するか否かを商品のデータに関する
   判別と同時に判別する判別機構を備えたことを特長とす
   る、請求項１記載の商品の仲介売買システム装置
4. 【請求項４】 予めブラックリストに掲載されている業
   者を第３メモリに記憶させ、第１メモリ及び第２メモリ
   の売却申込者及び買受申込者が当該第３メモリのブラッ
   クリスト業者と対比し、これが一致するか否かの判別機
   構、及び一致する旨の判別が得られた場合に対応して、
   第１メモリ及び第２メモリの売却申込者及び買受申込者
   のデータをそれぞれ第１メモリ及び第２メモリから消去
   する手段を備えたことを特長とする、請求項１記載の商
   品の売買仲介業システム装置