JP3010481U - 電動型パラグライダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は電動型パラグライダに関し、特に、
各コントロールワイヤを電動駆動し、マニュアル又はオ
ートのフライトを行うことを目的とする。 【構成】 本考案による電動型パラグライダは、本体
(1)に設けた各コントロールワイヤ(4,5)を各アクチュエ
ータ(6,7)を用いて電動駆動させ、マニュアル、遠隔及
びオートの操縦を行う構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電動型パラグライダに関し、特に、各コントロールワイヤを電動駆 動し、マニュアル又はオートのフライトを行うための新規な改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、用いられていたこの種のパラグライダとしては、一般に、各コントロー ルワイヤを人手で引くことにより、全体の操縦を行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のパラグライダは、以上のように構成されていたため、次のような課題が 存在していた。 すなわち、各コントロールワイヤを操縦者が手動で操作していたため、疲れる と共に、初心者における練習に危険が伴い、１人前の操縦を体得するには多くの 時間と費用を必要としていた。

【０００４】 本考案は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、各コン トロールワイヤを電動駆動し、マニュアル又はオートフライトを行うようにした 電動型パラグライダを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案による電動型パラグライダは、本体に右用及び左用コントロールワイヤ を介して接続された翼部と、前記本体に設けられ前記右用コントロールワイヤを 巻回する右用アクチュエータと、前記本体に設けられ前記左用コントロールワイ ヤを巻回する左用アクチュエータと、を備え、前記各コントロールワイヤを前記 各アクチュエータにより電動駆動するようにした構成である。

【０００６】 さらに詳細には、前記各アクチュエータに接続されたパワーアンプと、前記パ ワーアンプに接続された信号増幅器と、前記信号増幅器に接続されコマンド信号 を発生するためのマニュアルフライト用電気信号入力部と、前記各アクチュエー タに接続された位置センサと、を備えた構成である。

【０００７】 さらに詳細には、前記マニュアルフライト用電気信号入力部は、可変抵抗器を 有する構成である。

【０００８】 さらに詳細には、前記信号増幅器とマニュアルフライト用電気信号入力部との 間には、スイッチ回路が設けられ、前記スイッチ回路には、遠隔操縦用受信器及 びオートフライト用コンピュータが接続され、前記オートフライト用コンピュー タには、加速度センサ及び角速度センサが接続されている構成である。

【０００９】

【作用】

本考案による電動型パラグライダにおいては、各コントロールワイヤを各アク チュエータにより作動させることにより、自在に翼部の姿勢を制御することがで き、人力を用いることなく、操縦を行うことができる。また、この操縦は、ジョ イスティック等の可変抵抗器を用いてマニュアルフライトを行うことができると 共に、遠隔操縦用受信器を用いた遠隔操縦及びオートフライト用コンピュータを 用いたオートフライトを行うことができる。

【００１０】

【実施例】

以下、図面と共に本考案による電動型パラグライダの好適な実施例について詳 細に説明する。 図１において符号１で示されるものは人間（図示せず）がつかまって操縦する ように構成された箱状の本体であり、この本体１には複数の取付ワイヤ２を介し て円弧状をなす翼部３が接続されている。

【００１１】 前記翼部３の端部に取付けられた右用コントロールワイヤ４及び左用コントロ ールワイヤ５は、前記本体１に設けられたモータからなる右用アクチュエータ６ 及び左用アクチュエータ６，７の右用、左用リール６ａ，７ａに巻回して接続さ れている。従って、この各アクチュエータ６，７によって各コントロールワイヤ ４，５の長さを制御することにより、パラグライダの方向を自在に変更すること ができる。

【００１２】 前記各アクチュエータ６，７−、図２の右用アクチュエータ６と同様に構成さ れているが、左用アクチュエータ７は省略して示している。前記各アクチュエー タ６，７には、ポテンショメータ、レゾルバ、エンコーダ等からなる位置センサ １０及びモータ１１が前記リール６ａ，７ａに各々接続されている。

【００１３】 前記各アクチュエータ６，７は、パワーアンプ１２が接続されていると共に、 このパワーアンプ１２に接続された信号増幅器１３には、前記各位置センサ１０ が各々接続されている。

【００１４】 前記信号増幅器１３には、前記各アクチュエータ６，７を制御するためのコマ ンド信号１４が印加され、このコマンド信号１４を選択するためのスイッチ回路 １５が設けられている。このスイッチ回路１５には、可変抵抗器１６又はこの可 変抵抗器１６を組込んだ周知のジョイスティック１７等からなるマニュアルフラ イト用電気信号入力部１８、リモコン部１９を有する遠隔操縦用受信器２０及び 加速度センサ２１と角速度センサ２２を有するオートフライト用のオートフライ ト用コンピュータ２３が接続され、このスイッチ回路１５の切換片１５ａの切換 により、マニュアルフライトモード、遠隔操縦モード及びオートフライトモード に切換えることができる。

【００１５】 次に、動作について述べる。まず、操縦者がマニュアルフライトを行う場合、 マニュアルフライト用電気信号入力部１８にスイッチ回路１５を切換え、コマン ド信号１４を信号増幅器１３を介して各アクチュエータ６，７に印加することに より、各コントロールワイヤ４，５の長さが制御され、人力を用いることなく翼 部３の姿勢を変化させて自在なマニュアルフライトを行うことができる。

【００１６】 次に、スイッチ回路１５を遠隔操縦用受信器２０に切換えた場合には、遠隔操 縦を行うことができ、さらに、オートフライト用コンピュータ２３に切換えた場 合には、オートフライトを行うことができる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案による電動型パラグライダは、以上のように構成されているため、人力 を用いることなく、アクチュエータを介して、マニュアル、遠隔及びオートの各 フライトを自在に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による電動型パラグライダを示す構成図
である。

【図２】ブロック図である。

【符号の説明】

１ 本体 ４，５ 右用、左用コントロールワイヤ ６，７ 右用、左用アクチュエータ １０ 位置センサ １２ パワーアンプ １３ 信号増幅器 １４ コマンド信号 １５ スイッチ回路 １８ マニュアルフライト用電気信号入力部 ２０ 遠隔操縦用受信器 ２１ 加速度センサ ２２ 角速度センサ ２３ オートフライト用コンピュータ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体(1)に右用及び左用コントロールワ
   イヤ(4,5)を介して接続された翼部(3)と、前記本体(1)
   に設けられ前記右用コントロールワイヤ(4)を巻回する
   右用アクチュエータ(6)と、前記本体(1)に設けられ前記
   左用コントロールワイヤ(5)を巻回する左用アクチュエ
   ータ(7)と、を備え、前記各コントロールワイヤ(4,5)を
   前記各アクチュエータ(6,7)により電動駆動するように
   構成したことを特徴とする電動型パラグライダ。
2. 【請求項２】 前記各アクチュエータ(6,7)に接続され
   たパワーアンプ(12)と、前記パワーアンプ(12)に接続さ
   れた信号増幅器(13)と、前記信号増幅器(13)に接続され
   コマンド信号(14)を発生するためのマニュアルフライト
   用電気信号入力部(18)と、前記各アクチュエータ(6,7)
   に接続された位置センサ(10)と、を備えたことを特徴と
   する請求項１記載の電動型パラグライダ。
3. 【請求項３】 前記マニュアルフライト用電気信号入力
   部(18)は、可変抵抗器(16)を有することを特徴とする請
   求項２記載の電動型パラグライダ。
4. 【請求項４】 前記信号増幅器(13)とマニュアルフライ
   ト用電気信号入力部(18)との間には、スイッチ回路(15)
   が設けられ、前記スイッチ回路(15)には、遠隔操縦用受
   信器(20)及びオートフライト用コンピュータ(23)が接続
   され、前記オートフライト用コンピュータ(23)には、加
   速度センサ(21)及び角速度センサ(22)が接続されている
   ことを特徴とする請求項２又は３記載の電動型パラグラ
   イダ。