JP3010304U - 混合攪拌装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のペレット製造機の一部品を交換するだ
けでペレット等の固形状粒塊物の混合攪拌装置にでき、
ペレット製造機を活用して混合攪拌装置とすることがで
きる混合攪拌装置を提供する。 【構成】 槽内に投入された物を混合攪拌する混合攪拌
装置本体１と、同混合攪拌装置本体１の吐出口２と連通
した水平な円筒ケーシング３の内周面に突条８を軸方向
に設け且つ円筒ケーシング３内にスクリュー羽根４を回
転自在に設けた混合攪拌したものを水平に移送して吐出
するスクリュー水平送り部５と、同スクリュー羽根４を
回動する駆動部１４とを備え、混合攪拌装置本体１の吐
出口２対応部分を開口したスリーブ筒６を同開口部７と
吐出口２とを連通させ且つスリーブ筒６外周と円筒ケー
シング３内周面の突条８とが係合する状態に脱着自在に
嵌挿し、同円筒ケーシング３の内部に上記駆動部１４に
よって駆動されるようにスクリュー羽根４を脱着自在に
軸支する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、動物の飼料となるドライペレット、栄養剤等の固形の粒塊物を混合 攪拌する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ペレット、粒塊状固形飼料は、魚・穀物等を原料として混合・攪拌して ミンチ状ペレット・粒塊物の形態で排出するペレット製造機又は造粒機によって 製造される。このペレット製造機の構造は内部に攪拌混合する攪拌羽根を設けた 混合攪拌装置本体の下部に吐出口を設け、同吐出口に連通した水平のスクリュー 羽根を内蔵したスクリュー水平送り部を設け、同スクリュー水平送り部の吐出口 にミンチチョッパーを設けるものである。 尚、混合攪拌装置本体として、攪拌羽根を回転自在に内蔵した左右一対の混合 攪拌槽と、同左右一対の混合攪拌槽の各排出口を連通し、混合攪拌された物を一 つの吐出口へ送るスクリュー羽根を内蔵した円筒体とからなる構造のものもある 。あるいはこの円筒体がない混合攪拌槽のみからなる構造のものもある。 魚・動物の飼料は、これらペレットの他に固形の栄養剤・食品剤とを均一に混 合攪拌して販売・使用される。 その為、ペレット製造機の他に固形物の混合・攪拌装置を必要としていて、設 備が嵩むという問題点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、従来のペレット製造機の一部品を交換する だけでペレット等の固形状粒塊物の混合攪拌装置にでき、ペレット製造機を活用 して混合攪拌装置とすることができる混合攪拌装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

かかる課題を解決した本考案の構成は、 １）攪拌羽根を回転させて槽内に投入された物を混合攪拌する混合攪拌装置本体 と、同混合攪拌装置本体の吐出口と連通した水平な円筒ケーシングの内周面に突 条を軸方向に設け且つ円筒ケーシング内にスクリュー羽根を回転自在に設けた混 合攪拌したものを水平に移送して吐出するスクリュー水平送り部と、同スクリュ ー羽根を回動する駆動部とを備えた混合攪拌装置に於いて、混合攪拌装置本体の 吐出口対応部分を開口したスリーブ筒を同開口部分と吐出口とを連通させ且つス リーブ筒外周と円筒ケーシング内周面の突条とが係合する状態に脱着自在に嵌挿 し、同円筒ケーシングの内部に上記駆動部によって駆動されるようにスクリュー 羽根を脱着自在に軸支することを特徴とする混合攪拌装置 ２）混合攪拌装置本体が、内部に設けた攪拌羽根を回転させて混合攪拌する左右 一対の混合攪拌槽と、同左右一対の混合攪拌槽の各排出口と連通する水平の円筒 ケーシング内にスクリュー羽根を回動自在に設けて各混合攪拌槽の排出口から落 下する混合攪拌された物を吐出口へ送る送筒体とからなる前記１）記載の混合攪 拌装置にある。

【０００５】

【作用】

固形の粒塊状、ペレット状のドライペレット、栄養剤等を混合攪拌装置本体に 投入すると、内部の攪拌羽根によってドライペレット、栄養剤等の粒塊物は均一 に混合攪拌されて、吐出口から円筒ケーシング内に送られる。粒塊物は円筒ケー シングからスリーブ筒の開口を介してスリーブ筒内に落下し、駆動部によって回 動されるスクリュー羽根によって強制的に混合攪拌された粒塊物を強制的に水平 に送り、スリーブ筒の一方開口端より排出される。 本考案の混合攪拌装置本体と、その吐出口と、これに連通した円筒ケーシング と駆動部とは、従来のペレット製造機の構造を有するものであり、従来のペレッ ト製造機のスクリュー水平送り部からミンチチョッパー及びスクリュー羽根を取 り外し、本考案のスリーブ筒を、その円筒ケーシングの内周面に設けた内突条と 係合するように嵌挿し、次にスクリュー羽根をスリーブ筒内に挿入して軸支し、 スクリュー羽根を駆動部と連動するように接続するだけで、ペレット製造機を混 合攪拌装置として使用でき、又逆に混合攪拌装置として使用した後逆の手順でペ レット製造機に戻すことができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は実施例の正面図、図２は同実施例の側面図、図３は実施例の円筒ケーシ ングの内部を示す縦断面図、図４は図３のＡ−Ａ線における断面図、図５は実施 例のスリーブ筒を示す斜視図、図６は実施例スリーブ筒を示す正面図、図７は実 施例の円筒ケーシングを示す縦断面図、図８は実施例の軸支部を示す正面図、図 ９は実施例のスクリュー羽根を示す正面図、図１０は従来のペレット製造機を示 す正面図である。

【０００７】 図中１は混合攪拌装置本体、１ａは同混合攪拌装置本体１の左右一対の攪拌槽 、１ｂは同攪拌槽の排出口１ｋと連通し混合攪拌された原料を攪拌槽外で水平に 送る送筒体、１ｃは同送筒体内に配置されたスクリュー羽根、１ｄは同スクリュ ー羽根１ｃを動かす駆動部、１ｅは送筒体１ｂの吐出筒で混合攪拌装置本体１の 吐出口２となる部分、１ｆは攪拌槽１ａの攪拌羽根、１ｇは同攪拌羽根の回転軸 、１ｈは攪拌槽１ａの原料投入口、１ｉは攪拌槽１ａの排出口１ｋと送筒体１ｂ とを連絡する通路、１ｊは攪拌羽根１ｆの駆動部、２は同混合攪拌装置本体１の 吐出口、３は円筒ケーシング、４はスクリュー羽根、５はスクリュー水平送り部 、６はスリーブ筒、７は同スリーブ筒の開口部、８は円筒ケーシング内周面の突 条、９はスリーブ筒６の前後開口の顎部、１０は同顎部の突条８と係合する溝、 １１は回転軸１３の軸支部材、１２はスクリュー羽根４の回転軸の支持部、１３ はスクリュー羽根４の回転軸、１４は同回転軸の軸端を嵌合して連結し、同回転 軸を回動させる駆動部、１５はスクリュー羽根４の排出口側の軸支部１１を支持 する円筒ケーシング３と螺合するリング、１６は混合攪拌装置本体１の攪拌羽根 、１７は同攪拌羽根１６の回転軸、１８は同回転軸を回動させる駆動部、１９は 混合攪拌装置本体１の投入口である。

【０００８】 図６は従来のペレット製造機を示す図面であり、図中２０は従来のペレット製 造機のミンチチョッパー室、５は混合攪拌装置本体１の下方に取付けたスクリュ ー水平送り部３は同スクリュー水平送り部２１の円筒ケーシング、１は従来のペ レット製造機の混合攪拌装置本体、２は同混合攪拌装置本体の吐出口、２１は円 筒ケーシングの排出口に設けたミンチチョッパー、１ｆは混合攪拌装置本体１の 攪拌羽根、２２は円筒ケーシング３内のスクリュー羽根、１４は同スクリュー羽 根２２の駆動部である。 本実施例の混合攪拌装置本体１、攪拌羽根１５、吐出口２、円筒ケーシング３ 、駆動部１４は図６に示す従来のペレット製造機の各部と共通している。

【０００９】 この図６に示す従来のペレット製造機の水平送り部５のスクリュー羽根２２及 びミンチチョッパー２１を取り外し、円筒ケーシング３内にスリーブ筒６を挿入 する。このとき、円筒ケーシング３の内周面の突条８をスリーブ筒６の両端外周 に設けた顎部９の溝１０に嵌挿するように挿入する。これによって、突条８と顎 部９とが係止してスリーブ筒６は回転しなくなる。同スリーブ筒６内に僅か外径 が小さいスクリュー羽根４を挿入し、スクリュー羽根４の回転軸１２の一端を駆 動部１３に連結し、又回転軸１２の他端を軸支部材１１によって支持する。同軸 支部材１１はリング１４を円筒ケーシング３の排出口側の端部に螺合することで 固定される。

【００１０】 この実施例で動物飼料となるドライペレットと栄養剤等を混合攪拌するには、 まず粒塊状のドライペレットと栄養剤とを混合攪拌装置本体１の原料投入口１ｈ から投入し、駆動部１ｄを作動させると攪拌槽１ａ内の攪拌羽根１ｆが回転し、 ドライペレットと栄養剤とを攪拌して均一に混合し、所定時間後に攪拌槽１ａの 吐出口１ｋから通路１ｉを経て、円筒状の送筒体１ｂへ送られ、同送筒体１ｂ内 のスクリュー羽根１ｃによって水平に送られ、吐出筒１ｅの吐出口２から水平送 り部５の円筒ケーシング３へ送られる。 円筒ケーシング３内に落下したペレット等は開口部７からスリーブ筒６内へ落 下し、同スリーブ筒内のスクリュー羽根４によって水平に送られ、スリーブ筒６ の先端の開口により排出される。このスリーブ筒６の内周面は、円筒ケーシング ３内面の突条８がなく滑らかな曲面となっているのでドライペレット、栄養剤は 破損なく水平に送られて排出される。

【００１１】 この実施例の混合攪拌機を使用した後、ペレット製造機として使用するときは 、上記の逆の手順でスリーブ筒６、スクリュー羽根４、軸支部１１を取り外し、 スクリュー羽根２２、ミンチチョッパー２１を取り付ければよい。

【００１２】

【考案の効果】

以上の様に、本考案によれば、従来のペレット製造機の一部部材を交換するだ けでペレット状、粒塊状の固形物の混合攪拌機として使用でき、ペレット製造機 と混合攪拌機とに兼用できる構造となり、安価に混合攪拌機を提供できるように なった。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の正面図である。

【図２】実施例の側面図である。

【図３】実施例の円筒ケーシングの内部を示す縦断面図
である。

【図４】図３のＡ−Ａ線における断面図である。

【図５】実施例のスリーブを示す斜視図である。

【図６】実施例スリーブ筒を示す正面図である。

【図７】実施例の円筒ケーシングを示す縦断面図であ
る。

【図８】実施例の軸支部を示す正面図である。

【図９】実施例のスクリュー羽根を示す正面図である。

【図１０】従来のペレット製造機を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 混合攪拌装置本体 １ａ 攪拌槽 １ｂ 送筒体 １ｃ スクリュー羽根 １ｄ 駆動部 １ｅ 吐出筒 １ｆ 攪拌羽根 １ｇ 回転軸 １ｈ 原料投入口 １ｉ 通路 １ｊ 駆動部 １ｋ 排出口 ２ 吐出口 ３ 円筒ケーシング ４ スクリュー羽根 ５ スクリュー水平送り部 ６ スリーブ筒 ７ 開口部 ８ 突条 ９ 顎部 １０ 溝 １１ 軸支部材 １２ 軸支部 １３ 回転軸 １４ 駆動部 １５ リング １６ 攪拌羽根 １７ 回転軸 １８ 駆動部 １９ 投入口 ２０ ミンチチョッパー室 ２１ ミンチチョッパー ２２ スクリュー羽根

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 攪拌羽根を回転させて槽内に投入された
   物を混合攪拌する混合攪拌装置本体と、同混合攪拌装置
   本体の吐出口と連通した水平な円筒ケーシングの内周面
   に突条を軸方向に設け且つ円筒ケーシング内にスクリュ
   ー羽根を回転自在に設けた混合攪拌したものを水平に移
   送して吐出するスクリュー水平送り部と、同スクリュー
   羽根を回動する駆動部とを備えた混合攪拌装置に於い
   て、混合攪拌装置本体の吐出口対応部分を開口したスリ
   ーブ筒を同開口部分と吐出口とを連通させ且つスリーブ
   筒外周と円筒ケーシング内周面の突条とが係合する状態
   に脱着自在に嵌挿し、同円筒ケーシングの内部に上記駆
   動部によって駆動されるようにスクリュー羽根を脱着自
   在に軸支することを特徴とする混合攪拌装置。
2. 【請求項２】 混合攪拌装置本体が、内部に設けた攪拌
   羽根を回転させて混合攪拌する左右一対の混合攪拌槽
   と、同左右一対の混合攪拌槽の各排出口と連通する水平
   の円筒ケーシング内にスクリュー羽根を回動自在に設け
   て各混合攪拌槽の排出口から落下する混合攪拌された物
   を吐出口へ送る送筒体とからなる請求項１記載の混合攪
   拌装置。