JP3010303U - 地下構造物用ブロック体 - Google Patents

地下構造物用ブロック体

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JP3010303U
JP3010303U JP1994014058U JP1405894U JP3010303U JP 3010303 U JP3010303 U JP 3010303U JP 1994014058 U JP1994014058 U JP 1994014058U JP 1405894 U JP1405894 U JP 1405894U JP 3010303 U JP3010303 U JP 3010303U
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昭弘 新田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量であるというレジンコンクリートの特質
を活かしつつ、さらに強度に優れた地下構造物用ブロッ
ク体を提供する。 【構成】 レンジンコンクリート層からなる地下構造物
用ブロック本体10の、内面または外面の何れか、また
は両方に、補強用のFRP(fiber reinfo
rced plastics)層11を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、仕切弁や制水弁等の地下構造物を収納する弁筐や、下水道のマンホ ールなどを構成する地下構造物用ブロック体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より水道管の中途には、管理用として仕切弁や制水弁等が設けられ、これ ら地中に埋められた仕切弁や制水弁等の地下構造物を地上から操作できるように するため、いわゆる弁筐が使用されている。
【0003】 弁筐はこのような目的から、中空円筒状のブロック体を路面の高さに応じて単 数あるいは複数組み合わせ、最も上部には、合成樹脂や鋳鉄製からなる開閉可能 な蓋部材が設けられている。
【0004】 使用に当たっては、バール等で蓋部材を開け、ブロック体に形成された空間に 作業用の治具を差し込んで仕切弁や制水弁の操作が行われる。
【0005】 このようなブロック体の材質として、従来は、セメントコンクリート製が最も 多く使用されていたが、近年、合成樹脂技術の進歩によって、いわゆるレジンコ ンクリート製のものが頻繁に使用されるようになった。
【0006】 レジンコンクリートは比較的強度に優れ、セメントコンクリート製のものより 薄肉にすることができるため、製品としての軽量化が図れ、さらには、特殊形状 のものも比較的容易に作成できるなどの優れた特徴を有する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、レジンコンクリートにおいても強度の限界があり、部材厚をさ らに薄くして軽量化や施工性の向上を図るためには、特に耐衝撃性を向上させる ことが昨今の重要な解決課題の一つとなっている。
【0008】 このような問題は、仕切弁や制水弁等の地下構造物を収納する弁筐のみならず 、下水道のマンホールなどを構成する地下構造物用ブロック体にも同様に言える 問題である。
【0009】 そこで、本考案において解決すべき課題は、軽量であるというレジンコンクリ ートの特質を活かしつつ、さらに強度に優れた地下構造物用ブロック体を提供す ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の地下構造物用ブロック体は、上記課題を解決するために、レンジンコ ンクリート層からなる地下構造物用ブロック本体の、内面または外面の何れか、 または両方に、補強用のFRP(fiber reinforced plas tics)層を形成したことを特徴とする。 FRP、すなわち、繊維補強プラスチックは、合成樹脂と繊維によって作られ 、繊維として、金属、ガラス、カーボンを使用することができるが、特に強度、 耐薬品性等の幅広い特性を有し、また安価であることから、ガラス繊維を用いる のが望ましい。 このFRP層は、ハンドレイアップ法により、ガラスマットを用いてレジンコ ンクリート硬化時に同時成形することもできるが、予め、内型枠あるいは外型枠 として使用可能な所定形状のFRP部材を形成し、このFRP部材と密着するよ うにレジンコンクリートを流し込んで硬化させることもできる。 また、前記地下構造物用ブロック本体の下端面または上端面を補強する端面補 強部を形成することもできる。
【作用】
【0011】 FRPは、航空機の材料としても使用されているように、それ自体非常に軽量 でしかも強度が高く、これをブロック本体を構成するレジンコンクリート層と一 体化することによって、地下構造物用ブロック体の軽量化を図り、かつ大幅な強 度の向上が可能となる。
【実施例】
【0012】 本考案の地下構造物用ブロック体を、以下に示す仕切弁筐に応用した実施例に より具体的に説明する。図1は本考案の一実施例である仕切弁筐の全体斜視図、 図2は図1に示す仕切弁筐の縦断面図である。
【0013】 1は開閉蓋、2はこの開閉蓋を支持する筺本体で、これら開閉蓋1と筺本体2 は強度を有する鋳鉄によって形成されている。筺本体2は、路面の高さに応じて 開閉蓋1の上下動が可能なように、それぞれ螺合された内筒2a及び外筒2bに よって構成されている。
【0014】 筺本体2の下方には、筺本体2を支持する上部ブロック体3が配設され、さら に、上部ブロック体3の下方には下方に向かって広がる下部ブロック体4が配設 されている。5は下部ブロック体4が沈下するのを防止するための底板で、下部 ブロック体4よりもさらに大きな形状をしている。なお、上部ブロック体3と下 部ブロック体4の間には、必要に応じて、高さ調整用の調整ブロック(図示せず )を単数あるいは複数基用いることができる。
【0015】 図3は下部ブロック体4のみを示す斜視図で、この下部ブロック体4は、上記 したように、上端の水平断面よりも下端の断面が広い截頭円錐状の形状をなし、 これによって下部の空間を広くとり、しかも立ち上がり部を操作可能な最低限の 空間とすることができる。
【0016】 下部ブロック体4は、不飽和ポリエステル樹脂、骨材、炭酸カルシウムからな るレジンコンクリート製のブロック本体10、及び、このブロック本体10の内 面に一体成形されたFRP層11によって形成されている。
【0017】 FRP層11は、不飽和ポリエステル樹脂を後述するガラスシート21に含浸 硬化させてなるもので、このようなFRP層11を、レジンコンクリート製のブ ロック本体10の内面に形成することによって、地下構造物用ブロック体の重量 を保持しつつしかも大幅に強度を向上させることができる。
【0018】 なお、上記実施例では、FRP層11をブロック本体10の内面に形成してい るが、ブロック本体10の外面あるいは内面と外面の両方に形成することもでき る。特に外面に形成することによって、上記効果に加え、土中からの酸性等に対 する耐薬品性に優れたものとなる。
【0019】 また、上記実施例では、ブロック本体10の内面、すなわち、縦方向にのみ、 FRP層11を設けているが、その上端及び下端を折り込んで、ブロック本体1 0の上端面及び下端面に折り込み部を形成することもできる。このような折り込 み部を設けることによって、端面の欠損を防止することができる。
【0020】 次いで、図4を参照して、図1〜図3に示す下部ブロック体4の製造工程を説 明する。
【0021】 まず、受け台31の上に載置された截頭円錐状の内型枠30の外面に図4(a )に示すように離型剤を塗布する。次いで、図4(b)に示すように、その上面 に不飽和ポリエステル樹脂20を刷毛塗りによりまんべん無く塗布して形成し、 さらにその表面にガラス繊維によって形成された矩形状のガラスシート21を張 りつける。次いで、このガラスシート21の表面に不飽和ポリエステル樹脂22 を刷毛塗りによって含浸させた後(図4(c)参照)、ガラスシート21内の空 気を抜くためにローラ等で脱泡作業を行う。その後、図4(d)に示すように、 外型枠32を配置し、第2の樹脂層22と外型枠32の間に形成された空間にレ ジンコンクリート33を流し込んで硬化させる。これによって、図3に示すよう に、レジンコンクリートによって形成されたブロック本体10の内面にFRP層 11を有する下部ブロック体4を製造することができる。
【0022】 なお、上記実施例では、いわゆる、ハンドレイアップ法について述べたが、無 論これに限定されることなく、例えば、強化材としてロービングを適当な長さに 切断しながら、型に同時に吹きつけて成形するスプレーアップ法によりFRP層 を形成することもできる。
【0023】 また、上記実施例においては、FRP層の形成とレジンコンクリートの流し込 みを一連の工程のなかで実施しているが、これを分離し、截頭円錐状のFRP層 を予め製作しておくことによって、FRP層の形成とレジンコンクリートの流し 込みのそれぞれの作業において、使用する原材料の種類と工数が少なくなるため 、それぞれの作業について能率化が図れ、生産量を増大することができる。
【0024】
【考案の効果】
本考案によって以下の効果を奏することができる。 (a)FRP層をブロック本体を構成するレジンコンクリート層と一体化するこ とによって、地下構造物用ブロック体の軽量化を図り、かつ強度を大幅に向上さ せることができる。
【0025】 (b)FRP層が予め別個に製作された部材であることから、FRP層の形成と レジンコンクリートの流し込みのそれぞれの作業において、使用する原材料の種 類と工数が少なくなるため、それぞれの作業について能率化が図れる。
【0026】 (c)地下構造物用ブロック本体の下端面または上端面を補強する端面補強部を 形成することによって、特にブロック本体の端面の欠損を防止することができる 。
【0027】 (d)地下構造物用ブロック本体の外面にFRP層を形成することによって、耐 薬品性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例である仕切弁筐の全体斜視
図である。
【図2】 図1に示す仕切弁筐の縦断面図である。
【図3】 図1の仕切弁筐を構成する下部ブロック体の
斜視図である。
【図4】 図3に示す下部ブロック体の製造工程を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 開閉蓋 2 筺本体 2a 内筒 2b 外筒 3 上部ブロック体 4 下部ブロック体 5 底板 10 ブロック本体 11 FRP層 20 不飽和ポリエステル樹脂 21 ガラスシート 22 不飽和ポリエステル樹脂 30 内型枠 31 受け台 32 外型枠 33 レジンコンクリート

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンジンコンクリート層からなる地下構
    造物用ブロック本体の内面および外面の少なくとも一方
    に補強用のFRP層を有する地下構造物用ブロック体。
  2. 【請求項2】 前記FRP層は予め別個に製作された部
    材であることを特徴とする請求項1記載の地下構造物用
    ブロック体。
  3. 【請求項3】 前記地下構造物用ブロック本体は、上部
    から下方に向かって拡径する截頭円錐状であることを特
    徴とする請求項1または2記載の地下構造物用ブロック
    体。
  4. 【請求項4】 前記FRP層は、前記地下構造物用ブロ
    ック本体の下端面または上端面を補強する端面補強部を
    有することを特徴とする請求項1乃至3記載の地下構造
    物用ブロック体。
JP1994014058U 1994-10-18 1994-10-18 地下構造物用ブロック体 Expired - Lifetime JP3010303U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101384677B1 (ko) * 2012-12-20 2014-04-17 이상섭 제수밸브 보호장치

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