JP3010171U - 液体固相抽出装置 - Google Patents
液体固相抽出装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】試料水を調査現場から試験場まで固相の状態で
搬送することにより、試料水中の不安定成分の分析試験
結果を向上させると共に、小型且つ簡易な搬送を達成す
ることができる液体固相抽出装置を提供する。 【構成】採取した試料水を収容するための検体ボトル2
と、前記検体ボトル2内に挿入された送液チューブ3を
加圧送液する送液ポンプ4と、内部に吸着材6が収容さ
れた固相カラム7と、該固相カラム7が着脱自在に装填
されるカラムホルダ8と、前記送液ポンプ4を通過した
送液チューブ3と廃液チューブ5とが前記固相カラム7
に対して着脱自在且つ連通状態に接続されたことと、前
記廃液チューブ5の廃液側が挿入される廃液ボトル9と
が備えられたものである。
搬送することにより、試料水中の不安定成分の分析試験
結果を向上させると共に、小型且つ簡易な搬送を達成す
ることができる液体固相抽出装置を提供する。 【構成】採取した試料水を収容するための検体ボトル2
と、前記検体ボトル2内に挿入された送液チューブ3を
加圧送液する送液ポンプ4と、内部に吸着材6が収容さ
れた固相カラム7と、該固相カラム7が着脱自在に装填
されるカラムホルダ8と、前記送液ポンプ4を通過した
送液チューブ3と廃液チューブ5とが前記固相カラム7
に対して着脱自在且つ連通状態に接続されたことと、前
記廃液チューブ5の廃液側が挿入される廃液ボトル9と
が備えられたものである。
Description
【0001】
本考案は、上水道、地下水、河川水、湖沼水等の水質調査を行う際、調査現場 で採取した試料水を固相状態にして搬送するようにした液体固相抽出装置に関す るものである。
【0002】
従来、上水道、地下水、河川水、湖沼水等の水質調査を行う場合、調査現場で 試料水をボトルに採取して、これを遮光保冷状態で試験場まで搬送し、試験場で ボトルから取り出した試料水を、各種試薬によって分析するという方法が採られ ている。
【0003】
ところが、このような方法は、ボトル内に採取された試料水を液相のまま搬送 するため、搬送中に変質しやすく、試料水中の不安定成分が、60〜70%の分 析試験結果に終わるという問題点があった。
【0004】 また、従来の方法は、試料水を採取したボトルを試験場まで搬送するのに、そ のための保護ケース、例えば一定温度を保つためのクーラーとして比較的大型の ものが必要となるため、搬送が面倒となるという問題点があった。
【0005】 本考案は、上記の問題点を解消するために成されたもので、試料水を調査現場 から試験場まで固相の状態で搬送することにより、試料水中の不安定成分の分析 試験結果を向上させると共に、小型且つ簡易な搬送を達成することができる液体 固相抽出装置を提供することを目的とする。
【0006】
上記の目的を達成するために、本考案の液体固相抽出装置は、採取した試料水 を収容するための検体ボトルと、前記検体ボトル内に挿入された送液チューブを 加圧送液する送液ポンプと、内部に吸着材が収容された固相カラムと、該固相カ ラムが着脱自在に装填されるカラムホルダと、前記送液ポンプを通過した送液チ ューブと廃液チューブとが前記固相カラムに対して着脱自在且つ連通状態に接続 されたことと、前記廃液チューブの廃液側が挿入される廃液ボトルとが備えられ たことを特徴としている。
【0007】
上記の構成においては、水質調査現場にて、試料水を検体ボトルに採取する。 この検体ボトル内の試料水は、送液チューブを介して、送液ポンプにより、固相 カラムを通過する。固相コラム内には吸着材が収容されているため、固相カラム 内を通過する試料水中の不安定成分は、この吸着材に吸着され抽出される。次い で、固相カラムを通過した試料水は、廃液チューブを経て廃液ボトルに排出され る。
【0008】 固相カラムはカラムホルダに対して着脱自在に設けられているため、カラムホ ルダから固相カラムを取り出して、単体として取り扱うことができる。このため 、非常に小型化された検体としての搬送が可能となり、且つ試料水中の不安定成 分は固相カラム内の吸着材に吸着された固相状態で搬送することが可能となるも のである。
【0009】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0010】 図1に示す本考案による液体固相抽出装置は、ケース10に収容されたもので 、検体ボトル2と、送液ポンプ4と、固相カラム7と、カラムホルダ8と、廃液 ボトル9とを備えたもので、ケース10には開閉蓋11が設けられている。
【0011】 ケース10の本体側には、下方にボトルを設置するための空間が設けられ、左 右に一個ずつ、検体ボトル2、2を着脱自在に取り付けるボトルホルダ12、1 2が設けられている。またその間には廃液ボトル9のための空間がとられ、ここ に廃液ボトル9を着脱自在に取り付けるボトルホルダ13が設けられている。
【0012】 検体ボトル2は、水質調査現場にて、試料水をまずこのボトル内に採取するた めに備えられたもので、上端開口にはキャップ2aが締付け自在に設けられてい る。キャップ2aの中央には下端にフィルター2bを固設した軟質性の送液チュ ーブ3が固着され、キャップ2aを検体ボトル2の開口に固着したとき、フィル ター2bが検体ボトル2内の底面まで接近した状態に垂下される。
【0013】 上記の検体ボトル2と廃液ボトル9を設置するための空間の上方には、前面パ ネル14が固設され、該前面パネル14の中央上方には送液ポンプ4が設けられ ている。この送液ポンプ4は、ローラポンプ構造を有するもので、電動モータ( 不図示)によって回転駆動されるロータ4aの外周に複数のローラ4b、4b… が設けられ、これらのローラ4b、4b…を上下二方向から囲繞するステータ4 c、4cが設けられ、これらのステータ4c、4c間の両端には、夫々の中央に 立設されたピン4eに対して開閉動作するストッパ4d、4dが設けられた構成 とされている。
【0014】 このような送液ポンプ4に対して、二個の検体ボトル2、2のキャップ2a、 2aから上方に延長された送液チューブ3、3をロータ4aと上下のステータ4 c、4c間に夫々挟み込み、送液チューブ3、3の各々をストッパ4d、4dの 閉動作によって停止させる。そして、ロータ4aを回転駆動することにより、複 数のローラ4b、4b…が軟質性の送液チューブ3、3に対する圧迫位置を回転 方向へ移動して、送液チューブ3内の液を移送するものである。
【0015】 また、送液ポンプ4の下方の左右対称位置には、前面パネル14上にカラムホ ルダ8、8が露出状態に固設されている。このカラムホルダ8は、それぞれ上下 の支持板8a、8bを前面に突出させて成り、上方の支持板8aには開口が設け られ、この開口に対して固相カラム7が挿通される。また、下方の支持板8bに は、上方の支持板8aに支持された固相カラム7の下端部を密着性を保って支持 する支持ホルダ8cが係止され、支持ホルダ8cの下端部には廃液チューブ5が 接続されている。
【0016】 さらに、上側のカラムホルダ8aには、送液チューブ3のための挿通穴8cが 設けられ、送液チューブ3を挿通穴8cに通過させることにより係止させる。
【0017】 固相カラム7は内部に収容された吸着材6が取り出し可能に設けられ、固相カ ラム7の上端はコネクタ15を介して、送液ポンプ4を経た送液チューブ3の端 部に接続することができる。
【0018】 廃液ボトル9の上端開口にはキャップ9aが着脱自在に設けられ、このキャプ 9aに対して上記の廃液チューブ5、5が挿通されている。
【0019】 その他、図1の液体固相抽出装置において、23は送液ポンプ4のモータ回転 速度を調整する送液流量調整ダイヤルであり、22は電源スイッチであり、24 は電源コードである。電源コード24は蓋11のポケット11a内に引き込んで あるが、電源としてはバッテリー、または車のシガレットライター電源等を使用 することができ、これにより本装置の携帯使用を可能としてある。また、商用電 源の使用も可能である。
【0020】 なお、上記の構成において、検体ボトル2は左右に二個設けられているが、こ れは一個でもさしつかえない。ただし、上記の構成においては、送液ポンプ4が 二本の送液チューブ3、3を装着し得る構成とされているから、一台の送液ポン プ4の回転駆動によって送液チューブ3、3の夫々は同様の圧迫送液をなされ、 二個の検体ボトル2、2に採取された試料水を同一条件で左右の固相カラム7、 7に吸着し得るものである。
【0021】 また、廃液ボトル9付近のケース10内には、洗液ボトル20を着脱自在に固 着し得るボトルホルダ21が固設されている。この洗液ボトル20の使用は、本 装置の作動自体には無関係であるが、作動に先立って回路を洗浄するために用い られるものである。この際、送液ポンプ4の送液作用を利用することによって、 送液チューブ3、廃液チューブ5等の回路内に市販のアセトン等の洗液を通過さ せ、洗浄後の液を洗液ボトル20に排出することにより、この洗液ボトル20を 管理下にて処分し得るものである。
【0022】 また、その後の純水による回路内の洗浄及び空気吸込みによる回路内の乾燥に も、本装置の送液ポンプ4を利用することができる。
【0023】 本装置の使用方法は、固相カラム7をカラムホルダ8に装着し、送液チューブ 3と廃液チューブ5を固相カラム7に対して接続すると共に、送液ポンプ4に装 填する。次いで、上記の方法により、回路内の洗浄及び乾燥を行う。そして、試 料水を採取した検体ボトル2をボトルホルダ12に装着すると共に、送液チュー ブ3のフィルタ2bを検体ボトル2内に挿入して、キャップ2aを固定する。さ らに、廃液ボトル9もまたボトルホルダ13に装着し、廃液チューブ5を挿通さ せたキャップ9aを廃液ボトル9に固定する。
【0024】 これにて、装置の準備が終了し、次いで電源スイッチ22を入れて、送液ポン プ4を作動させると、検体ボトル2内の試料水がフィルタ2bを通過して吸い上 げられ、固相カラム7内を通過して試料水が吸着材6に吸着された後、吸着材6 を通過した試料水が廃液ボトル9内に排出される。
【0025】 本装置の使用後においては、固相カラム7を取り出し、これに遮光保冷処置を 施して、試料水の成分を固相状態で搬送することができる。
【0026】 ちなみに、実験結果によると、本装置の固相カラム7に吸着された試料水の不 安定成分の分析試験結果は90%以上の成果が収められており、従来のボトル搬 送による液相に対する分析試験結果が60〜70%であったのに比較すると、飛 躍的な向上を示すものである。
【0027】
以上説明したように、本考案の液体固相抽出装置は、試料水を固相カラム内の 吸着材に吸着採取することにより、試験場までの搬送は、単体の固相カラムのみ によって行うことができる。これによって、試料水を調査現場から試験場まで固 相の状態で搬送することができるため、従来の液相の試料水を搬送する場合に比 べて飛躍的に試料水中の成分の分析試験結果を向上させることが可能となる。
【0028】 また、固相カラムは非常に小型であるため、遮光保冷処置が簡易に行え、また 試験場への搬送を容易に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案による液体固相抽出装置をケー
スに収容した状態を示す立姿図である。
スに収容した状態を示す立姿図である。
2…検体ボトル 3…送液チューブ 4…送液ポンプ 5…廃液チューブ 6…吸着材 7…固相カラム 8…カラムホルダ 9…廃液ボトル 10…ケース
Claims (1)
- 【請求項1】採取した試料水を収容するための検体ボト
ル(2)と、前記検体ボトル(2)内に挿入された送液
チューブ(3)を加圧送液する送液ポンプ(4)と、内
部に吸着材(6)が収容された固相カラム(7)と、該
固相カラム(7)が着脱自在に装填されるカラムホルダ
(8)と、前記送液ポンプ(4)を通過した送液チュー
ブ(3)と廃液チューブ(5)とが前記固相カラム
(7)に対して着脱自在且つ連通状態に接続されたこと
と、前記廃液チューブ(5)の廃液側が挿入される廃液
ボトル(9)とが備えられたことを特徴とする液体固相
抽出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994011773U JP3010171U (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 液体固相抽出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994011773U JP3010171U (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 液体固相抽出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3010171U true JP3010171U (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=43145942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994011773U Expired - Lifetime JP3010171U (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 液体固相抽出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3010171U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3425744B2 (ja) | 1995-02-22 | 2003-07-14 | 横河電機株式会社 | 送液装置 |
CN107356722A (zh) * | 2017-09-12 | 2017-11-17 | 陈刚 | 一种自来水水质检测装置 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP1994011773U patent/JP3010171U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3425744B2 (ja) | 1995-02-22 | 2003-07-14 | 横河電機株式会社 | 送液装置 |
CN107356722A (zh) * | 2017-09-12 | 2017-11-17 | 陈刚 | 一种自来水水质检测装置 |
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