JP3010143B2 - 眼 鏡 - Google Patents

眼 鏡

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JP3010143B2
JP3010143B2 JP8323219A JP32321996A JP3010143B2 JP 3010143 B2 JP3010143 B2 JP 3010143B2 JP 8323219 A JP8323219 A JP 8323219A JP 32321996 A JP32321996 A JP 32321996A JP 3010143 B2 JP3010143 B2 JP 3010143B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サングラス、保護
眼鏡等として使用できる眼鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サングラスとしては着色プラスチ
ックレンズ2枚をフレームに嵌め込んだニ眼式のものの
他に、一眼式レンズを備えたサングラスとして図16,
図17に例示するものが一般に使用されている(例えば
米国特許第 4,824,233号明細書参照) 。このサングラス
41は、曲面からなる単一の透明な板状レンズ42と、該レ
ンズ42上端縁の全幅にわたる長さを有し、かつ、該レン
ズに嵌着固着された1個のフレーム43と、該フレーム43
の左右両外端に折畳み自在でかつ着脱可能に取付けられ
たツル44とから成り、レンズ42の中央ブリッジ下部に略
逆V形の鼻当て嵌合部45が設けられ、鼻当て部材46が嵌
着されたものである。
【0003】これら眼鏡ないしサングラスにおいてレン
ズの一部分に遮光または減光を目的とする光線透過調整
手段を設けることは公知であり、具体的な目的ないし用
途に応じ種々な提案がなされている。ニ眼式サングラス
として一般によく見かけるものに、レンズの上半分を着
色、下半分は無着色その境界部はボカシ着色としている
ものがある。これは上方から投射されることに多い太陽
光の透過を調節するものである。また、実公平6−64
227は、目の正面のメガネレンズ本体の機能を有する
部分では光線を透過させ、一方、その外周部分では光線
の防眩部分(不透過部分)を設けるものである。また、
実開平6−28833も同様目的のものであるが、これ
はレンズ中央を(水平方向の)帯状の無色又は淡い色で
染色し、その上部および下部は濃い色で染色するもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のもの
は、スポーツ用サングラスのように、着用者が正面前方
の像を直視しながら、しかも左右の情景をも視野に入れ
る必要がある場合、前記の従来のサングラスでは全視野
にわたり均一な映像をえることができず、視野が必ずし
も十分なものといえなかった。本発明は上記問題点に鑑
み、眼鏡の着用者が全視野にわたり均一な映像をえるこ
とができるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、左右レンズ部を一体として形成してあるポリカー
ボネート等のプラスチック製レンズを使用した眼鏡にお
いて、透過光線量調節用の膜を、その膜厚がレンズ2 の
中央ブリッジ部上部の中心点とその近傍で最も厚く該中
心点から離れるに従い同心円状に薄くなるように、レン
ズに被覆することにより、前記レンズは、その中央ブリ
ッジ上部を中心点として同心円状に前記中心点から離れ
るに従ってレンズの透過光線量が大きくされていること
を特徴としている。
【0006】また、本発明は、前記透過光線量調節用の
膜が、レンズの表面に被覆された染色膜または蒸着膜に
より構成されていることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき説明する。図1及び図2において、1はサングラス
で、適正な曲面、例えば6カーブの球面を備えた可撓性
及び弾性を有する透明な一眼式レンズ2 と、該レンズ2
の両側方端部上縁に固着した左右一対のフレーム3,3
と、両フレーム3,3 の外端に折畳み自在に取付けられた
左右一対のツル4,4 とから成っている。前記一眼式レン
ズ2 は、ポリカーボネート,ABS樹脂等の耐衝撃性プ
ラスチックにより構成されており、ポリカーボネートが
最も好ましい。
【0008】なお、6カーブの球面とは、該球面(前
面)の曲率半径R1(mm)が、 R1=(N−1)×100/D 〔D=6〕 により設定された球面である。ここで、Nは材質の屈折
率であり、ポリカーボネートの場合はおよそ1.586
である。前記レンズ2 の中央ブリッジ下部に鼻当て部材
嵌合部5 が略逆V字形に切欠状に形成され、鼻当て部材
6 が着脱可能に嵌着しうるようになっており、前記中央
ブリッジ上部端縁2Aには、汗止めパーツ7 又はバイザー
パーツ8 (図8, 図9参照) が着脱自在に嵌着しうるよ
うになっている。
【0009】そして、レンズ2 の左右両側方上端部には
ねじ孔(図示省略) が設けられ、前記フレーム3,3 がビ
ス9 により固着されている。このフレーム3,3 の固着部
分の下部で、レンズ2 の左右両側方端部には切欠部32が
形成されており、レンズ2 に固着されたフレーム3,3 に
よってレンズ2 の変形が抑止されることを可及的に防止
している。フレーム3,3 の夫々とレンズ2 との固着部分
の高さは、左右中央側から左右両側方に向かって徐々に
高くされており、これにより、左右中央側における視野
を広くしつつ、レンズ2 の保持強度の向上を図ってい
る。
【0010】また、両フレーム3,3 は、これとレンズ2
との固着部分の幅(長さ)W2 が、図2に示すように、レ
ンズ2 の上縁部幅(全長)W1 の8〜30%となるように
設計されている。なお、前記固着部分幅W2は、レンズ上
縁部幅W1の8%未満であると、レンズ2 の保持強度を確
保できず、また、レンズ上縁部幅W1の30%を超える
と、着用者の前方視野が狭くなるうえ、レンズ2 の可撓
性が制限され適度の柔らかさを確保できないため、上記
8〜30%の範囲が最適である。また、フレーム3 とレ
ンズ2 との固着部分の最大高さh は3mm以上、15mm以
下の範囲なるように設計することが好ましい。最大高さ
h が3mm未満であるとレンズ2 の保持強度が確保でき
ず、15mmを超えると着用者の前方視野を妨げることと
なるからである。
【0011】また、フレーム3,3 の外側端背面には、ツ
ル取付部10,10 が夫々突設され、該取付部10に上下方向
に貫通する係合軸孔11が設けられ、二又状とされたツル
4,4の前端取付部12が上下から前記ツル取付部10を挟着
するように外嵌されると共に、前端取付部12の上下対向
面に突設した軸部13が前記係合軸孔11に回動可能に嵌合
し、ツル4,4 は前記フレーム3 の外端3Aに当接してそれ
以上外方に回動しないように拡開角度が規制されている
が対向内方には折畳み自在となっている。なお、ツル4,
4 は可撓性及び弾性を有するものを採用することが好ま
しい。
【0012】前記ツル4,4 には、図2〜図4に示すよう
に長さ方向の略中央部から後方(耳掛部側) に、左右方
向に貫通しかつ係止突条14を備えた滑り止め装着長孔15
が設けられ、ゴム等の弾性材料製の滑り止め具16が嵌着
されており、滑り止め具16の対向内側面即ち着用者の頭
部に接する面には、略半球状の突起17が設けられ、該突
起17がツル4,4 の対向内面4Aから突出している。また、
レンズ2 は球面であり、可撓性を有するツル4,4 ととも
に眼鏡着用時に左右ツル4,4 相互の間隔が拡がると、そ
れに応じて球面レンズ2 前面の水平方向の曲率半径r1は
大きくなり、レンズ2 とツル4,4 の弾力で頭部を柔らか
く包み込むようになっている。
【0013】すなわち、本実施例では、眼鏡着用前のツ
ル4,4 を最大に拡開して自然に静置した状態における左
右のツル4,4 の後端部間の距離をlcmとし、かかる状態
におけるレンズ2 の前面の水平方向の曲率半径をr1と
し、また、レンズ2 及びツル4,4 の弾力に抗して左右の
ツル4,4 の後端部間を拡げてその距離がl+3cmとなっ
たときのレンズ2 の前面の水平方向の曲率半径をr3と
するとき、r1×1.03≦r3≦r1×1.35の関
係を満足するように構成している。この場合、拡げた後
の曲率半径r3がr1×1.03未満のときは、頭部を
包む弾力(バネ力)は殆どツル4,4 の弾性に依存するこ
ととなり、頭部が大きい着用者の場合、前頭部がツル4,
4 で締め付けられ窮屈であり、また、フレーム3 のツル
取付部10が破損するおそれもある。一方、拡げた後の曲
率半径r3がr1×1.35を超える場合は、頭部を挟
む弾力(バネ力)が不足することとなる。
【0014】前記鼻当て部材6 は、図5〜図7に示すよ
うに、正面からみて略V字形を呈する硬質プラスチック
製の保持体6Aと、軟質ゴム製の鼻当て6Bとから成り、前
記保持体6Aの中央上部には、前面にインナーフレーム係
合突起18を有する係合部19が一体的に突設され、該係合
部19を除き保持体6Aの上側周面には、係合部19よりも前
寄りに嵌合溝20が凹設され、該嵌合溝20をレンズ2 の嵌
合部5 に外嵌装着するようになっている。そして、保持
体6Aの背面には、嵌着孔(図示省略) が複数個設けら
れ、鼻当て6Bの前方に突設した係合突起21を前記嵌着孔
に嵌入して、保持体6Aに鼻当て6Bを係合一体化してあ
る。なお、鼻当て6Bは接着剤により保持体6Aに固着する
ことができる。
【0015】前記汗止めパーツ7 は、図8に示すよう
に、プラスチック製の取付部7Aと、該取付部7Aの背面に
接着されたスポンジ材(発泡合成樹脂又は発泡ゴム製)
からなる汗止め体7Bとからなり、取付部の下面には嵌合
溝22が全長にわたって凹設され、該嵌合溝22を前記レン
ズ2 の上部端縁2Aに、着脱自在に冠着しうるようにして
ある。なお、この汗止めパーツ7 は、一眼式レンズ2 の
可撓性を損なわない程度に屈曲可能であるものを採用す
ることが好ましい。なお、汗止めパーツ7 は、図9, 図
10に示すように、鼻当て部材6 のインナーフレーム係
合部19上端に連接し、鼻当て部材6 と一体化することが
できる。また、汗止め体7Bは、図10に示すように、連
続気泡形の吸水性スポンジ体23と独立気泡形のスポンジ
体24を接着一体化したものを使用することができる。
【0016】前記バイザーパーツ8 は、図8に例示する
ように、後部角隅の両切欠部8Aにレンズ2 上部端縁2Aへ
の係止部25が下向きに形成され、前記端縁2Aに係脱自在
に装着しうるようになっている。図11〜図15は、イ
ンナーフレーム26を示し、図11, 図12はプラスチッ
ク製の全リム27と、該リム27に嵌着された度付き又は遮
光等のレンズ28とから成り、リム中央のブリッジ部29
は、図12に示すように前方に突出させてその中央に上
下2つの角孔からなる係合部30が設けられており、ま
た、リム27の左右両外縁部27A は、一眼式レンズ2 の背
面曲面に軽く接触する程度にかつ該曲面の曲率と略一致
するような該球面の曲率よりきつい曲率の曲線(以下6
カーブデザインという)とされている。
【0017】そして、前記インナーフレーム26は、係合
部30を前記鼻当て部材6 の係合部19の係合突起18に、着
脱自在に嵌合可能とされ、必要に応じてサングラス1 に
取付け、不要なときは容易に取外しうるようになってい
る。図14に示すインナーフレーム26は、リム27の両外
側半分に代ってナイロン糸を設けてレンズ28を保持した
ものであり、図15に示すインナーフレーム26は、穴あ
けフレームタイプであって、ビス31によりリム27をレン
ズ28に固着してある。なお、リム27のブリッジ部29には
係合部30を設けると共に、レンズ28の左右両外縁部28A
は、6カーブデザインにしてある。
【0018】なお、前記鼻当て部材6 に設けたインナー
フレーム係合部19は、係合突起18に代えて角孔とするこ
とができ、インナーフレーム26の係合部30は、角孔に代
えて係合突起とすることができる。また、インナーフレ
ーム26は、6カーブデザインを採用しているので、イン
ナーフレームレンズ面を視線に対し直角に保つという眼
鏡光学的条件を満たしつつ、必要最大限のレンズ面を確
保でき、サングラス1 への取付アタッチメントである係
合部19が鼻当て部材6 と一体的で着脱が容易であり、レ
ンズ28の取付加工が簡単でその汚れなどが拭き易く、ア
タッチメントを使えば他の眼鏡ゴーグルに使用できる。
【0019】また、上記実施例の一眼式レンズ2 のほぼ
全面にわたって、透過光線量調節のためレンズ2 表面に
染色膜又は蒸着膜を被覆することができる。この場合、
該染色膜又は蒸着膜の膜厚を、レンズ2 の中央ブリッジ
部上部の中心点とその近傍で最も厚く、該中心点から離
れるに従い同心円状に薄くなるようにして、中央ブリッ
ジ上部を中心に同心円状に前記中心点から離れるに従っ
て透過光線量が大きくなるようにすることが有利であ
る。こうすることにより、眼鏡着用者が運動競技等、正
面前方の像を直視しながら左右の情景をも視野に入れる
必要が有る場合、網膜中心の受像感度が高い部分には比
較的小さい光線量で正面前方の像が映り、網膜中心から
外れた比較的感度の低い網膜部分には比較的大きい光線
量で左右の情景が映ることとなり、全視野にわたり過不
足がなく均一な映像を得ることができる。
【0020】上記実施例によれば、一眼式レンズ2 は可
撓性を有し、該レンズ2 の左右両側方端部上縁に左右一
対のフレーム3,3 を固着し、これら左右フレーム3,3 の
外端に折り畳み自在に左右一対のツル4,4 を設けている
ものであるから、フレーム3,3 によって一眼式レンズ2
の可撓性が損なわれることがなく適度の柔らかさを確保
することができ、着用者の頭部にピッタリとフィットさ
せることができ、さらに、着用者の前方視野を広くする
ことができる。また、ツル4 に滑り止め具16を装着して
あるので、眼鏡のずれ落ちを防止できると共に、厚さの
異なる滑り止め具16と交換することにより各着用者の頭
部に合わせてセッティングができ、ピッタリとフイット
させることができ、滑り止め具16を交換することで多数
のカラーバリエーションを組むことができる。また、鼻
当て6Bも着脱自在であるから、厚さの異なるものと交換
することにより、各着用者に合わせたセッティングがで
きる。
【0021】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、適宜設計変更することができる。例えば、サン
グラス以外の各種保護眼鏡として採用することができ
る。また、レンズ2 は球面のみならず、水平方向に所定
の曲率半径で湾曲されていると共に、垂直方向に前記水
平方向の曲率半径とは異なる所定の曲率半径で湾曲され
ているものであってもよい。これらのように、レンズ2
が、水平方向及び垂直方向に湾曲したものであれば、レ
ンズ2 の弾力を向上できると共に、強度的にも良好なも
のとすることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、左右レンズ部を一体と
して形成してあるレンズは、その中央ブリッジ上部を中
心点として同心円状に前記中心点から離れるに従ってレ
ンズの透過光線量が大きくされているので、眼鏡の着用
者が正面前方の像を直視ながら、しかも周囲の情景(主
として左右の情景)をも視野に入れる必要がある場合、
特に自転車競技、野球、マラソン等のスポーツに眼鏡を
使用した場合、網膜中心の受像感度が高い部分には比較
的小さい光線量で正面前方の像が映り、網膜中心から外
れた比較的感度の低い部分には比較的大きい光線量で左
右の情景が映ることとなり、眼鏡の着用者が正面前方の
像を直視ながらも左右方向の全視野にわたり均一な映像
が得られるため、非常に有利になる。
【0023】即ち、眼鏡、特にスポーツ用サングラスに
あっては、着用者が正面前方の像を直視しながら、しか
も左右の情景をも視野に入れる必要がある。例えば、自
転車競技、野球、マラソン等の場合、正面の目的物を良
く認識する必要があると同時にライバル選手の動向・路
面状況等を同等に認識する必要がある。 この用途のため
に、着用者が正面の目的物を注視するのに適した光線透
過率の従来のサングラス(レンズのほぼ全面における光
線透過率が同一のもの)を使用した場合、正面の目的物
を注視するのには適当であるが、同時に周囲(特に左右
方向)の情景をも同等に把握するには適当とは言い難
い。その理由は眼の網膜の構造・機能に由来する。つま
り、視線を固定した状態で見える範囲を視野といい、上
下方向・水平方向に或る角度範囲を有している。一方、
空間における物体の存在や形状を認識する能力が視力で
あるが、この視力値は対向する網膜の部位で著しいこと
になり、中心窩で最も良く、それを離れて周辺に行くに
つれて急激に悪くなる。正面の目的物を最も正確に見よ
うとするときにはその映像を中心窩に生成させなければ
ならないが、それは正面以外の周辺の目的物が網膜上の
比較的感度の低い部分(中心窩から離れた、視力値の劣
る部分)に投影されることを意味する。
【0024】従って、前記したレンズのほぼ全面におけ
る光線透過率が同一のサングラスを着用していた場合、
視線を固定する正面の目的物は良く認識できても、同時
に周辺の目的物(自転車競技であれば、ライバル選手の
動向・路面状況等)を同等に認識することは難しくな
る。これに対して、本発明の如く、左右レンズ部を一体
として形成してあるレンズの中央ブリッジ上部を、中心
点として同心円状に前記中心点から離れるに従ってレン
ズの透過光線量が大きくされていると、レンズの上下寸
法に比較して左右方向の寸法が長いため、主としてレン
ズの透過率の変化は、左右方向の外方に向かうに従って
透過率が暫時明るくなるような(透過率が暫時高くなる
ような)透過率勾配を持つことになる。従って、周辺の
目的物がサングラスのレンズの外方寄り、主として左右
外方寄りの部分を通して高い光線透過量で網膜の比較的
感度の低い部分(中心窩から離れた、視力値の劣る部
分)に投影されることから、その感度の低さを、当該光
線が通過するレンズ部分の光線透過量をレンズの中央ブ
リッジ部の光線透過量に対し相対的に高めることにより
補償することができ、眼鏡の着用者が正面前方の像を直
視ながら主として左右方向の全視野にわたりより均一な
映像を得ることができ、自転車競技、野球、マラソン等
のスポーツに本発明 の眼鏡を使用すると非常に有利にな
る。
【0025】しかも、透過光線量調節用の膜を、その膜
厚がレンズの中央ブリッジ部上部の中心点とその近傍で
最も厚く該中心点から離れるに従い同心円状に薄くなる
ように、レンズに被覆することにより、上記の如くレン
ズの透過光線量を変化させているため、例えば真空蒸着
の方法で透過光線量調節用の膜をレンズ表面に被覆する
場合、蒸着源を、レンズに対してその中央ブリッジ上部
の中心点に対応させて直角にセットすることで、蒸着源
からのレンズの各部までの距離が、レンズの中央ブリッ
ジ上部の中心点から同心円状に離れるに従って次第に大
になるようになすことができるため、このように蒸着源
の位置や方向を調整するのみで、透過光線量調節用の膜
を前記中心点から離れるに従い同心円状に薄くなるよう
に、簡単に被覆することができる。また、蒸着源とレン
ズとの距離を調整することで、濃度勾配の強弱の調整も
簡単になし得る。
【0026】従って、単にレンズに対する蒸着源等の位
置や方向を調整することによって、上記の如くレンズの
透過光線量を変化させることができ、レンズの透過光線
量を調整するための特別な手段等を設ける必要もなくな
り、レンズを容易かつ安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面斜視図である。
【図2】同実施例の平面図である。
【図3】図2のA−A線矢視拡大図である。
【図4】図3のB−B線断面拡大図である。
【図5】鼻当て部材の拡大正面図である。
【図6】図5の右側面図である。
【図7】図5の平面図である。
【図8】同実施例における各パーツ装着説明用斜視図で
ある。
【図9】鼻当て部材の他の実施例を示す正面図である。
【図10】図9のC−C線断面図である。
【図11】インナーフレームの正面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】一眼式レンズにインナーフレームを装着した
場合の両者の関係説明図である。
【図14】インナーフレームの他の例を示す正面図であ
る。
【図15】インナーフレームのさらに他の例を示す正面
図である。
【図16】従来例を示す正面図である。
【図17】図16の右側面図である。
【符号の説明】
1 サングラス 2 一眼式レンズ 3 フレーム 4 ツル 5 鼻当て部材嵌合部 6 鼻当て部材 7 汗止めパーツ 8 バイザーパーツ 18 係合突起 19 インナーフレーム係合部 26 インナーフレーム 29 ブリッジ部 30 係合部 h フレーム固着部分の最大高さ W1 レンズ上縁部幅(周長) W2 フレーム固着部分の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−260415(JP,A) 特開 昭59−23326(JP,A) 実開 昭56−104711(JP,U) 実開 平4−85416(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02C 7/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右レンズ部を一体として形成してある
    ポリカーボネート等のプラスチック製レンズを使用した
    眼鏡において、透過光線量調節用の膜を、その膜厚がレンズ2 の中央ブ
    リッジ部上部の中心点とその近傍で最も厚く該中心点か
    ら離れるに従い同心円状に薄くなるように、レンズに被
    覆することにより、 前記レンズは、その中央ブリッジ上
    部を中心点として同心円状に前記中心点から離れるに従
    ってレンズの透過光線量が大きくされていることを特徴
    とする眼鏡。
  2. 【請求項2】 前記透過光線量調節用の膜が、レンズの
    表面に被覆された染色膜または蒸着膜により構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡。
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