JP3009894U - 卒塔婆立て装置の立設構造 - Google Patents

卒塔婆立て装置の立設構造

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で、石材の加工コストの低減が可
能であり、かつ、確実に安定した状態で支柱を立設する
ことができるようにする。 【構成】 左右一対の支柱11が梁材12によって結合
されてなる卒塔婆立て装置1を石材からなる芝台に立設
するための卒塔婆立て装置1の立設構造であって、左右
一対の側方芝台21が互いに対向するように配置され、
これら一対の側方芝台21の端部に、互いに対向する角
部が切り欠かれた切欠き溝21aが形成され、これらの
切欠き溝21aに立設状態の上記各支柱11の基端部が
装着された状態で各支柱11基端部の露出面を覆うよう
に上記一対の側方芝台21間に後方芝台22が配置され
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、卒塔婆を立て掛けるために用いられる卒塔婆立て装置の立設構造に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
古来卒塔婆は、死者の供養塔や墓標として石材等で恒久的につくられるもので あったが、現在では臨時につくられる木板製のものを指すことが多い。このよう な木板製の卒塔婆は、死者に関わる宗教行事の都度、所定の場所に立て掛けられ て供養に供されるが、ただ雑然と立て掛けたのでは立設状態が安定せず、見た目 にも雑然として美麗ではないため、卒塔婆立て装置が利用されることが多い。
【0003】 卒塔婆立て装置は、立設された二本の支柱と、これら二本の支柱間に架橋され た上下一対の梁材とから構成されている。一対の梁材には長手方向の全長に亘っ て複数の装着孔が設けられ、これらの装着孔に卒塔婆を差し込むことによって多 くの卒塔婆が安定して立設された状態になる。
【0004】 このような卒塔婆立て装置は、死者の霊を慰める行事に用いられるものである ため、外観が荘厳でなければならず、そのため、卒塔婆立て装置の材料として石 材が用いられるのが一般的である。図8は、卒塔婆立て装置の立設例を示す斜視 図である。この例の場合、卒塔婆立て装置1は、石材製の墓塔Tの芝台2後方に 立設されている。
【0005】 従来、このような石材製の芝台2に卒塔婆立て装置1を立設するには、図9に 示すように、芝台2の表面に垂直孔20を穿孔し、この垂直孔20に金属製の棒 材20aの基端部を嵌入するとともに先端側を上部に突出させ、棒材20aの突 出した部分に支柱11の底面に穿設された嵌入孔10を外嵌させることが行われ ていた。そして、支柱11の立設状態をさらに安定させるために、支柱11の下 端面と芝台2の表面との間にモルタル20b等を介在させる場合もある。
【0006】 また、卒塔婆立て装置1を墓地等の地面の上に立設する場合には、地面に穴を 掘り、ただ単にその穴の中に支柱11の基端部を埋め込むだけの立設操作が行わ れていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の図9に示すような芝台2上への支柱11の立設方法にあって は、棒材20aの太さおよび長さは、通常支柱11に比べて非常に短いため、棒 材20aによる支柱11の立設支持が安定せず、例えば卒塔婆立て装置1の頂部 を水平方向に揺すると支柱11がぐらぐらするという問題点を有している。
【0008】 そこで、棒材20aを太く、かつ、長くすることが考えられるが、そのように すると、それに対応させて芝台2に穿設される垂直孔20、および支柱11に穿 設される嵌入孔10を大きくしなければならず、棒材20aの材料コストが嵩む とともに、垂直孔20および嵌入孔10を穿設するための石材加工コストが増加 するという問題点を有している。
【0009】 そして、たとえ支柱11の下端面と芝台2の上面との間にモルタル20b等が 介在されていたとしても、モルタル20b等は圧縮には強いが、引張り力に対し ては弱く、従って上記ぐらつきが有効に抑止される効果を期待することができな かった。
【0010】 ましてや、長期間の雨曝しの結果、垂直孔20や嵌入孔10に雨水が侵入して 金属製の棒材20aは腐食する。そうなると棒材20aの立設支持効果は完全に 消滅し、卒塔婆立て装置1の芝台2上への立設状態が不安定になり安全上の問題 が発生する。
【0011】 また、卒塔婆立て装置1を墓地等の地面の上に直接立設する方法にあっては、 ただ単に支柱11の基端部の一部がわずかに土中に埋められているだけであるた め、卒塔婆立て装置1の立設状態は安定せず、常にぐらついた状態になっている という問題点を有している。
【0012】 本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、構造が 簡単で、石材の加工コストの低減が可能であり、かつ、確実に安定した状態で支 柱を立設することができる卒塔婆立て装置の立設構造を提供することを目的とし ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1記載の卒塔婆立て装置の立設構造は、左右一対の支柱が梁材 によって結合されてなる卒塔婆立て装置を石材からなる芝台に立設するための卒 塔婆立て装置の立設構造であって、左右一対の芝台が互いに対向するように配置 され、これら一対の芝台の端部に、互いに対向する角部が切り欠かれた切欠き溝 が形成され、これらの切欠き溝に立設状態の上記各支柱の基端部が装着された状 態で各支柱基端部の露出面を覆うように上記一対の芝台間に中間芝台が配置され ていることを特徴とするものである。
【0014】 本考案の請求項2記載の卒塔婆立て装置の立設構造は、卒塔婆立て装置の立設 構造。左右一対の支柱が梁材によって結合されてなる卒塔婆立て装置を石材から なる芝台に立設するための卒塔婆立て装置の立設構造であって、左右一対の芝台 が互いに対向するように配置され、これら一対の芝台の対向面に互いに対向する 開口を有し、かつ、互いに離間する方向に切削された装着溝が形成され、これら の装着溝によって立設状態の上記各支柱の基端部を装着する装着空間が形成され 、上記各装着溝は上記各支柱の基端部を摺接状態で嵌め込み得るように寸法設定 されていることを特徴とするものである。
【0015】 本考案の請求項3記載の卒塔婆立て装置の立設構造は、請求項1記載の卒塔婆 立て装置の立設構造において、上記一対の芝台の後部に卒塔婆立て装置が立設さ れるとともに、前部に上記一対の芝台に当接するように前方芝台が配置され、こ れら一対の芝台と前方芝台の上に墓塔が立設されていることを特徴とするもので ある。
【0016】 本考案の請求項4記載の卒塔婆立て装置の立設構造は、請求項2記載の卒塔婆 立て装置の立設構造において、上記一対の芝台の後部に卒塔婆立て装置が立設さ れるとともに、前部に上記一対の芝台に当接するように前方芝台が配置され、こ れら一対の芝台と前方芝台の上に墓塔が立設されていることを特徴とするもので ある。
【0017】
【作用】
上記請求項1記載の卒塔婆立て装置の立設構造によれば、互いに対向するよう に配置された左右一対の芝台の端部に切り欠かれている切欠き溝に、一対の支柱 の各基端部を嵌め込んで卒塔婆立てを立設状態にし、その後支柱基端部の露出面 を覆うように芝台間に中間芝台を配置することによって、支柱の基端部の外周面 が切欠き溝の内面と中間芝台の端面とによって包囲された状態になり、それらに 支持されて卒塔婆立ては芝台に立設される。そして、上記各芝台は重い石材で形 成されているため、卒塔婆の立設状態は安定する。
【0018】 上記請求項2記載の卒塔婆立て装置の立設構造によれば、互いに対向するよう に配置された左右一対の芝台の装着溝は、一対の支柱の各基端部を摺接状態で嵌 め込み得るように寸法設定されているため、上記各基端部を各装着溝に開口から 嵌め込めば、支柱の基端部の外面が装着溝の内面に確実に当接した状態になり、 それらに支持されて卒塔婆立ては芝台に立設される。上記各芝台は重い石材で形 成されているため、卒塔婆の立設状態は安定する。
【0019】 上記請求項3および4記載の卒塔婆立て装置の立設構造によれば、墓塔を支持 する芝台の後方に卒塔婆立てが確実な立設状態で配設される。
【0020】
【実施例】
図1は、本考案に係る卒塔婆立て装置の立設構造の第1実施例が墓塔に適用さ れた状態を示す斜視図である。この図に示すように、本実施例においては、卒塔 婆立て装置1の立設構造が墓塔Tに適用されている。まず、墓塔Tに立設された 卒塔婆立て装置1について説明する。卒塔婆立て装置1は、左右一対の角柱から なる支柱11と、これら一対の支柱11間に架橋された上下一対の梁材12とか ら構成されている。梁材12には長手方向に亘って上下方向に貫通された長孔1 3穿設されており、この長孔13に卒塔婆を差し込んで卒塔婆立て装置1に支持 させるようにしている。支柱11の頂部には擬宝珠11aが設けられ、卒塔婆立 て装置1の外嵌を荘厳かつ美麗にしている。
【0021】 このような卒塔婆立て装置1がわきに設けられている墓塔Tは、地面の上に配 設された芝台2の上に載置されている。芝台2は、左右一対の側方芝台21と、 これら側方芝台21の後方(図1の右方)に配置された後方芝台(中間芝台)2 2と、上記一対の側方芝台21の前方に配置された前方芝台23とから構成され ている。
【0022】 このような側方芝台21、後方芝台22および前方芝台23が四方から方形に 組み寄せられて芝台2が形成され、この芝台2の中央部に側方芝台21、後方芝 台22および前方芝台23の内壁面に囲繞された納骨室2aが形成されている。 そして、墓塔Tは上記納骨室2aの上部開口を閉止する状態で芝台2上に載置さ れている。
【0023】 図2は、図1に描かれた芝台の分解平面図であり、図3は、その組立て平面図 である。これらの図に示すように、左右一対の側方芝台21の後方(図2の上方 )端部には、互いに対向するように角部が切り欠かれて形成された切欠き溝21 aが設けられている。本実施例においては、これらの切欠き溝21aは平面視で L字状に形成され、その縦面21bは平面視で側方芝台21の長手方向に平行に 方向設定されているとともに、横面21cは平面視で上記縦面21bに直交する ように方向設定されている。
【0024】 一方、後方芝台22の長手方向の最大長は、一対の側方芝台21が卒塔婆立て 装置1を立設させるために互いに対向するように平行に配置された状態における 側方芝台21の切欠き溝21aの縦面21b間の距離に寸法設定されている。こ のような後方芝台22の前方両角部にも一対の切欠き溝22aが切削されている 。本実施例の場合、これらの切欠き溝22aも平面視でL字状に形成されている 。
【0025】 そして、後方芝台22の切欠き溝22aの縦面22bは上記側方芝台21の切 欠き溝21aの縦面21bと平行に方向設定され、後方芝台22の切欠き溝22 aの横面22cは側方芝台21の切欠き溝21aの横面21cと平行に方向設定 されている。また、後方芝台22の前方角部には階段状に一対の第2切欠き溝2 2dが設けられ、これら第2切欠き溝22d間に長手方向の最小長さを有する前 方凸出部22eが形成されている。
【0026】 上記前方芝台23の長手方向の寸法は、一対の側方芝台21が卒塔婆立て装置 1を立設させるために互いに対向するように平行に配置された状態における側方 芝台21の外面間の距離に設定されている。この前方芝台23の中央部後方面に は平面視でコ字形状の切欠き部23aが凹設されており、この切欠き部23aの には石材製の供養台T1が嵌め込まれるようになっている(嵌め込まれた状態は 図8参照)。
【0027】 一対の側方芝台21、後方芝台22および前方芝台23は以上のように構成さ れているので、それらを図2に示す状態から方形に組み寄せると、図3に示すよ うに平面視が方形の芝台2が形成される。そしてこのような芝台2が形成された 状態で、側方芝台21の切欠き溝22aの内壁面と、後方芝台22の切欠き溝2 2aの内壁面とで囲繞された嵌入孔24が形成される。
【0028】 そして、この嵌入孔24の寸法は支柱11の基端部11bを摺接状態で嵌入さ せ得る寸法に設定されている。従って、図3に示す左右一対の嵌入孔24に卒塔 婆立て装置1の左右一対の支柱11の基端部11bを嵌入することによって、図 1に示すように、卒塔婆立て装置1は芝台2に立設された状態になる。
【0029】 なお、卒塔婆立て装置1を芝台2に立設させる施工法は、上記のようにまず側 方芝台21、後方芝台22および前方芝台23を四方から組み寄せて嵌入孔24 を形成させ、これに支柱11の基端部11bを嵌入する方法に限定されるもので はなく、一対の側方芝台21を平行に対向させて配置した段階で切欠き溝21a に支柱11の基端部11bを配置して支柱11を立設状態にし、その後、後方芝 台22を側方芝台21間に挟持させるように配置してもよい。
【0030】 図4は、図1のA−A線断面図であり、左右一対の支柱11の基端部11bが 芝台2の嵌入孔24嵌入された状態を示している。この図に示すように、支柱1 1の基端部11bは、その上部よりも径方向の長さが若干小さめに設定されてい る。基端部11bの上端部には支柱11の表面から径方向に切り込まれたオーバ −ハング部11cが形成されている。また、上記基端部11bの長さは、芝台2 の幅寸法に等しく設定されている。
【0031】 従って、支柱11の基端部11bが嵌入孔24に嵌入された状態では、上記オ ーバ−ハング部11cが嵌入孔24を隠すので、外部から嵌入孔24が見えず、 支柱11の立設状態が美麗になる。
【0032】 図5は、本考案に係る卒塔婆立て装置の立設構造の第2実施例が墓塔に適用さ れた状態を示すための芝台の分解平面図であり、図6はその組立て平面図である 。これらの図に示すように、この実施例においては、互いに対向するように配置 された左右一対の側方芝台21′の後方対向面に、互いに対向する開口を有し、 かつ、互いに離間する方向に切削された装着溝25が形成されている。
【0033】 本実施例の場合、上記装着溝(装着空間)25は平面視でコ字状に形成されて いる一方、後方芝台22′は、一対の側方芝台21′によって挟持された状態で その両端部が装着溝25の開口部を閉止するようになっている。そして、装着溝 25の開口部が閉止された状態で装着溝25の内壁面と後方芝台22′の端面と に囲繞された嵌入孔24′が形成されるようになっている。芝台2′のその他の 構成は第1実施例と同じである。
【0034】 従って、この実施例においても、一対の側方芝台21′と、後方芝台22′と 、前方芝台23とを四方から組み寄せてまず芝台2′をつくり、その結果形成さ れた嵌入孔24′に支柱11の基端部11bを嵌入して卒塔婆立て装置1を芝台 2′に立設させることができる。なお上記の他、まず一対の側方芝台21′を互 いに平行に配置した状態で装着溝25に支柱11の基端部11bを嵌め込んで卒 塔婆立て装置1を側方芝台21′に立設し、その後、後方芝台22′を支柱11 の基端部11b間に配置して基端部11bの互いに対向した露出面を覆うように してもよい。
【0035】 図7は、本考案に係る卒塔婆立て装置の立設構造の第2実施例の側方芝台のみ が適用され、卒塔婆立て装置が地上に立設された状態を示す斜視図である。この 例の場合は、卒塔婆立て装置1の立設場所は、先の2例のように墓塔Tの際では なく墓地等の地面の上である。従って、この例の側方芝台21″は、小型のもの 一対がそれ単独で使用されている。これら一対の側方芝台21″の対向面には、 支柱11の基端部を嵌め込むことができる装着溝25′が設けられている。従っ て、任意の場所に卒塔婆立て装置1を起立させ、その後支柱11の基端部の外側 方から装着溝25′を外嵌するように芝台2″を配置すれば、卒塔婆立て装置1 は芝台2″に支持されて立設状態が安定する。
【0036】 本考案の卒塔婆立て装置の立設構造は、以上詳述したように、石材からなる芝 台の適所に、内周面にほぞ孔等の穿設加工を施すのではなく、二方が開放した切 欠き溝21aや、一方が開放した装着溝25,25′等を切削加工することによ って得られるものであるため、このような石材の加工は石材の表面にほぞ孔のよ うな凹部を形成させる加工に比べて極めて容易であり、加工コストの低減に大い に寄与することができる。
【0037】 また、卒塔婆立て装置1の立設施工に際しては、まず卒塔婆立て装置1を所定 の場所に起立させ、その後図2または図5に示すように卒塔婆立て装置1の周り に芝台2を配置し、その後四方から地面の上をずらせて各芝台2を組み寄せ、支 柱11の基端部11bを嵌入孔24,24′の内周面に囲繞させるようにするこ とによって卒塔婆立て装置1を立設支持することができ、従来のように作業機械 によって卒塔婆立て装置1を吊り上げる等の費用のかかる施工を行う必要はなく 、施工コストを軽減させる上で極めて有効である。
【0038】 さらに、本考案の立設構造においては、従来の用いられていたような金属棒等 の金属製の部材が用いられていないため、雨雪に曝されても腐食することがなく 、卒塔婆立て装置1の立設状態を半永久的に維持させることができる。
【0039】 なお、以上の実施例においては、切欠き溝21aおよび装着溝25の内壁面は 平面で形成されているが、本考案は、切欠き溝21aおよび装着溝25の内壁面 が平面で形成されることに限定されるものではなく、例えば卒塔婆立て装置1の 支柱11が円柱等である場合には、この周面に対応するように上記内壁面を曲面 にすればよい。
【0040】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の請求項1記載の卒塔婆立て装置の立設構造は、左 右一対の芝台が互いに対向するように配置され、これら一対の芝台の端部に、互 いに対向する角部が切り欠かれた切欠き溝が形成され、これらの切欠き溝に立設 状態の上記各支柱の基端部が装着された状態で各支柱基端部の露出面を覆うよう に上記一対の芝台間に中間芝台が配置されてなるものであり、本考案の請求項2 記載の卒塔婆立て装置の立設構造は、左右一対の芝台が互いに対向するように配 置され、これら一対の芝台の対向面に互いに対向する開口を有し、かつ、互いに 離間する方向に切削された装着溝が形成され、これらの装着溝によって立設状態 の上記各支柱の基端部を装着する装着空間が形成され、上記各装着溝は上記各支 柱の基端部を摺接状態で嵌め込み得るように寸法設定されてなるものである。
【0041】 従って、上記請求項1および2記載の卒塔婆立て装置の立設構造によれば、従 来の芝台に適用される卒塔婆立ての立設構造のように、芝台に上部が突出するよ うに埋め込まれた金属棒に支柱の基端部を差し込んで支柱を立設支持するもので はないため、石材にほぞ孔を穿設する等の困難な作業を行う必要はなく、ただ単 に芝台の端部を切り欠く操作のみで簡単に立設構造が形成され、加工コストを軽 減する上で極めて有効である。
【0042】 また、芝台の切欠き溝に支柱の基端部を嵌め込み、中間芝台で露出面を被覆す ることによって卒塔婆の立設施工を行うことができ、特に卒塔婆を上方に吊り上 げたりする操作は不要であり、施工コストを軽減する上でも好都合である。
【0043】 さらに、従来のように金属棒等の金属製の部材が用いられていないため、雨雪 に曝されても腐食することがなく、長期間に亘って確実な立設状態を維持するこ とが可能であり、メンテナンスコストが係らず経済的である。
【0044】 本考案の請求項3および4記載の卒塔婆立て装置の立設構造によれば、一対の 芝台の後部に卒塔婆立て装置が立設されるとともに、前部に上記一対の芝台に当 接するように前方芝台が配置され、これら一対の芝台と前方芝台の上に墓塔が立 設されているため、墓塔を支持する芝台の後方に卒塔婆立てが確実な立設状態で 配設され、墓塔の際に卒塔婆を立てることができ好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る卒塔婆立て装置の立設構造の第1
実施例を墓塔の芝台に適用した状態を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の芝台の平面視の分解図である。
【図3】図2の芝台の平面視の組立て図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】本考案に係る卒塔婆立て装置の立設構造の第2
実施例を示す平面視の分解図である。
【図6】図5の平面視の組立て図である。
【図7】本考案に係る卒塔婆立て装置の第2実施例の立
設構造が適用され、卒塔婆立て装置が地上に立設された
状態を示す斜視図である。
【図8】卒塔婆立て装置の立設例を示す斜視図である。
【図9】従来の卒塔婆立て装置の立設構造を説明するた
めの要部の一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 卒塔婆立て装置 11 支柱 11a 擬宝珠 11b 基端部 12 梁材 13 長孔 2,2′ 芝台 21,21′,21″ 側方芝台 21a 切欠き溝 22 後方芝台 22a 切欠き溝 23 前方芝台 24,24′ 嵌入孔 25,25′ 装着溝 T 墓塔

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の支柱が梁材によって結合され
    てなる卒塔婆立て装置を石材からなる芝台に立設するた
    めの卒塔婆立て装置の立設構造であって、左右一対の芝
    台が互いに対向するように配置され、これら一対の芝台
    の端部に、互いに対向する角部が切り欠かれた切欠き溝
    が形成され、これらの切欠き溝に立設状態の上記各支柱
    の基端部が装着された状態で各支柱基端部の露出面を覆
    うように上記一対の芝台間に中間芝台が配置されている
    ことを特徴とする卒塔婆立て装置の立設構造。
  2. 【請求項2】 左右一対の支柱が梁材によって結合され
    てなる卒塔婆立て装置を石材からなる芝台に立設するた
    めの卒塔婆立て装置の立設構造であって、左右一対の芝
    台が互いに対向するように配置され、これら一対の芝台
    の対向面に互いに対向する開口を有し、かつ、互いに離
    間する方向に切削された装着溝が形成され、これらの装
    着溝によって立設状態の上記各支柱の基端部を装着する
    装着空間が形成され、上記各装着溝は上記各支柱の基端
    部を摺接状態で嵌め込み得るように寸法設定されている
    ことを特徴とする卒塔婆立て装置の立設構造。
  3. 【請求項3】 上記一対の芝台の後部に卒塔婆立て装置
    が立設されるとともに、前部に上記一対の芝台に当接す
    るように前方芝台が配置され、これら一対の芝台と前方
    芝台の上に墓塔が立設されていることを特徴とする請求
    項1記載の卒塔婆立て装置の立設構造。
  4. 【請求項4】 上記一対の芝台の後部に卒塔婆立て装置
    が立設されるとともに、前部に上記一対の芝台に当接す
    るように前方芝台が配置され、これら一対の芝台と前方
    芝台の上に墓塔が立設されていることを特徴とする請求
    項2記載の卒塔婆立て装置の立設構造。
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