JP3009543U - 挿込み式バインダー手帳 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のシステム手帳と同様の機能を有するも
のを簡易化して安価に提供する。 【構成】 表紙１と背表紙２と裏表紙３とを、一体に形
成し、背表紙２の内側には複数の開閉自在の綴杆１０か
らなるバインダーＢを設けた表紙部材Ａを半硬質プラス
チックで形成する。バインダーＢの各綴杆１０に係合す
る複数の孔を片側に一列に設けた紙葉１９を上記バイン
ダーＢで綴る。上記のバインダー手帳の表紙１と裏表紙
３をカバー部材Ｃの挿入部２１、２２にそれぞれ挿入し
てカバー部材Ｃでシステム手帳をカバーする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は従来のシステム手帳と同様に利用できて、しかも従来のシステム手 帳よりも遙かに安価に市場に提供できる挿込み式バインダー手帳に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、システム手帳と称して革製の表紙や背表紙、裏表紙からなる表紙本体の 背表紙の内側にバインダーを設けてこのバインダーにより多数の紙葉を綴じるよ うにしたものがある。 また、このシステム手帳は表紙や裏表紙の内側に種々のポケットや筒状部を設 けて各種のカードや筆器具を収容できるようにしている。

【０００３】 従来のシステム手帳は上記のように外観は豪華で、また、紙葉もカレンダーや 地図や各種のデータなどが印刷されていたり、日記式に予定や簡単な記録を記入 できるようになっているなど甚だ便利なものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように従来のシステム手帳は非常に便利なものであるが、高価であるこ と、一年分の紙葉の使用が終ると、新しく買いかえるか、または古い紙葉と新し い紙葉を入れかえるかしなければならないので手数と費用がかかる。 また、古い紙葉を保存したい場合はバラバラの紙葉をまとめて保存しなければ ならないので失い易く、置場所に困るなどの問題があった。

【０００５】 この考案の課題は上記のような従来のシステム手帳の問題点を解決して安価で 取扱いが容易であり、しかも従来のシステム手帳におとらぬバインダー式手帳を 提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決するために、この考案は表紙と背表紙と裏表紙とを一体に形 成し、背表紙の内側には複数の開閉自在の綴杆からなるバインダーを設けた半硬 質プラスチックからなる表紙部材と、上記バインダーの各綴杆に係合する複数の 孔を片側に一列に設けた多数の紙葉からなるバインダー手帳において、上記表紙 部材の表紙と裏表紙を着脱自在に挿入する挿入部をそれぞれ設けた表紙カバー部 と裏表紙カバー部とを上記背表紙の表面を覆う背表紙カバー部により一体に連結 した革または擬革からなるカバー部材を被せたものを採用した。

【０００７】

【作用】

バインダー手帳の表紙部材は半硬質プラスチックからなるものであるから長期 間使用しても角が曲ったり表面がすり切れて見苦しくならない。また、紙葉に記 入するさいも曲がらないので記入が容易である。

【０００８】 上記のバインダー手帳の表紙と裏表紙とをカバー部材の表紙および裏表紙挿入 部にそれぞれ挿入すると、バインダー手帳はカバー部材により完全に覆われる。 これにより外観がきわめて豪華となり、カバーの内側のポケットなどのカードや 名刺などの収容部が増加する。

【０００９】

【実施例】

図２、図３に示すバインダー手帳において、Ａは表紙部材で任意の色彩の透明 または半透明の半硬質プラスチック製のもので、表紙１、背表紙２、裏表紙３か らなり、溝状の折目４により屈曲自在である。

【００１０】 ５は背表紙２の内側からその両側に及ぶ巾の柔軟なプラスチック板からなる補 強兼装飾板で、７はその内側に両端の鳩目６により装飾板５とともに背表紙３に 固定したバインダーＢの基板である。

【００１１】 バインダーＢは弧状に曲った複数の左右一対の綴杆１０を基板７の内側に設け たばね板により開放状態または閉鎖状態とする公知のもので、各綴杆１０が閉じ ているとき基板７の両端に位置する押圧片１１を押圧すると、各綴杆１０がばね の作用で開き、開いている状態の各綴杆１０を閉じるには、開いている各綴杆１ ０を指先で内側へ押すと、ばねの作用で各綴杆１０が同時に閉じるものである。

【００１２】 また、裏表紙３の外側縁の内側には柔軟なプラスチック板を曲げてその両端を 裏表紙３に溶着することにより筆記具などの挿入部９を設ける。

【００１３】 さらに、表紙１と裏表紙３の内側下部寄りには薄いプラスチック板を当てがっ て、その両側および下側を表紙１、３に溶着させることによりポケット１２、１ ３をそれぞれ設ける。

【００１４】 １９は紙葉で、その一側には前記バインダーＢの各綴杆１０に係合する複数の 孔２０が設けてある。 上記紙葉１９にはカレンダーはもとより、地図や年齢、邦歴、西暦早見表、各 種のデータ、日記式に各種の予定や簡単な記録を記入する欄、人名、住所電話番 号記入欄などの色々な印刷を施してある。

【００１５】 図４、図５は擬革で作ったカバーＣを示している。このカバーＣは前記表紙部 材Ａの表紙１と裏表紙３が入る開口２１、２２を内側に形成した表紙カバー部３ ６と裏表紙カバー部３７を背表紙カバー部３９を挾んで一体に形成するため、擬 革からなる基板２３の内側に同じく擬革からなる内側板２４、２５を当てがって ミシンにより、図４のミシン縫目２６、２７を施して縫着する。

【００１６】 そして内側板２４には横方向の複数の切目２９を設けて、この各切目２９に対 応する内布を当てがって、各切目２９に対応するポケットを設ける。 また、内側板２５にも屈曲した切目３０を設けてカードなどを挾めるようにす る。さらに、上記内側板２５の外側縁には擬革片を曲げてその両側を上記ミシン 縫目２７により縫着して筆記具の挿入部３１を設ける。

【００１７】 さらに、擬革からなる止め片３２を図５のように内側板２５側の基板２３の表 面外寄り中程に、内側板２５の縫着前にミシン縫目３３により縫着し、その先端 内側にスナップの雄金具のような結合具３４を固定し、これに対応する基板３２ の他端表面の中程にスナップの雌金具のような結合具３５を固定する。

【００１８】 上記カバーＣは図１のように、前記表紙部材Ａの外側に被せ、表紙１を表紙カ バー部３６内の開口２１から内側板２４内に挿入し、裏表紙３を裏表紙カバー部 ３７内の開口２２から内側板２５内に挿入すると、背表紙カバー部３９は背表紙 ２の外側を覆うので、カバーＣは表紙部材Ａと一体となり、止め片３２を図７の ようにカバーＣの端部に巻いて結合具３４を結合具３５に結合させると、表紙１ と裏表紙３はカバーＣとともに開くことがないので鞄やポケットへ収納し易くな る。

【００１９】

【効果】

この考案は上記のように半硬質プラスチックからなる表紙部材に設けたバイン ダーにより多数の紙葉を綴じ込んだバインダー手帳にカバーを被せることにより 外観が豪華となり、高価なシステム手帳と同様のものが得られ、カバーに挿入し たバインダー手帳を一年間使用したのち、カバーを外して新しいバインダー手帳 にカバーを装着すればカバーを外したのちの前のバインダー手帳はそのまま保存 することができるので前の紙葉がバラバラにならないなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の正面図

【図２】バインダー手帳の展開時の正面図

【図３】同上の平面図

【図４】展開したカバーの内側を示す斜視図

【図５】同じく外側を示す斜視図

【符号の説明】

１ 表紙 ２ 背表紙 ３ 裏表紙 ４ 折目 ５ 補強兼装飾板 １０ 綴杆 １２ ポケット １３ ポケット １９ 紙葉 ２０ 孔 ２１ 開口 ２２ 開口 ２３ 基板 ２４ 内側板 ２５ 内側板 ３４ 結合具 ３５ 結合具 Ａ 表紙部材 Ｂ バインダー Ｃ カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表紙と背表紙と裏表紙とを一体に形成
   し、背表紙の内側には複数の開閉自在の綴杆からなるバ
   インダーを設けた半硬質プラスチックからなる表紙部材
   と、上記バインダーの各綴杆に係合する複数の孔を片側
   に一列に設けた多数の紙葉からなるバインダー手帳にお
   いて、上記表紙部材の表紙と裏表紙を着脱自在に挿入す
   る挿入部をそれぞれ設けた表紙カバー部と裏表紙カバー
   部とを上記背表紙の表面を覆う背表紙カバー部により一
   体に連結した革または擬革からなるカバー部材を上記バ
   インダー手帳に被せた挿込み式バインダー手帳。