JP3009463U - 鋳物のブリスタ試験機 - Google Patents

鋳物のブリスタ試験機

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JP3009463U
JP3009463U JP1994011857U JP1185794U JP3009463U JP 3009463 U JP3009463 U JP 3009463U JP 1994011857 U JP1994011857 U JP 1994011857U JP 1185794 U JP1185794 U JP 1185794U JP 3009463 U JP3009463 U JP 3009463U
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heating pot
casting
salt bath
heating
inspected
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JP1994011857U
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治幸 花島
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Ahresty Corp
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Ahresty Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間で検査することが出来ると同時に、
取り扱い作業性に優れた鋳物のブリスタ試験機を提供す
ること。 【構成】 加熱用ポット1内に硝酸塩を加熱溶融させ
てなる塩浴6を収容すると共に、加熱用ポット1の上部
に、被検査用の鋳物を収容して上記塩浴中に浸漬するた
めの浸漬用籠10を昇降自在に設置せしめ、加熱用ポッ
ト1の上部開口を開閉自在なる蓋体4で被覆せしめた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ダイカスト等の鋳物中に存在する鋳巣の状況を検査するための鋳物 用ブリスタ試験機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ダイカスト等の鋳物中には、その鋳造過程で空気や離型剤の分解ガスなどを巻 込んで多少の鋳巣が存在する場合がある。鋳巣は内部欠陥となるが、その存在は 鋳物を加熱することにより検査可能である。即ち、鋳物中に鋳巣が存在する場合 、鋳物を加熱すると鋳物の表面に「ふくれ(ブリスタ)」として現出するので、 その存在を検査することが可能となるわけである。 しかし乍ら、いわゆるブリスタを検査するための試験機は未だ提供されておら ず、従来鋳物のブリスタ検査を行なう場合には、一般的に熱風炉(熱風でもって 加熱するための炉)を使って被検査用の鋳物を外側から加熱していたため、検査 に時間が掛る(約1時間以上)不具合があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はこの様な従来の不具合に鑑みてなされたものであり、短時間で検査す ることが出来る鋳物のブリスタ試験機を提供せんとするものである。 また、本考案の他の目的は、取り扱い作業性に優れた鋳物のブリスタ試験機を 提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
斯る目的を達成する本考案の請求項1記載のブリスタ試験機は、加熱用ポット 内に硝酸塩を加熱溶融させてなる塩浴を収容せしめ、その塩浴中に被検査用の鋳 物を浸漬して加熱するようにした事を特徴とするものである。 また、請求項2記載の鋳物のブリスタ試験機は、加熱用ポット内に硝酸塩を加 熱溶融させてなる塩浴を収容すると共に浸漬ヒーターを設置せしめ、上記塩浴中 に被検査用の鋳物を浸漬して加熱するようにした事を特徴とするものである。 そして、請求項3記載の鋳物のブリスタ試験機は、加熱用ポット内に硝酸塩を 加熱溶融させてなる塩浴を収容すると共に、加熱用ポットの上部に、被検査用の 鋳物を収容して上記塩浴中に浸漬するための浸漬用籠を昇降自在に設置せしめた 事を特徴とするものである。 また、請求項4記載の鋳物のブリスタ試験機は、前記加熱用ポットの外周を保 温材で被覆保温せしめた事を特徴とするものである。 また、請求項5記載の鋳物のブリスタ試験機は、前記加熱用ポットの上部開口 を開閉自在なる蓋体で被覆せしめた事を特徴とするものである。
【0005】
【実施例】
以下、本考案実施の一例を図面に基づいて説明する。 図中1は加熱用ポットであり、耐熱性材料を用いて上部を開放した略四角箱形 状に形成されている。
【0006】 加熱用ポット1は、フレーム2でしっかりと支持されると共に、その外周を耐 熱性を有する保温材3で被覆保温され、更に上部開口1a は開閉自在なる蓋体4 で被覆され、内部には浸漬ヒーター5並びに硝酸塩を加熱溶融させてなる塩浴6 が収容設置される。
【0007】 蓋体4は、加熱用ポット1を支持しているフレーム2の上面に定置固定されて 加熱用ポット1の上部開口1a の約半分を被覆する定置蓋部4a と、加熱用ポッ ト1の上部開口1a の残りの半分を被覆するべくフレーム2の上面に蝶番7を介 して上記定置蓋部4a に対して開閉自在に設置される開閉蓋部4b とで構成され ている。そして、これら定置蓋部4a 及び開閉蓋部4b の内側には保温材8を配 設して、加熱用ポット1内に収容されている硝酸塩を加熱溶融させてなる塩浴6 の保温性を高めるようにする。
【0008】 本考案に使用する硝酸塩としては、硝酸ナトリウムや硝酸カリウム,亜硝酸ナ トリウム等から選ばれた一種又は二種以上の混合物を用いることが好ましい。 そして、使用に際しては、この硝酸塩を加熱溶融させて液状の塩浴6とする。
【0009】 加熱用ポット1内に収容された塩浴6は、加熱用ポット1内底部に蛇行状に配 設した浸漬ヒーター5で直接加熱され、その温度制御はフレーム2のサイドに配 置せしめた制御盤9による操作でもって行なわれる。
【0010】 また、加熱用ポット1の上部には、被検査用の鋳物を収容して加熱用ポット1 の塩浴6中に浸漬するための浸漬用籠10を昇降自在に設置する。即ち、加熱用 ポット1を跨ぐようにして略門形に形成したブラケット11をフレーム2の上面 に架設せしめ、そのブラケット11に天秤棒12を介して2本の支持ロッド13 を垂下させた昇降用シリンダ14を鉛直状に設置し、両支持ロッド13の下端フ ック部13a をブラケット11及び蓋体4を貫通させて加熱用ポット1の上部に 臨ませ、それら両支持ロッド13の下端フック部13a に浸漬用籠10を懸吊さ せるものである。
【0011】 而して、使用に際しては、加熱用ポット1内の塩浴6を予め浸漬ヒーター5で もって所定の温度(例えばアルミダイカト鋳物の場合には、500℃〜540℃ 程度)にしておき、先ず昇降用シリンダ14を動作させて浸漬用籠10を加熱用 ポット1の上部に位置させ、その状態で蓋体4の開閉蓋部4b を開いて浸漬用籠 10内に被検査用の鋳物を収容させる。
【0012】 然る後、蓋体4の開閉蓋部4b を閉め昇降用シリンダ14を動作させて浸漬用 籠10を下降させ、浸漬用籠10ごと被検査用の鋳物を加熱用ポット1内の塩浴 6中に浸漬させる。すると、被検査用の鋳物の材質や肉厚によっても多少異なる が、アルミダイカト鋳物の場合には、肉厚が10mm程度なら浸漬後約1分で、 肉厚が40mm程度でも浸漬後約3分で塩浴6の温度と同じ温度に加熱され、そ の結果、鋳物中に鋳巣が存在すれば、その鋳物の表面に「ふくれ(ブリスタ)」 として現出するようになる。
【0013】 尚、被検査用の鋳物を加熱用ポット1内の塩浴6中に浸漬させて加熱する際に 、被検査用の鋳物を収容せしめた浸漬用籠10を1〜2回程上下に揺動させて、 加熱用ポット1内の塩浴6を撹拌するようにすることが好ましい。そうすれば、 塩浴6の温度のバラツキがなくなり、被検査用の鋳物を万遍なく均等に素早く加 熱することが出来るようになる。
【0014】
【考案の効果】
本考案の請求項1記載の鋳物のブリスタ試験機は、加熱用ポット内に硝酸塩を 加熱溶融させてなる塩浴を収容せしめ、その塩浴中に被検査用の鋳物を浸漬して 加熱するようにしたので、被検査用の鋳物を短時間で所定の温度に加熱すること が出来、従って短時間で検査することが可能となる。即ち、被検査用の鋳物が高 温の塩浴に直接接触するため熱伝導が向上し、その結果、被検査用の鋳物を短時 間で所定の温度に加熱することが出来るものである。 ちなみに、同一の鋳物を用いてブリスタ試験を行なったところ、本考案では1 〜3分で試験結果が得られたが、従来の熱風式装置では1時間以上かかった。
【0015】 しかも、加熱用媒体として用いた硝酸塩は、被検査用の鋳物表面への付着が少 なく、また付着した硝酸塩は水洗いによって容易に除去することが出来、且つ有 害なガス等を揮散することがないので、取り扱いが容易であると共に、格別な設 備をせずとも安全に作業することが出来る。
【0016】 また、本考案の請求項2記載の鋳物のブリスタ試験機は、加熱用ポット内に硝 酸塩を加熱溶融させてなる塩浴を収容すると共に、浸漬ヒーターを設置せしめた ので、上記請求項1記載の効果に加えて、加熱用ポット内の塩浴を迅速に加熱コ ントロールすることが可能となり、従って加熱用ポット内の塩浴の温度を所定の 温度にシビアに維持することが容易となる。
【0017】 また、本考案の請求項3記載の鋳物のブリスタ試験機は、加熱用ポットの上部 に、被検査用の鋳物を収容して加熱用ポット内の塩浴中に浸漬するための浸漬用 籠を昇降自在に設置せしめたので、安全性ならびに取り扱い作業性に優れたもの になると同時に、浸漬用籠を昇降動作させることにより加熱用ポット内の塩浴を 撹拌することが出来、その結果、検査時に塩浴の温度を均一化させ、被検査用の 鋳物を万遍なく均等に素早く加熱することが出来るようになる。
【0018】 更に、本考案の請求項4記載の鋳物のブリスタ試験機は、加熱用ポットの外周 を保温材で被覆保温せしめたので、加熱用ポット内の塩浴の温度低下を防いで、 エネルギーの無駄遣いを防止することが出来る。
【0019】 また、本考案の請求項5記載の鋳物のブリスタ試験機は、加熱用ポットの上部 開口を開閉自在なる蓋体で被覆せしめたので、加熱用ポット内の塩浴の温度低下 を防ぐことが出来るだけでなく、塩浴の蒸発(昇華)を少なくすると共に、塩浴 への浸漬作業時における飛散等を防いで作業中における安全用ガードとしの役目 を果させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案実施の一例を示す斜視図。
【図2】 図1のX−X線に沿う拡大断面図。
【図3】 図1のY−Y線に沿う拡大断面図。
【符号の説明】
1:加熱用ポット 1a :上部開口 2:フレーム 3:保温材 4:蓋体 5:浸漬ヒーター 6:塩浴 7:蝶番 8:保温材 9:操作盤 10:浸漬用籠 11:ブラケット 12:天秤棒 13:支持ロッド 14:昇降用シリンダ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱用ポットを備え、該加熱用ポット内
    に硝酸塩を加熱溶融させてなる塩浴を収容せしめ、該塩
    浴中に被検査用の鋳物を浸漬して加熱するようにした事
    を特徴とする鋳物のブリスタ試験機。
  2. 【請求項2】 加熱用ポットを備え、該加熱用ポット内
    に硝酸塩を加熱溶融させてなる塩浴を収容すると共に浸
    漬ヒーターを設置せしめ、上記塩浴中に被検査用の鋳物
    を浸漬して加熱するようにした事を特徴とする鋳物のブ
    リスタ試験機。
  3. 【請求項3】 加熱用ポットを備え、該加熱用ポット内
    に硝酸塩を加熱溶融させてなる塩浴を収容すると共に、
    該加熱用ポットの上部に、被検査用の鋳物を収容して上
    記塩浴中に浸漬するための浸漬用籠を昇降自在に設置せ
    しめた事を特徴とする鋳物のブリスタ試験機。
  4. 【請求項4】 前記加熱用ポットの外周を保温材で被覆
    保温せしめた事を特徴とする請求項1又は2又は3記載
    の鋳物のブリスタ試験機。
  5. 【請求項5】 前記加熱用ポットの上部開口を開閉自在
    なる蓋体で被覆せしめた事を特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の鋳物のブリスタ試験機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020008283A (ja) * 2018-07-02 2020-01-16 中部電力株式会社 ブリスター試験機及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020008283A (ja) * 2018-07-02 2020-01-16 中部電力株式会社 ブリスター試験機及び方法
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