JP3009144U - 海苔網の出没張設装置 - Google Patents

海苔網の出没張設装置

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JP3009144U
JP3009144U JP1994010131U JP1013194U JP3009144U JP 3009144 U JP3009144 U JP 3009144U JP 1994010131 U JP1994010131 U JP 1994010131U JP 1013194 U JP1013194 U JP 1013194U JP 3009144 U JP3009144 U JP 3009144U
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seaweed
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seaweed net
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JP1994010131U
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Inventor
有 澤 尹
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尹 有澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は海苔網の出没および移設作業を容易
にし且つ海苔の品質を向上することのできる海苔網の出
没張設装置を提供することを目的とするものである。 【構成】 本考案は起倒浮具を一側に直縁を有してほぼ
半円形状に形成する浮盤と、該浮盤の直縁側に偏位して
該直縁側に曲折する曲軸の貫通挿立にて形成し、該浮盤
の下面に表出する前記曲軸の底面に前後して孔付短片と
孔付長片を突設し、前記作動線の浮盤下の部分を前後の
浮盤間の長さに区分して且つ両端に掛止具を取付けて、
該各作動線の前端を前方曲軸の孔付短片に、後端を後方
曲軸の孔付長片に順次掛着して一連の作動線を構成する
ようにしたことを特徴とする海苔網の出没張設装置にあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は養殖用海苔網の出没張設装置、詳しくは移設が容易で軽く干出し、 深く没せしめることのできる出没張設装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、養殖用の海苔網の海上張設方法としては特公平2−34576号公報が ある。該公報は半円形の台盤と該台盤上の直線部寄り偏位点に設ける支軸とをも って、海苔網を海面上に支持する傾倒性向を持った複数個の浮具を形成し、前記 各浮具の傾倒作用と重錘による牽引起立作用とにより干潮時に海苔網を海面上に 露出させ、満潮時に海面下に沈入させるようにしたことを特徴とする海苔網の自 動露出方法を記載している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、該公報は海苔網の荷重が大きいことによって干出しが容易でな く、また浮具の支軸が直立形のため、海苔網を海面下に没せしめる際に海面下の 浅い位置に海苔網を留めて、海苔胞子に浮遊する不純物等が付着したりして品質 を低下させる欠点があり、さらには作動線が長く起倒浮具との間の結縛が容易で ないために、海苔網の移設を困難にしているという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は起倒浮具を一側に直線を有してほぼ半円形状に形成する浮盤と、該浮 盤の直縁側に偏位して該直縁側に曲折する曲軸の貫通挿立にて形成し、該浮盤の 下面に表出する前記曲軸の底面に前後して孔付短片と孔付長片を突設し、前記作 動線の浮盤下の部分を前後の浮盤間の長さに区分して且つ両端に掛止具を取付け て、該各作動線の前端を前方曲軸の孔付短片に、後端を後方曲軸の孔付長片に順 次掛着して一連の作動線を構成するようにして、かかる課題を解決しようとする ものである。
【0005】
【作用】
本考案は操作線を一方の浮き固定棒に結縛しておくと、満潮により潮位が上昇 すると、錨線を緊張させて操作線に続く作動線を操作線側に引き移動して各浮具 の曲軸を起立させるので、海苔網は海面上に干出されることとなり、干潮により 潮位が低下すると錨線が弛んで作動線を非操作線側に引き戻すため各曲軸は前倒 れして海苔網を海面下に没せしめることとなる。
【0006】 さらに本考案は各曲軸の底面に前後して孔付短片と孔付長片を突設して前後の 曲軸間長に区分した作動線の前端を前方曲軸の孔付短片に後端を後方曲軸の孔付 長片に順次掛着するので、各曲軸は力学的に軽く起立して海苔網を容易に干出す こととなり、また海苔網の水没時には曲軸の先端が海面下に深く浸入することに よって、海苔網を海面下の深い位置に没せしめ、また孔付短片の低い分において 作動線の外風受け摩擦を少なくすることができる。
【0007】 なお、操作線を浮き固定棒に結縛するに当って充分に弛めておけば潮位にかか わらず海苔網を水没状態にとどめおくことができて、海苔胞子の成長を促進する ことができる。
【0008】 また作動線の浮盤下の部分を前後の曲軸間の長さに区分して且つ両端に掛止具 を取付けて孔付短長片間に掛着するようにしたので、作動線の張設が簡単となっ て海苔網の移設を容易にすることとなる。
【0009】
【実施例】
以下図面に基づいて実施例を説明する。
【0010】 一側を直縁とし、上面を円曲形、底面を平坦とする平面視半円形状をした浮盤 1の直縁側に偏位して上端に軸孔2を有して且つ直縁側に曲折した曲軸3を貫通 挿し立てし、該曲軸3の浮盤1と同平面をなす底面に孔付短片4と孔付長片5を 前後して突設して起倒浮具とし、この起倒浮具を直縁を一側に向けて2列におい て配列し、その間に横長形の海苔網9を張設し、海苔網9を支持する各横杆8の 両端を前記の軸孔2に挿着し、海苔網9の両端の海苔網線9',9'の一端を浮動 棒13を経て浮き固定棒11に結縛し、海苔網線9',9'の他端を海苔網9の後端外 に配設する浮き固定棒11に紐付けした滑車12,12を経て作動線6に連結する。作 動線6の浮盤1下の部分は隣り合う前後の曲軸3間の長さにおいてあらかじめ区 分されていて、その両端にフック形の掛止具7を取付けて、図2に示すように前 端を前方の曲軸3の孔付短片4の孔に、後端を後方の曲軸3の孔付長片5の孔に それぞれ着脱自在に掛着して浮盤1間を連結し、該作動線6の後端を滑車12,12 を経て海苔網線9',9'の後端に接続し、また作動線6の前端は浮動棒13を経て 操作線14につなぎ、操作線14の前端を浮き固定棒11に巻付け結縛するのである。 浮き固定棒11,11の両端には浮体10が取付けられて、錨線15,15が垂設される。 以上により海苔網9を海面上に張設するのである。
【0011】 しかして、海面潮位が満潮により上昇すると、錨線15,15が緊張して操作線14 ,作動線6,海苔網線9',9'を時計方向に回転移動させるため、各浮具は曲軸 3を一斉に起立させて海苔網9を海面上に干出しすることとなる。
【0012】 この際図3に示すように各作動線6の後端は孔付長片5に掛着して浮盤1の前 端からの距離Aが長い分において曲軸3の起立を容易にして、海苔網9に大きな 荷重が加わっていても容易に干出すこととなる。
【0013】 干潮に至って海面が下降すると、錨線15,15が弛んで、作動線6等を反時計方 向に戻し回動させるため曲軸3は倒れて海苔網9を海面下に没せしめることとな る。
【0014】 曲軸3はその曲がり分において上端の軸孔2の部分を海面下に深く潜入させる ため、海苔網9は海面下の深い位置に没することとなって海面浮遊物等の海苔胞 子への付着等が防がれる。また図3に示すように作動線6は孔付短片4の高さB が低くなる分風圧が小となる。
【0015】 なお操作線14を時計方向と反時計方向に引きまたは戻し操作することにより潮 の干満に関係なく海苔網を干出し、また海面下に没せしめることもできる。
【0016】
【考案の効果】
本考案は以上により操作線を固定棒に結縛しておけば満潮による潮位の上昇に よって海苔網は海面上に干出され、干潮によって海苔網を海面下に没せしめるこ ととなる。従って、操作線を固定棒に結縛するに当って充分に弛めておけば潮差 にかかわらず海苔網を海面下に没し続けて海苔胞子の成長を促進することができ る。
【0017】 海苔網を支持する曲軸を浮盤の直縁側に文字通り曲折させたので、該曲軸の前 倒れによる海苔網の海面下への水没時には海苔網を海面から離れた深い位置に没 せしめることとなるので、海苔胞子に海面に浮遊する不純物等を付着させないと いう効果を生ずる。
【0018】 また、曲軸の底面に前後して孔付短片と孔付長片を突設して浮盤間に連結する 作動線の前端を孔付短片の孔に掛け、後端を孔付長片の孔に掛けて連結するので 、曲軸の起立を容易にするとともに、曲軸の傾倒時に作動線を低くして風圧を軽 減することができるという効果を生ずる。
【0019】 また、作動線を浮盤間の長さ等に短く区分するとともに両端に掛止具を取付け て短,長片の孔に着脱自在に掛着するようにしたので、海苔網の移設を容易にす るという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 浮具が前倒れして海苔網を海面下に没せしめ
た状態を示す側面図である。
【図2】 浮具の起立状態にて要部を断面して示す部分
拡大図である。
【図3】 同、前倒れ状態を示す図である。
【図4】 海苔網全体の配置例を示す平面図である。
【図5】 同、浮盤の起立時、海苔網の干出し状態の側
面図である。
【図6】 同、浮盤の前倒れ時、海苔網の水没状態の側
面図である。
【符号の説明】
1は浮盤 2は孔 3は曲軸 4は孔付短片 5は孔付長片 6は作動線 7は掛止具 8は横杆 9は海苔網 9'は海苔網線 10は浮体 11は浮き固定棒 12は滑車 13は浮動棒 14は操作線 15は錨線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の間隔を置いて配設する複数本の横
    杆に支持された海苔網の前後に錨線接続の浮き固定棒を
    配設し、該浮き固定棒の一方に結縛し、他方を回動する
    ようにして前記海苔網の両側下に配線する操作線付きの
    作動線と、前記の各横杆の両端と直下の作動線間に複数
    の起倒浮具を連結して該海苔網を海上と海面下に出没す
    るように張設する装置において、該起倒浮具を直縁を有
    してほぼ半円形状に形成する浮盤と、該浮盤の直縁側に
    偏位して該直縁側に曲折する曲軸の貫通挿立とにて形成
    し、該浮盤の下面に表出する前記曲軸の底面に前後して
    孔付短片と孔付長片を突設し、前記作動線の浮盤下の部
    分を前後の浮盤間の長さに区分して且つ両端に掛止具を
    取付けて該各作動線の前端を前方曲軸の孔付短片に後端
    を後方曲軸の孔付長片に順次掛着して一連の作動線を構
    成するようにしたことを特徴とする海苔網の出没張設装
    置。
JP1994010131U 1994-07-26 1994-07-26 海苔網の出没張設装置 Expired - Lifetime JP3009144U (ja)

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ID=43144949

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03122639U (ja) * 1990-03-22 1991-12-13

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