JP3008364B2 - ライトガイドの配線方法 - Google Patents
ライトガイドの配線方法Info
- Publication number
- JP3008364B2 JP3008364B2 JP5197688A JP19768893A JP3008364B2 JP 3008364 B2 JP3008364 B2 JP 3008364B2 JP 5197688 A JP5197688 A JP 5197688A JP 19768893 A JP19768893 A JP 19768893A JP 3008364 B2 JP3008364 B2 JP 3008364B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light guide
- tube
- filler
- wiring
- wiring method
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配線方法、特に配線
作業時は柔軟で作業が容易であり、作業後は硬化してそ
の形状を保持し、型崩れの生じない配線方法に関する。
作業時は柔軟で作業が容易であり、作業後は硬化してそ
の形状を保持し、型崩れの生じない配線方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、線材を自由な形状に配線しようと
すれば、柔軟性を失わないように製作された線材を所望
の形あるいは場所に張り巡らすこととなるが、その形を
維持するためには、多数の支持部分を設けなければなら
ず、不便で作業性の悪いものとならざるを得なかった。
例えば、柔軟性がある樹脂性チューブ中にこれより屈折
率の高い粘性液体を封入してライトガイドを形成し、自
由な形に配線した後、一端から照明光を入射し、側面か
らの光の漏れを利用してチューブ全体を光らせるものが
知られている。これは、従来にない光の演出を可能に
し、高い演出効果を持つものではあるが、複雑な形にす
ればするほど、その形を保持するには複雑な保持具を必
要とするものであり、特に、その形を維持したまま場所
を移動することは極めて難しいものであった。また、壁
際、機械の空きスペースなどに配線する場合は、柔軟な
線材を留め具で固定して行くこととなるが、作業性も悪
く、配線後も、振動等により、留め具が外れ、あるいは
伸縮によって位置ずれが起こる等の問題があるものであ
った。
すれば、柔軟性を失わないように製作された線材を所望
の形あるいは場所に張り巡らすこととなるが、その形を
維持するためには、多数の支持部分を設けなければなら
ず、不便で作業性の悪いものとならざるを得なかった。
例えば、柔軟性がある樹脂性チューブ中にこれより屈折
率の高い粘性液体を封入してライトガイドを形成し、自
由な形に配線した後、一端から照明光を入射し、側面か
らの光の漏れを利用してチューブ全体を光らせるものが
知られている。これは、従来にない光の演出を可能に
し、高い演出効果を持つものではあるが、複雑な形にす
ればするほど、その形を保持するには複雑な保持具を必
要とするものであり、特に、その形を維持したまま場所
を移動することは極めて難しいものであった。また、壁
際、機械の空きスペースなどに配線する場合は、柔軟な
線材を留め具で固定して行くこととなるが、作業性も悪
く、配線後も、振動等により、留め具が外れ、あるいは
伸縮によって位置ずれが起こる等の問題があるものであ
った。
【0003】
【この発明が解決しようとする課題】この発明は、配線
時は自由な形状に容易に配線が出来、その後は形状を自
己保持できるように硬化する線材を用いることによって
上記の問題が生じない配線方法、特にライトガイドの配
線方法を得ようとするものである。この場合、ライトガ
イドと光ファイバは実質的に同じ構成であり、本明細書
におけるライトガイドは光ファイバを含むものである。
時は自由な形状に容易に配線が出来、その後は形状を自
己保持できるように硬化する線材を用いることによって
上記の問題が生じない配線方法、特にライトガイドの配
線方法を得ようとするものである。この場合、ライトガ
イドと光ファイバは実質的に同じ構成であり、本明細書
におけるライトガイドは光ファイバを含むものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するため、
この発明においては、軟質樹脂製のチューブ中に、重合
後の屈折率が該チューブよりも高い、モノマーを含む半
流動体状または流動体状の充填材を充填し、該チューブ
を配線後、上記モノマーを重合・硬化させることを特徴
とする。この軟質樹脂製のチューブは、重合後の充填材
の屈折率がチューブ材の屈折率よりも高ければ、ライト
ガイドを構成することは明らかである。また、上記軟質
樹脂製のチューブが透明であれば、チューブからの光の
漏れを利用してチューブ全体が光るライトガイドとする
ことが出来る。また、内に充填材と共に他の線材を挿通
した場合も同様の効果を得ることが出来る。そして、充
填材の重合後は自己保持性の高い線材となる。
この発明においては、軟質樹脂製のチューブ中に、重合
後の屈折率が該チューブよりも高い、モノマーを含む半
流動体状または流動体状の充填材を充填し、該チューブ
を配線後、上記モノマーを重合・硬化させることを特徴
とする。この軟質樹脂製のチューブは、重合後の充填材
の屈折率がチューブ材の屈折率よりも高ければ、ライト
ガイドを構成することは明らかである。また、上記軟質
樹脂製のチューブが透明であれば、チューブからの光の
漏れを利用してチューブ全体が光るライトガイドとする
ことが出来る。また、内に充填材と共に他の線材を挿通
した場合も同様の効果を得ることが出来る。そして、充
填材の重合後は自己保持性の高い線材となる。
【0005】上記充填材のモノマーの重合は、含ませる
開始材を適当に選択することにより、光照射により重合
させ、あるいは加熱により重合させる等、目的に応じて
選択が可能である。
開始材を適当に選択することにより、光照射により重合
させ、あるいは加熱により重合させる等、目的に応じて
選択が可能である。
【0006】
【実施例】以下本発明の椅子の実施例を示す。本発明に
よってライトガイドの成形体を得ようとする場合、図1
にその構成を示すように、フッ素系、シリコン系の柔軟
性樹脂製チューブ1中に、例えば、ポリメチルメタクリ
レートとアクリレートモノマーとの混合物に、光による
重合開始材を混合した粘性液体あるいは半流動体状の充
填材2を充填する。その端部は適宜の窓部材3で封止し
てもよく、あるいは、この部分にだけ光を照射して部分
的に重合させて封止してもよい。このライトガイドを図
2のように自由な形に形成した後、その端部から太陽
光、蛍光灯あるいはLED等からの光を入射させ、アク
リレートモノマーを重合させる。これにより、充填材2
は重合により固化し、形状を自己保持できるようにな
り、支持枠4から外しても変形を生ぜず、移動等も用意
となる。また、必要に応じて、支持枠との接触部だけを
部分的に重合、固化させることにより、支持枠への固定
を容易にすることも出来、重合の開始も、特に光を端部
から入射させるのではなく、チューブ1が透明な場合に
は、その側面から入射する自然光によってもよい。
よってライトガイドの成形体を得ようとする場合、図1
にその構成を示すように、フッ素系、シリコン系の柔軟
性樹脂製チューブ1中に、例えば、ポリメチルメタクリ
レートとアクリレートモノマーとの混合物に、光による
重合開始材を混合した粘性液体あるいは半流動体状の充
填材2を充填する。その端部は適宜の窓部材3で封止し
てもよく、あるいは、この部分にだけ光を照射して部分
的に重合させて封止してもよい。このライトガイドを図
2のように自由な形に形成した後、その端部から太陽
光、蛍光灯あるいはLED等からの光を入射させ、アク
リレートモノマーを重合させる。これにより、充填材2
は重合により固化し、形状を自己保持できるようにな
り、支持枠4から外しても変形を生ぜず、移動等も用意
となる。また、必要に応じて、支持枠との接触部だけを
部分的に重合、固化させることにより、支持枠への固定
を容易にすることも出来、重合の開始も、特に光を端部
から入射させるのではなく、チューブ1が透明な場合に
は、その側面から入射する自然光によってもよい。
【0007】図3に示す他の実施例においては、柔軟性
樹脂製チューブ1中に、充填材2と共に電線等の線材5
を挿通する。この実施例においては、その端部からの入
射光によって重合させる場合には、配線全体に光を誘導
する必要上、充填材の組成は前記実施例と同じでよい。
この電線を例えば家庭内配線する場合、図4に示すよう
に、通常のように鴨居等、必要個所に沿って張り巡ら
し、テープ等によって仮止めし、一端から光を入射させ
て重合固化させ、仮止めを外せば、従来に比べて止め金
具を大幅に減らすことが出来、線の垂れ下がり等も無
く、体裁のよい配線をすることが出来る。その上、配線
が光り、室内アクセサリーとしての効果も生じる。
樹脂製チューブ1中に、充填材2と共に電線等の線材5
を挿通する。この実施例においては、その端部からの入
射光によって重合させる場合には、配線全体に光を誘導
する必要上、充填材の組成は前記実施例と同じでよい。
この電線を例えば家庭内配線する場合、図4に示すよう
に、通常のように鴨居等、必要個所に沿って張り巡ら
し、テープ等によって仮止めし、一端から光を入射させ
て重合固化させ、仮止めを外せば、従来に比べて止め金
具を大幅に減らすことが出来、線の垂れ下がり等も無
く、体裁のよい配線をすることが出来る。その上、配線
が光り、室内アクセサリーとしての効果も生じる。
【0008】上記の実施例は、本発明の配線方法の応用
例の1部を示したものに過ぎず、柔軟性を有する線材を
自由な形に張り巡らし、その後に固化させることが有利
な用途、たとえば光の漏れにより、ライトガイド全体を
光らせ光の構成体を形成する造形物、ライトガイド端か
らの光の出射により光源から離れた場所を照明するライ
トガイド、チューブに欠損部を作り、液体等との接触に
より光の漏れを生じるようにした液体の検出装置等、各
種の用途に広く利用出来ることは云うまでもない。ま
た、充填材を充填するチューブは、その上をさらに耐候
性に優れた樹脂で被覆し、あるいは着色したり不透明と
した樹脂で被覆しても、充填材と接する部分がライトガ
イドの条件を満たしていればよいので、用途によってど
のような設計にするかは自由である。
例の1部を示したものに過ぎず、柔軟性を有する線材を
自由な形に張り巡らし、その後に固化させることが有利
な用途、たとえば光の漏れにより、ライトガイド全体を
光らせ光の構成体を形成する造形物、ライトガイド端か
らの光の出射により光源から離れた場所を照明するライ
トガイド、チューブに欠損部を作り、液体等との接触に
より光の漏れを生じるようにした液体の検出装置等、各
種の用途に広く利用出来ることは云うまでもない。ま
た、充填材を充填するチューブは、その上をさらに耐候
性に優れた樹脂で被覆し、あるいは着色したり不透明と
した樹脂で被覆しても、充填材と接する部分がライトガ
イドの条件を満たしていればよいので、用途によってど
のような設計にするかは自由である。
【0009】
【発明の効果】この発明の配線方法は、半流動体状の充
填材を柔軟性チューブに充填し、成形後に固化させると
いう極めて簡単な方法であるにもかかわらず、実施例に
その応用の1部を示したように、極めて広い用途に利用
出来、従来に見ない効果を奏する実用性の高い発明であ
る。
填材を柔軟性チューブに充填し、成形後に固化させると
いう極めて簡単な方法であるにもかかわらず、実施例に
その応用の1部を示したように、極めて広い用途に利用
出来、従来に見ない効果を奏する実用性の高い発明であ
る。
【図1】この発明の配線方法に用いる線材の1実施例の
構成を示す部分断面図である。
構成を示す部分断面図である。
【図2】図1に示す線材によるライトガイドの造形の1
例を示す概念図である。
例を示す概念図である。
【図3】この発明の配線方法に用いる線材の他の実施例
の構成を示す部分断面図である。
の構成を示す部分断面図である。
【図4】図3に示す線材による配線の1例を示す概念図
である。
である。
1 柔軟性樹脂製チューブ 2 充填材
3 窓部材 4 支持枠 5 電線
3 窓部材 4 支持枠 5 電線
Claims (5)
- 【請求項1】 軟質樹脂製のチューブ中に、重合後の屈
折率が該チューブよりも高い、モノマーを含む半流動体
状または流動体状の充填材を充填し、該チューブを配線
後、上記モノマーを重合・硬化させることを特徴とする
ライトガイドの配線方法 - 【請求項2】 上記軟質樹脂製のチューブが透明である
ことを特徴とする請求項1のライトガイドの配線方法 - 【請求項3】 上記軟質樹脂製のチューブ内に、充填材
と共に他の線材を挿通したことを特徴とする請求項1あ
るいは請求項2のライトガイドの配線方法 - 【請求項4】 上記充填材は、光照射により重合を開始
する開始材を含むことを特徴とする請求項1ないし3の
何れかのライトガイドの配線方法 - 【請求項5】 上記充填材は、熱により重合を開始する
開始材を含むことを特徴とする請求項1ないし3の何れ
かのライトガイドの配線方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5197688A JP3008364B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | ライトガイドの配線方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5197688A JP3008364B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | ライトガイドの配線方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0735928A JPH0735928A (ja) | 1995-02-07 |
JP3008364B2 true JP3008364B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=16378702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5197688A Expired - Lifetime JP3008364B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | ライトガイドの配線方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3008364B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013150376A (ja) * | 2012-01-17 | 2013-08-01 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤーハーネス、ワイヤーハーネスの経路規制部材及びワイヤーハーネスの組立方法 |
JP7045610B2 (ja) * | 2017-10-30 | 2022-04-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 空気搬送装置 |
-
1993
- 1993-07-16 JP JP5197688A patent/JP3008364B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0735928A (ja) | 1995-02-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990525 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991012 |