JP3008293U - 靴用クッションパット部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既製の靴内部の不必要な空間を埋めて足全体
を安定固定させ、足が靴中で前後に滑るような甲部の緩
み、また、外反母趾をも防止できるようにする。 【構成】 靴Ｋ内面の甲部外側の裏材、踵側部内面８、
土踏まず部内底面９等に貼着して靴Ｋ内部において足全
体を安定保持するよう適宜弾性部材を一体成形して成る
靴用クッションパット部材１を形成する。この靴用クッ
ションパット部材１は、靴Ｋの内面への貼着部位と足面
への当接部位との遊離空間に挟み詰められるよう靴Ｋの
内面と足面との遊離程度に応じてこれを塞ぐ厚幅の略平
板状のパット本体２に、周縁に至るに伴い次第に肉薄に
するようパット本体２全体の断面形状が略翼断面形状と
なるようにした曲面部３と、所定の靴Ｋの内面に貼着す
る平面状の貼着部５とを形成して構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、靴を履く際に、靴と足との間のフィッティングを調整し、足の前後 の滑り防止をするクッションパーツである靴用クッションパット部材に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

人間の足の形状は、足丈が短く幅広であったり、逆に細長い足、肉付きの良い 足、骨張った足等、各個人によって千差万別で大変複雑なものである。そのため 、一番履き良い靴は、足形状に対応して調整できるようにした通常の紐靴であり 、それは各自が結ぶ紐の強弱によって靴と足とを理想の位置に固定できるからで ある。一方、昔は靴職人が個々人の足の形を採寸し、それなりに調整して皮革靴 造りをした時代もあったが、大量生産方式で安価に提供するよう既製靴で対応す るメーカーサイドでは、平均的足形を考慮して生産しているのが実情であるから 、個々人の足に対応した完璧なものを得るには程遠いものであった。すなわち、 現在では、ごく一部の高級品を除き、機械化による画一的大量生産で製品化され る一方、それなりにワイズ表示により幅広、超幅広等の靴も生産、市販されては いる。また、靴は実用性の他にファッション性も重要な要素とされ、特に昨今の ファッションの主流は、紐の無い口径の広い構成すなわちスリッポン型の靴の一 種で甲革の切り替えを外縫いにしてある所謂ローハータイプが多くを占めている のである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記のように人間の足の形はそれほど単純なものではないから、既製 靴を購入した人は自身の足に対応していない等の何らかの不満を感じながらも我 慢して使用しているのが実情である。ところで、本来、靴の素材である天然皮革 自体は繊維質なので、靴形状が足形状に対応していないと、使用中に革の繊維が 伸び縮みして変形しがちである。市場では、それに対処すべく中敷き等いくつか の付属品が提供されているが、中敷きは緩みの調整はできても足先を狭くしてし まう欠点がある。特に、紐の無いローハータイプの靴は最もファッション性が強 く、木型（通称ラスト）も細くて変形し易いので履用中に革が伸びると踵が浮き 、靴と足とが遊離して履き辛くなり、健康上においても最も問題のある靴である 。したがって、この種のローハータイプの靴は、新規に販売する場合には、靴と 足とのフィッテイング微調整を必要とする場合が多く、調整が不十分である場合 に長時間使用して革が伸びてしまうと、踵がパクパクして履きにくくなったり、 靴の幅が狭く足の小指や親指が痛くなったり等の苦情は絶えないものであった。 その主なる原因は足の甲部が緩かったり、甲部の押えが効かなくなったりするか らであり、足全体が前のめりになり、つま先に加重が掛かり、特に女性用の先細 構造の靴の場合には所謂外反母趾の原因となることが多いものである。このよう に、靴の製造上の問題点と消費者の要望との両方を考慮し、消費者の不満を解決 するためにも、過去には無かった新規な微調整用の靴のパーツの開発の必要性が 要求されているものである。

【０００４】 そこで、本考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、 所定の既製靴の甲部裏側に着脱自在に貼着することにより、靴内部の不必要な空 間を埋めて内径を小さくして足全体を後退させ、足が靴中で前後に滑るような甲 部の緩みを解消させ、また、踵側部や土踏まず等の緩い箇所に貼着させて足を安 定位置に戻すことができるようにして、足に対する負担、違和感を無くし、非常 に理想的な履き心地となるような靴と足との遊離調整用具となる靴用クッション パット部材を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述した目的を達成するため、本考案に係る靴用クッションパット部材１にあ っては、靴Ｋの内面に貼着され、靴Ｋ内部において足全体を安定保持させるよう 適宜弾性部材によって一体成形して成るものにおいて、靴Ｋの内面への貼着部位 と足面への当接部位との遊離空間に挟み詰められる略平板状のパット本体２に、 このパット本体２の周縁部において周縁に至るに伴い次第に肉薄となってパット 本体２の全体断面形状を略翼断面形状となす曲面部３と、靴Ｋの内面に貼着され る平面状の貼着部５とを形成したことを特徴とする。

【０００６】 また、靴Ｋの内面に貼着される箇所は、足の甲骨中央線に相当する部分を回避 させた甲部外側の裏材部分としたり、足の踵側部に相当する踵側部内面８とした り、足裏の土踏まずに相当する土踏まず部内底面９としたりするように構成する ことができる。

【０００７】 そして、パット本体２の輪郭形状は、曲率が夫々異なる緩やかな四つの曲辺部 分２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを急峻な曲率を有する曲角部分２ｒによって連続した 略丸みのある四辺形状であり、曲面部３の膨出形状は、山型の頂点Ｐがパット本 体２の輪郭の幾何学的中心Ｃよりも一方向へ偏心され、夫々縦横の断面が頂点Ｐ を介して急峻な曲率３ａと緩慢な曲率３ｂとが連なる滑らかな流線型の翼型断面 形状に形成することができる。

【０００８】 また、貼着部５には、適宜接着剤を塗布し、さらに接着面上に剥離紙４ａを施 して構成し、また、パット本体２は、適宜プラスチック配合の耐油性や耐蒸性を 有する合成ゴム、または、ウレタンフォーム質やスポンジ質の合成樹脂製ゴム、 あるいは、弾力性のある皮革によって形成することができる。

【０００９】

【作用】

本考案に係る靴用クッションパット部材１において、パット本体２は、略丸み のある四辺形状を呈する平板状であるので、靴Ｋの甲部内面や踵側部内面８ある いは土踏まず部底面９等の各貼着部位の形状如何を問わずに適合性良く合わせら れ、靴Ｋを履いたり脱いだりした際に靴下等に靴用クッションパット部材１の角 部が引っ掻かったり、靴用クッションパット部材１自体が剥れたりするような何 等の違和感を感じさせない。

【００１０】 パット本体２に形成した曲面部３は、急峻な曲率３ａと緩慢な曲率３ｂとが連 なる滑らかな流線型の翼型断面形状であるので、靴Ｋの内面と足との遊離程度に 応じてこれを詰めて塞ぎ、足が靴Ｋの中で前後に滑るのを防止させるノンスリッ プの効果が生じる。特に、靴Ｋの甲部内面に貼着される箇所が、足の甲骨中央線 Ｌに相当する部分を回避させた甲部外側の裏材部分である場合、例えば靴用クッ ションパット部材１の曲面部を急峻な曲率３ａよりも緩慢な曲率３ｂの方を前方 の指先に向くように位置させることができる。更に土踏まず（内踏まず）部底面 ９にも同様に貼着するだけで無駄なく効率的に遊離空間を塞ぐことができ、ノン スリップの効果を高めることとなり、しかも、足の甲骨に対し圧迫感や抵抗感を 生じさせない。また、踵側部内面８の裏材部分に貼着すれば、大き過ぎる靴Ｋや 緩い靴Ｋ等には足に対するストッパー効果を生じさせる。

【００１１】 貼着部５には、適宜接着剤を塗布し、さらに接着面上に剥離紙４ａを施してあ り、剥離紙４ａを剥して所定の靴Ｋ内の貼着箇所に貼り軽く押えるだけで靴用ク ッションパット部材１を即座に接着固定させる。

【００１２】 靴用クッションパット部材１を構成する弾性部材は、適宜プラスチック配合の 耐油性や耐蒸性を有する合成ゴム、または、ウレタンフォーム質やスポンジ質の 合成樹脂製ゴム、あるいは弾力性のある皮革であり、蒸れや油脂等による変質硬 化を生じさせない。

【００１３】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明するに、図において示される符 号１は靴Ｋのパーツとしての本考案に係る靴用クッションパット部材であり、図 ４乃至図６に示すように、例えば蒸れや油脂等による変質硬化に配慮すべく成形 した適宜プラスチック配合の耐油性や耐蒸性を有する合成ゴム、または、ウレタ ンフォーム質やスポンジ質の合成樹脂製ゴム、あるいは、弾力性のある皮革によ って形成されている弾性部材を、曲率が夫々異なる緩やかな四つの曲辺部分２ａ ，２ｂ，２ｃ，２ｄを急峻な曲率を有する曲角部分２ｒにより連続して略丸みの ある四辺形状に形成した縦幅寸法が例えば約４５ｍｍ、横幅寸法が例えば約５５ ｍｍの略平板状のパット本体２によって形成してある。

【００１４】 そして、このパット本体２には、曲面部３と貼着部５とを形成してある。曲面 部３は、山型の頂点Ｐをパット本体２の幾何学的中心Ｃよりもずれた一方向へ偏 心（このとき貼着状態はこの偏心方向が前側となる）させ、縦横の夫々の断面が 頂点Ｐを介して急峻な曲率３ａと緩慢な曲率３ｂとが連なる滑らかな流線型の翼 型断面形状（図５、図６参照）となるように膨出形成した最大厚幅寸法が例えば 約４．５ｍｍにして形成してある。また、貼着部５は、例えば両面接着テープ４ 等を貼設し、適宜接着剤を塗布した接着面上に剥離紙４ａを施して所定の靴内面 に貼着されるように平面状に形成してある。

【００１５】 すなわち、この靴用クッションパット部材１は、靴Ｋの内面に貼着され、靴Ｋ 内部において足全体を安定保持させるよう適宜クッション性を有する弾性部材を 一体成形して成るものであって、パット本体２は、靴Ｋ内面の各所定の貼着箇所 に応じて所定の輪郭形状に形成されることで靴Ｋの内面の各所定貼着部位の形状 如何を問わずに適合性良く合わせられるようにしてある。また、曲面部３は、足 面に当接され、靴Ｋ内面と足との遊離程度に応じてその遊離空間に詰められ塞ぐ ことのできる位の厚幅を付与すべく所定の山型形状に形成したものであり、更に 貼着部５は、所定の靴Ｋ内の曲面に対する密着性をもって貼着されるよう撓曲自 在な平面状に形成してある。

【００１６】 そして、靴Ｋの内面に貼着されるに際し、例えば図２に示す如く、男性用の甲 ゴムタイプ（左側）の靴Ｋの場合、靴Ｋの内面に貼着される箇所を、足の甲骨中 央線Ｌに相当する部分を回避させた甲部外側の裏材部分とすることができる。す なわち、甲ゴムタイプの靴Ｋの場合、甲ゴム６を捲り返すようにして押し下げ、 甲ゴム６で靴用クッションパット部材１が隠れる程度であって、足の甲骨中央線 Ｌよりもパット本体２の輪郭の幾何学的中心Ｃが外側に位置するように貼り付け る。このとき、曲面部３の頂点Ｐは爪先側である前方でやや外側にくるように位 置付けられる。

【００１７】 また、図３に示す如く、男性用のローハータイプ（右側）の靴Ｋの場合、ベル ト７の下裏に靴用クッションパット部材１を足の甲骨中央線Ｌよりもパット本体 ２の輪郭の幾何学的中心Ｃが外側に位置するように貼り付ける。このときも甲ゴ ムタイプの場合と同様に曲面部３の頂点Ｐは爪先側である前方でやや外側にくる ように位置付けられる。このようにして靴用クッションパット部材１は、靴Ｋと 足との遊離空間を埋めることとなり、足全体が前のめりになって爪先に加重が掛 かるのを防止でき、特に、先細構造の女性用靴を履用した場合の所謂外反母趾と なることを防止することができる。尚、靴Ｋが小サイズ等で靴用クッションパッ ト部材１が大嵩になるときは鋏みやカッターナイフ等にてパット本体２周囲を少 々カットしてから貼り付けても良い。

【００１８】 また、図７に示す如く、靴Ｋの内面に貼着される箇所が、足の踵側部に相当す る踵側部内面８である場合、靴Ｋ内側の踵中心裏材部分に手指等により靴用クッ ションパット部材１を二つ折りにしてから曲面部３の頂点Ｐ偏心側を上方に向け て貼着部５を介して貼り付けしっかりと押える。こうすると、緩かったりやや大 サイズであったりする既製の靴Ｋであっても靴用クッションパット部材１がスト ッパーとして機能し、踵が抜脱することなく緩まずにきっちりと靴Ｋ内に固定さ れ、靴擦れや履きにくさを防止することができ、紳士用、婦人用の靴のいずれに も使用できる。

【００１９】 更に、図８に示す如く、靴Ｋの内面に貼着される箇所が、足裏の土踏まずに相 当する土踏まず部内底面９である場合、足裏の土踏まずの最も窪んだ位置に靴用 クッションパット部材１の曲面部３が当接するように曲面部３の頂点Ｐ偏心側を 右側または左側のいずれかに向けて、貼着部５を介して靴Ｋ内部底面に貼り付け る。このとき、敷皮の上から直接貼り付けても良いが、体裁が悪い場合には予め 敷皮を剥しておいてから靴用クッションパット部材１をその下に貼り付けても良 く、また、紳士用、婦人用の靴のいずれにも使用できる。尚、靴Ｋの内面に貼着 される箇所は、足の甲骨中央線Ｌに相当する部分を回避させた甲部外側の裏材部 分と、足裏の土踏まずに相当する土踏まず部内底面９との両方に併設させても良 い。このように二つ組み合わせることにより、足が靴Ｋ内で前後に滑る作用を防 止するノンスリップの効果が増強され、履用時の安定性を得るようにしてある。

【００２０】 更には、図１に示す如く、靴Ｋの内面に貼着される箇所を、甲部外側の裏材部 分、足の踵側部に相当する踵側部内面８、足裏の土踏まずに相当する土踏まず部 内底面９の三箇所を適宜組み合わせて配設しても良いことは勿論である。

【００２１】 次に、本考案に係る靴用クッションパット部材１の使用の一例を説明するに、 例えば靴Ｋの内側と足の甲部との間が遊離していて足全体が前のめりになってつ ま先に加重が掛かる場合は、剥離紙４ａを剥して甲部内側の裏材部分に貼り全体 をしっかりと押えるのであり、このとき、最も注意することは足の甲骨の位置は 可能な限り避けることである。また、靴Ｋの土踏まず（内踏まず）に貼る場合、 個人差があるので最も土踏まずの窪んだ箇所に剥離紙４ａを剥して貼り軽く押え るだけで良い。大きかったり緩かったりする靴Ｋの場合には、踵側部内側８の裏 材部分に貼れば良い。

【００２２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、既製靴の一つのパーツとして本考案に係 る靴用クッションパット部材１を所定の既製の靴Ｋの甲部裏材に貼着することに より、靴Ｋ内部に生じた不必要な遊離空間を埋めて内径を小さくして足全体を後 退させ、足が靴Ｋ中で前後に滑るような甲部の緩みを解消できる。また、踵や土 踏まず等の緩い箇所に貼着することで足を安定した位置に戻すことができ、足に 対する負担も違和感も解消し、非常に理想的な履き心地となるようにすることが できる。

【００２３】 すなわち、これは、本考案において、靴Ｋの内面に貼着され、靴Ｋ内部におい て足全体を安定保持させるよう適宜弾性部材によって一体成形して成り、更に、 靴Ｋの内面への貼着部位と足面への当接部位との遊離空間に挟み詰められる略平 板状のパット本体２に、このパット本体２の周縁部において周縁に至るに伴い次 第に肉薄となってパット本体２の全体断面形状を略翼断面形状となす曲面部３と 、靴Ｋ内面に貼着される平面状の貼着部５とを形成したからであり、これによっ て、如何なる条件の悪い既製の靴Ｋであっても、靴Ｋと足との遊離空間を効率良 く埋めて足を安定位置に戻すことができ、履装者の不満や苦情を一挙に解決する ことができる。

【００２４】 しかも、靴Ｋの内面に貼着される箇所が、足の甲骨中央線Ｌに相当する部分を 回避させた甲部外側の裏材部分であるので、足の甲骨に対し何等窮屈な不快感、 抵抗感、違和感を与えることなく長時間楽に履いていることができる。

【００２５】 また、靴Ｋの内面に貼着される箇所が、足の踵側部に相当する踵側部内面８で ある場合、サイズが大きかったり緩かったりする既製の靴Ｋであっても足の抜脱 に対するストッパーとしての機能が十分に発揮される。

【００２６】 あるいは、靴Ｋの内面に貼着される箇所が、足裏の土踏まずに相当する土踏ま ず部内底面９である場合、前記足の甲骨中央線Ｌに相当する部分を回避させた甲 部外側の裏材部分に貼る場合との相乗効果により足の靴Ｋ中での前後への滑りの 防止所謂ノンスリップ効果を強化させ、一層の安定性を得ることができる。

【００２７】 また、パット本体２の輪郭形状は、曲率が夫々異なる緩やかな四つの曲辺部分 ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを急峻な曲率を有する曲角部分２ｒによって連続した略 丸みのある四辺形状であり、曲面部３の膨出形状は、山型の頂点Ｐがパット本体 ２の輪郭の幾何学的中心よりも一方向へ偏心され、夫々縦横の断面が頂点Ｐを介 して急峻な曲率３ａと緩慢な曲率３ｂとが連なる滑らかな流線型の翼型断面形状 であるので、足の形状や機能に適合した使い易い状態にすることができ、非常に 理想的な履き心地となる。そればかりでなく、靴Ｋ内に貼着した場合に、パット 本体２の周縁部では、周縁に至るに伴い次第に肉薄になっているから、靴Ｋの内 面に貼着した場合に、靴Ｋ内側面とは滑らかに連続した一体性を実現し、履用時 に違和感を与えることがない。

【００２８】 そればかりでなく、貼着部５には、適宜接着剤を塗布し、さらに接着面上に剥 離紙４ａを施して構成してあるので、貼着作業がワンタッチで行ない得る。そし て、弾性部材は、適宜プラスチック配合の耐油性や耐蒸性を有する合成ゴム、ま たは、ウレタンフォーム質やスポンジ質の合成樹脂製の合成ゴム、あるいは弾力 性のある皮革であるので、足に対するクッション性が発揮されると同時に、作製 時での一体成形過程も単純化され、コストも低減され、大量生産に適したものと なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例における使用状態を示す全体
断面図である。

【図２】本考案の貼着形態の一例においての甲ゴムタイ
プの靴に対する使用態様の平面図である。

【図３】同じくローハータイプの靴に対する使用態様の
平面図である。

【図４】本考案を示す全体平面図である。

【図５】同じく図４におけるＸ−Ｘ線部分の断面図であ
る。

【図６】同じく図４におけるＹ−Ｙ線部分の断面図であ
る。

【図７】本考案の他の使用状態の要部斜視図である。

【図８】同じく他の使用状態の概略平面図である。

【符号の説明】

１…靴用クッションパット部材 ２…パット本体 ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ…曲辺部分 ２ｒ…曲角部分 ３…曲面部 ３ａ…急峻な曲
率 ３ｂ…緩慢な曲率 ４…両面接着テ
ープ ４ａ…剥離紙 ５…貼着部 ６…甲ゴム ７…ベルト ８…踵側部内面 ９…土踏まず部
内底面 Ｋ…靴 Ｃ…幾何学的中
心 Ｌ…甲骨中央線 Ｐ…頂点

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 靴の内面に貼着され、靴内部において足
   全体を安定保持させるよう適宜弾性部材によって一体成
   形して成る靴用クッションパット部材において、靴の内
   面への貼着部位と足面への当接部位との遊離空間に挟み
   詰められる略平板状のパット本体に、このパット本体の
   周縁部において周縁に至るに伴い次第に肉薄となってパ
   ット本体の全体断面形状を略翼断面形状となす曲面部
   と、靴の内面に貼着される平面状の貼着部とを形成した
   ことを特徴とする靴用クッションパット部材。
2. 【請求項２】 靴の内面に貼着される箇所は、足の甲骨
   中央線に相当する部分を回避させた甲部外側の裏材部分
   としてある請求項１記載の靴用クッションパット部材。
3. 【請求項３】 靴の内面に貼着される箇所は、足の踵側
   部に相当する踵側部内面としてある請求項１記載の靴用
   クッションパット部材。
4. 【請求項４】 靴の内面に貼着される箇所は、足裏の土
   踏まずに相当する土踏まず部内底面としてある請求項１
   記載の靴用クッションパット部材。
5. 【請求項５】 パット本体の輪郭形状は、曲率が夫々異
   なる緩やかな四つの曲辺部分を急峻な曲率を有する曲角
   部分によって連続した略丸みのある四辺形状であり、曲
   面部の膨出形状は、山型の頂点がパット本体の輪郭の幾
   何学的中心よりも一方向へ偏心され、縦横の夫々の断面
   が頂点を介して急峻な曲率と緩慢な曲率とが連なる滑ら
   かな流線型の翼型断面形状である請求項１乃至４のいず
   れか記載の靴用クッションパット部材。
6. 【請求項６】 貼着部には、適宜接着剤を塗布し、さら
   に接着剤面上に剥離紙を施して構成してある請求項１乃
   至５のいずれか記載の靴用クッションパット部材。
7. 【請求項７】 パット本体は、適宜プラスチック配合の
   耐油性や耐蒸性を有する合成ゴム、または、ウレタンフ
   ォーム質やスポンジ質の合成樹脂製ゴム、あるいは、弾
   力性のある皮革によって形成されている請求項１乃至６
   のいずれか記載の靴用クッションパット部材。
8. 【請求項８】 靴の内面に貼着され、靴内部において足
   全体を安定保持させるよう適宜弾性部材によって一体成
   形して成る靴用クッションパット部材において、靴の内
   面への貼着部位と足面への当接部位との遊離空間に挟み
   詰められる略平板状のパット本体に曲面部と貼着部とを
   形成して成り、パット本体の輪郭形状は、曲率が夫々異
   なる緩やかな四つの曲辺部分を急峻な曲率を有する曲角
   部分によって連続した略丸みのある四辺形状となし、曲
   面部は、パット本体の山型の頂点をパット本体の輪郭の
   幾何学的中心よりも一方向へ偏心させ、縦横の夫々の断
   面が頂点を介してパット本体の周縁部において周縁に至
   るに伴い次第に肉薄となるよう急峻な曲率と緩慢な曲率
   とが連なる滑らかな流線型の翼型断面形状となるような
   膨出形状に形成し、また、貼着部は、適宜接着剤を塗布
   し、接着面上に剥離紙を施して靴の内面に貼着される平
   面状に形成したことを特徴とする靴用クッションパット
   部材。