JP3008157U - 接触駆動式水流制御器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者が任意の角度で接触する方式により、
給水栓の水流制御を行える接触駆動式水流制御器の提
供。 【構成】 本体内の収容室内に、ピストン弁、栓カバ
ー、ばね、弁カバー及びパッキンと座金を置き入れて固
定蓋でロックして一体とするものであり、本体の収容室
とピストン弁の圧力放出口の口径と弁カバーの外側面を
利用して流路を設け、進水口と固定蓋の給水栓にロック
し、水流に圧力差を発生し、水流の圧力を運用し流通穴
の大きさの制御と構成部品の相互作用を運用し、上記ピ
ストン弁の上昇により開いた状態を形成し、誘導棒を設
けて、該誘導棒が上記ばねの制御を受け栓カバーがピス
トン弁に蓋をするとき、ピストン弁の圧力放出口を塞
ぎ、水流の圧力はピストン弁を下向きに圧迫して本体内
の凸縁状の出水口に密着し、閉じた状態を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、水道の給水栓などに用いてその流量制御を行う、接触駆動式水流制 御器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在、使用されている給水栓の開閉方式としては、回転式、引き上げ式、弾き 動かす方式などがある。このような方式では、給水栓を、回転、引き上げ、弾き 動かして定位置とすると、水が給水栓から流れ、給水栓を元の位置に戻さなけれ ば水を止めることができない。

【０００３】 一般の人が手を洗う過程を考えると、まず手を濡らし、その後石鹸或いは洗浄 剤を塗り付け、さらに水で濯いでから乾かす場合が多いと思われるが、そのうち 手を濡らしてから石鹸などを塗る過程に於いて、多数の人は何度も水を止めたり 水を流したりする動作をしたくはないと思うものであろう。というのは、石鹸を 塗った手は滑りやすく、給水栓を捻るのに不便であり、さらに給水栓に石鹸など が残留すると、給水栓を捻っては再び手を洗わねばならないからである。そのた めに水道の水を流しっぱなしにする場合が多々有り、これは水資源の浪費を形成 した。

【０００４】 このような従来の給水栓の不便なところを解決するものとして、例えば、赤 外線検出式、足で制御する方式、押しボタン式、など水量制限式の給水栓が改良 されているが、これらも未だ理想的なものとはいえなかった。それは、検出器を 使用する系列の製品には電源を供給する必要があり、一旦停電すると、水を出す ことができないことが最大の理由として挙げられる。また、漏電流により使用者 が感電する恐れもあること、さらに、複雑な機構の工業製品であるためその価格 は高くなり価格の割りには実用的でないこと、などが理由である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、一種の、使用者が任意の角度で接触する方式により、給水栓の水 流制御を行える接触駆動式水流制御器を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

図１は本考案の斜視図、図２は本考案の分解斜視図である。これらの図に示 される本考案の構成要素について以下説明する。

【０００７】 一つの本体（１）、その外形はほぼ階段状を呈する筒状であり、その収容室 （１０）の開口端の内縁部分に雌ねじ（１１）が切られ、該雌ねじ（１１）を有 する側の本体（１）の端部外周には、固定に便利な等角の円弧形溝（１３）が設 けられ、もう一端には内凸縁状の出水口（１２）が設けられる。

【０００８】 一つの固定蓋（２）、その外周には雄ねじ（２１）が切られ、上記本体（１ ）の開口端の雌ねじ（１１）と互いに嵌め合う。該固定蓋（２）は中央の穴（２ ２）を有する中空の形状であり、外周には数個のねじ穴（２３）を有し、水道の 給水栓のパイプ口（ａ１）に取り付けられる（図６参照）。

【０００９】 一つの弁カバー（３）、これは上記本体（１）の出口上方に設けられ、そのカ バー本体（３１）は逆タンク状を呈し、上面に一つの進水口（３２）が形成され 、底部は一つのピストン弁口（３３）とされ、またカバー本体（３１）の外周に は固定棒（３４）が間隔を開けて設けられ、それぞれの固定棒（３４）の上下の 長さはカバー本体（３１）よりやや長く設けられ、これにより弁カバー（３）の 環状の側面と本体（１）の収容室（１０）に数本の流路（３５）が形成される。

【００１０】 一つのピストン弁（４）、これは弁カバー（３）のピストン弁口（３３）内に 設けられ、本体はタンク状を呈し、上面は一つの収容室口（４１）とされ、これ とカバー本体（３１）とが嵌め合わせられて一つの収容室（４２）を形成し、ま た該ピストン弁（４）の底部には一つの圧力放出口（４３）が設けられる。 一つの栓カバー（５）、これはピストン弁（４）の上記圧力放出口（４３）の 上方に設けられ、その本体は下向きに延伸されて小シャフト部（５１）とされて その先端が一つの誘導棒（５ａ）にねじ込まれ、その本体上方には一つの位置決 めブロック（５２）が設けられる。

【００１１】 一つのばね（６）で、これは上記栓カバー（５）の上部の位置決めブロック（ ５２）の上方に設けられる。

【００１２】 それぞれ一つのパッキンリング（７）と座金（８）で、これらは上記固定蓋（ ２）と弁カバー（３）の間に設けられる。

【００１３】

【作用】

本考案は、以上の構成要素よりなり、これらを組み立てた後、一つの接触駆動 式水流制御器を形成する。この接触駆動式水流制御器は、これに使用者が任意の 角度で接触することで、給水栓の水流の開閉動作を制御するのに供される。

【００１４】

【実施例】

本考案を組み立て後、その固定蓋（２）のパイプ口と水道の給水栓を接合し、 ねじをねじ穴（２３）にねじこみこれを固定する（図５参照）。本体（１）内部 に水が充満するとき、弁カバー（３）とピストン弁（４）が収容室内で互いに留 め合う。水は弁カバー（３）の進水口（３２）と流路（３５）へと流入する。そ して栓カバー（５）はばね（６）の弾性によりピストン弁（４）の収容室口（４ １）に蓋をして圧迫する。このため収容室（４２）内部にも等圧の水が充満する （図３参照）。

【００１５】 使用者が随意の角度で誘導棒（５ａ）に接触するとき、栓カバー（５）は傾斜 状態を呈し、水流を導いて速やかに弁カバー（３）の進水口（３２）及び本体（ １）が形成する収容室（１０）から圧力放出口（４３）及び本体（１）の出水口 （１２）より放出させる。その相互間に発生する水流の圧力差は、水流圧力と水 の流れる穴の大きさの制御により、ピストン弁（４）を上昇させ、一つの快速で 水が流れる開の状態（図４に示される）を形成する。反対に、誘導棒（５ａ）が 制御する栓カバー（５）が元の位置に戻ると、栓カバー（５）は完全に完全にピ ストン弁（４）に蓋をし、収容室口（４１）に栓をする。その圧力放出口（４３ ）もまた栓カバー（５）に緊密に圧迫され、水が内部に充満し、ピストン弁（４ ）を圧迫して下へと押し、本体（１）の内凸縁状の出水口（１２）を圧迫させる 。これにより内部の圧力は外部の大気圧よりも大きくなり、閉じた状態を形成す る。以上が本考案の制御器の実施例における核心である。

【００１６】 図６に示されるのは、本考案のもう一つの実施例である。本考案は、一つの調 整可能な可動式フロート装置（Ａ）により、連接棒（Ａ１）を制御して相対的に 可動軸（ａ）を位置決めし、その連接棒（Ａ１）が一つの位置決め角度を呈する ようにしてもよい。水位が下降する時には、浮子（Ａ２）が下に落ち、連接棒（ Ａ１）前縁のＹ形口（Ａ１１）が誘導棒（５ａ）を押し開くことにより、進水状 態を形成する。浮子（Ａ２）が浮上するときは、連接棒（Ａ１）もまた一つの引 張りばね（Ａ３）に引かれ、本体（１）下端、すなわち階段形の円筒の凸縁軸穴 （１Ｂ）に掛かり、回復効果を得る。

【００１７】 また、図７に示されるのは、本考案の第３実施例であり、本考案の接触駆動式 水流制御器をシャワーヘッド（Ｃ）に取り付けたものであり、これは僅かに一つ の切換え式の制御スイッチ（Ｃ１）を利用し、誘導棒（５ａ）による開閉機能に 代えたものである。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、以下のような効果を有する、 （イ）給水栓の開閉を制御するのに便利であること、 （ロ）任意の角度で使用者が誘導棒に接触するだけで開閉動作が行え、実用的 であること、 （ハ）本考案の利用により、水資源の節約に貢献できること、 （ニ）極めて多彩な実際の用途を有し、水道の給水栓以外にもシャワーヘッド 外、各種の流量制御製品と組み合わせることができること、 （ホ）電子式検出器による開閉作用ではないため、電源を利用することによる 使用者の感電の恐れがないこと、 以上である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の静態における断面図である。

【図４】本考案の断面図による動態における動作状態説
明図である。

【図５】本考案の第１実施例において、給水栓に取り付
けた状態を示す斜視図である。

【図６】本考案の第２実施例における動作状態説明図で
ある。

【図７】本考案の第３実施例における断面図である。

【符号の説明】

（１）本体 （１０）収容室 （１１）雌ねじ （１２）出水口
（１３）円弧形溝 （２）固定蓋 （２１）雄ねじ （２２）中央の穴 （２３）ねじ
穴 （ａ１）パイプ口 （３）弁カバー （３１）カバー本体 （３２）進水口 （３３）ピ
ストン弁口 （３４）固定棒 （３５）流路 （４）ピストン弁 （４１）収容室口 （４２）収容室 （４３）圧力
放出口 （５）栓カバー （５１）小シャフト部 （５ａ）誘導棒 （５２）
位置決めブロック （６）ばね （７）パッキンリング （８）座金 （Ａ）可動式フロート装置 （Ａ１）連接棒 （ａ）
可動軸 （Ａ２）浮子 （Ａ１１）Ｙ形口 （Ａ３）引張りばね （１Ｂ）
凸縁軸穴 （Ｃ）シャワーヘッド （Ｃ１）切換え式の制御スイ
ッチ

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体内の収容室内に、ピストン弁、栓カ
   バー、ばね、弁カバー及びパッキンと座金を置き入れて
   固定蓋でロックして一体とするものであり、 本体の収容室とピストン弁の圧力放出口の口径と弁カバ
   ーの外側面を利用して流路を設け、進水口と固定蓋の給
   水栓にロックし、水流に圧力差を発生し、水流の圧力を
   運用し流通穴の大きさの制御と構成部品の相互作用を運
   用し、上記ピストン弁の上昇により開いた状態を形成
   し、 誘導棒を設けて、該誘導捧が上記ばねの制御を受け栓カ
   バーがピストン弁に蓋をするとき、ピストン弁の圧力放
   出口を塞ぎ、水流の圧力はピストン弁を下向きに圧迫し
   て本体内の凸縁状の出水口に密着し、閉じた状態を形成
   することを特徴とする、接触駆動式水流制御器。
2. 【請求項２】 本体の外形は、略階段状を呈する筒状と
   し、その収容室の開口端に雌ねじを切り、もう一端には
   内凸縁状の出水口を形成し、外端には等角の円弧形溝を
   設け、もって収容とロックに便利とする、請求項１に記
   載の接触駆動式水流制御器。
3. 【請求項３】 固定蓋の構造は蓋体上に本体開口端の雌
   ねじと嵌め合う雄ねじを切り、中空状を呈するものと
   し、給水口と組み合わせられ、ねじによる給水口への固
   定に供する複数のねじ穴を外周に設ける、請求項１に記
   載の接触駆動式水流制御器。
4. 【請求項４】 弁カバーは、本体の出口上方に設け、該
   弁カバーの本体は逆タンク状を呈するものとし、上面に
   一つの進水口を設け、底部は一つのピストン弁口とし、
   また、弁カバーの本体外周には固定棒を分けて設け、こ
   の固定棒の上下の長さは弁カバーの本体より長く設け、
   弁カバー外周と本体の収容室に複数の流路を形成させ、 ピストン弁は弁カバーの上記ピストン弁口内に設け、両
   者間にばねと栓カバーを設ける、ピストン弁はタンク状
   を呈するものとし、上面は収容室口とし、それと弁カバ
   ーは互いにフックして一つの収容室を形成し、底には一
   つの圧力放出口を設けることを特徴とする、請求項１に
   記載の接触駆動式水流制御器。
5. 【請求項５】 栓カバーはピストン弁の圧力放出口の上
   方に設け、下向きに延伸して一つの小シャンク部を形成
   し、ねじを切って一つの誘発棒と連接し、上方には一つ
   の位置決めブロックを設け、ばねの１側を位置決めし、
   任意の角度の接触により駆動されて開ける動作を行い、
   水流の圧力差を受けて閉じる機能を有することを特徴と
   する、請求項１に記載の接触駆動式水流制御器。
6. 【請求項６】 調整可能な可動式のフロート制御棒構造
   と一つの引っ張りばねとを、本体下端縁の階段形の筒体
   に代えて組み合わせる事で、一つの精密な浮子制御器と
   される、請求項１に記載の接触駆動式水流制御器。
7. 【請求項７】 シャワーヘッドに取り付けられ、一つの
   切換えスイッチを設けて誘導棒の開閉動作を制御する、
   請求項１に記載の接触駆動式水流制御器。