JP3007805U - 球技用ゴール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 球技用ゴールに関し、組立構造が安全で、組
み立て時の取扱いも容易で、且つ分解時の部材点数が少
なく、収納がコンパクトで移送時の取扱いを簡便にした
球技用ゴールを提供する。 【構成】 左右の側部支柱３ａ、３ｂと、この両側部支
柱を上端で連結するクロスバートップ１と前記側部支柱
の下端から後方に連結される後部バー４ａ、４ｂ、前記
後部バーを後方で連結するクロスバーアンダー２、およ
びこれらを後方で補強する補強バー５ａ、５ｂからなる
組立分解式の球技用ゴールにおいて、前記各々の部材は
直状体であり、かつ、前記各部材は、組み合わされる二
つの前記部材の端部に、前記二つの部材が組み立て時に
互いに嵌脱自在となるように挿着部７と外嵌部８を形成
し、前記挿着部７と外嵌部８を介して組み立てられる組
立分解式の球技用ゴール。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ミニサッカーやハンドボールあるいはこれらの練習用の軽量で簡便 な組立分解式の球技用ゴールの組立構造の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

サッカー用ゴール、ハンドボール用ゴールとしては、パイプ製の各部材を、別 体の部材としてＬ字状に形成した継手部に挿入して継合させ、該継合部を接着剤 等で組立固定する組立分解式のものがみられる。 最近では、ミニサッカー用や球技用の練習用ゴールとして、前記別体の継手部 材を介して組立分解する構造であって、図４に示すように継手部材１０と各部材 １１の組立部に凹凸部Ａ、Ｂを設け、両者を圧入によって継合して組み立てるも のや、図５に示すように組み立てられる一組の部材の一方の先端に継手部１２を 一体に形成して略Ｌ字状の部材とし、他方の部材を嵌入して継合組み立てる構造 のものがみられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来からの球技用ゴールには、以下の問題点があった。 すなわち、前記した各部材を別体の継手部材１０を介して連結するものにあっ ては、別体に形成したＬ字状の継手部材が必要であり、部材点数が多くなる。 別体の継手部材は用いないが、部材の先端をＬ字状に曲成して該Ｌ字の先端を 継手部１２として連結するものにあっては、前記先端部が直角に曲成されている ため取扱い難く、且つ収納時にこれら曲成された部分が出っ張り嵩高くなるとい った欠点を有するものであった。 そこで本考案は、上記従来の問題点に鑑み、組立構造が安全であって、組み立 て時の取扱いが容易で、且つ部材点数を少なくし、収納がコンパクトで移送時の 取扱いを簡便にした球技用ゴールを供給することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決する手段】

本考案は、上記目的を達成するために、以下のような構成とした。 すなわち、左右の側部支柱と、この両側部支柱を上端で連結するクロスバート ップと前記側部支柱の下端から後方に連結される後部バー、前記後部バーを後方 で連結するクロスバーアンダー、およびこれらを後方で補強する補強バーからな る組立分解式の球技用ゴールにおいて、前記各々の部材は直状体であり、かつ、 前記各部材は、組立て時に連結される一組の前記部材の端部に、前記二つの部材 が組立時に互いに嵌脱自在となるように挿着部と外嵌部を形成し、前記挿着部と 外嵌部を介して組み立て分解可能にした。 また、前記組立分解式の球技用ゴールであって、挿着部と該挿着部が嵌入され る外嵌部により嵌脱自在である連結部は、前記挿着部のほぼ中央部にネジ孔を穿 設し、かつ、前記外嵌部のほぼ中央部には、該外嵌部を貫通して、前記挿着部と 前記外嵌部が嵌合したとき、前記挿着部に穿設されたネジ孔と連通するネジ孔が 形成され、該連通するネジ孔にネジを挿通螺着することにより連結し、ネジを挿 脱することにより分解可能にした。 すなわち、左右の側部支柱と、この両側部支柱を上端で連結するクロスバート ップと前記側部支柱の下端から後方に連結される後部バー、前記後部バーを後方 で連結するクロスバーアンダー、およびこれらを後方で補強する補強バーからな る組立分解式の球技用ゴールにおいて、前記各々の部材は直状体の中空構造を有 し、かつ、前記各部材は、組み合わされる二つの前記部材の端部に、前記二つの 部材が組み立て時に互いに嵌脱自在となるように挿着部と外嵌部を形成し、前記 挿着部と外嵌部を介して組み立て分解可能な構成とした組立分解式の球技用ゴー ルである。

【０００５】 なお、前記組立分解式の球技用ゴールにおいて、前記側部支柱の端部に形成さ れた挿着部を中実に形成し、該中実の挿着部のほぼ中央部にネジ孔を穿設し、前 記クロスバーの端部に外嵌部を中実に形成すると共に、該中実の外嵌部に前記挿 着部が嵌合できる凹部を形成し、更に前記外嵌部のほぼ中央部には、該外嵌部を 貫通して、前記挿着部と前記外嵌部が嵌合したとき、前記挿着部に穿設されたネ ジ孔と連通するネジ孔が形成され、該連通するネジ孔にネジを挿通螺着すること により組み立てられ、ネジを挿脱することにより分解可能にしたことを特徴とす る組立分解式の球技用ゴールである。

【０００６】

【作用】

本考案の組立分解式の球技用ゴールを、使用する際には、各部材の端部に形成 された挿着部と外嵌部を嵌合する事により組み立てることができ、別体の継手部 材を必要としないため、部材点数が少なくてすむようになった。 また、前記側部支柱の端部に形成された挿着部を中実に形成し、該中実の挿着 部のほぼ中央部にネジ孔を穿設し、前記クロスバーの端部に外嵌部を中実に形成 すると共に、該中実の外嵌部に前記挿着部が嵌合できる凹部を形成し、更に前記 外嵌部のほぼ中央部には、該外嵌部を貫通して、前記挿着部と前記外嵌部が嵌合 したとき、前記挿着部に穿設されたネジ孔と連通するネジ孔が形成され、該連通 するネジ孔にネジを挿通螺着すれば、組み立てられ、逆にネジを挿脱すれば、分 解できるため、組み立てや分解収納の作業が短時間で行えるものである。 その他、移送時には、分解された各部材は、直状体であり、収納時にも嵩高く なることがなく、コンパクトに収納でき取扱いが簡便である。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づき説明する。 図１〜図３は本考案の組立分解式の球技用ゴールの実施例を示し、図１は組み 立てた状態の斜視図、図２は分解した状態を示し、図３は連結部分の説明図であ る。 本実施例の組立分解式の球技用ゴールは、直径が５cmのアルミ製パイプで形成 された左右の側部支柱３ａ、３ｂと、この両側部支柱３ａ、３ｂを上端で連結す るクロスバートップ１、前記両側部支柱３ａ、３ｂの下端に連結されており、か つ後方に延びる後部バー４ａ、４ｂ、該後部バー４ａ、４ｂを連結するクロスバ ーアンダー２、およびこれらを補強する補強バー５ａ、５ｂからなり、これら各 部材を、組み合わされる互いの部材の端部が、嵌脱自在となるように設けられた 挿着部と外嵌部を嵌合して組み立てられ、これにネットを取り付けている。

【０００８】 各部材の連結部の構造は、前記クロスバーアンダー２と補強バー５ａ、５ｂ、 後部バー４ａ、４ｂの連結部を例として説明すれば、図３に示すように、後部バ ー４ａ、補強バー５ａの端部に形成された挿着部７が、クロスバーアンダー２の 端部に形成された外嵌部８、８に嵌入して組み立てられる。前記各部材の端部を 中実に形成し、該中実の挿着部７のほぼ中央部にネジ孔９ｂを穿設し、前記クロ スバーアンダー２の端部に前記挿着部７が嵌合できる凹部１３を形成した外嵌部 ８を形成すると共に、該外嵌部８のほぼ中央部には、該外嵌部８を貫通して、前 記挿着部７と前記外嵌部８が嵌合したとき、前記挿着部７に穿設されたネジ孔９ ｂと連通するネジ孔９ａが形成されている。 したがって、前記クロスバーアンダー２と補強バー５ａおよび後部バー４ａは 、前記挿着部７が前記外嵌部８に挿入嵌合され、前記外嵌部８の裏側から外嵌部 ８を貫通して挿着部７に至るように設けられたネジ孔９ａ、９ｂに、前記外嵌部 ８の裏側からネジ６により螺着することにより連結されゴールが組み立てられる 。また、逆にネジ６を緩め挿脱することにより、ゴールを分解できる。 各パイプ状部材は、一本の直状体のパイプで構成することもできるし、略中央 部で継ぎ足す構造を取れば、よりコンパクトに収納できるものである。

【０００９】 なお、使用するパイプとしては、軽量化が必要であれば、アルミ製パイプやＦ ＲＰ製パイプや合成樹脂製パイプを使用できるし、その他、スチール製パイプや ステンレス製パイプも使用することができるほか、これらアルミ製パイプやＦＲ Ｐ製パイプや合成樹脂製パイプやスチール製パイプやステンレス製パイプに合成 樹脂を被覆したパイプの形態でも使用することもできるため、パイプをカラフル にできるし、金属パイプの場合には、防錆作用も生じるものである。 更に、前述の使用するネジ６の形態としては、皿ネジ、丸ネジ、丸皿ネジ、平 ネジ、なべネジ、六角穴付きネジ、バインドネジ、六角ボルト等を使用すること ができる。また、例えば皿ネジを使用し、外嵌部の表側のネジ孔９ａの開口部分 に皿もみを施せばネジ６の頭部と外嵌部８とを面一にして螺着することができる 。 上記のように、本実施例の球技用ゴールは組み立てにあたり、別体の継手部材 を用いることなく、部材と部材を直接嵌合、螺着する事により形成されるので、 各部材が常に直状体であり、且つ部材点数も少なく取扱いが容易である。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように、本考案の組立分解式の球技用ゴールは、クロスバートップ、側 部支柱、クロスバーアンダー、後部バー、補強バーなどの部材を組み立てるにあ たり、各部材の連結が、別体の継ぎ手部材を介することなく、直接両部材の嵌合 によりなされているため、各部材の組立角度を、より正確に組み立てることがで きる。 また、継ぎ手部材を必要としない構造であるため、分解したとき部材の点数が 少なくてすみ、各部材の形状も直状体であり、取扱いが安全で、嵩張ることもな く、コンパクトに収納できて、持ち運びも簡便である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の斜視図。

【図２】実施例の球技用ゴールの分解した状態を表す説
明図。

【図３】実施例球技用ゴールの連結部の構造を説明する
要部拡大斜視図。

【図４】従来の球技用ゴールの連結部の説明図。

【図５】従来の球技用ゴールの連結部の説明図。

【符号の説明】

１ クロスバートップ ２ クロスバーアンダー ３ａ 側部支柱 ３ｂ 側部支柱 ４ａ 後部バー ４ｂ 後部バー ５ａ 補強バー ５ｂ 補強バー ６ ネジ ７ 挿着部 ８ 外嵌部 ９ａ ネジ孔 ９ｂ ネジ孔 １０ 継手部材 １１ 部材 １２ 継手部 １３ 凹部 Ａ 凹部 Ｂ 凸部

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【手続補正書】

【提出日】平成６年８月２９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右の側部支柱と、この両側部支柱を上
   端で連結するクロスバートップと前記側部支柱の下端か
   ら後方に連結される後部バー、前記後部バーを後方で連
   結するクロスバーアンダー、およびこれらを後方で補強
   する補強バーからなる組立分解式の球技用ゴールにおい
   て、前記各々の部材は直状体であり、かつ、前記各部材
   は、組立て時に連結される一組の前記部材の端部に、前
   記二つの部材が組立時に互いに嵌脱自在となるように挿
   着部と外嵌部を形成し、前記挿着部と外嵌部を介して組
   み立て分解可能にしたことを特徴とする組立分解式の球
   技用ゴール。
2. 【請求項２】 前記組立分解式の球技用ゴールであっ
   て、挿着部と該挿着部が嵌入される外嵌部により嵌脱自
   在である連結部は、前記挿着部のほぼ中央部にネジ孔を
   穿設し、かつ、前記外嵌部のほぼ中央部には、該外嵌部
   を貫通して、前記挿着部と前記外嵌部が嵌合したとき、
   前記挿着部に穿設されたネジ孔と連通するネジ孔が形成
   され、該連通するネジ孔にネジを挿通螺着することによ
   り連結し、ネジを挿脱することにより分解可能にしたこ
   とを特徴とする組立分解式の球技用ゴール。