JP3007729B2 - 印刷版装着システム - Google Patents

印刷版装着システム

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JP3007729B2
JP3007729B2 JP3265249A JP26524991A JP3007729B2 JP 3007729 B2 JP3007729 B2 JP 3007729B2 JP 3265249 A JP3265249 A JP 3265249A JP 26524991 A JP26524991 A JP 26524991A JP 3007729 B2 JP3007729 B2 JP 3007729B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機の版胴周面に対
して印刷版を巻回して取付けるための印刷版装着システ
に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット平版印刷、ドライオフセット
印刷、フレキソ印刷などの印刷方式では、一般に厚さ
0.5mm以下のアルミニウム、亜鉛、鉄などの薄板状
の基材をベースとする印刷版が使用されており、印刷版
のサイズは、印刷機の大きさ、版胴の直径の大きさ等に
よって多少異なるが、通常使用される印刷版P0 は、図
10に示すように、例えば幅w(版胴回転軸方向の長
さ)1.5m前後、印刷方向の長さl(版胴回転方向の
長さ)1m前後の大きさであり、印刷オペレーターが比
較的簡単に手で持ち運び可能な大きさである。又、印刷
版を版胴に装着する場合でも、印刷オペレーターが手で
拡げられる程度のサイズであって、全てマニユアル操作
によって版胴の周面に巻回した後、版胴の版装着部に容
易に取り付けることができる大きさである。
【0003】従来の大きさの上記印刷版P0 面には、例
えば、幅w方向に8列、長さ方向に4行の状態に、P0
−1頁,P0 −2頁,P0 −3頁,・・・P0 −32頁
まで、32面付けの印刷用画像が製版される。
【0004】図11は、通常のオフセット平版印刷機の
印刷ユニットを示す側面図であり、上記従来の大きさの
印刷版P0 を印刷機の版胴に取付ける場合は、印刷版P
0 の咥え側端部a(dは印刷方向を示す)を版胴1の版
装着部1aのギャップに差し込み装着し、版胴1を矢印
方向に緩動回転させながら版胴1とブランケット胴2
(転写胴)との間に印刷版P0 を導入し、最後に印刷版
0 の咥え尻側端部bを前記版装着部1aのギャップに
差し込み装着して、版胴1に印刷版P0 を取り付ける。
なお、図11は、両面オフセット印刷機の例を示すもの
であり、印刷用紙sを挟んで反対側には、ブランケット
胴2と版胴1を備える。
【0005】ところで、近年実施されている印刷工程と
製本工程とを1つの連続する生産ライン上で行なう印刷
製本一貫生産方式の場合においては、面付け数を増やす
ために大型の印刷版Pが使用されるようになってきてお
り、版胴1の直径も、従来のものよりもかなり大きい面
積のものが使用されている。
【0006】図12は、大型の印刷版Pの平面図であ
り、幅w方向に8列、長さl方向に12行の状態に、P
−1頁,P−2頁,P−3頁,・・・P−95頁,P−
96頁、95面付けの印刷画像が製版されている。この
ような大型の印刷版Pの印刷方向dにおける長さlは、
従来の印刷版よりも2倍あるいはそれ以上の長さのもの
が使用されるようになっており、例えば印刷方向dにお
ける長さlは2m以上のものが使用されるようになって
きている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、印刷版
の長さが2mを越える印刷版を、印刷機の版胴に取付け
る場合に、印刷オペレーターによる手作業では、容易に
版胴に取り付けることは困難であり、又、印刷機の印刷
ユニット間のスペースに限度があり、限られたスペース
内での取付け作業では、オペレーターへの危険が生じた
り、印刷版と印刷機本体との接触により、印刷版に折損
や損傷を与える心配がある。
【0008】本発明は、印刷版の大きさが少なくとも長
さ方向に2mを越える場合にも、容易に印刷機の版胴に
取付けることができるようにすることを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、印刷機の版胴
の近傍にその版胴に平行な回転軸を中心に回転可能に軸
支配置され且つ該版胴の略1周長面に装着される長さの
印刷版を巻取り巻回するサイズの印刷版巻取用円筒体
と、該印刷版を巻取り巻回した円筒体を着脱可能に軸支
する円筒体支持手段とを備え、該支持手段に軸支された
前記円筒体に巻回している印刷版の巻き終わり端部を前
記版胴の版装着部に固定した後、該版胴を緩動回転させ
て該印刷版を円筒体周面から版胴周面に巻き移し、該版
胴側に巻き移された該印刷版の巻き終わり端部を該版胴
の版装着部に固定することにより、印刷版を版胴に装着
することを特徴とする印刷版装着システムである。
【0010】
【実施例】本発明の印刷版装着システムを実施例に従っ
て詳細に説明する。図1、図2、図3は、本発明システ
の一実施例であり、図1(a)所定の製版工程にて製
版された版胴の略1周長面に装着される長さの印刷版P
の一端部P1 を、図1(b)所定の支持手段13(固定
式支持手段、又は、移動可能、方向変換可能な台車やト
ラバーサなどに設置された可搬式の支持手段)に回転可
能に支持された印刷版巻取用円筒体11の円周面に回転
軸方向に孔設された版差込溝部12に差し込んだ後、該
円筒体11を手動、又はモーターなど動力を用いて回転
させ、図1(c)前記円筒体11の外周面に印刷版Pを
巻き取る。なお、必要に応じて、薄い間紙や緩衝用のク
ッションシートなどを介在させて巻き取ることは可能で
ある。
【0011】次に、印刷版Pを巻き取った前記円筒体1
1を支持手段13から取り外して、印刷版Pを装着すべ
き印刷機(例えば湿し水を用いた、あるいは湿し水を使
用しないオフセット平版印刷用輪転機)までオペレータ
ーによって運搬する。
【0012】印刷機まで運搬された円筒体11は、次に
図2に示すようにその回転軸方向を印刷機の版胴1の回
転軸方向に対して平行にして、該版胴1の近傍に設置し
た支持手段14に回転可能に支持する。図2において、
1aは印刷版Pの版装着部、1bは湿し水ローラー、1
cはインキ供給ローラーであり、2はブランケット胴で
あり、前記版胴1に対して周接し、ギアにて該版胴1と
連動回転するブランケット胴(転写ゴム胴)、3は前記
ブランケット胴2に対して所定の印圧で周接回転可能な
圧胴である。
【0013】図2において前記支持手段14は、版胴1
の図面左側の近傍に設置するものであるが、本発明にお
いては必ずしもその必要はなく、図面右側の近傍に設置
するようにしてもよく、又、印刷稼働回転方向(図2の
版胴1実線矢印回転方向)又は逆回転方向(図2の版胴
1点線矢印回転方向)のいずれによっても、印刷版Pの
装着操作は可能である。
【0014】なお、図2においては、円筒体11に巻回
された印刷版Pを版胴1の左側の近傍に配置した支持手
段14に支持した状態を示すもので、印刷版Pの端部P
2 を版胴1の版装着部1aに装着した後に、印刷稼働回
転方向(実線矢印回転方向)に緩動回転させて装着する
場合の実施例を示すものである。
【0015】図3(a)〜図(c)は、印刷稼働回転方
向が実線矢印回転方向である版胴1において、該版胴1
の図面右側の近傍に配置した支持手段14に、円筒体1
1に巻回した印刷版Pを支持して、印刷版Pを該版胴1
に装着する場合の側面図である。
【0016】図3(a)〜図3(c)に従って、印刷版
Pを版胴1に装着するシステムを説明すれば、図3
(a)に示すように、前記支持手段14に回転可能に支
持された前記円筒体11に巻き取られている印刷版Pの
外側他端部P2 を、停止している版胴1の版装着部1a
に固定した後、その位置より該版胴1を矢印方向に1回
転緩動回転させて、図3(b)に示すように、印刷版P
を版胴1の周面に巻き移し、該版胴1の回転を停止させ
る。
【0017】続いて、版胴1の周面に巻取られた前記印
刷版Pの一端部P1 を、図3(c)に示すように版胴1
の版装着部1aに固定することにより、版胴1の周面に
印刷版Pを巻回装着するものである。なお、空になった
円筒体11は、必要に応じて支持手段14から取り外し
て、元の支持部13に戻す。
【0018】なお、版胴1及び該版胴1の版装着部1a
は、一般に公知の版胴及び該版胴に備えた版装着部を使
用することができ、版胴1の周面に装着された印刷版P
は、前記版装着部1aによって固定されている印刷版P
の両端部P1,2 のいずれか一方又は両方を、互いに引
っ張る方向に巻き締め操作して、従来より公知の方法に
よって版胴1の周面に対して弛みのない緊張状態に密着
させることができる。
【0019】このようにして印刷版Pを版胴1に装着し
た後は、版胴1、ブランケット胴2、圧胴3を共に所定
速度にて回転させ、印刷用紙など印刷すべき被印刷シー
トSは、ブランケット胴2と圧胴3との間に導入して印
刷を開始するものである。
【0020】印刷を終了した後の印刷版Pは、印刷機の
回転を停止させ、版胴1、ブランケット胴2、圧胴3の
回転を停止させて、版胴1の版装着部1aに固定されて
いる前記印刷版Pの一端部P1 を取り外し、該一端部P
1 を前記支持手段14に支持する前記円筒体11の版差
込溝部12に差し込み、該円筒体11を手動又はモータ
ーなどの動力にて回転させ、該円筒体11の外周に印刷
版Pを巻き移し、該円筒体11を支持手段14より取り
外して、印刷機の外方に搬出するものである。
【0021】次に、本発明システムの他の実施例を説明
すれば、図1(a)製版された印刷版Pを、図1
(b),図1(c)に示すように可搬式の支持手段13
に回転可能に支持した円筒体11外周に巻き取った後、
可搬式の該支持手段13に円筒体11を支持した状態で
印刷版Pを装着すべき印刷機まで運搬する。
【0022】該円筒体11を図2の印刷機の版胴1近傍
まで運搬した後は、前記可搬式の支持手段13から円筒
体11を印刷機本体側に設置された支持手段14(図
2)に移し換えずに、該可搬式の支持手段13に支持し
た状態で、該版胴1の回転軸方向に対して円筒体11の
回転軸方向が平行になるように、該円筒体11を、移動
あるいは方向変換し、印刷機の版胴1に対する円筒体1
1の姿勢を調整して印刷機の版胴1近傍に配置する。
【0023】続いて、図3(a)から図3(c)までに
示すような順序によって、円筒体11の印刷版Pを版胴
1側に巻き移して印刷版Pを版胴1に装着するものであ
る。
【0024】本発明システムにおいて使用する印刷版巻
取用円筒体11と、該円筒体11を回転可能に支持する
ための固定式又は可搬式の支持手段13、該円筒体11
を印刷機の版胴1近傍に、回転軸方向を版胴1の回転軸
方向と平行にして回転可能に支持するための印刷機本体
フレームに設置される支持手段14の具体例について図
4、図5に従って詳細に説明する。
【0025】第1の具体例における印刷版巻取用円筒体
11は、図4(a)に示すように、円筒部21と、該円
筒部21の外周部に該円筒部21の回転中心線方向に沿
って孔設した印刷版Pの一端部P1 を差し込むための溝
部22と、該円筒部21の両側端部に支軸部23,23
とを備えるものであり、図4(b)は図4(a)の側面
図である。
【0026】なお、図4(a)に示す前記円筒体11に
おいて、両側の支軸部23,23のいずれか一方を、支
軸方向に沿って進退可能にして、バネの付勢力によって
側方に突出するように設けてもよい。
【0027】第1の具体例における支持手段13は、円
筒体11の外周に製版工程にて製版された印刷版Pを巻
き付ける際に該円筒体11を回転可能に支持するための
もので、図4(c)に示すように、移動や方向変換が可
能な台車やトラバーサなど可搬式のフレームF、あるい
は固定式のフレームFなど、左右に対向して垂直に立設
する一対のフレームF内側に、軸受板24,24を一体
的に設け、該軸受板24,24の互いに対向する内側
に、上方より下方に亘り、且つ下方に底部24bを備え
た溝状の嵌合部24aを設けたものであり、該溝状の嵌
合部24a内に、前記円筒体11の両側支軸部23,2
3を回転可能に支持するものである。従って、該支持手
段13は固定式であっても可搬式であってもよい。
【0028】但し、前述した支軸部23の一方を進退可
能にした円筒体11を回転可能に支持する場合には、前
記軸受板24,24の互いに対向する内側に、支軸部2
3が回転可能に嵌合できる円孔状の嵌合部24aを孔設
した支持手段13を使用することができる。なお、上記
図4(c)では、可搬式の台車フレームFに支持手段1
3を設置した場合を例示してあり、図中において、25
は台車フレームF下部に備える車輪である。
【0029】第1の具体例における支持手段14は、図
2に示すように印刷機本体フレームの版胴1の近傍に設
置されるものであり、図4(c)に第1の具体例として
示す支持手段13と同様の手段が使用でき、印刷機本体
のフレーム(図4(c)のフレームFに相当する部分の
フレーム)の互いに対向する内側に、軸受板24,24
を一体的に設けて、該軸受板24,24の互いに対向す
る内側に、上方より下方に亘り、且つ下方に底部24b
を備えた溝状の嵌合部24aを設けるか、又は、前記軸
受板24,24の互いに対向する内側に円孔状の嵌合部
24aを孔設したものである。
【0030】印刷版巻取用円筒体11及びそれを回転可
能に支持する支持手段13、14の第2の具体例を図5
に従って説明する。第2の具体例における印刷版巻取用
円筒体11は、図5(a)に示すように、円筒部21
と、該円筒部21の外周部に該円筒部21の回転中心線
方向に沿って孔設した印刷版Pの一端部P1 を差し込む
ための溝部22と、該円筒部21の両側端部に凹部2
6,26を備えるものであり、図5(b)は、図5
(a)の側面図である。
【0031】第2の具体例における支持手段13は、図
5(c)正面図に示すように、例えば車輪25を下部に
備える可搬式の台車フレームF、固定フレームFなど、
左右に対向して垂直に立設する一対のフレームFに、軸
中心を水平に一致させ且つ離間対向して軸支される一対
の自由回転軸31と自由回転軸32を軸支し、一方の前
記自由回転軸31先端部にその先端方向に向かって細径
となる円形状の支持部33を設け、他方の前記自由回転
軸32先端部にその先端方向に向かって細径となる円形
状の可動支持部34を、該軸32に沿って摺動可能であ
って且つ対向する前記支持部33方向にバネ35にて付
勢して設けたものである。なお、35aはバネ35の弾
力性を一定に保持するために自由回転軸32に固定され
たバネ保持板である。
【0032】該支持手段13を使用する場合には、図5
(c)に示すように、前記可動支持部34をバネ35に
抗して自由回転軸32に沿って移動させて支持部33と
可動支持部34との離間距離を拡げ、その離間部分に前
記円筒体11を装填して該円筒体11の両側凹部26,
26を支持部33と可動支持部34とに正対させた後、
可動支持部34をバネ35の付勢力によって自由回転軸
32の先端部方向に復帰動作させることにより、円筒体
11の凹部26,26内に、支持部33と可動支持部3
4とを嵌合して、円筒体11を支持するものである。
【0033】第2の具体例における支持手段14は、印
刷機本体フレームの版胴1の近傍に設置されるものであ
り、図5(c)に示す第2の具体例における支持手段1
3と同様の手段が設置でき、印刷機本体の左右に対向し
て垂直に立設する一対のフレームに、軸中心を水平に一
致させ且つ離間対向して軸支される一対の自由回転軸3
1と自由回転軸32を軸支し、一方の前記自由回転軸3
1先端部にその先端方向に向かって細径となる円形状の
支持部33を設け、他方の前記自由回転軸32先端部に
その先端方向に向かって細径となる円形状の可動支持部
34を、該軸32に沿って摺動可能であって且つ対向す
る前記支持部33方向にバネ35にて付勢状態にして設
けたものである。
【0034】次に、第3の具体例における支持手段1
3、14を、図6に従って説明する。第3の具体例にお
ける支持手段13は、固定フレームF、可搬式フレーム
Fなど対向立設するフレームFに、又、第3の具体例に
おける支持手段14は、印刷機の対向立設する印刷機本
体フレームFに、各々軸中心を水平に一致させ且つ離間
対向して軸支される自由回転軸31と自由回転軸35を
軸支する。
【0035】該自由回転軸35は、フレームFに対して
軸方向にも摺動移動可能、又は、該自由回転軸の正回
転、逆回転によってネジ嵌合移動可能である。
【0036】該自由回転軸35をレシプロ駆動動作する
エアーシリンダー、油圧シリンダー、又はロータリー動
作する源動モーターなどの駆動源51により、所定スト
ローク量だけ、前記自由回転軸35を軸方向に沿って移
動動作可能である。
【0037】一方の前記自由回転軸31先端部には、そ
の先端方向に向かって細径となる円形状の支持部33を
設け、摺動移動可能な他方の前記自由回転軸35先端部
には、その先端方向に向かって細径となる円形状の支持
部36を設け、駆動源51を動作させることにより、支
持部33に対して支持部36を矢印方向に接近乃至離間
させることができ、離間した状態で、円筒体11を支持
部33,36間に装填し、接近させることにより支持す
るものである。
【0038】但し、前記自由回転軸35を、フレームF
に対してネジ嵌合状態で軸支した形式の場合には、自由
回転軸35先端部に取り付けられる支持部36は、該自
由回転軸35に対して自由回転可能に設けるものであ
る。
【0039】なお、図4(c)における円筒体11の支
軸部23を支持手段13、14に回転可能に支持した場
合、あるいは図5(c)における円筒体11を支持部3
3,34の支持手段13,14によって支持した場合、
あるいは図6における円筒体11を支持部33,36の
支持手段13,14によって回転可能に支持した場合に
おいて、円筒体11から版胴1側に印刷版Pを引っ張り
ながら巻き取る場合の円筒体11側に掛かる回転イナー
シャに対して適当な制動(ブレーキ)が付与されるよう
な制動機構を適宜設置することは可能である。
【0040】図7は、前記第2の具体例における印刷版
巻取用円筒体11と、その両側凹部26に嵌合して回転
可能に支持する支持部33,34の第4の具体例であ
り、円筒体11の円筒部21両側円周端縁部に、1個所
乃至数個所に、適宜切欠部28を設け、該円筒体11を
支持する支持部33,34の円周面には、前記切欠部2
8に嵌合する突起部40を設けることによって、円筒体
11と支持部33,34との間の滑りを防止するもので
ある。
【0041】本発明においては、円筒体11は、持ち運
びが容易なように、なるべく軽量化することが望まし
く、円筒体11の素材としては、比較的丈夫で比重の小
さい合成樹脂又はアルミニウム等の軽量金属を使用する
ことが望ましく、又、円筒体11の円筒部21内部を中
空にしてもよい。
【0042】図8(a)は、円筒体11の外周に、印刷
方向に長い印刷版Pを巻取った状態を示す斜視図であ
り、印刷版Pの巻き終わり端部P2 に保護カバー50を
装着して、その端部P2 側をカムテープ52にて円筒体
11側に仮接着して固定したものである。
【0043】図8(b)は、保護カバー50であり、印
刷版Pの幅wよりも僅かに長い細長状の板状体を半分に
折り曲げたものである。該保護カバー50の折り曲げ間
隙部分に印刷版Pの前記端部P2 の折り曲げ先端部を差
し込み、該端部P2 を、保護カバー50と一体的にガム
テープ50などの仮止手段によって円筒体11周面側に
仮止めするものである。
【0044】このようにした円筒体11を、前述したよ
うに印刷機の版胴1の近傍に、支持手段13、又は支持
手段14を用いて該版胴1とその回転軸方向を互いに平
行にして配置し、印刷版Pを版胴1に巻取り装着する。
【0045】支持手段13(又は/及び支持手段14)
の第5の具体例を図9に説明する。この第5の具体例
は、前述した第2の具体例(図5(c))に示した支持
手段13又は支持手段14、あるいは支持手段13と1
4のそれぞれ可動支持部34を、自由回転軸32に沿っ
て摺動移動動作させる機構の一例であり、可動支持部3
4の摺動移動動作を操作レバー43を用いて行なうもの
である。
【0046】この機構は、図9(a)に示すように、固
定式フレーム、可搬式フレーム、あるいは印刷機本体フ
レームなど対向立設する一対のフレームFの一方側に軸
支される自由回転軸32先端部に備える可動支持部34
の支持部33に対して反対側に一体に、自由回転軸32
に軸支する円型の摺動操作板37を設け、該操作板37
の外周面に沿ってリング状の切溝37aを設けてある。
【0047】前記自由回転軸32が軸支されたフレーム
F側に、該自由回転軸32とは分離して支持固定された
アーム支持部38と、該アーム支持部38に取付けられ
た取付アーム38aと、該取付アーム38aに支点部3
9とを設け、該支点部39に一端部を回転自在に支持さ
れる操作アーム41を設け、該操作アーム41の先端部
には操作レバー43を設け、前記操作アーム41の中程
には、操作ピン42(又はコロ)を設け、該操作ピン4
2を前記リング状の切溝37a内に摺動移動可能に嵌合
して設けてある。
【0048】上記操作レバー43を、図9(b)に示す
ように自由回転軸32を軸支するフレームF側に矢印方
向に移動操作することによって、操作ピン42は、操作
板37及びそれと一体の可動支持部34を、それと対向
離間する支持部33に対して離反する方向に自由回転軸
32に沿って摺動移動させるものである。
【0049】
【発明の作用】本発明システムは、板状の印刷版を印刷
機の版胴に装着する際に、円筒体を用いて処理するよう
にしたので、印刷工程における印刷機の版胴に対する印
刷版の装着作業は、円筒体に巻き取られた印刷版を巻き
戻しながら装着でき、印刷終了後の印刷版の取り外し作
業は、円筒体に巻取りながら取り外し処理できる。
【0050】又、円筒体に板状の印刷版を巻き取った状
態で、製版工程から印刷工程に、又は印刷工程から製版
工程に、あるいは印刷工程から他工程に搬出することが
できる。このように、本発明システムは、板状の印刷版
を円筒体に巻取って処理するようにしたので、2m以上
の長い版胴の略1周長面に装着される長さの印刷版であ
っても、印刷版の装着、取り外し、搬送、持ち運びなど
の作業を従来よりも容易に処理することができる。
【0051】
【発明の効果】本発明システムは、印刷機の版胴に印刷
版を装着する際に、印刷版を、一旦印刷版巻取用の円筒
体に巻取り、巻き取った印刷版を前記円筒体から巻き戻
しながら版胴に巻き移して装着するシステムであり、印
刷方向に長い印刷版を装着する場合に、印刷版を印刷機
のフレームなどにぶつけて折損したり、損傷したりせず
に、容易に装着することができるものである。
【0052】又、印刷版を製版工程から印刷工程に移動
させる際に、円筒体に巻いた状態でコンパクトに搬送で
きる長所があり、又、印刷機の版胴から印刷版を取り外
す際にも、円筒体に巻取りながら取り外すことが可能で
あるので、長い印刷版であっても取扱いがきわめて容易
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明システムにおける円筒体への印刷
版の巻き付け工程を説明する概要側面図である。 (b)本発明システムにおける円筒体への印刷版の巻き
付け工程を説明する概要側面図である。 (c)本発明システムにおける円筒体への印刷版の巻き
付け工程を説明する概要側面図である。
【図2】本発明システムにおける印刷機の版胴及び該版
胴近傍に配置された円筒体を示す概要側面図である。
【図3】(a)本発明システムにおける円筒体から印刷
機の版胴に印刷版を巻き移す印刷版装着工程を説明する
概要側面図である。 (b)本発明システムにおける円筒体から印刷機の版胴
に印刷版を巻き移す印刷版装着工程を説明する概要側面
図である。 (c)本発明システムにおける円筒体から印刷機の版胴
に印刷版を巻き移す印刷版装着工程を説明する概要側面
図である。
【図4】(a)本発明システムに使用する円筒体及び該
円筒体を支持する支持手段の第1の具体例の説明図であ
る。 (b)本発明システムに使用する円筒体及び該円筒体を
支持する支持手段の第1の具体例の説明図である。 (c)本発明システムに使用する円筒体及び該円筒体を
支持する支持手段の第1の具体例の説明図である。
【図5】(a)本発明システムに使用する円筒体及び該
円筒体を支持する支持手段の第2の具体例の説明図であ
る。 (b)本発明システムに使用する円筒体及び該円筒体を
支持する支持手段の第2の具体例の説明図である。 (c)本発明システムに使用する円筒体及び該円筒体を
支持する支持手段の第2の具体例の説明図である。
【図6】本発明システムに使用する円筒体を支持する支
持手段の第3の具体例の説明図である。
【図7】本発明システムに使用する円筒体及び該円筒体
を支持する支持手段の第4の具体例の説明図である。
【図8】(a)本発明システムにより印刷版を巻き取っ
た円筒体を説明する斜視図である。 (b)本発明システムにより印刷版を巻き取る場合に使
用する印刷版保護カバーを説明する斜視図である。
【図9】(a)本発明システムに使用する支持手段の第
5の具体例について説明する正面図である。 (b)本発明システムに使用する支持手段の第5の具体
例の動作について説明する正面図である。
【図10】従来の印刷版の平面図である。
【図11】従来の印刷版の装着システムを説明する側面
図である。
【図12】従来における印刷方向に長い印刷版の平面図
である。
【符号の説明】
1…版胴 1a…版装着部 1b…湿し水ローラー 1
c…インキ供給ローラー2…ブランケット胴 3…圧胴
0 …従来の印刷版 P…印刷方向に長い印刷版 a
…端部 b…端部 d…印刷方向 S…被印刷シート
w…印刷版幅 P1,2 …端部 F…フレーム 11…
円筒体 12…版装着部 13,14…支持手段 21
…円筒部 22…溝部 23…支軸部24…軸受板 2
5…車輪26…凹部 28…切欠部 31…自由回転軸
32…自由回転軸 33…支持部 34…可動支持部
35…バネ 36…支持部…突起部 37…操作板
38…アーム支持部 39…支点部 40…突起部 4
1…操作アーム 42…操作ピン 43…操作レバー
50…保護カバー 51…駆動源
フロントページの続き (72)発明者 宇野 武治 神奈川県高座郡寒川町田端293 株式会 社宇野製作所内 (72)発明者 宇野 博 神奈川県高座郡寒川町田端293 株式会 社宇野製作所内 審査官 南 宏輔 (56)参考文献 特開 平1−210343(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 27/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷機の版胴の近傍にその版胴に平行な回
    転軸を中心に回転可能に軸支配置され且つ該版胴の略1
    周長面に装着される長さの印刷版を巻取り巻回するサイ
    ズの印刷版巻取用円筒体と、該印刷版を巻取り巻回した
    円筒体を着脱可能に軸支する円筒体支持手段とを備え、
    該支持手段に軸支された前記円筒体に巻回している印刷
    版の巻き終わり端部を前記版胴の版装着部に固定した
    後、該版胴を緩動回転させて該印刷版を円筒体周面から
    版胴周面に巻き移し、該版胴側に巻き移された該印刷版
    の巻き終わり端部を該版胴の版装着部に固定することに
    より、印刷版を版胴に装着することを特徴とする印刷版
    装着システム
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