JP3007445U - 帯状刃の卓上型裁断機構造 - Google Patents

帯状刃の卓上型裁断機構造

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JP3007445U
JP3007445U JP1994010535U JP1053594U JP3007445U JP 3007445 U JP3007445 U JP 3007445U JP 1994010535 U JP1994010535 U JP 1994010535U JP 1053594 U JP1053594 U JP 1053594U JP 3007445 U JP3007445 U JP 3007445U
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ウヮン ハイ−ス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は部品の衝撃や騒音がなく、安定した
操作ができ、実用上機械の寿命が長く、製造コストを下
げることができる帯状刃の卓上型裁断機構造を提供する
ものである。 【構成】 四隅にキャスタを有するベースプレートとベ
ースプレート上に固定されたサポートに取りつけたモー
タ及び研磨機構より構成される。回転盤を取り付けたモ
ータの出力によって、帯状の刃を循環回転方式で回転さ
せて布を裁断することにより、騒音と振動を小なくし
て、その使用寿命を延長させる。又、サポート上端の刃
に近い所に研磨機構が設けられており、押し棒の移動に
よって刃がグラインダに接触し、グラインダの回転で自
動研磨をすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は一種の卓上型裁断機構造に関するもので、特に、帯状刃を利用した卓 上型の布裁断機で、パーツの衝撃力を軽減し、裁断の際安定していて騒音がなく 、且つ機械の製造コストが安く、保守が便利な卓上型裁断機の構造に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
現今業界が使っている慣用の卓上型裁断機の構造は、図6に示すように、モー タ1で回転盤2を回転させ、回転盤2の偏心位置に一つのハンドル3を取付け、 ハンドル3の他の一端に刃4を取付けて、モータ1を回転させることにより刃4 をガイド5の溝に沿って往復運動させるものである。上述の周知の構造に於いて は、モータが刃を駆動する形態が、円周運動から直線運動に改変されるために、 上下運動による衝撃力が強く、それに伴って騒音及び振動が大きい等の欠点があ り、使用上不利であるばかりでなく、機械の寿命にも影響する。又、刃が上下の 往復運動を行う時、その上下の支点の位置では速度がゼロに等しいので裁断の阻 碍になり、仕事の進行上不利である。
【0003】 この外、上記構造中の刃4は上下の直線運動を行うので、速度は遅く、ストロ ークも比較的短い。又刃4を研ぐ際、上下各部共均一に研ぐ為に、グラインダを 刃4に沿って上下に移動させなければならず、又、グラインダは自己回転による 研磨能力が強いものでなければならない。
【0004】 従って周知の構造はモータ1の前端に一つの伝動機構6を設け(図5参照)、 その中の伝動歯車6aをモータ1の回転盤2に寄せ、ウォームシャフト6bの伝 動により、その下方にあるグラインダ機構7は刃前端で上下に移動し、且つ伝動 ロッド6cはグラインダ機構7の両帯状グラインダ7aを駆動して刃4の刃部両 側を研ぐのであるが、周知の機構はこのように部品が複雑で、故障率が高いもの である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の申請人は上記の従来の卓上型裁断機の欠点に鑑み、その改良を実現す べく、長年この方面の設計・製造に従事した経験を生かして苦心研究の結果、つ いに一種の斬新な帯状刃の卓上型裁断機構造を考案するに至った。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の主な目的は、帯状の刃を循環回転方式で回転させて布を裁断すること により、騒音を減少させ振動を縮小して、その使用寿命を延長させる帯状刃の卓 上型裁断機構造を提供することである。
【0007】 本考案のもう一つの目的は、研磨機構をサポート上端の刃に近い所に設け、押 し棒の移動によって研磨機構を刃に接触させ、刃の回転によってグラインダを回 転させて自動研磨をする目的を達することができる、帯状刃の卓上型裁断機構造 を提供することである。
【0008】 本考案の更にもう一つの目的は、構造が簡単で、保守がし易く、且つ製造コス トが低い帯状刃の卓上型裁断機構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する為、本考案の帯状刃の卓上型裁断機構造は主として、四 隅にキャスタを有するベースプレートと、及びベースプレートの上に垂直に固定 されるサポートの頂端に固定されたモータと、一つの研磨機構とにより構成され る。モータの出力軸上には一つの回転盤が取り付けられており、且つサポート上 端とベースプレートの上には夫々一つのガイド車が上記回転盤の真下に対応して 取り付けられ、且つ同一平面上に位置するように設けられる。ベースプレートに は回転盤が下方のガイド車の水平方向に設けられられる。帯状刃をモータの回転 盤とベースプレートの水平回転盤に掛けた時、帯状刃はガイド車の調整によって 刃両側がガイド車の側面方向に90度転換して同一平面に位置する。帯状刃の片 側はカバーで被覆して刀峯となる。
【0010】 この外、本考案の研磨機構には2つの自由に回転するグラインダをモータケー スの底部に設けることもできる。これら2つのグラインダの端面は小さく傾斜し て帯状刃の両側に対応して設けられ、一つの押し棒を押すことによってこれらグ ラインダの端面は上記の刃に接触する。
【0011】
【作用】
モータを回転させると、モータの出力軸上の回転盤が回転される。帯状刃はガ イド車によって途中で向きを変えられながらモータの出力軸上の回転盤とベース プレートの回転盤との間を一定方向へ回動する。この一定方向へ回転する帯状刃 によって裁断が行われるため、その動作は極めてスムース、順調、安静であり、 又駆動負荷が軽く、構造が簡単であるので、長寿命化、製造コストの低減化を可 能にする。カバーは帯状刃の片側を被覆して、誤って裁断を行うのを防止すると 同時に使用者が不用意に帯状刃に触れて怪我してしまうのを防止する。
【0012】 押し棒を押すことによって研磨機構を回転する帯状刃に接触させると、小さく 傾斜した2つのグラインダの端面間に帯状刃が挟まれ、帯状刃はこの端面間で自 動研磨される。押し棒から手を放すとスプリングの力で研磨機構は元の位置に復 帰し、自動的に帯状刃から離れる。
【0013】
【実施例】
本考案の目的、形状、構造特徴及びその効用について更に詳しく了解して頂く 為、以下図面によって実施例を挙げて詳しく説明する。
【0014】 図1及び図2に示すように、本考案の実施例による帯状刃の卓上型裁断機構造 は、主として、四隅にキャスタ11を有するベースプレート10と、及びベース プレート10の上に垂直に固定されたサポート20の頂端に取り付けられるモー タ30と、一つの研磨機構60から構成される。
【0015】 モータ30の出力軸上には回転盤31が取り付けられてある。又サポート20 の上端とベースプレート10の底板13上(或いはサポート20の底端)には各 々一つのガイド車21と22を垂直方向に相対応させて回転盤31の真下の回転 盤と同一平面上に取り付けてある。又下方のガイド車22の水平方向には一つの 水平回転盤12(又は図3に示す回転体16)をベースプレート10の底板13 上に設け、その上を蓋14で被せてある。
【0016】 従って、帯状刃40をモータ30の回転盤31とベースプレート10の水平回 転盤12又は回転体16に掛けると(図3及び図4参照)、帯状刃40はガイド 車21と22の調整で刃の両側はガイド車21と22に沿って90度方向転換し てサポート20と接近し、且つ平行となる。即ち刃40の前後両側の刃面aは同 一平面上にある。帯状刃40の片側は(上向きに回転する側)カバー50で被覆 して刀峯とし、切断力をなくす。
【0017】 この外、研磨機構60(図1及び図5参照)はモータ30の一側に設けられ、 そのケース70の底部には2つのグラインダ61を設けてある。この2つのグラ インダ61の端面は小角傾斜をなして帯状刃の両面に相対しており、押し棒62 を押すとグラインダ61端面が帯状刃の面に接触し、回転中の帯状刃40は研磨 されて、簡単に刃研ぎの効果を発揮することができる。
【0018】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案は、そのモータ10及び刃(帯状刃40)が安定し た回転を行うので、動作がスムースであり、従来の周知の構造のような衝撃や騒 音等の現象がなく又駆動負荷が周知のものに比べて軽く、構造も簡単であるので 保守が便利であるばかりでなく、実用性に富み、寿命が長く、製造コストも低く て済むものである。
【0019】 又研磨機構60は固定した装置でケース70の底部(サポート20の上端に近 い方)に取り付けてあるので、裁断作業に影響を及ぼすことがなく、その他の動 力を使わず、帯状刃の回転を利用し、押し棒62を軽く押すだけで、2つのグラ インダ61の端面が帯状刃40の刃面と接触してグラインダを回転させ研磨の効 果を達成する。手を放せばスプリング63の力で研磨機構60は元の位置に復帰 し、自動的に帯状刃40から離れる。従って本考案は構造が簡単で、操作が容易 であり、使用に便利であるばかりでなく、製造コストが安く、使用能率も高いも のである。
【0020】 上記を総合するに、本考案の帯状刃の卓上型裁断機構造は、確実に構造の簡単 化、騒音及び衝撃現象の防除、並びに操作が便利で保守が容易等の効果を発揮す るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す分解斜視図である。
【図2】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図3】本考案の実施例における帯状刃裁断装置に回転
体を使用した場合の斜視図である。
【図4】本考案の実施例における帯状刃裁断装置に水平
回転盤を使用した場合の斜視図である。
【図5】本考案の実施例における研磨機構の上面図であ
る。
【図6】周知の卓上型裁断機構造を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 モータ 2 回転盤 3 ハンドル 4 刃 5 ガイド 6 伝動機構 6a 伝動歯車 6b ウォームシャフト 6c 伝動ロッド 7 グラインダ機構 7a 帯状グラインダ 10 ベースプレート 11 キャスタ 12 水平回転盤 13 底板 16 回転体 20 サポート 21 ガイド車 22 ガイド車 30 モータ 31 回転盤 40 帯状刃 50 カバー 60 研磨機構 61 グラインダ 62 押し棒 63 スプリング 70 ケース

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四隅にキャスタを有するベースプレート
    と、ベースプレートに垂直に固定されたサポートの頂端
    に取り付けられたモータと、研磨機構とから構成され、
    モータの出力軸には一つの回転盤が取付けられ、又、サ
    ポート上端とベースプレート上には夫々一つのガイド車
    が上記回転盤の真下に対応し且つ回転盤と同一平面上に
    設けられ、又ベースプレートの上には下方のガイド車に
    沿って一つの回転盤が水平方向に設けられ、帯状刃をモ
    ータの回転盤と水平回転盤に掛けた時、帯状刃が両ガイ
    ド車に沿って90度方向転換して同一平面上に位置し、
    又帯状刃の片側は保護カバーで被覆して刀峯とすること
    を特徴とする帯状刃の卓上型裁断機構造。
  2. 【請求項2】 2つの自由に回転できるグラインダを研
    磨機構のケースの底部に設け、且つこれらグラインダの
    端面が小角度に傾斜して帯状刃の両側に対応して設けら
    れ、一つの押し棒を押すことによってグラインダの端面
    が上記刃面に接触することを特徴とする請求項1記載の
    帯状刃の卓上型裁断機構造。
JP1994010535U 1994-08-03 1994-08-03 帯状刃の卓上型裁断機構造 Expired - Lifetime JP3007445U (ja)

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