JP3007030U - 引出箱枠の上に大棚板を固定した引出箱枠付きテーブル。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 食堂，台所等にあるテーブルに、引出箱枠を
取付けて、書斉，勉強部屋，個室等へ行かずに、又はそ
の室、机等を持たない主婦等が、事務、学習、書写等を
なし得る場所を与える。 【構成】 テーブルに引出箱枠を備え付けるに当り、上
板下面に大棚板２を設けてから、その下面に引出箱枠を
取付けるようにし、大棚板上面には、上板を乗せ支える
支持物体としてのレール，仕切板，コーナー固定具，又
は各柱部，パイプ水平部等を用い、引出箱枠には板金垂
直面９，パイプ又は木柱１２等を用いる場合について、
四隅柱２０を省き（図１）、四隅柱と引出箱枠柱を連結
し（図３）、四隅の木柱等を用いて引出箱枠に脚部を設
けない構成等にする。（図５）

Description

【考案の詳細な説明】

［産業上の利用分野］

【０００１】 引出箱枠を備えつけて、机に兼用し得る引出箱枠つきテーブル。 ［従来の技術］

【０００２】 従来、引出箱枠をテーブルに取付けた、実開、平４−２２８３５，平５−１３ ２２９，平５−１５８３７等は、上板下面に直接引出箱枠を取付けた物で、その 外方に三角形等の棚部は設け得るが、長方形に近い棚部は設け難く、又木柱を用 いるテーブルでは、四隅柱を支えるために、上板直下に上横枠板を垂下して設け るので、そこに大棚板は使用できず、左右端、後面等に垂直板がある物では、四 周に着席して下肢をのばし得ない。その他従来の机，テーブル等には、「引出箱 枠を利用して、その上に大棚板を乗せ支える」という働きをさせた物は無く、又 大棚板下面に引出箱枠を取付けた物も無かった。尚、パイプ柱を用いて引出箱枠 を設けた構成は複雑で、もっと簡易にする余地があった。 ［考案が解決しようとする課題］

【０００３】 引出箱枠の上の大棚板２の上に、机用具，テーブル用具，新聞，印刷物等を置 き得る高さを隔てて設ける上板が、側方へ傾き又は崩れ落ちないために、どのよ うな支持物体を用いるか、又一連の大棚板も崩れないように安定し、引出箱枠を 設けても、全外周から着席して、下肢をのばし、食事用，筆記用等に使用し易く する。

【０００４】 上板に四隅柱を用いない場合（図１，２）にも、引出箱枠の上に大棚板を乗せ 支える事を考える。

【０００５】 大棚板の上に乗せる支持物体はなるべく軽くて重さに強い物を用い、縦と横の どの方向からの強い衝撃等にも耐えられるようにする。

【０００６】 パイプ柱を用いる場合（図３，４）には、最も簡易な構成で、引出箱枠を設け るようにする。

【０００７】 四隅柱２０を用いる場合（図３，５）には、引出箱枠の柱部１２の下部が、床 に届かないようにする（中間柱を設けない）。

【０００８】 強いスチール材等を用いる軽くて強い支持物体は、どのような構成にするか。 （図６，請求項３） ［課題を解決するための手段］

【０００９】 「０００３」の支持物体として、重さと衝撃等に強い固形物として、スチール 等の板鋼，銷物，セメントブロック，コンクリート，硬質合成樹脂等を用い、大 棚板２は脚部のある引出箱枠（図１）の上に乗せ、又は四隅柱２０に支えられる 引出箱枠（図３，５）の上に乗せ、それらの接合には、熔接（図１では引出箱枠 が板金垂直面９で、大棚板２も板金）或いはＬ型金具（図３，５）等を用い、或 いはそれらを併せ用いて強化し、図１では一部に棚受３０をも用い、着席者の下 肢をのばすために、図１では板金垂直面下部に切抜凹部２８を設け、図３では引 出箱枠を内奥に小さく設け、図５では引出箱枠柱の側方へ足をのばす位置に着席 する。

【００１０】 「０００４」の図１，２では、引出箱枠のコーナー部を利用して大棚板を乗せ 支えるが、引出箱枠が１個では、小さい円形テーブルとする場合を除いて、四隅 に棚受３０を必要とするので、引出箱枠を左右に２個連結して右前と左前の各引 出箱出入面１０，１０の左右両側の板金垂直面９，９の先端延長部を丸めて、各 柱１１，１１としてこの部に棚受を用いず、後面では左右の板金垂直面９，９を 連結して、後面中間の脚部を少くし、尚右後部棚受３０は省く場合もあり得る。 又左右連設したこの型の引出箱枠の面積は、図３，５より遙かに広くなる。

【００１１】 「０００５」の軽くて強い支持物体としては、スチール板鋼等を用い、その他 の重い素材はなるべく一部分にだけ用いる。尚仕切板１３，１４は板鋼の他、厚 板，硬質合成樹脂等でも使用し得る。又各レール８，１５，１６，１７と仕切板 １３，１４とは、単に縦又は横に一本だけでは上板を支え難いので、縦と横に交 叉（直交が最も強い）させ、図３では４本の引出箱枠柱１２の上延長部を利用す るＨ型に似た型のレールとし、図５では各仕切板の先端付近の側面を引出箱枠柱 １２に夫々椅架固定する。

【００１２】 「０００６」のパイプ柱を用いる前記実開平５−１５８３７等では、前面と後 面に中間柱を必要とし、組立ても煩わしいが、図３では、引出箱枠柱１２と四隅 柱２０とを夫々一本に連結する四方の柱部として、構成が簡易である。尚このパ イプ柱の組立ては、大棚板２とレール部，コーナー固定具等を省いても引出箱枠 つきテーブルとして使用し得る。

【００１３】 引出箱枠柱１２の下部が、床に届かないためには、図３では引出箱枠柱１２の 下部を、夫々四隅柱２０へ曲げ連結し、図５では、対角線交叉棒２６，２６の上 に乗せて固定する。

【００１４】 軽くて強いスチール材を用いる強化レール８は、図６で、上面と下面を水平面 とする台形レール３（下面が上面より稍広い）の上面を左右に広げた板金の左右 両端の曲げ下げた部４，４の下端が、台形レール３の両側斜面に当る部に短い平 行接着部分５，５を設け、その下部を左右に稍広げてから、台形レールの下面へ 水平に曲げ、広げ包む部６，６とする。この構成は、その短片を、各コーナー固 定具２３，２４，２５に内臓し、又はほぼそのままの形でも使用し得る。 ［作用］

【００１５】 図６の強化レール８の平行接着部５は、面で接着して、点だけで折曲げ接着す るよりも、上方からの重さ，強い衝撃等に耐える力を増し、広げ包む部６は、上 面を左右に広げた部と共に、支持物体としての安定度を増す。更に台形レール３ の左右斜面の内面下部に、ほぼ垂直な部７，７を設けると、上からの重さ等に対 する強度を増し、この６と７の間と、更には上方左右の４と３の間と、或いは更 に台形レール３の内部にも、硬くて強い鋳物等の塑性加工物（塑形物）をはめ込 み又は埋めておくと、単に断面が、正方形，台形，長方形等の板金パイプ又はそ の形の塑形物等よりも強固な支持物体となる。尚大棚板２の棚板面の広さを狭く しないためには、それら強化レール８の左右幅は適度に制限される。

【００１６】 図３のＨ型レール１５，１６，１７は縦方向に２本のレールで強化され、更に 左右レールの前後先端が夫々外方へ曲げ広げてあって、上板の横崩れを防ぐ力が 強くなる。

【００１７】 図５では、縦と横の仕切板を連結する四本の引出箱枠柱１２の上端が更に、各 連結棒３１によりコーナー固定具内の四本の隅柱２０に夫々連結され、その四隅 柱下部が対角線交叉棒２６，２６で連結されて立体型を維持強化し易くする。

【００１８】 各図でほぼ中央部に、レール部又は仕切板部があるので、上板を薄板又は板金 としても上板を使用し得易くしている。 ［実施例］

【００１９】 板金垂直面９を用いる左右２個の引出箱枠を連設した図１，２の左後部柱１１ には、特に広い左後部を支えるために、大きい脚カバー２９を用いる。それは、 その丸い柱部１１と後板金垂直面９の左端下部（切抜凹部の左端の切残し部）と を併せ包んで、下部が広くなる四角錐の下部状の脚部とし、その底面が左後方へ 特に大きく広がるように成形する

【００２０】 図３，４では、上板と大棚板の下面内奥に配置した引出箱枠の各パイプ柱１２ の上延長部（大棚板へ突き通す）と下部を、夫々外方へ放射状に四隅へ曲げ延し 上部は上水平部２１の他端を四隅の穴内へ曲げ下げて、四隅柱２０とし、下部は 下曲げ取付部２２とした下端を、四隅柱２０下部へ夫々取付けて、大棚板と上板 を安定させる。この構成では、前面と後面に中間柱が無く、構成が簡易である。

【００２１】 図５では、各引出箱枠柱１２（木柱，パイプ柱等）上延長部を大棚板の穴部へ 突き通し、又は前後の柱は大棚板側面凹部へはめ込み、それへ仕切板１３，１４ の先端近くの側面を椅架固定し、尚連結棒３１で四隅柱２０へ連結する。この仕 切板交叉部には、三角板と固定金具３５を取付けると更に強化される。

【００２２】 図５のコーナー固定具２３は、図７で、隅柱２０を挟む両側垂直面３２，３２ （後部を隅柱２０の円柱面に合わせ囲う）の先端垂直線を外方から後方へ曲げ、 コーナー垂直線３３で接着し、隅柱２０を挟む形の上面と下面の水平面を付ける 形の板金製又はそれと同形の固形物、塑形物等として、上下面と柱部へ接着固定 する。尚上面先端は、点線３４まで広げると接着固定し易いが、隅柱２０上面に 小突子を設けて上板下面へはめ込んでもよい。

【００２３】 図３のコーナー固定具２４は、図８で、図７とほぼ同様に成型するが、上面を 点線３４（上水平部２１の曲がり部）まで広げると、パイプ部をコーナー固定具 へ固定し易い。

【００２４】 図１のコーナー固定具２５は、その重さを軽くするには、図６の板金強化レー ル８の短片を用い、その外方のコーナー垂直線（３３）両翼垂直面で囲う形とす る場合を示すが、単に台形レール３（板金，固形物、塑形物，

【００２５】 各図の引出箱枠内には、上棚１８と下棚１９（夫々左右端だけの板金レールと する場合もある）を設け、図３，５では棚板左右端に垂直面を設けて、レール同 様に引出箱をも出入し易くする場合を示し、下棚板の前縁又は前後縁は下方で大 きく内方へ後退し、その下面には横棒２７（図３，１）を掛け渡して、その棚板 部と共に、引出箱枠の左右幅を保持し易くする。

【００２６】 各支持物体へ上板下面を接着固定するために、上板下面に金属部が無い場合に は、なるべく薄板金等を貼布して、支持物体の金属部等へ熔接 具，ねじ釘，接着剤，両頭片逆目釘等を用いる。

【００２７】 各図で、上板四隅が丸い時、柱部が無い時は、その四隅部に夫々の各コーナー 固定具を省き得、又、各コーナー固定具だけを用い、或いはそれと図３の上水平 部２１，図５の連結棒３１と夫々の引出箱枠柱１２を用いて、レール部，仕切板 部を省き得る場合もあり、各レール，仕切板では夫々の先端と中央付近の一部だ けを用い、図５では連結棒３１を用いない時もある。

【００２８】 図３の他、図１でも、大棚板と各支持物体を用いず、上板下面に直接引出箱枠 を取付けて、簡易な引出箱枠付きテーブルとして使用し得る。

【００２９】 図３，４のＨ型レール１５，１６，１７では、その一部又は全部に板金強化レ ール８を用いず、単に板金又は塑形物の台形レール３等としてもよい。 ［考案の効果］

【００３０】 引出箱枠をテーブルに備付けるに際し、上板下面に直接取付けずに、上板下面 に大棚板を設けてから、その下方の引出箱枠により大棚板を乗せ支えるようにし （図１）、又は引出箱枠に柱部（脚）を設けずに、引出箱枠を取付け（図３，５ ）、夫々大棚板と引出箱枠の両方を備えて極めて便利であると共に、図１では特 に広い引出箱枠が備え付けられ、図３では簡易に引出箱枠が保持され、図５では 木柱テーブルに四周の上横枠を用いずに大棚板が取付けられ、夫々全周囲に着席 して、食事用にも書写用にも使用し得る。

【００３１】 大棚板上の支持物体が重いと、四隅柱等が安定し難くなり易いので、なるべく 軽くて強い支持物体として、板金製の強化レール８を用いる。（請求項３）

【００３２】 請求項４のテーブルは、大棚板を設けない場合でも、最も簡易な引出箱枠付き テーブルとして利用され得る。

【図面の簡単な説明】

各図で、上板の位置を長破線で記して下方を透視し、見
えない必要部を短破線で示す。

【図１】 引出箱枠が板金垂直面である場合の斜視図。

【図２】 図１の平面図。

【図３】 パイプ柱を用いる場合の斜視図。

【図４】 図３の平面図。

【図５】 四隅に木柱を用いる場合の斜視図。

【図６】 板金強化レール８の断面図。

【図７】 コーナー固定具２３の斜視図。

【図８】 コーナー固定具２４の斜視図。

【符号の説明】

１……上板 ２……大棚板 ８……（板金）強化レール ９……板金垂直面（図１） １０……引出箱出入面（矢印） １１……（板金垂直面９を丸めた）柱（図１，２） １２……引出箱枠柱（図３，５） １３，１４……仕切板 １５，１６，１７……レール（まとめてＨ型レール） １８，１９……上棚，下棚 ２０……四隅の柱（図３，５） ２３，２４，２５……コーナー固定具 ２６……対角線交叉棒 ２７……横棒（図３，１、下棚の下面） ２８……切抜凹部（図１の板金垂直面下部） ２９……脚カバー ３０……棚受（図１，２） ３１……連結棒（図５） ３２……（両側）垂直面（図７，８） ３３……コーナー垂直線 ３４……点線（３２，３２の先端を繋ぐ線） ３５……固定金具（図５）

【手続補正書】

【提出日】平成６年４月１９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成６年６月２９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項３

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 引出箱枠の上に大棚板を固定し、その上
   に設ける支持物体により上板を乗せ支える、引出箱枠付
   きテーブル。
2. 【請求項２】 支持物体が、上面と下面に平面部のある
   レール（８と８，１５と１６と１７）又は仕切板（１３
   と１４），パイプ柱上曲げ水平部（２１），引出箱枠柱
   （１２）上延長部，四隅柱（２０）上部，コーナー固定
   具（２３，２４，２５）等の一部又は組合わせである
   「請求項１」記載の引出箱枠付きテーブル。
3. 【請求項３】 支持物体が、上面と下面が水平面部であ
   る板金製の、台形レール（３）の部と、その上水平面の
   幅を拡げて側面に曲げた部（４）と、下部を広げ包む部
   （６）とを有する、板金強化レール（８）又はそのレー
   ルの一部。
4. 【請求項４】 引出箱枠四隅柱（１２）の上部を四隅へ
   放射状に曲げ延した各上水平部（２１）で上板を乗せ支
   えた端を曲げ下げた四隅柱（２０）の下部へ、引出箱枠
   柱下曲げ取付部（２２）の下端を取付けた、引出箱枠付
   きテーブル。